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2018年09月24日
車検時の荷台の荷物をどう解釈するか?
車検時の車両の積載物=荷物や増設の棚などの扱いについてどう判断するかを検査の基準にそって説明したいと思います。
車検の際、特に仕事で使っている貨物自動車には、普段から結構な量の荷物が積まれているかと思います。
その荷物の重さにもよりますが、基本的に検査時にはすべての荷物を降ろす必要があります。
これは、検査時車両状態にして検査を受けなければならない基本条件が決められているからです。
車検などの検査の際は、この車両を検査時状態にして、荷物の重さでブレーキの制動力が変わったり、車高が下がってヘッドライトの光軸に変化を及ぼしたりすることがないようにしなければならない決まりになっています。
その規則にそって検査を実施しなければ、車両の基本性能を正しく測れない、ということなんだと思います。
では、車両の積載物についてですが、荷物はすべて降ろすことになっていますし、貨物の荷台に増設されている棚などがある場合は、設置の仕方によって解釈が変わってきます。
まず、棚が荷台においてあるだけの場合、これは荷物と解釈できますので、荷物は降ろすということになります。
次に、棚が荷台に固定されている場合(床面や側面にビス止めなど)、車体の一部と解釈されますので、荷物ではなく車両重量の一部となります。
その場合、検査時の車両重量の許容範囲は小型車で±50kg、普通車で±100kgまでという規定がありますので、その範囲内ならそのまま検査を通ります。
ただ、車両に取り付けられた棚が何キロなのかを判断するのは目視では曖昧で判断しづらいところです。
厳密に言うと、車両重量を測定するということになります。
現に、持ち込み車検では国の検査官から、測定コースで重量を測らされ、重量オーバーで車検を通せなかったケースも出ています。
貨物車の荷台には、床板を敷いてから棚を付けることが多く、見た目以上に重量が多くなっていることが多いようです。
ですので、増設している棚は、基本取り外して検査をするようにしたほうが無難で間違いがないと思います。
その辺りは、お客様には検査の意味をよく理解してもらい、荷物を降ろして棚も取り外してきてもらう、もしくは当方で外させてもらう、などの方法になるかと思います。
どうしても棚を外せない、外したくない、という場合には、車両重量を測定し、重量オーバーになっていないかを確認し、重量オーバーしていれば構造変更する必要があるため、その費用も掛かることも説明しなければならないでしょう。
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