虹ヶ丘ましろのつよさ、聖あげはの金属バット
キュアプリズム変身回にして聖あげはの登場回。
キュアプリズムは笑ってしまうくらいかわいい要素があふれる変身バンク、変身後の姿だ。
変身前の葛藤、幼馴染のあげはからの激励、回想が丁寧でよかった。
自分が泣いたらあげはがもっとなく。だから泣かない。
この「つよさ」は深いと共に説得力がある。
そんな優しいましろが変身するひろプリ第4話。
相手の心情に共感できること、相手を想った行動がとれること。
これ、両立できる人間はそうはいない。特に、共感力が高い人が人の感情に引きずられないことはとても難しい。
これまで受けてきた愛の強さでありましろの人間としての強さなのだろう。
「このままでいい」とソラが言うのもうなづけるましろのつよさだ。
等身大でリアリティのある精神的な強さを持っているキュアプリズム。
さらに変身バンクもアホみたいにかわいいとなれば女児の自己投影先はましろ一択である。
ファンアートにもその傾向は表れているように思える。
1話後、キュアスカイのファンアートはキュアスカイと空を同時に描き、キュアスカイを見上げるようなものが印象的だった。
今回、キュアプリズムの目線はこちらとあっているものが多く、同じ目線のキャラクターという意図が絵を描くファンにも伝わっているように思う。
ひとつ気になっているのがキュアプリズムで唯一濃い色が配色されているスカートのデザインの意図だ。
白昼の正反対、夜空を思わせるような深い空と光輝く星の意匠。
真っ白、ふわふわなだけではないインパクトがあのデザインから伝わってくる。
ましろのもっている芯のつよさを表しているのがひとつ、として他にも何かあるのでは? と思っている。
かわいい、等身大なだけじゃないキャラクターになってほしいなあと思う。
ハマーに乗ってやってくる幼馴染のギャル
オタクに優しいギャルなど幻。
時代は年下女子に優しいギャルだ。
と言わんばかりのインパクトを残した聖あげは。18才B型誕生石はペリドット。
ましろの幼馴染で近所に住んでいたが仕事の都合で離れた町へ行くことになったらしい。
戦闘フェイズでは落ちている金属バットがあればワンチャン、という武闘派な面も見せてくれた。
普段は最強の保育士を目指して専門学校へ通っているしっかりした人だ。
ワードの一つ一つが強い。プリキュアでなかなか出てこないタイプのおねーさんだ。
キャラクターの魅力がある。今後の活躍に期待である。
今週も輝く悪役カバトン
子豚(?)に変身し、自らアホみたいな罠に掛かろうとしてヒーローをだまし討ちする。
今回も汚い手段を使って攻めてくる悪役カバトンであった。
例のごとく小細工が器用だ。ソラの性格も踏まえての作戦、と頭も良い。
が、今回のようにましろ視点で描かれるとソラとカバトンがアホみたいに見える。
まるでヒーローごっこに興じている男児が総じて子供じみて見えるような目線だ。
ソラがヒーローの世界観で生きているなら、なおのことましろ視点が重要になる。
ソラとましろの視点の違いがすてきな物語を生むに違いない。
仮面ライダーギーツ24話:特番という名の総集編
デザグラの全容が明らかになってベロバが全員をぶっ飛ばした前回。
今回はライダー、サポーターと共にデザグラを振り返る総集編だ。
デザグラとは何だったのか? を振り返るのだが、振り返ったようなデザグラは既にベロバに乗っ取られている。
これから始まる第3シーズンはジャマトグランプリ。ゲームは大きく変化していく。
ゲームの変容のタイミングに合わせて、これまでのデザグラとは何だったのかを整理する試みは視聴者に優しい。
なかなか総集編としては意味深い回だった。
暴太郎戦隊ドンブラザーズ50話:最終回! えんができたな!
ドンブラザーズもついに最終回。
無情にもいろいろと終わらせようとするソノナ、ソノヤに抗っていく。
思うにソノナ、ソノヤは「1年たったら次の戦隊」というニチアサ枠のお約束が擬人化したデウスエクスマキナであり、
記憶を失い白黒になるタロウの設定もそのニチアサ枠のお約束を反映したものなのだろう。
避けられない終わり、避けられない別れ。
結局それらを根本的には解決できないままドンブラザーズは最終回を迎えた。
しかしである。
神輿に乗り天女を引き連れて表れ、全員で名乗ったかと思ったらソノナ、ソノヤを一人でぶっ飛ばしたドンモモタロウの祭のことを誰が忘れられようか?
ふと扉を開いたら、桃井タロウが荷物を持って現れ「縁ができたな!」と妖怪縁結びしてくる可能性を誰が否定できようか?
ドンブラザーズはヒーローの宿命を祭と縁で乗り越えた。
こう締めくくりたい。ありがとう桃井タロウ!
でも、この最終回も絶対ライブ感で考えたやろ! いい雰囲気に騙されんなよオタクたち!