今回は実際に修理した手順について大まかに記録していこうと思います。
全開の記事で紹介した交換部品はAmazonで購入すると翌日にメール便で届きました。
こういう時には非常に頼りになります。
という事で実際に修理したわけですが、大まかに分けると以下のような手順で行いました。
@本体の分解
A動作確認
B部品交換
C交換後の動作確認
D再組立て
これらの手順を踏んでいくうえで注意した点などについてまとめてみようと思います。
@本体の分解
部品を交換するので、本体の分解は必須です。
分解の際は電源をOFF(電源ボタン長押しすると電源メニューが出てくるので、そこで電源OFFを選択)しておくとより安全です。
分解の手順はネットで調べると情報が出回っているので、その辺りを参考に行いました。
ちなみに自分はこのサイトを参考に分解しました。
カバーを取り外すには、どの部分のネジを外すと良いか、かなり詳しく書いてくれていますので、非常に参考になりました。
ちなみにネジには色や長さ違いで3種類程ありますので、どこに度のネジを使っているかはちゃんと記録するなり、覚えておくなりしないといけません。
あと、SDカードを使っている場合は分解する際、ネジ穴と干渉するので、あらかじめ取り外しておく必要があります。
この手順では、本体の背面カバーと、その内側の銀色の放熱板まで取り外してしまいます。
↓分解修理の様子
A動作確認
今回の不具合は冷却ファンとイヤフォンジャックの故障ですので、ここで一旦電源を入れて動作確認を行いました。
ちょっと怖いですが、カバーを外した状態で電源を入れて、メニューをポチポチ操作し、本体に負荷を与えました。
するとCPUの発熱に反応して冷却ファンが動き出すはずなのですが・・・
冷却ファンは回ろうとしてピクピク反応してるのですが、うまく回転できていない様子でした。
どうやらファンモータ自体が故障して回らなくなっているような感じでした。
動作確認できたところで、再度電源をOFFにし、分解、交換を進めました。
B部品の交換
今回の交換対象は、冷却ファンとゲームカードスロット周辺を搭載した基板です。
本体の内部配置としては黄色の枠で囲んだ部位が対象となります。
ただし、これらの部品を外す際は順番通りに外していかないと、ネジが取れなかったり、ケーブルが外せなかったりするので、以下の写真のような順番で取り外していきました。
まず最初に、写真の1で示しているネジを外し、CPUのヒートシンクを取り外します。
冷却ファンの吹き出し口にはめ込まれているギザギザの放熱板が結構引っ掛かって着脱しにくいので注意です。またファンとヒートシンクはスポンジ状のクッションテープで張り付けられています。今回はなるべく破らないように剝がしましたが、結果的にちょっと破れてしまいました・・・
あと、ヒートシンクとCPUの間には熱伝導率を上げるためにグリスが塗布されています。
長期間使用しているとこのグリスが乾いてきますので、乾燥しているようであれば市販の冷却グリスを塗布し直すと良いです。
ヒートシンクの下には冷却ファンの取り付けネジとコネクター、あとゲームカードリーダー基板のコネクターも隠れていますので、それらも順番に外していきます。
なお取り外しの際、基板に接続されているフラットケーブルを着脱する必要があります。
これらのフラットケーブルを外すには、コネクター上部のラッチを起こし、ケーブルのロックを解除する必要があります。
↓ケーブルロックの状態:黒いラッチが倒れています
↓ケーブル解放の状態:黒いラッチが立っています
細かい部品ですが、ピンセットの先端や爪の先などを使って起こしたり倒したりすると良いです。
ちなみにロック状態で無理やりケーブルを引っこ抜いたり、装着したりするとケーブル破損の原因となるので注意です。ロック解除の状態だとうまくはまればかなりスムーズに抜き差しできるようです。
冷却ファンは振動吸収のため、取り付け部にゴムのブラケットが装着されていますので、それを新しいファンに移植してから取り付けます。
ゲームカードリーダーの基盤は、フラットケーブルの他、基板に挿しこむコネクターもありますので、取り外す際は真上に引き抜く感じで取り外し、取り付ける際は位置を合わせて上から押しこみ、コネクタ-の嵌合を指の感覚で確認しながら取り付けると良いです。
↓取り外して交換した部品たち
C交換後の動作確認
部品交換後、再び注意をしながら電源を投入し本体をポチポチ操作してみました。
すると、CPUの発熱に反応し、冷却ファンは滑らかに回転を始めました。
どうやら修理は成功のようです。
ゲームカードリーダーもちゃんと認識したので、こちらも成功でした。
D再組立て
動作確認が終わった後、再度電源をOFFにし、分解と逆の手順でカバーを取り付けていきました。
外側のカバーはスナップフィット構造になっているので、若干力をかけてはめ込む必要がありました。
という事で、今回は故障個所が良かったので、以上の手順で修理完了です。
所要時間は1時間弱でしたが、分解方法を覚えると30分前後で完了できるくらいのボリューム感だと思います。
とはいえ、修理パーツも結構いい値段しますので、時間に余裕がある場合はメーカー修理の方が安心かもしれません。
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