残業代未払い請求襲来　２回目　: 運行管理者　青井君ブログ

2024年07月06日

残業代未払い請求襲来　２回目　

辞めていった運転手さんから残業代未払い請求がありました。

その女性の運転手さんは辞めていく間際に、上司と激しく口喧嘩をしていたこともあり、その腹いせだと思います。（※その上司の言い方も問題になりましたが、今回それは置いといてお話しします）

CMでもおなじみの大手弁護士事務所の弁護士の方から配達証明郵便による封筒が届きました。

その中の手紙には、こんなときにおなじみの「３年分の日報・タイムカード・賃金台帳・就業規則・雇用条件通知書　3年分のスケジュールがわかるもの」を送ってくれと書かれていました。

それを全部スキャナーで読み取りし、PDF化して１枚のSDカードにして封筒に入れて普通に切手を貼って郵送しました。（写しだとコピー代もったいないですし、こんなことに無駄なお金を使いたくないです。配達証明郵便もお金がかかるので普通切手で出しました。こうした作業も慣れてしまっているので会計事務所からの資料取り寄せの時間を含めて1日で終わりました。）

残業代請求の対応は以前に経験済みなので、計算の方はきっちりやっているので、今更何を請求されるのだろうと思い、数日後相手弁護士さんに電話をしてみました。

自分「そちらの計算では、どれくらい弊社に残業代未払い金を請求するつもりでしょうか？」

相手弁護士「え～とですね、今回すくない方ですね」

自分「５～６万くらいですか。」

相手弁護士「まだ計算が完全におわっていませんが、だいたい250万円くらいです。」

自分「250万～!?　そんなにですか？　それはありえないです。それについての内訳いってもらっていいですか？」

相手弁護士「え～とですね、Ａさん（請求してきた運転手さん）がですね、後になってから、タイムカード押して日報を出し終わっていた後も、あのとき洗車してたな、とか、軽作業をしていたかな、とかいろいろ思い出したみたいで、その作業時間を計算しまとめると250万くらいでした。」

自分「こちらが認識していないＡさんの作業があったということですか」

相手弁護士「そういうことになります」

自分「言っていることが大分無茶苦茶だと思いますが、わかりました。どうぞ請求してみてください。」

相手弁護士「えっ（小声で）」

自分「その代わり何月何日何時～何時まで何の作業をしていたか、弊社作業場には常に管理者がいますので、そこにいた管理者の名前も付記させてください。こちらではそれが正しいかどうかを時間を掛けて徹底的にチェックします。過去三年分の話になりますから関係者から言質をとるには大分時間がかかることもご承知下さい。もし虚偽の請求であることが発覚した場合、今度はこちらが然るべき対応を取らせて頂きます。」

相手弁護士「わかりました、計算が終わったらしっかり請求しますから」

自分「請求、お待ちしています」

と言って電話を切りました。
このように強気で言いきれたのは、事前の下調べがあったからこそです。

その弁護士事務所の料金システムであるが、HPを見ると、弁護士先生の５時間以内の事務作業は無料、それ以上は弁護士の時給×かかった時間を（この場合Ａさんに）請求させていただきます。と書いてあったので、相手弁護士への電話の際に、この件は時間がかかることを強調しました。

またその他の料金システムでは、残業代請求者（今回の場合Aさん）は請求獲得金額の20％を成功報酬として弁護士事務所に支払い、また獲得金額が少額であった場合でも20万は確実に支払うこと　と書かれていました。

今回の件については、事前に弊社の知り合いの弁護士さんに（ご好意で無料で）相談しており、仮に弁護士から請求されることになったとして最大20万くらいの請求で手打ちになるのではと言われていました。
（※先ほどの電話の後、250万請求されたことを伝えたら、最初はびっくりする額でふっかけてくるのが常套手段で、実はまともに計算もしていないと笑っていっていました。）

もし仮にこちらが20万円くらいを払うことで決着がついた場合でも、それが全額弁護士事務所にいってしまい、残業代請求者のＡさんには微々たる金額しか手に入らないことになります。

という話になるかもよと相手弁護士さんがＡさんに伝えた場合、Aさんは請求を断念すると思います。（想像ですが）

あれから１年くらい立ちますが、何の請求も連絡もないです。

知り合い弁護士さんは「それだけ日にちがたっているのなら、もう請求はしてこないでしょう。大手弁護士事務所には大手としてのプライドがあるからはっきり辞退しますとはいえないんでしょう（今回こちらは弁護士をたてていないので一般人相手に引き下がったとは言えないという意味）黙示の辞退でしょう。」との意見でした。

いまのところこんな感じです。

話に続きが生じましたら付記します
（このままないことを願いますが　笑）

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