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2020年04月20日

大腸CTアカデミア COVID-19感染症では腸内細菌叢のバランスを維持することも大事!?

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
「第16回消化管先進画像診断研究会(GAIA)」開催延期のお知らせ

2020年3月14日(土)開催の「第16回消化管先進画像診断研究会(GAIA)」は、2020年5月開催を模索しておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の直近の状況を考慮して、
まことに残念ですが、「再延期」することにいたしました。

再延期の開催時期は、2021年3月を予定しており、日程・会場等が決まり次第お知らせさせていただきます
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆





PubMedから、今日のつぶやき − 709 −


Gao QY, et al. 2019 novel coronavirus infection and gastrointestinal tract. J Dig Dis. 2020 Feb 25. doi: 10.1111/1751-2980.12851. [Epub ahead of print]




それでは論文「COVID-19感染症と消化管」のご紹介です。



けれども、肺と消化管の関係は完全には明らかにされていない。

気道には微生物がいるが、呼吸器感染症の患者は一般に消化管障害を合併する。

この現象は、COVID-19感染患者でも引き起こされる可能性がある。

多くの研究から、腸内微生物叢による腸炎や人工呼吸器関連肺炎の軽減が確かめられており、肺上皮におけるインフルエンザウイルスの早期複製を妨げることも示されている。

今のところ、腸内細菌叢がCOVID-19の治療に役割がある直接的なエビデンスはあないが、腸内細菌叢に的を当てることは新しい治療のオプションになる可能性がある。

2月初旬、中国国家健康委員会(バージョン5)は、COVID-19感染症の重症患者では、プロバイオティクスを使用して腸内細菌叢のバランスを維持し、二次細菌感染を予防することを推奨している。

(感想)
補助療法としてプロバイオティクスが有用である可能性の根拠が示されています。

根本的な治療ではないとしても、重症化の予防には一定の意味があるのかもしれません。

2020年4月14日の日経新聞には漢方薬の役割についての記事もありました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57977150T10C20A4TCR000/

今後の科学的裏付けに期待したいものです。



それでは、また。

原文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32096611

ご注意)必ずしも論文の内容をすべて網羅している情報ではございません。詳細にご興味の方は原文をご確認ください。つぶやきは正確な情報発信を心がけますが、その内容を保証するものではないことをどうぞご了承ください。



オンライン学習であればCOVID-19も怖くありませんね。







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大腸の専門家 ナガイチ
大腸を専門に外科、内視鏡、画像診断のキャリアがあります。               経歴のご紹介:               1996年 国立医学部医学科卒業。       1996〜2007年 消化器外科、内視鏡医として従事。                    2007〜2011年 ハーバード大学 医学部 放射線科、マサチューセッツ総合病院に留学。 2009年〜国内のナショナルセンターに外来研究員として併任。               2011年 帰国し内視鏡医として従事。     2015年〜国内のナショナルセンターに常勤勤務。 2019年〜某国公立大学医学部医学科の特任教授として働いています。                  資格: 外科認定医・認定登録医、消化器内視鏡認定医・専門医・指導医、消化器病専門医、H. pylori(ピロリ菌)感染症認定医、消化器がん検診認定医、胃腸科専門医・指導医、アメリカ消化器内視鏡学会(American Society for Gastrointestinal Endoscopy) 国際会員、アメリカ消化器病学会(American College of Gastroenterology) 国際会員                    どうぞよろしくお願いいたします。              ご注意)個人的な病状に関するご相談、診療に準じるご相談にはお答えできませんので、何卒、ご容赦ください。
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