2021年01月26日
大腸CTアカデミア SARS-CoV-2は呼吸器系だけでなく、消化器系も感染経路となりえる
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PubMedから、今日のつぶやき − 893 −
Almario CV, et al. Increased Risk of COVID-19 Among Users of Proton Pump Inhibitors. Am J Gastroenterol 2020;115(10):1707-1715.
それでは、論文
「プロトンポンプ阻害薬服用者はCOVID-19感染のリスクが高い」
のご紹介です。
【背景】
重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)に対する酸抑制の影響についてこれまでのところ明らかになっていない。
研究報告から、pH <3(健康な胃の通常のpH)が同様の重症急性呼吸器症候群コロナウイルス1の感染を低下させることが明らかになっている。
SARS-CoV-2は呼吸器系だけでなく、消化器系も感染経路となりえるため、これらの知見は妥当である。
これらのウイルスは、消化管に広く分布しているACE2受容体から、腸管細胞内に急速に侵入して複製される。
SARS-CoV-2が消化管に侵入すると、胃炎、小腸炎、大腸炎を引き起こす可能性が示されており、米国疾病予防管理センターによる最近の報告では、COVID-19感染症の患者から感染力のあるCOVID-19の存在が証明されている。
(感想)
COVID-19の第3波が訪れていますが、PPIの服用状況や消化器症状にも注意して日常診療にあたる必要がありそうですね。
それでは、また。
原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32852340/
ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。
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読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。
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