オトナプリキュア
あのプリキュア5メンバーが大人になって帰ってくる!
あとネタバレでふたりはプリキュアSplash☆Starの2人も出るらしい!
あれやこれやはどうなっているんだ?
美翔さんはちゃんと社会人できてんのか?
話題騒然のスピンオフシリーズである。
プリキュアシリーズも20周年。
初期のメイン視聴者層が成人を迎え、社会に出るような時期である。
大人になった元女児たちにもう一度プリキュアのエンパワメントを。
ついでに一回りくたびれた大人になったプリキュアおじさんたちにもなんかおすそ分けを。
そういったシリーズの意義と予想してスタートである。
この物語はたくさんの未来の可能性の中の一つ
冒頭さっそくオトナ向けの予防線を張ってきましたよ。
解釈違いはリアルに戦争の元だったりするわけで、他の可能性も消さない配慮だ。
20年近く続けたシリーズには現実と妄想の区別のつかなくなったファンも多いからな!
スピンオフとして手堅い保険と言えよう。
夢原のぞみさんはしっかり教師になっていた。
この夢の芽生えから見てきた身分としては感慨深いものがあるな。
同時に直面している現実も描かれる。
かつてのように不思議なパワーと妙に力感のある決め技で社会人の問題は解決できない。
親の経済問題、離婚がらみの転校というかなりヘビーな問題に立ち向かう夢原先生であったが…
うーん、胃痛タイムだぜ。
相田総理が居ればなんとでもなりそうなんだけどなあ、などと他のシリーズに逃避したくもなる。
オトナはかくも厳しいのだ。
1話ではスッキリ問題解決とはいかず、転校していく生徒の手を取り涙を流す夢原先生となる。
しかし夢の力を語る夢原先生の思いはダンスの夢を追う生徒の希望を最後のひと踏ん張りのところで守れたようでもあった。
プリキュアに変身できなくなっても、キュアドリームの言葉は響くなあ。
大人になったプリキュア5の6人
大人になって変わったところがあちこちにあってあれやこれやと想像が膨らむ。
のぞみは先生になって結構しっかりしていた。まるでキュアドリームの時の頼もしさが生身に宿ったような。
2話では変身前から生徒を避難させる指示なんかにキュアドリームっぽさがあった。
キュアドリームに変身したのは、シャドウをぶっ飛ばす力が必要だっただけと言わんばかりに。ヒーローの出番ですな。
勉強も得意ではなかったが、相当勉強したんだろう。夢の力ってすごいなあ。
飲み物も生ビール! になっていて大人である。
学校のカフェテリアでカレーとスパゲッティの大盛りを食べていたのも今は昔、食べ物はなんかオシャレな奴をつまむ程度になっている。
お、、、大人だ!
変わらずりんちゃんとは連絡を取っているらしいし、二人の関係性も基本的には変わっていないようだ。
りんちゃんはなんかデザイナーみたいな仕事をしつつ女子サッカーもやってるらしい。
この辺のバイタリティの高さも変わんないなあ。
飲み会でなんか泣き上戸の絡み酒してたのもりんちゃんっぽい。
うららは現在進行形で女優の卵をやってるらしい。
中学のころから進んでない…? まだ担当回が無いので様子見。
かれんは医者としてバリバリやってるらしい。呼び出しに備えてアルコールも控えている。
3話ではかつての自分と似た気負いを持つ患者に寄り添ったりしていい先生をしてた。
一緒の当直になって「苦手なんだよなー」とか言ってた先輩医師の見る目の無さが終わっている。
このくたびれ感も大人かなあ。
くるみはなんとこっちの世界で暮らしているらしい。
時代錯誤の上司のいる部署で秘書をやっている。
ぶーぶー文句たれながらバリバリ仕事こなしてるのはカッコイイ。
3話では酔いつぶれてかれんの家に行ったりしていてTLの一部が供給過剰で燃やされていた。
こまちは家事手伝いで自治会活動に精を出している、、、というかなんか暇そうだ。
6人の中で明確にくすぶっている! おい、夏! 出てきて何とかしろ!
再会した6人が飲み会をするシーンは楽しい。
とりあえず1,2,3話、毎回なんか飲んで食べている。
ま、、まあ社会人が集まるって言ったら飲み会ぐらいしかないもんな!!
始まって1か月ぐらい、土曜日はTVの前で飲み会、みたいな習慣ができそうな感じだ。
変わらないものが見えると嬉しい
時間の流れはいろんなものを変える。
その中でも15年前と変わらない何かをプリキュアたちが見せてくれると、自分が重ねてきた歳月に重ね合わせてグッとくるものがある。
のぞみの夢に対する姿勢、考え方が変わってないことが分かる台詞が多く、
人物の芯が変わってないことに感動を覚えた。
かれん、くるみの関係も当時をベースに発展したようなエピソードで、
まさに「公式が最強」の状態だ・
そんな中、変わらなくて驚いたもの、それは変身後の姿だ。
どうやらタイムフラワーとやらの力が関係してるらしく、中学生のあの頃のままのプリキュアになる設定らしい。
バンクも書き直さなくていいし、これはエコ。SDGsである。
それ以上に公式が「プリキュアは子どものころのもの」とのメッセージを出しているようにとらえられる。
大人がプリキュアになって何かを解決する力を得るのではない。
プリキュアはあくまでも子どものもので、キラキラした力への憧れを与えてくれるのだけれど、
その頃のキラキラした何かが、大人になってからでも力を与えてくれるのだ、と。
プリキュアにおける大人と子ども論はとても面白い。
キュアドリームの変身一つとっても、
・(オトナにとって昔のままの)子どもの姿
・(子どものころに憧れた)大人の姿
おおよそ2つの視点が同居していて、この2面性があるのはプリキュアならではだよなぁ、と思わされる。
時間がモチーフの一つになっているので、大人と子ども、タイムリミットなどいろいろ気になる点はある。
見ながらいろいろ考えて行きたいところだ。
・・・が、しかし4話はそれどころではないかもしれない。
ふたりはプリキュアSplash☆Starのふたりがついに登場する。
前情報では「咲の薬指に指輪が、、、」という爆弾情報もあり、構えて待つのだ。