2017年07月14日
LENDEXに関する追加情報(ネガティブ情報を含みます)
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LENDEXの詳細を調査してみました
LENDEXの記事の続きです。
・前の記事 → 新しいソーシャルレンディングサービス?「LENDEX」
上記の記事の中で、LENDEXは2000年8月設立、つまり設立後17年経っている事を書きました。
いったいどういうことなのか、およそ調べましたので記事にします。
なお、ネガティブな情報を含んでいます。
下記の情報については私の調べた限りで書いており、ソースがあるものについてはリンクを明示します。
誤りがありましたら、ご指摘をお願いします。
調査の流れ
LENDEXの保有している金融商品取引業の登録番号「関東財務局長 (金商) 第2460号」で検索すると、
次のサイトに行き当たりました。
・一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 「正会員の入会について」
同じ登録番号は「株式会社アーケイディア・グループ」が保有しています。
設立日は2000年8月ですので、LENDEXの前身はアーケイディア・グループで間違いなさそうです。
アーケイディア・グループのWebサイトは503エラーでしたので、今度は社名で検索をかけたところ、
「清和税理士法人」「清和監査法人」が引っかかってきました。
LENDEXの社長である筧 悦生氏は、この法人の設立者でもあります。
(同姓同名でなければ、の話ですが)
・清和税理士法人 ご挨拶
・清和監査法人 法人概要
そして、この清和監査法人が、過去に相当のオイタをやっていました。
公認会計士・監査審査会の勧告と、金融庁の処分
まず、2014年6月に公認会計士・監査審査会から勧告を受けています。
・清和監査法人に対する検査結果に基づく勧告について
上記文書における「理事長」というのが筧 悦生氏なのですが、勧告の第1項からいきなり名指しされた上
「理事長は、」から始まる指摘が4回と、清々しいまでにボコボコに言われてます。
一部抜粋
理事長は、主導して業務の拡大を目指しており、一般的に監査リスクが高い被監査会社であっても、反社会的勢力とのかかわりがなく、存続できると判断できさえすれば、受嘱するという方針を採っている。
このほか、監査業務の品質や職業倫理の遵守状況について社員の評価に反映させていない一方、営業面での成果を社員の評価と報酬に反映させるなど、社員に対して営業を奨励している。
これらの結果、社員全体が営業を重視する傾向にあるとともに、品質管理を軽視している。
審査会及び協会からの指摘への対応については、重大な指摘を繰り返し受けているにもかかわらず、当該監査法人の理事長は、法人の品質管理に重要な問題があることを自覚していないことから、指摘事項をそのまま記載したチェックリストの配付等、形式的な対応を指示しているだけであり、同種の問題点の有無について、検証し対応するよう適切な指示及び効果の検証を行っていないなど、実効性のある改善活動に取り組んでいない。
要約:駆け込み寺的監査法人を止めろ、と何度も指摘したのに反省してない。
この勧告を受けて、同年7月には金融庁から処分が下されています。
・監査法人の処分について
(処分内容)
1年間の業務の一部の停止命令(契約の新規の締結に関する業務の停止)
(平成26年7月10日から平成27年7月9日まで)
1年間の新規契約停止を受け、相当数の被監査会社が清和監査法人との契約を解除したようです。
清和監査法人が監査していた会社
となると次に気になるのは、清和監査法人がどこを監査していたか、です。
調べてみますと、これまた面白い会社が引っかかってきました。
・Business Journal
「粉飾容疑のインデックス、循環取引が明るみに 裏金、利益水増し…銀行関与の疑いも」
3DS「新・世界樹の迷宮」発売当日に民事再生手続を申請したインデックスでした。
(その後に粉飾で刑事事件に発展、元会長と社長が執行猶予付き実刑判決を受けることに)
その他に監査している会社も、なかなか香ばしい「玄人好みの株の会社」が多いようです。
もっとも、世の中には清廉実直な会社ばかりではなく、健全な黒字を出している会社ばかりでもないので
こういった監査法人も必要ではあるのでしょう。
ちなみに、清和監査法人がかつて監査をしていた会社の一つがラ・パルレで、この会社を買収したのが
みんなのクレジット元代表取締役の白石 伸生氏だというのは・・・偶然だと良いのですが。
まとめ
そういった経歴を持つアーケディア、現LENDEXがなぜソーシャルレンディングなのか、については
今回の調査では分かりませんでした。
LENDEXの残り2名の役員名でも探りましたが、こちらは明確な手がかりは無し。
*以下、明確な情報ではないため、完全な推測となります。
LENDEXの役員2名ですが、いずれも清和監査法人が監査をしたことのある会社の役員や関係者に
同じ名前がありました(調査した結果の状況証拠であり、明確なソースは示せませんが)。
それらの会社は偽計取引に絡み検察庁に告発されて上場廃止になったり、解散直前の電撃TOBから
不適切合併で上場廃止になったり、こちらも色々とオイタをやらかしています。
正直なところちょっと、というかそれなりに嫌な予感はします。
ただ、現実論としてスタートアップ時の会社に法令遵守、品行方正を求めるのは難しいものがありますし、
過去にオイタをやらかしているという理由で全面否定したのでは、起業などできはしません。
私の判断としては、少額で投資継続です。
また何かありましたら、記事にします。
ランキングに参加しています。
リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 09:00
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| 投資の話題
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コメントありがとうございます。
私はみんクレは回避できていません。確かに危ない香りはしたのですが、ついつい好奇心で踏み込んでしまいました。おかげで100万円ちょっと拘束中です。
投資もせずに記事を書くような無責任な事はできないので、LENDEXにも投資済です。
具体的には、投資履歴の3番目が私です。
今後どうなるかは分かりませんが、真っ当に商売してくれたらいいですね、というのが正直なところです。
ファイアフェレットさんブログ経由で参りました。
LENDEX 少額投資しました。
で、その後でこの香ばしい記事拝見しました。(汗)
L社に2回ほどメール問合せしましたが、その際のレスポンスは良かったです。
みんクレは気配を感じ危機回避できましたが、L社はどうでしょう。
期間が短い案件の場合にはボチボチやっていこうと思っています。
>目利きじゃないとカナリ投資家が痛い目に合うステージに
>ソーシャルレンディングの投資家も入ったのかもしれないです。
なるほど、確かにそうですね。
ソーシャルレンディングが世の中に認知され、そろそろ悪い虫もたかってくる頃です。
今後、新しい事業者が出てきた場合には、事業者自体の安定性調査に時間をかけるようにします。
記事をお褒めいただき、ありがとうございました。
みんクレで焦げ付かないかヒヤヒヤしてますが、
ソーシャルレンディングが投資家に注目されてるのと同様、
金融知識のあるヤバイ系起業家は、みな一攫千金を狙って
ソーシャルレンディングに参入を狙って来ているのだと思います。
これからは、目利きじゃないとカナリ投資家が痛い目に合うステージに
ソーシャルレンディングの投資家も入ったのかもしれないです。
上質記事助かりました。考える材料にします。
出てきますね<梁山泊
懐かしいというか、亡霊と出会ったような感触というか・・・。
梁山泊事件とか出てきますね…
はい、私もその情報を捕捉済です。
ただ、こちらは輪を掛けて同姓同名の可能性が捨てきれませんので、記事内ではあのような取り上げ方をしました。
なお、もう一人の役員(こちらも、同姓同名でなければ)のキーワードは「オーベン」です。
LENDEXの残り2名の役員名 Wさんを調べましたらなんとも言えない記事が…
同姓同名の方でなければ申し訳ないですが。
ttp://www.nikkei.com/article/DGXNASDD3109D_R30C10A3000000/
ttp://www.nikkei.com/article/DGXNZO41657230R20C12A5000000/
ttp://ronpyou.com/archives/745
(株)メッツ→現(株)きずなに商号変更
文才がないのでうまくまとめられませんが、SALLOWさんが探っていただけたらありがたいです。
私も少額のみ投資しましたが若干不安ですね。
東急リバブルとの関係が気になります。