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2020年11月04日

大腸CTアカデミア COVID-19は呼吸器や血清中よりも便に長期に残留する!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
2021年度 第60回本消化器がん検診学会総会
会長:小川 眞広 先生(日本大学病院消化器肝臓内科)
会期:2021年6月4日(金)〜6日(日)(6日は研修会のみ)
会場:ステーションコンファレンス東京
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





PubMedから、今日のつぶやき − 841 −


Moreno CC, et al. CT colonography's role in the COVID-19 pandemic: a safe(r), socially distanced total colon examination [published online ahead of print, 2020 Aug 3]. Abdom Radiol (NY). 2020;1-5. doi:10.1007/s00261-020-02674-5




それでは、論文
「COVID-19の世界的大流行下における大腸CT検査の役割:
安全にそしてソーシャルディスタンスの機能を持つ全大腸検査」
のご紹介です。


【COVID‑19の消化管症状による大腸CT検査スクリーニングへの影響】

COVID-19による症状の多くは呼吸器系の症状であるが、消化管の症状を有することもある。

米国で最初に報告されたCOVID-19症で例は、乾性咳が持続し、嘔気と嘔吐を2日間認め、呼吸器および便の検体の両方において、PCR検査でCOVID-19陽性となった。

メタアナリシスによると、COVID-19患者の17.6%に消化器症状を認め、下痢を有する患者の38.5%に、そして下痢のない患者でも8.7%の便検体でCOVID-19ウイルスDNAが検出された。

COVID-19は呼吸器や血清中よりも便に長期に残留することも報告されている。

COVID-19は、細胞受容体アンギオテンシン変換酵素II(ACE2)を介して宿主細胞に入ると考えられている。

ACE2は、肺の細胞だけではなく、食道、回腸、および大腸の細胞にも多く存在するtことから、消化管に症状きたしやすい可能性がある。

(感想)
以前、COVID-19と消化管症状との関連を研究した論文を取り上げましたね。

消化管症状をきたしやすいCOVID-19感染症患者さんに対して大腸CT検査が可能なのかがフォーカスになりそうです。

それでは、また。


原文
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32748251/


ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。













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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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