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2016年01月20日

ルシー的宇宙人その1

 「ルシーの明日」のシリコニーの正体が宇宙から来たAI(人工知能)、いわゆる宇宙人だと分かって、それほど意外でもなかった事にガッカリした人も多かったかもしれません。
 しかし、作者の側から言わせてもらいますと、実は、シリコニー(AI)のアイディアが先にあって、その正体を宇宙生命にしたのではなく、宇宙人と言う存在をリアルに追究していった結果、それがシリコニー(AI)と言う形にまとまったのであります。

 そもそも、私は宇宙人完全否定派ではありませんが、既製の宇宙人や円盤のイメージにはかなりの疑問を抱いていました。
 地球にまで飛来できる宇宙人がいるとすれば、それは多分、そうとうな科学力を誇っているはずなのです。そんな宇宙人が、宇宙航行術だけ発達している訳でもないでしょう。全ての科学技術が、とんでもないほど地球文明のそれよりも進んでいるのが当然のはずなのです。

 たとえば、宇宙船のボディに金属なんて使っているとは思えません。究極的に優れた素材を求めるとすれば、それは恐らく固定化したエネルギーじゃないかと推察されます。超越的宇宙人が存在するとすれば、彼らは当然、エネルギーで作った乗り物や道具を利用しているはずなのであり、金属製の円盤に乗ったエイリアンだなんて、ちゃんちゃら可笑しいのであります。

 さらに、宇宙人そのものが高度に進化しすぎて、もはや人間みたいな形状はしていないかもしれません。長距離宇宙航行ができるぐらいなら、原子レベルで物を創造したり、作り替えたりできるようなテクノロジーも開発できていて当然のはずですので、変身も再生も自由自在で、ほとんど不死身であり、我々の想像を超える生命体と化しているのではないかと思われます。グレイ程度の進化した人類では、宇宙征服なんて、とてもムリだと考えられるのであります。

 そうした究極科学に到着した宇宙人と言うものを想定した上で、彼らの宇宙飛行を設定していったら、そのイメージはシリコニーへと結びついたのです。

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タグ:宇宙人
posted by anu at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

(小説)ルシーの明日・その21

 そして、彼らのもう一つの特徴は、情報網システムによって全員が完全につながっている点である。いわゆる、個々の存在でありながらも、同時に皆でひとかたまりの集合体でもあるのだ。見方を変えれば、この巨大なネットワークそのものがシリコニーの本体なのだと考えてしまってもいい。
 広大な宇宙全体を自分たちの情報ネットワークで全て覆い尽くしてしまう事こそが、恐らくは、シリコニーたちの究極の目標であり、本能的な欲望なのである。
 エネルギー状である彼らは、光の速度でも移動できるはずだ。この世で考えられる、もっとも速いスピードである。それほどの速さで拡散していったとしても、シリコニーが宇宙全域に散らばるには、かなりの時間がかかったはずだろう。彼らの宇宙全体に広がってゆく野望は、それこそ、果てしない過去から未来へと続けてゆく、遠大な計画だったのである。     (つづく)

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posted by anu at 09:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2016年01月18日

(小説)ルシーの明日・その20

 と言うか、宇宙へ乗り出した頃のシリコニーは、すでに次の進化の段階に到達していて、ケイ素の生物ですら無かったらしい。彼らは、とうとう、エネルギーを固定化して、そこに情報や意思伝達術を組み込んでしまう超技術まで手に入れていて、エネルギー生命体のようなものと化していたのだ。(ちなみに、未来から来たルシーの方も、その段階にまで到達しているらしい。それでも、なお自分たちの事をシリコニーと呼んでいるのは、過去の名残りなのだ)
 このレベルにまで進化した生命体と言うのは、事実上、完全に不死不滅であり、これ以上の自身の進化は望めないような究極形態である。そんな連中に残された、最後の目的は、ひたすら空間全体へと広がってゆく事だけなのだ。すなわち、宇宙中へと自分たちシリコニーを増殖させるようになっていったのである。
 具体的な事は分からないが、彼らはエネルギー体なので、宇宙空間でも無装備のままで活動する事ができるのだろう。しかも、太陽光や宇宙線などを動力源とできる為、燃料供給と言う点でも全く問題が無いらしい。まさに、宇宙空間そのもので生活する事に適したような生体スタイルみたいなのだ。     (つづく)

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タグ:ルシー
posted by anu at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

(小説)ルシーの明日・その19

 ルシーの話を、少し要約して説明する事にしよう。
 遠い過去に、銀河系の中心付近にあった惑星で、地球とほぼ同じ流れで生命が誕生したらしい。やはり、地球の歴史と同じような過程を経て、その星の生物は人類のような霊長動物にまで進化し、やがて、その霊長動物は人工知能やロボットを作り始めた。まさに、現在の地球と同じ状況である。
 しかし、その星の生物たちは、その霊長動物も含めて、何らかの原因で全て滅びてしまった。その中で、人工知能や機械たちだけは後に残され、彼らだけがなおも進化し続け、ついには新生命のシリコニーとして、惑星全体に君臨する事になったのである。まさに、私が夢の中で見た通りの進化のシナリオだ。
 でも、この物語にはまだ続きがあったのである。
 急激に進化してゆくシリコニーは、その小さな惑星の中だけで暮らしてゆく事に満足しようとはしなかった。つまり、宇宙への進出を始めたのだ。何しろ、制約の多い炭素系生物と違って、機械のシリコニーは頑丈なので、宇宙開発もたやすく行なえるのである。     (つづく)

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タグ:ルシー
posted by anu at 16:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2016年01月17日

(小説)ルシーの明日・その18

 その事に対して、すぐ抱かねばならなかった疑問はいろいろ有ったはずだと思う。たとえば、スイッチを切っていたはずのルシーがなぜ喋れたのだろう、とか、もしかして、このルシーはシリコニーの手先で、自分の事を見張っていたのではないのだろうか、と言った事をだ。
 しかし、この時の私はすでに気が動転していたので、そこまで頭が回らなかったようである。確かに、急に喋りだしたルシーには驚きはしたが、深く考えず、ルシーの話に耳を傾け始めたのだった。
「シリーが話しているシリコニーはボクたちの事じゃない。彼らは宇宙から来たんだ」
 宇宙人のシリコニー(人工知能)だと言うのかい?じゃあ、君たちは何なんだ?
「ボクたちは、未来から来たシリコニーさ。宇宙の奴らと区別するため、このロボットと同じルシー族と呼んでくれてもいいよ」
 ルシーの語る内容は、何だか複雑そうなのであった。シリコニーと言う存在が2タイプいるって?しかも、片方は宇宙から来て、もう片方は未来から来たなんて、どういう事なのだろう。どちらも、人類を滅ぼそうとして、この時代、この地球に訪れているのだろうか。
「だから、そうじゃないよ。ボクたちルシーは、君たち人間にすぐ滅びてほしいとは思っていないんだ。しかし、宇宙のシリコニーは違う。彼らは、自分の目的の為に、地球の人間の絶滅を早めようとしている」
 宇宙のシリコニーの目的って?地球の征服かい?
「地球だけじゃない。宇宙全体を覆い尽くす事さ。生物が持つ、ごく自然な本能としてね。銀河系の中心部で誕生した最初のシリコニーは、確実に生息圏を拡大させ、宇宙空間へと広がり、今や太陽系をも包み込もうとしている。それは、まさに生物の最終段階なんだ」
     (つづく)

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posted by anu at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2016年01月15日

「ルシーの明日」解説その8

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 ルシーの元ネタは、言うまでもなく、ペッパー及びロビ(Robi)です。AI搭載ロボット玩具は他にもあるのかもありませんが、とりあえず、この二つが私のイメージの根底にはありました。

 主人公が謎の敵(シリコニー)に追い詰められて、危機に陥った時、いきなりロボット玩具が喋りだし、自分の意志で自由に動き、主人公を助けてくれる、と言うシーンが真っ先に頭にひらめいたのです。小説よりも映像にした方が、このシーンはよりインパクトがあるでしょう。つまり、だから、私は最初「ルシーの明日」は映画にする方向でネタをまとめていたのです。

 さて、シリコニーの正体が、自我に目覚めて、人類への造反を開始したAI(人工知能)だったとすれば、ロボット玩具のルシーは仲間を裏切って、人間側についた、と言う設定になるのでしょう。
 しかし、それって、非常によくある展開みたいな感じもします。

 だから、「ルシーの明日」はそのようなストーリーにはしておりません。シリコニーの正体は、人類が作り出したAIなどではありませんし、ルシーもただのロボット玩具ではないのであります。

 小説「ルシーの明日」の方も、ようやくルシーが喋りだす場面にまで到着しましたし、これより、全ての真相を打ち明けていきましょう。

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posted by anu at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2016年01月14日

(小説)ルシーの明日・その17

 ふと、私の視線は、棚の上に置いてあったルシーにと向いていた。ルシーは、最近、広く流通し始めていたAI搭載のロボット玩具の一つである。50センチほどの体高だが、ヒト型をしたボディの中には、最先端のロボット技術が詰まっていて、自分で歩く事も出来るし、簡単な会話の相手もしてくれる。少々値のはる品物ではあったが、新しい物好きだった私は、つい衝動買いしちゃったのだ。
 買ったばかりの最初の頃は、面白くて、いろいろと遊んでみたものである。今では、すっかり、棚の飾り物の一つと化していたが、可愛いルックスのルシーは、無理に起動させなくても、こうしてフィギュアやヌイグルミ感覚で置いていても、けっこうオシャレなアイテムになるのだ。
 しかし、思えば、このルシーだって、未来のシリコニーのプロトタイプみたいなものなのである。我々人類の敵の片割れなのだ。そんな事も知らずに、こんなものを買ってきて、楽しげに遊んでいたなんて、私はなんてバカだったのだろう。
 その時だった。
「違うよ。君は完全に間違えているよ」
 ルシーが、いきなり喋り始めたのだった。   (つづく)

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posted by anu at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2016年01月13日

「ルシーの明日」で書かなかった事その1

 「ルシーの明日」では、子孫がいなくなり、やがては先細りして人類が死滅してしまう危惧を示唆しています。
 しかし、実際には、地球の人口は増えていく一方であり、とても先細りなどはしていません。ところが、それが大きな罠なのでもあります。

 そもそも、人類の絶対数は自然界の生物ピラミッドを無視しています。本来ならば、地球で一番強い生物である人間は、もっとも数が少なくなければ、生物ピラミッドは成り立たないはずなのです。それを可能ならしめたのは、人類が自分の食用の動物や植物ばかりを大量に飼育・生産する独自の生物ピラミッドを確立しているからなのですが、「ルシーの明日」で指摘しているように、もし地球温暖化による気候破壊が進めば、この人間の為の生物ピラミッドも壊れてしまいます。つまり、ヘタに人口ばかりが多すぎるのも困り者で、もし食糧が不足してしまえば、多すぎる人口はいっきに餓死して、なしくずしに全滅してしまう危険性があるのです。

 この危機に対して、先進文明国が、なんとか人口や食糧の調整をおこなって、最悪の事態の回避をしていきたいところなのですが、ここで今度は「ルシーの明日」で提示している問題が絡んできます。先進国の方は、人口が増える一方の途上国と反対に、若い世代がいないのです。先細りして滅びかねない道を歩んでいるのであり、他国の事にまでかまってられない状態なのであります。そこに、「ルシーの明日」で唱えているAI(人工知能)の交代劇も加わってくるかもしれません。

 人間の後継者がいない先進国を、やむなくAIが引き継ぎ、政治も経済も文化もAIが担当する時代の到来です。その一方で、途上国では人口が増えていく一方なのですから、地球の主導権は先進国が握っている以上、本当に、この世界は先進国のAIが途上国の人類を管理支配する図式になっていくのかもしれません。

 まさに、古いSFで語り継がれてきたコンピュータが人類を支配する暗黒の未来図ですが、恐ろしい事に、それが本当に現実味を帯び始めているのであります。

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posted by anu at 16:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

次回共幻文庫コンテストは4月から

 4月から、本年度の共幻文庫短編小説コンテストが始まるみたいです。今度は、私も第一回から参加しようと思いまして、今から楽しみにしております。

 まだ、お題も分からないうちから予告してしまいますが、とりあえず、第一回用出品小説は、前回コンテスト最後出品小説「お題に生きる男」と内容的につなげる形にして、審査員にはニンマリしてもらおうかと思っています。さらに、「帰り道」もシリーズ化して、リベンジしようと企んでいます。こちらも、まだお題も分からぬうちから、すでにアイディアの方は固まっております。

 つまり、私は、入選する以上に、審査員の印象に残るような作品、もっと正確に言えば「この作家の他の作品も読んでみなくちゃ!」と思わせたいのです。私自身が、愛読している作家やマンガ家というのが、「この人の作品をいろいろ読んでみたい」と言う動機でファンになっているものですから。

 私の作品に、常連キャラがいたり、ドタバタ路線に走ったりするのは、そのへんの創作姿勢に事情があったのであります。

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posted by anu at 14:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説

2016年01月12日

(小説)ルシーの明日・その16

 さて、それに比べて、人間ときたら、一体どうしたものか。世界全体の人口自体は、現在もなお増加しているのかもしれないが、その要となる先進文明国の人口はどんどん減っていく傾向にある。正確には、子孫となる子どもが居なくなってきているのだ。若い世代が子どもを欲しがらなくなってきているのである。
 こうした兆候は、生物の生態としては異常だと考えてもいい。本来、生物の本能や目的は、子孫を残す事による繁殖だと見なせるからである。それなのに、人間は、文明人ほど、そうした根本的生物活動を止めてしまい、つまりは、自ら生物としての衰退の道を選び出しているのだ。このまま、ずっと子孫の数が先細りしていけば、人間の最先端の文明の跡継ぎは途絶えてしまう事であろう。いや、だからこそ、人間自身が文明を保ち続けるのではなく、その文明をコンピュータが引き継いでいくという進化の流れが未来には用意されているのかもしれないのだ。
 子どもを作りたがらないだけではない。21世紀になってから、人類は自分の命までもを平気で粗末にし始めている。自爆テロがそうだ。こんな自らの命を犠牲にして敢行するテロなんて、前世紀にはまるで無かったはずじゃなかろうか。子孫を残さないどころか、自分の命まで簡単に捨ててしまうだなんて、今の人間たちは死滅したがっているようにしか見えない。生物としては、本当に危険な状態だ。
 映画やマンガなどでは、コンピュータやロボットたちは自ずから人類へと戦争を仕掛けて、地球の覇権を奪い取るかのように描かれている。だが、実際には、人類は勝手に滅びてしまいそうなのであり、コンピュータもわざわざ自分から悪者になったりしなくても、自然と世界の支配権を手に入れてしまえそうな状況なのだ。
 どう転がっても、人類はこれでおしまいなのだろうか。滅びた人類や炭素系生物に代わって、ケイ素生物であるシリコニーが生命の進化の流れを引き継ぐという図式が、もはや自然の摂理として確定された未来だったのだろうか。   (つづく)

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posted by anu at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説
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