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2020年11月11日

大腸CTアカデミア COVID-19パンデミック下における大腸CT検査の有用性のまとめ その2!!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
大腸CT検査技師認定制度がはじまりました!!

類似の認定制度が発足したそうです。
混合しないようご留意ください。

日本消化器がん検診学会の大腸CT検査技師認定制度は
・60年以上の歴史がある学会で実施しており継続性が高いです。
・5年以上かけて十分に議論・審議されてきた制度です。
・施設認定制度があります。
・制度を運営している大腸CT検査技師認定委員会は診療放射線技師と医師の双方が参加してます。

日本消化器がん検診学会の認定をご検討ください。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆






PubMedから、今日のつぶやき − 846 −


Moreno CC, et al. CT colonography's role in the COVID-19 pandemic: a safe(r), socially distanced total colon examination [published online ahead of print, 2020 Aug 3]. Abdom Radiol (NY). 2020;1-5. doi:10.1007/s00261-020-02674-5





それでは、論文
「COVID-19の世界的大流行下における大腸CT検査の役割:
安全にそしてソーシャルディスタンスの機能を持つ全大腸検査」
の最後のご紹介です。


【Table 1】
COVID-19パンデミック下における大腸CT検査の有用性

6. 一部のセンターでは待合室の滞在時間を短縮するために、カーブサイド(車寄せ)チェックインが利用できる。

7. 検査時間が15〜20分と短い。
検査前に欠陥ルートの確保や検査後のモニタリングが不要なため、医療施設での滞在時間が短縮できる。

8. 大腸CT検査は大腸内視鏡検査に比べて、患者との直接的な接触が少なく、検査を担当する医療従事者の数も少なくて済む。

9. 大腸内視鏡検査は検査担当者が多いため医療用防護服を含むヘルスケア用品の使用が多くなるが、大腸CT検査ではその使用量が少ない。

10. 大腸CT検査は、検出された病変の大きさに応じて患者のトリアージが可能であるが、便潜血検査ではトリアージできない。


(補足)
有用性の6のカーブサイド(車寄せ)チェックインについて

COVID-19のドライブスルー検査が日本では車社会の地方も含めてほとんど行われていません。

そのあたり文化的な差異もあるのかもしれませんね。

上記リンクのブログを読むとそんな風にも感じます。


(感想)
面白い論文です。

世の中の変化に合わせて、その時代に必要な手法を取り入れていく。

その変化ができるかできないかで、国も組織も個人も未来が変わるように思います。

それでは、また。


原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32748251/


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。








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読者の皆さまの大腸検査に対する知識のお役に立ちましたら幸いです。






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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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