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2018年01月29日
【レーザーディスク映画ソフト・レビュー】高音質のレーザーディスク・ソフトランキング(ベスト16)
記事一覧TOP > 映画Blu-rayリスト > 【レーザーディスク映画ソフト・レビュー】高音質のレーザーディスク・ソフトランキング(ベスト16)
先般、DVDの高音質ソフトのリストを作っていましたが、レーザーディスクの話が出てきて、そちらのクオリティも気になったので、せっかくなので別記事にしたいと思います。
レーザーディスクは、2018年現在、プレーヤーは製造されておらず、もうほぼ絶滅を待つ状態です。
ソフトは中古でほぼ数百円で取引をされていると思います。
まだ、プレーヤーをお持ちの方がいたら、このリストが参考になるかもしれません。
いや、未だにLDプレーヤーをお持ちの方なら、高音質のソフトは大抵は把握されているので、逆に役には立たないですね。
懐かしいね、という感じで、見て頂くのが正しいですね。
さて、映画ソフトのクオリティと言う面では、古いメディアとはいえLPと同じく高音質なものは意外とあります。
ブルーレイやDVDなどは圧縮音声とは言え、情報量は多く、レーザーディスク以上の音質を出せるメディアです。
ところが、映画の世界は不思議で、古いメディアの方が品質が良いものが結構あります。
裏を返すと、新しいメディアに手を抜いているものも結構あります。
むしろ、新しいメディアが登場してしばらくは、古いメディアのほうが品質は良かったりします。
映像は、初期に関してアップコンバート版を新メディアに使うことが多いですね。
ただし、解像度が430本(水平)だったと思いますが、DVDは720本(720x480)なので、比べると映像はもう見ていられないレベルかと思います。
レーザーディスクは、ホワイトノイズやクロスカラーなどのノイズをよく見かけます。
DVDはマスターとなるSDテープなどのホワイトノイズや、圧縮に伴うノイズですね。
どっちもどっちですが、LDの映像はトータルで見るとDVDと比較するレベルではないですね。
そして一番の大きな違いは、DVDはスクイーズになったという点です。
レーザーディスクは、レターボックス(一部スクイーズLDがあったような、ないような)です。
この違いは、かなり管理人にとっては大きな違いでした。
そういうわけで、管理人はDVDの映像のほうが明らかに良いと思えたので、レーザーディスクから移行していきました。
しかし、DVDは発色が悪いし、高画質なソフトは結局少なかったですね。
ようやくブルーレイで色問題は解消してきた印象です。
音声はレーザーディスクがマルチチャンネルのソフトは、おおよそDVDでも同じマスターを使っているケースが多いです。
※2000年初頭くらいまででしょうか?
そしてDVDではオーサリング時に、同じDolby Digitalでもダイナミックレンジなどをカットして、圧縮率を上げて、収録していることが多いです。
まあ、同じDolby Digitalと言っても、レーザーディスクはAC-3で方式がちょっと違いますが。
そうすると、レーザーディスクのほうが音質は良くなるわけです。
DVD後期(2010年頃以降目安)ですと、DVDのクオリティがグッと上がっていますが、それ以前、またはレーザーディスク販売と同時期の2000年頃までは、レーザーディスクの音質の方が大体は良いです。
盤面が大きいため、収録スペースも多いわけですね。
次世代の新しいメディアが登場して、クオリティが向上するのは、前のメディアが次世代メディアに出荷数か、売上が抜かれる頃が、目安ですね。
制作側が、次世代メディアに移行するからだと思います。
DVDが出てきて、思ったのは、ダイナミックレンジが狭い!という感じでした。
一方で、DVDのほうが情報量が多く、細かいニュアンスの表現がすごくて、迫力や切れ味以外はDVDのほうが良いなとも思ったものです。
この辺は好みですが、レーザーディスクのDolby Digital 5.1chと同じタイトルのDVDでDolby Digital 5.1chでは大抵はレーザーディスクのほうが上ですね。
同じタイトルで、レーザーディスクがない、本当の意味でのDVD世代のものは、技術の進歩とともに高音質になっていったと思います。
2000年以降に発売されたDVDは、ソフトによりますがマスターから新しくなり、高音質なマルチチャンネルのソフトが出るようになったと思います。
そのようなわけで、レーザー・ディスクの販売とDVDの販売時期が重なっているタイトルは、レーザー・ディスクのほうがはるかに良い音のソフトが多かったわけです。
さて、今ではレーザーディスクはほとんど手元になく、手元にあってもプレーヤーはとっくに壊れて粗大ごみになったため、全ては記憶でのリストです。
ただ、DVDなどと違い、音質にはずいぶん特徴があったので、順位も勝手に付けてみました。
比較しながら順位を付けると、やはりずれがあると思いますが、そこは大人の配慮でお願いします。
ここに載っていないもので高音質なソフトもあったかもしれませんが、所有していなかったか、記憶違いということで。
ただ、1つ言えることは、Dolby Digital(AC-3)でないソフトは、高音質リストには載っていません。
管理人の環境では、たとえPCMステレオでも、AC-3とはくらべものにならないと感じたからです。
そこは好みの範囲なので、ご容赦下さい。
なぜベスト16と、中途半端なのかと言いますと、当時としては高音質でも今となっては、もっと高音質なソフトが増えています。
そして、一旦、ベスト20でリスト化してみましたが下位になると、そうでもないと思えるソフトもあったため、削っていきました。
そうすると、16になったわけです。
Dolby Digitalのレーザーディスク自体、そこまでたくさんはなかったせいでもあります。
記憶をたどり順位を付けてみました。
異論はあろうかと思いますが、ご容赦下さい。
1. プライベート・ライアン
Dolby Digital 5.1ch
THX
マルチチャンネルのAC-3がLDで登場して、最強とも言える高音質を誇るソフトでした。
劇場での音の凄さを家庭でも再生できるということを立証したソフトでもありました。
次点の「セブン」もすごい高音質ですが、全編に渡り聴きどころ満載の本作はやはり1位だと思います。
そしてリミッターを感じない音はDVDを超えているとも言えます。
情報量ではDVDが優位で、LDはダイナミックレンジが優位かと思います。
LDプレイヤーが壊れていて、DVDと直接比較出来ないので残念です。
ちなみに比較しやすいシーンは、冒頭のノルマンディーの波打ち音です。
ここの音がどのくらい怖さをもってレンジ感広く鳴るかがポイントです。
ちなみにDVDはLDに比べ、この音がちょっとマイルドに感じます。
2.SE7EN The Criterion Collection(セブン)(輸入盤)(日本語なし)
Dolby Digital 5.1ch
US版クライテリオン版です。
日本版同様、音が良いです。
日本版との音の違いは覚えていませんが、そういうレベルの違いかと。
DVDよりもレンジ感が広く高音質です。
そしてブルーレイよりも高音質です。
3.セブン
Dolby Digital 5.1ch
ダントツに音が良いです。
犯人の部屋の前での銃撃戦が一番の聴きどころです。
他のバージョンやDVD、ブルーレイなどと音の比較をするのは、冒頭のメトロノームを鳴らすシーンと、事件現場の建物から雨が降っている外を歩くシーンと、このシーンです。
特に雨の音ですが、チャンネル分離感が良ければ、雨の位置や高さやカメラにあわせた雨音の移動感などが、詳細に判るほどです。
DVDよりもレンジ感が広く高音質です。
そしてブルーレイよりも高音質です。
4.エイリアン4
THX、DTS 5.1ch
数少ないDTS版です。
ワーナーの劇場でも観ましたが、猛烈な音でした。
それのイメージのまま、ソフト化された印象です。
微細音まで粒々で、硬く芯のあるクッキリした音は、緊張感をもたらし、体力がいるソフトです。
DVDよりもレンジ感が広く高音質です。
ミミック、レリック同様に、強烈な音で緊張感が半端ではないサウンドです。
ブルーレイは所有していませんので比較不能です。
5.ホーンティング
Dolby Digital Surround EX 6.1ch
映画自体がマイナーで知られていない作品です。
お化け屋敷でのマルチチャンネルときたら、ホームシアターの出番です。
後半の重低音が半端ではありません。
DVDは全然ダメです。
ブルーレイは2018年現在、USでも日本でも未発売です。
6.アルマゲドン
Dolby Digital 5.1ch
2000年頃を境に音声がデジタル化していったはしりのようなマルチチャンネル音響です。
ダイナミックレンジの広さと切れ味が現代的な音響で、今でも古さを感じさせません。
DVDよりも高音質です。
※ブルーレイはレーザーディスクよりも優秀です。
7.スター・ウォーズ エピソード1
THX、Dolby Digital Surround EX 6.1ch
SE音が良く作り込まれたレーザーディスク後期の音です。
ポッドレースの音が激烈でチャンネルの移動感もしっかりしていて、聴きどころです。
芝居部分はちょっと手を掛けていない印象です。
DVDはレンジや各種音をカットして、マイルドにした感じで、今一つです。
ブルーレイもDVDに音は似ています。
8.タイタニック
THX、Dolby Digital 5.1ch
この辺から順位は曖昧です。
中低域寄りのサウンドバランスですが、ダイナミックレンジが広く、高域は結構繊細です。
芝居部分のサラウンドは今一つですが、要所ではぐるぐるにまわります。
船が沈み始めたところからが聴きどころです。
DVDはこれよりレンジ感が狭いですが、悪くはありません。
DVDベスト40に入ってもおかしくありません。
9.デイライト
THX、DTS 5.1ch
数少ないDTS版です。
もうちょっと順位は下かもしれません。
大味な迫力指向のサウンドで、レンジ感は広大です。
特に冒頭のトラックが普通に走っているシーンだけで、爆音です。
爆発音などは、重低音の出番になります。
トンネルという空間の描写もサラウンドを活用して良く出来ています。
US版のDTS DVDはこのレーザーディスクとマスターが同じかもしれません。
日本版のDVDも悪くはありません。
DVDベスト40に入ってもおかしくありません。
10.ミミック
Dolby Digital 5.1ch
映画自体がマイナーで知られていない作品です。
不気味な音がサラウンドをはじめ、部屋を包囲します。
特に高域のぎらつく音と、カサカサする虫系の音が、あちこちから聴こえてきます。
それでいて重低音もかなり鳴り響きます。
エイリアン4、レリック同様、極度の緊張感をもたらす体力のいるソフトです。
DVDも結構良い音です。
DVDベスト40に入ってもおかしくありません。
ブルーレイは所有していませんので比較不能です。
11.ダンテズ・ピーク
THX、DTS 5.1ch
数少ないDTS版です。
冒頭と後半の噴火シーンが重低音とギラギラした高域が聴きどころです。
火山の噴火音が複雑な音で構成されているのがわかります。
またふもとの町の様子もマルチチャンネルでよく描写しています。
重低音は相当あります。
DVDは音がマイルドになって、今一つなのがわかります。
ブルーレイはマスターが違うようで、音は良くなっていますが、レンジ感だけはレーザーディスクが上です。
12.レリック
Dolby Digital 5.1ch
映画自体がマイナーで知られていない作品です。
ダイナミックレンジが強烈で、SE音は超高域のキンキンする音から、地響きがするような重低音までスピーカーを鳴らし続けます。
音楽も不気味な表現をするシーンでは、重低音に鳴ります。
ビックリするように仕掛けたサウンドは、椅子から飛び上がりそうになります。
エイリアン4、ミミック同様に、ずっと緊張感をもって観てしまう体力のいるサウンドです。
DVDはこのレーザーディスクとマスターが同じかもしれません。
レンジや各種音をカットして、マイルドにした感じで、並のDVDの音です。
ブルーレイは2018年現在、日本未発売です。
13.フィフス・エレメント
Dolby Digital 5.1ch
重低音がすごい瞬発力とともに鳴るサウンドです。
音数はそう多くないので、ちょっと順位は違うかもしれません。
サラウンドは、館内アナウンスや雑踏の音が要所で鳴るという感じです。
ちょっと電子系の音が古臭い感じもします。
DVDはレンジ感も広く悪くはありません。
DVDベスト40に入ってもおかしくありません。
ブルーレイは所有していませんので比較不能です。
14.絶対×絶命
Dolby Digital 5.1ch
映画自体がマイナーで知られていない作品です。
丁寧に作られたサウンドで、細かい音まで良く収録しています。
サラウンドもぐるぐるですし、レンジ感もかなり広いです。
高域も良く伸びます。
ちょっと銃声は、SEの作り方が良くなかったのか、サイレンサー風ですが、切れ味と芯があるので、意外といけます。
ただ、室内でベレッタを撃った音とは全然違うと思いますが・・・。
ヘリや爆発音なども優秀で、サラウンドを含め、センスの良さを感じます。
DVDは全然ダメです。
ブルーレイは2018年現在、USでも日本でも未発売です。
15.フロム・ダスク・ティル・ドーン
Dolby Digital 5.1ch
映画自体がマイナーで知られていない作品です。
どちらかと言えば、1昔前の90年代の音色です。
しかし、強烈なダイナミックレンジと瞬発力のある音が生々しい感じです。
制作陣が似ているためか、映画デスペラードと同様の音で、銃声が一番の聴きどころです。
銃声の情報量とキレがすごいので、中盤まではかなりの緊張感を伴います。
そもそも登場人物が突然何をするのだろう、という緊張と、ド級の銃声がさらに張り詰めたサウンドと一体化します。
後半になるとストーリー同様、緊張感は吹き飛んで、ハチャメチャになります。
DVDは音がマイルドになって、今一つなのがわかります。
ブルーレイは所有していませんので比較不能です。
16.リーサル・ウェポン4
Dolby Digital 5.1ch
前3作のレーザーディスクの音がよくなかったので、期待していなかったら、高音質でした。
特に冒頭の銃撃戦などは、レンジ感も広く、銃声も硬く芯があり、サラウンド感も雨の音とともに聴きどころです。
芝居部分はちょっと音数が激減し、面白みがなくなりますが、アクションシーンはどこもよく作り込んでいます。
オリジナルの作りですね。
サラウンドもほとんどは音楽で、冒頭以外はちょっと物足りない感じです。
DVDよりもレンジ感は広く、DVDは並ですね。
ブルーレイもレンジ感が不足していますが、比較していないので、レーザーディスクのほうが良いかは、ちょっと不明です。
ヒート、ジュラシック・パーク(DTS)、ロスト・ワールド(DTS)を載せようと思いましたが、サウンドを忘れたので、外しました。
ヒートに関してはオフィス街(LAのダウンタウン)での銃撃戦は良かった記憶がありますが、1回しか観ていませんので、比較するとどうなるか不明だったからです。
ジュラシック・パークは、ティラノザウルスの最初の足音と咆哮が、ものすごくよかった記憶があります。
これはDVDやブルーレイよりも良かった気がしますが、もう忘れてしまいました。
別途、追記、修正するかもしれませんが、このような感じです。
ずいぶん、大雑把に並べていますので、本当の順位はきっと違う気がします。
もう再生する機会がありませんので、とりあえず、管理人の個人的な記憶での順位ということで、ご容赦下さい。
・レーザー・ディスク・プレーヤー/DVDプレーヤー:DVL−H9
→当時としては、別格だったHLD-X0についで、評判の良かった機種だったと思います。
・DVDプレーヤー:PANASONIC DVD-H2000
→2018年現在も現役です。
・AVプリアンプ:TA-E9000ES
・パワーアンプ(5ch):TA-N9000ES
→これも当時としては、かなり評判の良い機種だったと思います。
・AVアンプ(その2):SONY TA-V777ES
→DTS-ESなどのフォーマットを再生するため、TA-N9000ESと併用していました。
・スピーカー:ONKYO D-77FXII
→この重量級大型スピーカーをなんと7個(7ch分)も、サラウンドを含め部屋に置いていました。
・サブウーファー:B&W ASW2500
・プロジェクター(HD液晶):SONY VPL-VW10HT
・プロジェクター(3管式):MITSUBISHI LVP-2001
・プロジェクター・ラインダブラー:MITSUBISHI VC-2001
・スクリーン(120インチ・ビーズ):KIKUCHI SBEI-WLII120HDAG
・電源関連:CSE TX-200
・電源関連:CSE P-500
・電源関連:CSE TX-1000
こんな感じです。
今ではほとんど残っていません。
2018 Panasonic UK & Ireland
【ハイレゾ音源を探すなら】
【ハイレゾ音源をレコード会社直営で探すなら】
【eBay:日本発送可能な安い輸入盤を探すなら】
【セカイモン:eBayの日本語仲介サイト】
【JBL公式通販サイト】
【AVアンプ】
【サウンドバー】
はじめに
先般、DVDの高音質ソフトのリストを作っていましたが、レーザーディスクの話が出てきて、そちらのクオリティも気になったので、せっかくなので別記事にしたいと思います。
レーザーディスクは、2018年現在、プレーヤーは製造されておらず、もうほぼ絶滅を待つ状態です。
ソフトは中古でほぼ数百円で取引をされていると思います。
まだ、プレーヤーをお持ちの方がいたら、このリストが参考になるかもしれません。
いや、未だにLDプレーヤーをお持ちの方なら、高音質のソフトは大抵は把握されているので、逆に役には立たないですね。
懐かしいね、という感じで、見て頂くのが正しいですね。
さて、映画ソフトのクオリティと言う面では、古いメディアとはいえLPと同じく高音質なものは意外とあります。
ブルーレイやDVDなどは圧縮音声とは言え、情報量は多く、レーザーディスク以上の音質を出せるメディアです。
ところが、映画の世界は不思議で、古いメディアの方が品質が良いものが結構あります。
裏を返すと、新しいメディアに手を抜いているものも結構あります。
むしろ、新しいメディアが登場してしばらくは、古いメディアのほうが品質は良かったりします。
映像は、初期に関してアップコンバート版を新メディアに使うことが多いですね。
ただし、解像度が430本(水平)だったと思いますが、DVDは720本(720x480)なので、比べると映像はもう見ていられないレベルかと思います。
レーザーディスクは、ホワイトノイズやクロスカラーなどのノイズをよく見かけます。
DVDはマスターとなるSDテープなどのホワイトノイズや、圧縮に伴うノイズですね。
どっちもどっちですが、LDの映像はトータルで見るとDVDと比較するレベルではないですね。
そして一番の大きな違いは、DVDはスクイーズになったという点です。
レーザーディスクは、レターボックス(一部スクイーズLDがあったような、ないような)です。
この違いは、かなり管理人にとっては大きな違いでした。
そういうわけで、管理人はDVDの映像のほうが明らかに良いと思えたので、レーザーディスクから移行していきました。
しかし、DVDは発色が悪いし、高画質なソフトは結局少なかったですね。
ようやくブルーレイで色問題は解消してきた印象です。
音声はレーザーディスクがマルチチャンネルのソフトは、おおよそDVDでも同じマスターを使っているケースが多いです。
※2000年初頭くらいまででしょうか?
そしてDVDではオーサリング時に、同じDolby Digitalでもダイナミックレンジなどをカットして、圧縮率を上げて、収録していることが多いです。
まあ、同じDolby Digitalと言っても、レーザーディスクはAC-3で方式がちょっと違いますが。
そうすると、レーザーディスクのほうが音質は良くなるわけです。
DVD後期(2010年頃以降目安)ですと、DVDのクオリティがグッと上がっていますが、それ以前、またはレーザーディスク販売と同時期の2000年頃までは、レーザーディスクの音質の方が大体は良いです。
盤面が大きいため、収録スペースも多いわけですね。
次世代の新しいメディアが登場して、クオリティが向上するのは、前のメディアが次世代メディアに出荷数か、売上が抜かれる頃が、目安ですね。
制作側が、次世代メディアに移行するからだと思います。
DVDが出てきて、思ったのは、ダイナミックレンジが狭い!という感じでした。
一方で、DVDのほうが情報量が多く、細かいニュアンスの表現がすごくて、迫力や切れ味以外はDVDのほうが良いなとも思ったものです。
この辺は好みですが、レーザーディスクのDolby Digital 5.1chと同じタイトルのDVDでDolby Digital 5.1chでは大抵はレーザーディスクのほうが上ですね。
同じタイトルで、レーザーディスクがない、本当の意味でのDVD世代のものは、技術の進歩とともに高音質になっていったと思います。
2000年以降に発売されたDVDは、ソフトによりますがマスターから新しくなり、高音質なマルチチャンネルのソフトが出るようになったと思います。
そのようなわけで、レーザー・ディスクの販売とDVDの販売時期が重なっているタイトルは、レーザー・ディスクのほうがはるかに良い音のソフトが多かったわけです。
高音質ベスト16リスト
さて、今ではレーザーディスクはほとんど手元になく、手元にあってもプレーヤーはとっくに壊れて粗大ごみになったため、全ては記憶でのリストです。
ただ、DVDなどと違い、音質にはずいぶん特徴があったので、順位も勝手に付けてみました。
比較しながら順位を付けると、やはりずれがあると思いますが、そこは大人の配慮でお願いします。
ここに載っていないもので高音質なソフトもあったかもしれませんが、所有していなかったか、記憶違いということで。
ただ、1つ言えることは、Dolby Digital(AC-3)でないソフトは、高音質リストには載っていません。
管理人の環境では、たとえPCMステレオでも、AC-3とはくらべものにならないと感じたからです。
そこは好みの範囲なので、ご容赦下さい。
なぜベスト16と、中途半端なのかと言いますと、当時としては高音質でも今となっては、もっと高音質なソフトが増えています。
そして、一旦、ベスト20でリスト化してみましたが下位になると、そうでもないと思えるソフトもあったため、削っていきました。
そうすると、16になったわけです。
Dolby Digitalのレーザーディスク自体、そこまでたくさんはなかったせいでもあります。
ベスト15
記憶をたどり順位を付けてみました。
異論はあろうかと思いますが、ご容赦下さい。
1. プライベート・ライアン
Dolby Digital 5.1ch
THX
マルチチャンネルのAC-3がLDで登場して、最強とも言える高音質を誇るソフトでした。
劇場での音の凄さを家庭でも再生できるということを立証したソフトでもありました。
次点の「セブン」もすごい高音質ですが、全編に渡り聴きどころ満載の本作はやはり1位だと思います。
そしてリミッターを感じない音はDVDを超えているとも言えます。
情報量ではDVDが優位で、LDはダイナミックレンジが優位かと思います。
LDプレイヤーが壊れていて、DVDと直接比較出来ないので残念です。
ちなみに比較しやすいシーンは、冒頭のノルマンディーの波打ち音です。
ここの音がどのくらい怖さをもってレンジ感広く鳴るかがポイントです。
ちなみにDVDはLDに比べ、この音がちょっとマイルドに感じます。
2.SE7EN The Criterion Collection(セブン)(輸入盤)(日本語なし)
Dolby Digital 5.1ch
US版クライテリオン版です。
日本版同様、音が良いです。
日本版との音の違いは覚えていませんが、そういうレベルの違いかと。
DVDよりもレンジ感が広く高音質です。
そしてブルーレイよりも高音質です。
3.セブン
Dolby Digital 5.1ch
ダントツに音が良いです。
犯人の部屋の前での銃撃戦が一番の聴きどころです。
他のバージョンやDVD、ブルーレイなどと音の比較をするのは、冒頭のメトロノームを鳴らすシーンと、事件現場の建物から雨が降っている外を歩くシーンと、このシーンです。
特に雨の音ですが、チャンネル分離感が良ければ、雨の位置や高さやカメラにあわせた雨音の移動感などが、詳細に判るほどです。
DVDよりもレンジ感が広く高音質です。
そしてブルーレイよりも高音質です。
4.エイリアン4
THX、DTS 5.1ch
数少ないDTS版です。
ワーナーの劇場でも観ましたが、猛烈な音でした。
それのイメージのまま、ソフト化された印象です。
微細音まで粒々で、硬く芯のあるクッキリした音は、緊張感をもたらし、体力がいるソフトです。
DVDよりもレンジ感が広く高音質です。
ミミック、レリック同様に、強烈な音で緊張感が半端ではないサウンドです。
ブルーレイは所有していませんので比較不能です。
5.ホーンティング
Dolby Digital Surround EX 6.1ch
映画自体がマイナーで知られていない作品です。
お化け屋敷でのマルチチャンネルときたら、ホームシアターの出番です。
後半の重低音が半端ではありません。
DVDは全然ダメです。
ブルーレイは2018年現在、USでも日本でも未発売です。
6.アルマゲドン
Dolby Digital 5.1ch
2000年頃を境に音声がデジタル化していったはしりのようなマルチチャンネル音響です。
ダイナミックレンジの広さと切れ味が現代的な音響で、今でも古さを感じさせません。
DVDよりも高音質です。
※ブルーレイはレーザーディスクよりも優秀です。
7.スター・ウォーズ エピソード1
THX、Dolby Digital Surround EX 6.1ch
SE音が良く作り込まれたレーザーディスク後期の音です。
ポッドレースの音が激烈でチャンネルの移動感もしっかりしていて、聴きどころです。
芝居部分はちょっと手を掛けていない印象です。
DVDはレンジや各種音をカットして、マイルドにした感じで、今一つです。
ブルーレイもDVDに音は似ています。
8.タイタニック
THX、Dolby Digital 5.1ch
この辺から順位は曖昧です。
中低域寄りのサウンドバランスですが、ダイナミックレンジが広く、高域は結構繊細です。
芝居部分のサラウンドは今一つですが、要所ではぐるぐるにまわります。
船が沈み始めたところからが聴きどころです。
DVDはこれよりレンジ感が狭いですが、悪くはありません。
DVDベスト40に入ってもおかしくありません。
9.デイライト
THX、DTS 5.1ch
数少ないDTS版です。
もうちょっと順位は下かもしれません。
大味な迫力指向のサウンドで、レンジ感は広大です。
特に冒頭のトラックが普通に走っているシーンだけで、爆音です。
爆発音などは、重低音の出番になります。
トンネルという空間の描写もサラウンドを活用して良く出来ています。
US版のDTS DVDはこのレーザーディスクとマスターが同じかもしれません。
日本版のDVDも悪くはありません。
DVDベスト40に入ってもおかしくありません。
10.ミミック
Dolby Digital 5.1ch
映画自体がマイナーで知られていない作品です。
不気味な音がサラウンドをはじめ、部屋を包囲します。
特に高域のぎらつく音と、カサカサする虫系の音が、あちこちから聴こえてきます。
それでいて重低音もかなり鳴り響きます。
エイリアン4、レリック同様、極度の緊張感をもたらす体力のいるソフトです。
DVDも結構良い音です。
DVDベスト40に入ってもおかしくありません。
ブルーレイは所有していませんので比較不能です。
11.ダンテズ・ピーク
THX、DTS 5.1ch
数少ないDTS版です。
冒頭と後半の噴火シーンが重低音とギラギラした高域が聴きどころです。
火山の噴火音が複雑な音で構成されているのがわかります。
またふもとの町の様子もマルチチャンネルでよく描写しています。
重低音は相当あります。
DVDは音がマイルドになって、今一つなのがわかります。
ブルーレイはマスターが違うようで、音は良くなっていますが、レンジ感だけはレーザーディスクが上です。
12.レリック
Dolby Digital 5.1ch
映画自体がマイナーで知られていない作品です。
ダイナミックレンジが強烈で、SE音は超高域のキンキンする音から、地響きがするような重低音までスピーカーを鳴らし続けます。
音楽も不気味な表現をするシーンでは、重低音に鳴ります。
ビックリするように仕掛けたサウンドは、椅子から飛び上がりそうになります。
エイリアン4、ミミック同様に、ずっと緊張感をもって観てしまう体力のいるサウンドです。
DVDはこのレーザーディスクとマスターが同じかもしれません。
レンジや各種音をカットして、マイルドにした感じで、並のDVDの音です。
ブルーレイは2018年現在、日本未発売です。
13.フィフス・エレメント
Dolby Digital 5.1ch
重低音がすごい瞬発力とともに鳴るサウンドです。
音数はそう多くないので、ちょっと順位は違うかもしれません。
サラウンドは、館内アナウンスや雑踏の音が要所で鳴るという感じです。
ちょっと電子系の音が古臭い感じもします。
DVDはレンジ感も広く悪くはありません。
DVDベスト40に入ってもおかしくありません。
ブルーレイは所有していませんので比較不能です。
14.絶対×絶命
Dolby Digital 5.1ch
映画自体がマイナーで知られていない作品です。
丁寧に作られたサウンドで、細かい音まで良く収録しています。
サラウンドもぐるぐるですし、レンジ感もかなり広いです。
高域も良く伸びます。
ちょっと銃声は、SEの作り方が良くなかったのか、サイレンサー風ですが、切れ味と芯があるので、意外といけます。
ただ、室内でベレッタを撃った音とは全然違うと思いますが・・・。
ヘリや爆発音なども優秀で、サラウンドを含め、センスの良さを感じます。
DVDは全然ダメです。
ブルーレイは2018年現在、USでも日本でも未発売です。
15.フロム・ダスク・ティル・ドーン
Dolby Digital 5.1ch
映画自体がマイナーで知られていない作品です。
どちらかと言えば、1昔前の90年代の音色です。
しかし、強烈なダイナミックレンジと瞬発力のある音が生々しい感じです。
制作陣が似ているためか、映画デスペラードと同様の音で、銃声が一番の聴きどころです。
銃声の情報量とキレがすごいので、中盤まではかなりの緊張感を伴います。
そもそも登場人物が突然何をするのだろう、という緊張と、ド級の銃声がさらに張り詰めたサウンドと一体化します。
後半になるとストーリー同様、緊張感は吹き飛んで、ハチャメチャになります。
DVDは音がマイルドになって、今一つなのがわかります。
ブルーレイは所有していませんので比較不能です。
16.リーサル・ウェポン4
Dolby Digital 5.1ch
前3作のレーザーディスクの音がよくなかったので、期待していなかったら、高音質でした。
特に冒頭の銃撃戦などは、レンジ感も広く、銃声も硬く芯があり、サラウンド感も雨の音とともに聴きどころです。
芝居部分はちょっと音数が激減し、面白みがなくなりますが、アクションシーンはどこもよく作り込んでいます。
オリジナルの作りですね。
サラウンドもほとんどは音楽で、冒頭以外はちょっと物足りない感じです。
DVDよりもレンジ感は広く、DVDは並ですね。
ブルーレイもレンジ感が不足していますが、比較していないので、レーザーディスクのほうが良いかは、ちょっと不明です。
ヒート、ジュラシック・パーク(DTS)、ロスト・ワールド(DTS)を載せようと思いましたが、サウンドを忘れたので、外しました。
ヒートに関してはオフィス街(LAのダウンタウン)での銃撃戦は良かった記憶がありますが、1回しか観ていませんので、比較するとどうなるか不明だったからです。
ジュラシック・パークは、ティラノザウルスの最初の足音と咆哮が、ものすごくよかった記憶があります。
これはDVDやブルーレイよりも良かった気がしますが、もう忘れてしまいました。
別途、追記、修正するかもしれませんが、このような感じです。
ずいぶん、大雑把に並べていますので、本当の順位はきっと違う気がします。
もう再生する機会がありませんので、とりあえず、管理人の個人的な記憶での順位ということで、ご容赦下さい。
当時のレーザー・ディスク再生環境
・レーザー・ディスク・プレーヤー/DVDプレーヤー:DVL−H9
→当時としては、別格だったHLD-X0についで、評判の良かった機種だったと思います。
・DVDプレーヤー:PANASONIC DVD-H2000
→2018年現在も現役です。
・AVプリアンプ:TA-E9000ES
・パワーアンプ(5ch):TA-N9000ES
→これも当時としては、かなり評判の良い機種だったと思います。
・AVアンプ(その2):SONY TA-V777ES
→DTS-ESなどのフォーマットを再生するため、TA-N9000ESと併用していました。
・スピーカー:ONKYO D-77FXII
→この重量級大型スピーカーをなんと7個(7ch分)も、サラウンドを含め部屋に置いていました。
・サブウーファー:B&W ASW2500
・プロジェクター(HD液晶):SONY VPL-VW10HT
・プロジェクター(3管式):MITSUBISHI LVP-2001
・プロジェクター・ラインダブラー:MITSUBISHI VC-2001
・スクリーン(120インチ・ビーズ):KIKUCHI SBEI-WLII120HDAG
・電源関連:CSE TX-200
・電源関連:CSE P-500
・電源関連:CSE TX-1000
こんな感じです。
今ではほとんど残っていません。
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