野球と神様なんてね

　メジャーリーグのポストシーズンは12チームで開幕して現在4強対決 (ヤンキースVSガーディアンズ　ドジャースVSメッツ) となり熱狂に拍車がかかっています。
　
　そんな中、日本時間10月16日、米公式サイト「MLB.com」で若手有望株の情報を専門的に扱う「MLBパイプライン」では2024年シーズンの「オール新人チーム」を選出していますので今回はそこに注目します。

　なお「MLBパイプライン」では「オール新人チーム」として、1stチームと2ndチームを選出。
それぞれ捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、指名打者、救援投手が各１人、外野手が３人、先発投手が２人というチーム構成。
日本人選手では唯一、今永昇太（カブス）が選出され、1stチームの先発投手部門にポール・スキーンズ（パイレーツ）とともに選ばれました。

　MLBパイプラインは今永の今季の活躍について
「スキーンズがいなかったら、多くの人々が今永について話をしていただろう。31歳の新人左腕は15勝3敗、防御率2.91を記録し、新人の先発投手ではスキーンズに次ぐWARをマーク。非常に耐久性があり、173回1/3は新人ダントツの数字だった」
と記しています。

★「MLBパイプライン」選出
　オール新人・1stチーム／2ndチーム!!

◆ 1stチーム

捕手：オースティン・ウェルズ（ヤンキース）
出身地　アメリカ　（25歳）
身長188cm　　体重100kg　　投打　右投左打
今季成績　152試合　打率.248　21本塁打　65打点　2盗塁　OPS.775

一塁手：マイケル・ブッシュ（カブス）
出身地　アメリカ　（26歳）
身長185cm　　体重95kg　　投打　右投左打
今季成績　115試合　打率.229　13本塁打　55打点　1盗塁　OPS.718　

二塁手：オットー・ロペス（マーリンズ）
出身地　ドミニカ共和国　（26歳）
身長178cm　　体重84kg　　投打　右投右打
今季成績　117試合　打率.270　6本塁打　39打点　20盗塁　OPS.690
　　
三塁手：ジョーイ・オーティズ（ブリュワーズ）
出身地　アメリカ　（26歳）
身長175cm　　体重83kg　　投打　右投右打
今季成績　142試合　打率.239　11本塁打　60打点　11盗塁　OPS.726
　
遊撃手：メイソン・ウィン（カージナルス）
出身地　アメリカ　（22歳）
身長180cm　　体重84kg　　投打　右投右打
今季成績　150試合　打率.267　15本塁打　57打点　11盗塁　OPS.730
　
外野手：ジャクソン・メリル（パドレス）
出身地　アメリカ　（21歳）
身長191cm　　体重88kg　　投打　右投左打
今季成績　156試合　打率.292　24本塁打　90打点　16盗塁　OPS.826

外野手：ジャクソン・チューリオ（ブリュワーズ）
出身地　ベネズエラ　（20歳）
身長180cm　　体重90kg　　投打　右投右打
今季成績　148試合　打率.275　21本塁打　79打点　22盗塁　OPS.791

外野手：コルトン・カウザー（オリオールズ）
出身地　アメリカ　（24歳）
身長188cm　　体重100kg　　投打　右投左打
今季成績　153試合　打率.242　24本塁打　69打点　9盗塁　OPS.768

指名打者：ウィルヤー・アブレイユ（レッドソックス）
出身地　ベネズエラ　（25歳）
身長178cm　　体重98kg　　投打　左投左打
今季成績　132試合　打率.253　15本塁打　58打点　8盗塁　OPS.781

先発投手：ポール・スキーンズ（パイレーツ）
出身地　アメリカ　（22歳）
身長198cm　　体重107kg　　投打　右投右打
今季成績　23試合　11勝3敗 0Ｓ 0H　防御率1.95　133回 170奪三振 WHIP 0.95

先発投手：今永昇太（カブス）
出身地　日本　（31歳）
身長178cm　　体重79kg　　投打　左投左打
今季成績　29試合 15勝3敗0Ｓ 0H　防御率2.91　173回1/3 174奪三振 WHIP 1.02


　メジャー1年目のカブス・今永昇太投手（31歳）は15勝3敗と大車輪の活躍を見せました。
4月に5戦4勝するなど開幕ダッシュに成功し、その後も安定した投球を披露。15勝はナ・リーグ3位、防御率2.91も3位で、登板試合ではチームが23勝6敗という抜群の成績を残しています。
メジャー1年目の日本人投手の15勝は、12年のダルビッシュ有（当時レンジャーズ＝16勝）、16年の前田健太（当時ドジャース＝16勝）に次いで、07年の松坂大輔（当時レッドソックス＝15勝）と並ぶ3位タイ。また、メジャー1年目の日本人左腕では02年の石井一久（当時ドジャース＝14勝）を抜いて単独トップ。そして日本選手としては 5人目の新人王受賞なるかにも注目が集まります。



救援投手：メイソン・ミラー（アスレチックス）
出身地　アメリカ　（26歳）
身長196cm　　体重91kg　　投打　右投右打
今季成績　55試合 2勝2敗28Ｓ 0H　防御率2.49　65回 104奪三振 WHIP 0.86
　

◆ 2ndチーム
捕手：エイドリアン・デル・カスティーヨ（ダイヤモンドバックス）
一塁手：スペンサー・ホーウィッツ（ブルージェイズ）
二塁手：コルト・キース（タイガース）
三塁手：ジュニア・カミネロ（レイズ）
遊撃手：タイラー・フィッツジェラルド（ジャイアンツ）
外野手：ワイアット・ラングフォード（レンジャーズ）
外野手：ピート・クロウ＝アームストロング（カブス）
外野手：パーカー・メドーズ（タイガース）
指名打者：ゼイビアー・エドワーズ（マーリンズ）
先発投手：ルイス・ヒル（ヤンキース）
先発投手：スペンサー・シュウェレンバック（ブレーブス）
救援投手：ケイド・スミス（ガーディアンズ）


　以上の顔ぶれとなりましたが、データサイト「ファングラフス」が算出している総合指標WARでは、今季の新人野手は歴代３位となるWAR合計60.7を記録。
新人投手のWAR合計77.5は1884年以来、最も高い数字となったとのこと。
この結果、新人選手のWAR合計は138.2となり、2015年の126.9を上回って歴代最高の数字を記録。MLBの歴史に残る「豊作」のシーズンでした!!