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2018年04月19日
【ブルーレイ映画ソフトレビュー】スーパーエイト / SUPER 8 (動画付)
記事一覧TOP > 映画ブルーレイリスト > 【ブルーレイ映画ソフトレビュー】スーパーエイト / SUPER 8
2011年に出た初期ブルーレイ作品です。
そのころのブルーレイは、DVDのアップコンバートやDVDと同じマスターを使っているものなど、クオリティは良くないものも結構ありましたが、本作は撮影から編集まで予算は潤沢とは言えない中、こだわって作られた作品です。
ブルーレイもその恩恵で、高画質・高音質の作品です。
2011 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
ブルーレイ評価
劇場版公式サイト
■リリース:
バージョン:ブルーレイ&DVDセット版
発売:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
※現在は、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社
時間:112 min
レーティング:G(日本) / PG-13(米国)
※日本ではレーティングが付いていませんが、大けがをしている人物などが出てきますので、
米国レーティングに合わせて視聴してください。
制作年:2011年
発売日:2011年12月2日
■映像:※ブルーレイ
コーデック: MPEG-4 AVC 23.976Hz
解像度: 1080p
アスペクト: 2.35:1(スコープサイズ)
■オーディオ:※ブルーレイ
英語:Dolby True HD 7.1ch 48kHz 24bit(ロスレス)
日本語:Dolby Digital 5.1ch 48kHz 24bit(ロッシー)
英語:Dolby Digital 2.0ch 48kHz 24bit(ロッシー)(音声解説)
■字幕:※ブルーレイ+DVD共通
日本語、英語、日本語字幕(音声解説)
■ディスク:
Blu-ray Disc 1枚
片面2層 (BD-50GB)
DVD Disk 1枚
■リージョン:
Region A(ブルーレイ)
■平均ビットレート(おおよそ)
(MPEG-4 H.264上限:54Mbps)
(MPEG-4 MVC上限:66Mbps)
:32Mbps前後
■撮影カメラ:
アリフレックス 16 SR3, コンパクトプライムCP.2スーパースピード・レンズ
アリフレックス 435, パナビジョン C- and E-Series Lenses
ボリュー 4008 ZM4
アイモ, パナビジョン C- and E-Series Lenses
キヤノン 1014XL-S
パナフレックス・ミレニアム XL2, パナビジョン Primo Anamorphic, C-, E-Series, ATZ and AWZ2 Lenses
レッド・ワン MX
※アリフレックス 16 SR3は、16mmの同録フィルムカメラです。
※アリフレックス 435は、35mmカメラです。
※コンパクトプライムCP.2スーパースピード・レンズは絞り開放値T1.5の明るい単焦点レンズです。
※ボリュー 4008は、8mmの同録フィルムカメラです。
※アイモは、クラシックな35mmカメラです。
※キヤノン 1014XLは、8mmの同録フィルムカメラです。
※パナフレックス・ミレニアムXL2は、35mmフィルムカメラです。
※レッド・ワン MXは、4.5Kまで対応したデジタルカメラです。
■映像マスタ:
撮影マスタ・フォーマット:Redcode RAW (4.5K)
撮影マスタ・フォーマット:Panavision(35mmフィルム)
撮影マスタ・フォーマット:Super 16(一部)
撮影マスタ・フォーマット:Super 8(一部)
DI(Digital Intermediate):2K
■映像マスタリング(DI(Digital Intermediate)、マスタリング):
Pro8mm(8mmフィルム)
DeLuxe(フィルム)
Company 3(DI)
■音響:
SDDS、Datasat、Dolby Digital、Dolby Surround 7.1
■音響スタジオ(Sound Mix / Re-recording)(サウンドトラック除く):
Skywalker Sound(ポスト・プロダクション)
IMN Creative(ポスト・プロダクション)
20th Century Fox Studios (リ・レコーディング)
Dolby Laboratories(サウンド・ミックス)
■制作背景
・制作予算:約50億円 /100円換算
・世界興行収入:260億円 /100円換算
・撮影:アメリカ(ウェスト・バージニア、カリフォルニア)
■賞:
67の賞にノミネート、11の賞を受賞しています。
■監督:
J・J・エイブラムス / J.J. Abrams
■出演者:
ジョエル・コートニー / Joel Courtney
カイル・チャンドラー / Kyle Chandler
エル・ファニング / Elle Fanning
【画質】
映画マスターはレッド・ワン MXで撮影された4.5Kのデジタル撮影で、マスターはレッドコード RAWです。
また、35mmカメラのパナフレックス・ミレニアムXL2でも撮影されており、撮影マスターはデジタルとフィルムのミックスです。
フィルムの特徴が良く分かっている方であれば、シーン毎の違いが判ると思いますが、うまく混在させていて気になることはないと思います。
前半の方がフィルムが多く、後半はデジタルが多い印象です。
フィルムの粒状性がかなり少ないので、全編を通して気になることはないと思います。
DIは2Kです。
ここは残念ですが、2011年制作であれば、4KDIを作らなかったのは仕方ありません。
まだこのときは、4Kの制作機材やメディアは確立されていませんでしたので・・・。
このため、将来4K UHDで発売されることになれば、アップコンバートしか方法がありません。
理論上、デジタル撮影で、DIが2Kの映画は全てそうなります。
その関係か、最近(2018年現在)の映画は、またフィルム撮影回帰をしているような気もします・・・。
デジタル撮影の場合も、4KのDIは増えていますが・・・。
ブルーレイマスターは2KのDIから作られ、HDテープらしき点が見受けられますが、かなり高画質で丁寧にメディア化されたことが判ります。
ハイライトが飛び気味で、ハイライトの輪郭に若干、色滲みが見えます。
これはかなり少ないので、気にしなければ、普通は気付かないレベルです。
もしかすると、これは撮影レンズの色収差かもしれません。
ブルーレイ初期の作品としては、恐らく当時では指折りの高画質で、ビットレートは一般的な32Mbps程度です。
この監督は恐らくブルーレイなどのメディアにもクオリティのこだわりがあるようで、大抵の作品が高品質です。
そこにスティーブン・スピルバーグがいれば、間違いなく高品質のクオリティになるというわけです。
撮影カメラは多岐に渡りますが、基本的には、4.5Kのレッド・ワンと35mmパナフレックスになります。
絞り開放値T1.5のある明るい単焦点レンズを使い、クッキリと撮影された映像です。
焦点距離は被写体全体にフォーカスするよう距離感が良いため、被写体の先鋭度も背景ボケも非常に良く出来た映画的です。
4.5Kのマスターですが、精細感よりも解像感が印象的な映像です。
どこまでもクッキリで、確実に2K以上の解像感で魅了します。
デジタル撮影の比率が高いと思われ、ほとんどノイズ感はありません。
フィルムグレインもほとんどありません。
デジタルノイズがほぼないので、メディア化はかなり凝ったと思われます。
明部と暗部の境目に出やすい色滲みや不自然な階調がなく、どこまでも正確です。
デラックス社の純度の高い色と、カラーグレーディングによって鮮やかで若干セピア調の世界は、鮮度感がとても良いです。
普通であれば、セピア調にすると純度が落ちやすいのですが、とにかく鮮度が良いです。
暗部の黒が特筆すべき点で、艶を伴います。
フィルムのセルロイドの艶のような表現で、そこはスティーブン・スピルバーグらしいとも言えます。
この艶が映像品位をかなり高くしている要素です。
暗いシーンが多いのですが、しっかりと沈む暗部とコントラストの効いた階調で、全く見難いシーンはありません。
そして輪郭補正がなく、輪郭や階調をシャープなコントラストで表現しているため、全てのシーンがクッキリです。
基本的にデラックス社の濃厚で純度の高い色調です。
その上に、セピアカラーを若干かぶせているイメージです。
通常、セピア調にすると脱色する方向ですが、逆にセピアカラーを乗せて、純度を上げています。
これにより懐かしい感じのする柔らかい色調だけでなく、色は明快になっています。
また肌の表現がとても良く、微妙な頬の赤みなども、ベタ塗りにならず、精密に描きます。
暗いシーンでも暗部の色乗りは良く、むしろ濃密な色を描き分けます。
輪郭や暗部には偽色などがなく、滲みもかぶりもありません。
ここまで色が良いソフトは他ではあまりありません。
【音質】
映画マスターは、かなり凝っています。
ベースとなる芝居部分にも気を配っていて、環境音や衣服の擦過音などの細かい部分から、アクション部分の大音響までサラウンドを含めて完全に手抜きのない見本のような映画サウンドです。
1つだけ残念な点は、少し前の作品であるため、1音1音は「ローン・サバイバー」や「エンド・オブ・キングダム」などのほんの数分聞いただけで高音質とわかるような「最新高音質の音色」が含まれていないことです。
減点要素にはなりませんが、超が付く高音質の1歩手前の壁に当たっている印象です。
表現は難しいのですが、超高音質のソフトは、この「最新高音質の音色」があるか、ないかで境目になります。
※管理人の中でのお話しですが・・・。
サウンドのイメージとしては、サラウンドや音作りに長けた「トゥモローランド」に近いイメージです。
ダイナミックレンジは、かなり広く、序盤の列車脱線のシーンが一番の聴きどころです。
重低音から高域のキレまでコントラスト良く、表現します。
音のコントラストが良いので、瞬発力でも好印象です。
芯があるキレのある高域と、重低音が要所で迫ります。
音場感よりも音像感がクッキリした音で、管理人の好みのサウンドです。
センタースピーカーの役割も大きいため、重低音がブーミーにならないような調整が必要です。
台詞:
台詞は中域がクッキリとした抜けのよいクリアな音です。
芯があるため、キンキンすることもなく、また不要な低域があるわけでもありません。
また台詞がSEや音楽に埋もれることはありません。
芝居部分にボリュームを合わせていても、ちゃんと視聴できます。
SE音:
よく作り込んでいます。
芝居部分の音作りは丁寧で、チャンネル配置も独立していてあちこちのスピーカーが鳴ります。
包囲感よりも分離感に優れ、音離れが良いです。
後半の市街戦では、ちょっと時間か予算が足りなかったのか、軽めの音があったりしますが、全体を通して優秀です。
音楽:
サントラが芝居を邪魔しない優秀なミックスです。
スティーブン・スピルバーグの作品は、大抵こういう作りで、芝居部分もちゃんと描く傾向にあると思います。
むしろサントラを意識することなく、作品の中に作り込まれています。
音離れの良さが目立ちます。
7.1chの各スピーカーに、丁寧に配置された音が心地よいです。
クッキリと音をデザインしているため、音場感はあまり感じません。
あくまでも自然なサウンドで、画面に映っていない音もちゃんと表現しています。
部屋でのシーンでは、画面外の子供の声や、物音などもあります。
スピーカー間の移動もかなり良く、Dolby Atmosのようなイマーシブオーディオ風の高さ表現まである立体音響です。
エンディングでは、サラウンドバックスピーカーから高さ方向まで表現した8mmフィルム映写機の音がリアルに鳴ります。
ちなみに、日本語Dolby Digital 5.1chでも、リアルに聞こえます。
Dolby True HD 7.1chのサラウンドの見本のような作りです。
サラウンドスピーカーを使い、音を鳴らし分け、移動音もかなりあります。
芝居部分の風の音から、ヘリの移動音まで、鳴って欲しい音は全て表現されています。
要所では、全てのスピーカーが同等のボリュームで活躍します。
キレの良い低音が多く、飽和してしまうような低域のシーンは少なく、再生しやすい作りだと思います。
一方で、全てのチャンネルで低域成分は結構ありますので、サラウンドの調整にも良いソフトかと思います。
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
レビュー基準についてはこちら
【ブルーレイ&DVDセット版】
【ブルーレイ版】
【DVD版】
【オンライン】
OPPO Digital Japan株式会社 All Rights Reserved.
2018 Panasonic UK & Ireland
2016 Sony Corporation, Sony Marketing Inc. All rights reserved.
2015 Sony Corporation, Sony Marketing Inc. All rights reserved.
【セカイモン:eBayの日本語仲介サイト】
【JBL公式通販サイト】
【AVアンプ】
【サウンドバー】
【ハイレゾ ヘッドホン】
2011年に出た初期ブルーレイ作品です。
そのころのブルーレイは、DVDのアップコンバートやDVDと同じマスターを使っているものなど、クオリティは良くないものも結構ありましたが、本作は撮影から編集まで予算は潤沢とは言えない中、こだわって作られた作品です。
ブルーレイもその恩恵で、高画質・高音質の作品です。
【ブルーレイ映画ソフトレビュー】 スーパーエイト SUPER 8 posted with カエレバ ネットオフで調べる タワーレコードで調べる ヤマダウェブコムで調べる ヤマダモールで調べる ノジマオンラインで調べる U-NEXTで調べる |
ブルーレイ評価
公式サイト
劇場版公式サイト
公式動画
スーパーエイト - 予告編
(paramount_international)
(paramount_international)
ソフト情報
■リリース:
バージョン:ブルーレイ&DVDセット版
発売:パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
※現在は、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社
時間:112 min
レーティング:G(日本) / PG-13(米国)
※日本ではレーティングが付いていませんが、大けがをしている人物などが出てきますので、
米国レーティングに合わせて視聴してください。
制作年:2011年
発売日:2011年12月2日
■映像:※ブルーレイ
コーデック: MPEG-4 AVC 23.976Hz
解像度: 1080p
アスペクト: 2.35:1(スコープサイズ)
■オーディオ:※ブルーレイ
英語:Dolby True HD 7.1ch 48kHz 24bit(ロスレス)
日本語:Dolby Digital 5.1ch 48kHz 24bit(ロッシー)
英語:Dolby Digital 2.0ch 48kHz 24bit(ロッシー)(音声解説)
■字幕:※ブルーレイ+DVD共通
日本語、英語、日本語字幕(音声解説)
■ディスク:
Blu-ray Disc 1枚
片面2層 (BD-50GB)
DVD Disk 1枚
■リージョン:
Region A(ブルーレイ)
■平均ビットレート(おおよそ)
(MPEG-4 H.264上限:54Mbps)
(MPEG-4 MVC上限:66Mbps)
:32Mbps前後
■撮影カメラ:
アリフレックス 16 SR3, コンパクトプライムCP.2スーパースピード・レンズ
アリフレックス 435, パナビジョン C- and E-Series Lenses
ボリュー 4008 ZM4
アイモ, パナビジョン C- and E-Series Lenses
キヤノン 1014XL-S
パナフレックス・ミレニアム XL2, パナビジョン Primo Anamorphic, C-, E-Series, ATZ and AWZ2 Lenses
レッド・ワン MX
※アリフレックス 16 SR3は、16mmの同録フィルムカメラです。
※アリフレックス 435は、35mmカメラです。
※コンパクトプライムCP.2スーパースピード・レンズは絞り開放値T1.5の明るい単焦点レンズです。
※ボリュー 4008は、8mmの同録フィルムカメラです。
※アイモは、クラシックな35mmカメラです。
※キヤノン 1014XLは、8mmの同録フィルムカメラです。
※パナフレックス・ミレニアムXL2は、35mmフィルムカメラです。
※レッド・ワン MXは、4.5Kまで対応したデジタルカメラです。
■映像マスタ:
撮影マスタ・フォーマット:Redcode RAW (4.5K)
撮影マスタ・フォーマット:Panavision(35mmフィルム)
撮影マスタ・フォーマット:Super 16(一部)
撮影マスタ・フォーマット:Super 8(一部)
DI(Digital Intermediate):2K
■映像マスタリング(DI(Digital Intermediate)、マスタリング):
Pro8mm(8mmフィルム)
DeLuxe(フィルム)
Company 3(DI)
■音響:
SDDS、Datasat、Dolby Digital、Dolby Surround 7.1
■音響スタジオ(Sound Mix / Re-recording)(サウンドトラック除く):
Skywalker Sound(ポスト・プロダクション)
IMN Creative(ポスト・プロダクション)
20th Century Fox Studios (リ・レコーディング)
Dolby Laboratories(サウンド・ミックス)
■制作背景
・制作予算:約50億円 /100円換算
・世界興行収入:260億円 /100円換算
・撮影:アメリカ(ウェスト・バージニア、カリフォルニア)
■賞:
67の賞にノミネート、11の賞を受賞しています。
キャスト情報
■監督:
J・J・エイブラムス / J.J. Abrams
■出演者:
ジョエル・コートニー / Joel Courtney
カイル・チャンドラー / Kyle Chandler
エル・ファニング / Elle Fanning
映像クオリティ・レビュー総評
【画質】
高画質な純度の高いセピア調の世界
ブルーレイ映像マスタ
映画マスターはレッド・ワン MXで撮影された4.5Kのデジタル撮影で、マスターはレッドコード RAWです。
また、35mmカメラのパナフレックス・ミレニアムXL2でも撮影されており、撮影マスターはデジタルとフィルムのミックスです。
フィルムの特徴が良く分かっている方であれば、シーン毎の違いが判ると思いますが、うまく混在させていて気になることはないと思います。
前半の方がフィルムが多く、後半はデジタルが多い印象です。
フィルムの粒状性がかなり少ないので、全編を通して気になることはないと思います。
DIは2Kです。
ここは残念ですが、2011年制作であれば、4KDIを作らなかったのは仕方ありません。
まだこのときは、4Kの制作機材やメディアは確立されていませんでしたので・・・。
このため、将来4K UHDで発売されることになれば、アップコンバートしか方法がありません。
理論上、デジタル撮影で、DIが2Kの映画は全てそうなります。
その関係か、最近(2018年現在)の映画は、またフィルム撮影回帰をしているような気もします・・・。
デジタル撮影の場合も、4KのDIは増えていますが・・・。
ブルーレイマスターは2KのDIから作られ、HDテープらしき点が見受けられますが、かなり高画質で丁寧にメディア化されたことが判ります。
ハイライトが飛び気味で、ハイライトの輪郭に若干、色滲みが見えます。
これはかなり少ないので、気にしなければ、普通は気付かないレベルです。
もしかすると、これは撮影レンズの色収差かもしれません。
ブルーレイ初期の作品としては、恐らく当時では指折りの高画質で、ビットレートは一般的な32Mbps程度です。
この監督は恐らくブルーレイなどのメディアにもクオリティのこだわりがあるようで、大抵の作品が高品質です。
そこにスティーブン・スピルバーグがいれば、間違いなく高品質のクオリティになるというわけです。
解像感
撮影カメラは多岐に渡りますが、基本的には、4.5Kのレッド・ワンと35mmパナフレックスになります。
絞り開放値T1.5のある明るい単焦点レンズを使い、クッキリと撮影された映像です。
焦点距離は被写体全体にフォーカスするよう距離感が良いため、被写体の先鋭度も背景ボケも非常に良く出来た映画的です。
4.5Kのマスターですが、精細感よりも解像感が印象的な映像です。
どこまでもクッキリで、確実に2K以上の解像感で魅了します。
ノイズ感
デジタル撮影の比率が高いと思われ、ほとんどノイズ感はありません。
フィルムグレインもほとんどありません。
デジタルノイズがほぼないので、メディア化はかなり凝ったと思われます。
明部と暗部の境目に出やすい色滲みや不自然な階調がなく、どこまでも正確です。
鮮度感
デラックス社の純度の高い色と、カラーグレーディングによって鮮やかで若干セピア調の世界は、鮮度感がとても良いです。
普通であれば、セピア調にすると純度が落ちやすいのですが、とにかく鮮度が良いです。
階調性・コントラスト
暗部の黒が特筆すべき点で、艶を伴います。
フィルムのセルロイドの艶のような表現で、そこはスティーブン・スピルバーグらしいとも言えます。
この艶が映像品位をかなり高くしている要素です。
暗いシーンが多いのですが、しっかりと沈む暗部とコントラストの効いた階調で、全く見難いシーンはありません。
そして輪郭補正がなく、輪郭や階調をシャープなコントラストで表現しているため、全てのシーンがクッキリです。
カラー
基本的にデラックス社の濃厚で純度の高い色調です。
その上に、セピアカラーを若干かぶせているイメージです。
通常、セピア調にすると脱色する方向ですが、逆にセピアカラーを乗せて、純度を上げています。
これにより懐かしい感じのする柔らかい色調だけでなく、色は明快になっています。
また肌の表現がとても良く、微妙な頬の赤みなども、ベタ塗りにならず、精密に描きます。
暗いシーンでも暗部の色乗りは良く、むしろ濃密な色を描き分けます。
輪郭や暗部には偽色などがなく、滲みもかぶりもありません。
ここまで色が良いソフトは他ではあまりありません。
公式動画
スーパーエイト - 予告編
(paramount_international)
(paramount_international)
音声クオリティ・レビュー総評
【音質】
映画サウンドの見本のような高音質ソフト
ブルーレイ音響マスタ
映画マスターは、かなり凝っています。
ベースとなる芝居部分にも気を配っていて、環境音や衣服の擦過音などの細かい部分から、アクション部分の大音響までサラウンドを含めて完全に手抜きのない見本のような映画サウンドです。
1つだけ残念な点は、少し前の作品であるため、1音1音は「ローン・サバイバー」や「エンド・オブ・キングダム」などのほんの数分聞いただけで高音質とわかるような「最新高音質の音色」が含まれていないことです。
減点要素にはなりませんが、超が付く高音質の1歩手前の壁に当たっている印象です。
表現は難しいのですが、超高音質のソフトは、この「最新高音質の音色」があるか、ないかで境目になります。
※管理人の中でのお話しですが・・・。
サウンドのイメージとしては、サラウンドや音作りに長けた「トゥモローランド」に近いイメージです。
ダイナミックレンジ(音域バランス)
ダイナミックレンジは、かなり広く、序盤の列車脱線のシーンが一番の聴きどころです。
重低音から高域のキレまでコントラスト良く、表現します。
瞬発力・量感(キレと強さ)
音のコントラストが良いので、瞬発力でも好印象です。
芯があるキレのある高域と、重低音が要所で迫ります。
音場感よりも音像感がクッキリした音で、管理人の好みのサウンドです。
センタースピーカーの役割も大きいため、重低音がブーミーにならないような調整が必要です。
情報量(台詞、SE音、音楽)
台詞:
台詞は中域がクッキリとした抜けのよいクリアな音です。
芯があるため、キンキンすることもなく、また不要な低域があるわけでもありません。
また台詞がSEや音楽に埋もれることはありません。
芝居部分にボリュームを合わせていても、ちゃんと視聴できます。
SE音:
よく作り込んでいます。
芝居部分の音作りは丁寧で、チャンネル配置も独立していてあちこちのスピーカーが鳴ります。
包囲感よりも分離感に優れ、音離れが良いです。
後半の市街戦では、ちょっと時間か予算が足りなかったのか、軽めの音があったりしますが、全体を通して優秀です。
音楽:
サントラが芝居を邪魔しない優秀なミックスです。
スティーブン・スピルバーグの作品は、大抵こういう作りで、芝居部分もちゃんと描く傾向にあると思います。
むしろサントラを意識することなく、作品の中に作り込まれています。
サウンドデザイン(音像感と音場感含む)
音離れの良さが目立ちます。
7.1chの各スピーカーに、丁寧に配置された音が心地よいです。
クッキリと音をデザインしているため、音場感はあまり感じません。
あくまでも自然なサウンドで、画面に映っていない音もちゃんと表現しています。
部屋でのシーンでは、画面外の子供の声や、物音などもあります。
スピーカー間の移動もかなり良く、Dolby Atmosのようなイマーシブオーディオ風の高さ表現まである立体音響です。
エンディングでは、サラウンドバックスピーカーから高さ方向まで表現した8mmフィルム映写機の音がリアルに鳴ります。
ちなみに、日本語Dolby Digital 5.1chでも、リアルに聞こえます。
サラウンド(移動感含む)
Dolby True HD 7.1chのサラウンドの見本のような作りです。
サラウンドスピーカーを使い、音を鳴らし分け、移動音もかなりあります。
芝居部分の風の音から、ヘリの移動音まで、鳴って欲しい音は全て表現されています。
要所では、全てのスピーカーが同等のボリュームで活躍します。
キレの良い低音が多く、飽和してしまうような低域のシーンは少なく、再生しやすい作りだと思います。
一方で、全てのチャンネルで低域成分は結構ありますので、サラウンドの調整にも良いソフトかと思います。
クオリティ・レビュー詳細
★総合クオリティ :96点
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
★映像クオリティ :96点
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
解像感 :97点
ノイズ感 :94点
鮮度感 :92点
階調性・コントラスト :98点
カラー :98点
★音声クオリティ :96点
(Blu-rayお勧めレベルは85点以上)
(1〜100点)
ダイナミックレンジ :96点
(音域バランス)
瞬発力・量感 :96点
(キレと強さ)
情報量 :95点
(台詞、SE音、音楽)
サウンドデザイン :96点
(オリジナルとメディア化)
サラウンド :98点
(移動感含む)
レビュー基準についてはこちら
商品ソフト紹介
【ブルーレイ&DVDセット版】
SUPER 8/スーパーエイト ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray] | ||||
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【ブルーレイ版】
SUPER 8/スーパーエイト [Blu-ray] | ||||
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【DVD版】
SUPER 8/スーパーエイト [DVD] | ||||
|
【オンライン】
スーパーエイト (字幕版) | ||||
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【プロジェクター・レビュー】 プロジェクター SONY VPL-VW535 |
2015 Sony Corporation, Sony Marketing Inc. All rights reserved.
【セカイモン:eBayの日本語仲介サイト】
【JBL公式通販サイト】
【AVアンプ】
【サウンドバー】
【ハイレゾ ヘッドホン】