2021年01月28日
大腸CTアカデミア COVID-19感染でも肺腸相関(lung gut axis)は重要!
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PubMedから、今日のつぶやき − 895 −
Almario CV, et al. Increased Risk of COVID-19 Among Users of Proton Pump Inhibitors. Am J Gastroenterol 2020;115(10):1707-1715.
それでは、論文
「プロトンポンプ阻害薬服用者はCOVID-19感染のリスクが高い」
のご紹介です。
【背景】
腸管は体内で最大の免疫器官であり、急速に複製されるSARS-CoV-2のコロニーが形成されうるため、ウイルスが消化管を超えて広がる可能性がある。
つまり、消化器症状を引き起こすだけでなく、 「肺腸相関(lung gut axis、肺と腸が密接に関連することを示す)」を介して呼吸器を含む他の臓器系に感染が拡大する。
中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスを用いた過去の報告によると、PPIをマウスに投与すると、腸管感染を引き起こしやすくなり、小腸上皮細胞が変性することも明らかになった。
その後、ウィルスは肺組織からも検出されている。
SARSCoV-2による腸管上皮層の破壊は、エンドトキシンと代謝産物の放出を引き起こし、その後、肺などの遠隔臓器で炎症とサイトカイン放出を引き起こす可能性があると考えられている。
(感想)
腸脳相関は有名ですね。近年は腸肺相関、あるいは肺-腸-腸内細菌叢相関が注目されています。
腸の健康は全身に関係するということですね。
それでは、また。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32852340/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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