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2016年05月26日

全商英語検定とは?

ここでは、国際系の学科の人はほぼ必ず受ける全商英検の種類、内容、点数配分について説明します!

全商英検の種類

1級、2級、3級、4級があります。

試験内容

どの問題も一度は見たことがあるようなノーマルな形式です。実用英語検定みたいな形式もあります。

「商業の英語検定だから、商業関係の用語や場面が多いんじゃない?」と考えて当然ですが、商業的な要素はほとんどありません。「商業」というのは名前だけなので、ビジネス英語を知りたければTOEICのほうがいいでしょう。

実用英検との違いはこちら
TOEICとの違いはこちら


全商協会は問題レベルを次のように説明しています。
1級 = 高3
2級 = 高2〜高3
3級 = 高1〜高2
4級 = 中3〜高1


でもこれはあくまで、商業高校内でのレベルです。一般的にはこれより低く見られがちです。実際、全商英検3級は中学3年までで十分とれるレベルです。

試験時間は1級が90分、
2級 80分、3級と4級は60分です。

合格点は1級が70点以上、
2級・3級・4級が60点以上です。

試験日

9月第2日曜日と12月第3日曜日 年2回実施されます。

検定料

1級、2級  1,300円
3級、4級  1,200円



問題形式・点数配分

どの級も問題の種類がかなり豊富です。

今回は、1級のみ紹介します。

(1)アクセント
5問 × 各1点 = 5点

(2)リスニング 問いに対する答えを選ぶ
5問 × 各1点 = 5点

(3)リスニング 適切な応答を選ぶ
5問 × 各1点 = 5点

(4)リスニング 会話の内容についての問いに対する答えを選ぶ(1つの会話で1つの質問)
5問 × 各1点 = 5点

(5)リスニング 英文の内容と一致するものを選ぶ
5問 × 各2点 = 10点

(6)リスニング 会話の内容についての問いに対する答えを選ぶ(1つの会話で5つの質問)
5問 × 各2点 = 10点

(7)リーディング 英文Aを要約した英文Bの空欄の穴埋め
5問 × 各2点 = 10点

(8)リーディング 適切な会話文の選択
5問 × 各2点 = 10点

(9)リーディング 1つの英文の空欄穴埋め
5問 × 各2点 = 10点

(10)リーディング 長文穴埋め
5問 × 各2点 = 10点

(11)リーディング 英文の内容を同じにするように穴埋め
5問 × 各2点 = 10点

(12) リーディング 単語並び替え
5問 × 各2点 = 10点


以上、全商英検についてでした。


2016年05月15日

全商簿記1級から日商簿記2級を取得するには?

商業高校生には、全商簿記1級を取得したら日商簿記2級を受けてみるという流れがあります。

日商簿記の取得を勧めたり、試験会場になったりする商業高校もあります。

「全商簿記と日商簿記の違いとは?」でも言いましたが、全商簿記1級から日商簿記2級を取るのはそう簡単ではありません。

では、どのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか?
どう勉強すればいいのでしょうか?

勉強時間

僕の高校の場合、3年次に全商簿記検定1級が一発で受かった人と、落ちた人に別れた簿記の授業を30時間くらいやっていました。全商簿記1級に受かった人は日商簿記2級の授業を、落ちた人は全商簿記1級の授業を引き続きやるといった形です。

それにプラスして家でも過去問題や模擬問題を10回分ほど解きました。
1回の問題を解くのに2時間、見直しに1時間ほど時間が必要でした。

ですので、僕の場合、全商簿記1級は会計・原価計算とも90点以上で合格していましたが、それから合計60時間ほど勉強しました。結果は合格しました。


みんなの勉強時間の目安としては、
新しい範囲を学ぶのに20時間、
過去問題や模擬問題に40時間を取っておきましょう。



もちろんそれだけやっても落ちる人もいますし、勉強時間が少なくても受かる人もいます。

また、日商簿記検定は試験回によってだいぶ合格率が変動します。例えば、第140回(H27.6.14)の合格率は34.5%でしたが、次の第141回(H27.11.15)は11.8%でした。かなりの差ですね。

なので、日商簿記2級が受かる自信がなくても、なるべく早めの時期に申し込みをして受験する方がいいです。多く受ければ確率的に受かる可能性も高くなります。「前の試験は合格率が高かったから、受けとけばよかった…」という後悔をしないように気を付けましょう。



勉強方法

日商簿記2級取得までの流れ

STEP1.全商簿記1級の範囲にはなかった、日商簿記2級の問題を学習する
STEP2.過去問題や予想問題をしっかり解いて復習する


この2つのステップを踏みましょう。


STEP1. 新たな範囲を学習する

学校で日商簿記2級の授業がある場合は、それで十分だと思います。でも、気を付けておきたいのが暗記ではなくて、理解するのを意識することです。分からないところは先生に質問しましょう。


独学でする場合は、書店でテキストを買うのが一番です。

僕のおすすめは、TACの「簿記の教科書」です。 学校の教科書や問題集に比べて断然分かりやすいですし、図が多用されているのでスムーズに読み進めることができます。学校で日商簿記の対策をやってくれているという人や、全商簿記1級が難しいと感じている人にもおすすめです。

うまくまとまっているので、頭の整理ができ1度読めば今後にもつながると思います。

そんな「簿記の教科書」の使い方ですが、ざっと読む程度で大丈夫です

問題演習もありますが、やらなくていいです。とりあえず、一通り読み通すことを意識しましょう。


STEP2. 過去問題・予想問題を解く

過去問題や予想問題を時間を計って解いていきましょう。

過去問題集・予想問題集は学校が用意したものでもいいですが、実教出版の予想問題集は問題によりかなり難易度に差があります。得点が乱高下しますが、あまり気にしなくていいです。過去問題であればハズレはないので過去問を集中的に解きましょう。

独学の方は、やはりTACが出版しているものがおすすめです。解説も分かりやすいですし、予想問題の難易度もあまり変わりません。学校の問題集では不安な人にもおすすめです。

過去問題・予想問題は最低でも10回分は解きましょう。

日商簿記は全商と違っていろいろな問題パターンがあります。コンスタントに合格点にいても、不合格になることがあります。

問題を解くより重要なのが、見直しです。

間違えた問題の正答・解説を見て、「どうして間違えたのか」「なぜ正答のようになるのか」「次、間違えないようにするにはどこに気を付けたらいいのか」よく考えましょう。いっぱい間違えたからといってがっかりする必要はありません。間違えた問題を復習して、自分のものにするのが大切です。


以上2つのステップを踏めば、確実に実力はつくはずです。
合格に向けて、頑張りましょう。



2016年05月07日

全商情報処理検定から基本情報技術者試験を取るには?

全商検定は認知度が低いので、僕が一番難しい全商検定と思っているプログラミング1級を取っていても外へ出てみると「なにそれ?」ってなります。

せっかく頑張って全商情報処理検定プログラミング1級を取ったんですから、国家試験である「基本情報技術者試験」も取っちゃいましょう!

今、プログラミングができる人がますます求められている時代なので情報系の学科でない人も受けるのが普通の時代も来るかもしれません。

難易度は基本情報技術者試験の方がかなり難しいです。

しかし!

「全商情報処理1級と基本情報技術者を比較!」でも言いましたが、アルゴリズム問題の範囲は全商プロ1級で十分カバーできます。あと、用語を覚えて、過去問を解けばなんとかなります。

ビジネス情報部門1級も持っている人は、データベースの問題もあるのでさらに有利です。

もちろん、簡単には取れませんがやる気さえあれば大丈夫です!



合格できる勉強法とは?

早速、全商プロ1級を取ってからどうすればいいのか、勉強法をお伝えします。

まとめると、
1. テキストを読み通す
2. 過去問を解きまくる

という感じです。

まず、学校の教科書だけでは到底無理なので、本屋さんで「基本情報技術者試験 テキスト」と「基本情報技術者試験 過去問題集」といった感じの本を買いましょう。本を買うのを渋る人がいますが、何回も受験料を払う羽目になるよりは1度本を買って読んだ方が、お金も時間もかかりません。なので、テキストと過去問集は必ず購入しましょう!

本屋に行くと基本情報対策の書籍が何種類かありますが、僕のおすすめはテキストが「ニュースペックテキスト 基本情報技術者」(著 TAC情報処理講座)です。図解が多く、セクションごとに演習問題があって役立ちます。

過去問集は「かんたん合格 基本情報技術者過去問題集」(著 ノマド・ワークス)です。この問題集は、解説が程よい長さで分かりやすいです。過去問題が紙面で4回、PDFで6回分の計10回分載っているので合格に十分な問題量です。

では、詳しく説明します。



テキストを読み通す

とりあえず、テキストを読み通します。

結構分厚いので先が思いやられるかもしれませんが、用語をすべて覚える必要はありません

赤文字になっているところを重点的に覚えていきます。

あまり理解できなくても最後まで読み通すことを意識しましょう。テキストを勉強するのにあまり時間はかけない方がいいです。後で過去問を解く時間を取っておきましょう。

で、セクションごとに演習問題があると思うので、それはセクションを読み終えたら必ず解きましょう。

何日か経ったらまた問題を解いて、頭に叩き込みます。特に間違えた問題は何回も反復します。

基本情報技術者試験では、用語を覚えるのに時間を割くよりも、実際に午前試験の問題を解く方がずっと効率的です。さらに、午前試験では過去の問題がそっくりそのまま出題されることも多々あるので、問題演習は重要です。

過去問を解きまくる

テキストを一通り読み終えたら、過去問題を解きます。

学習のポイントは、答え合わせをするだけではなく、正解・不正解に関わらず必ず復習をしましょう。午前試験も午後試験もそうします。何回か過去問を解いていくと午前試験は6割以上解けるようになります。

そうなったら、午後試験を集中的に解きましょう

午前試験のレベルはどの回もほとんど同じですが、午後試験はいろいろな問題が出ます。

自分はどのテーマが得意なのか分析してください。

午後試験の問2から問7は選択問題です。
9つのテーマ(「ハードウェア」「ソフトウェア」「データベース」「ネットワーク」「ソフトウェア設計」「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」「システム戦略」「経営戦略・企業と法務」)が出題範囲で、その中から6つのテーマが試験で出題されます。その中から4問を選択します。

ですので、苦手な2つのテーマはもう勉強しなくていいです。個人的には「ネットワーク」と「ソフトフェア設計」が苦手でした。

とにもかくにも、過去問題を時間の限り解きまくることが合格への近道です。


以上の2つのステップを踏むことで効率よく基本情報技術者試験の勉強ができます。

テキストを読み通してから過去問題を解きましょう。

細かいところにつまずくのではなく、多少理解できなくても勉強し続けることがポイントです

全商情報処理検定1級から基本情報技術者試験に合格する方法でした。



2016年04月30日

全商情報処理検定とは?

全商情報処理検定も簿記と同じく、全商検定の中で人気のある検定です。

ここでは、全商情報処理検定のビジネス情報部門とプログラミング部門の種類、内容、問題形式について解説します!

全商情報処理検定の種類

まず、部門が2つあり、ビジネス情報部門とプログラミング部門があります。

2つの部門両方合格する必要はなく、1つだけで全商検定1級、2級取得になります。

級はビジネス情報部門プログラミング部門どちらも1級と2級があります。3級も設置されているけど、部門に別れてなくて全商情報処理検定3級のみになります。

なので、計5種類あるということです。

ビジネス情報部門の方がプログラミング部門より簡単です。

試験内容

・ビジネス情報部門1級

試験時間 60分(筆記)
合格点 70点以上

表計算ソフト(Excel)データベースソフト(Access)を活用した問題がでます。


・ビジネス情報部門2級

試験時間 筆記30分+実技20分=計50分
合格点 70点以上

表計算ソフト(Excel)の基本的な使い方を問う問題が出題されます。
Excelの実技試験があって、スピードは結構速いです。


・プログラミング部門1級

試験時間 60分(筆記)
合格点 70点以上

実践的なアルゴリズムを利用した問題が出題されます。
2級と同じく、流れ図やプログラミング言語が主な問題です。
他の検定に比べ、応用力が求められます。


・プログラミング部門2級

試験時間 50分(筆記)
合格点 70点以上

基本的なプログラミング能力を計ります。
トレースや流れ図、プログラミング言語(Javaかマクロ言語)の問題が出ます。


・3級

試験時間 筆記20分+実技20分=計40分
合格点 70点以上

情報処理の入門級です。
基礎的なExcelの試験です。Excelの実技もありますが、ビジネス情報部門2級に比べればかなり簡単です。


試験日

9月と1月 年2回実施されます。

受験料

1級 各部門 1,800円
2級 各部門 1,500円
3級 各部門 1,300円

1級はまあまあな値段しますね。

問題形式・得点配分

・ビジネス情報部門1級

(1)説明文に適した解答を選ぶ問題
5問 × 各2点 = 10点

(2)語句に適した説明文を選ぶ問題
5問 × 各2点 = 10点
1の逆バージョンです。

(3)語句3択問題
5問 × 各2点 = 10点

(4)語句、図、計算問題
5問 × 各3点 = 15点
語句問題が2、3問出ます。

ここまでが語句問題が出題される範囲です。
語句だけでも36、39点取れちゃいます

(5)データベース問題
5問 × 各3点 = 15点

(6)Excel問題
5問 × 各4点 = 20点

(7)Excel問題 (シート作成)
5問 × 各4点 = 20点
7つの大問のなかで一番難しいです。


・プログラミング部門1級

(1)説明文に適した解答を選ぶ問題
5問 × 各2点 = 10点

(2)語句に適した説明文を選ぶ問題
5問 × 各2点 = 10点
1の逆バージョンです。

(3)語句3択問題
5問 × 各2点 = 10点
ここまでが語句問題です。

(4)流れ図(フローチャート)の問題 @
5問 × 各3点 = 15点
易しめです。

(5)流れ図(フローチャート)の問題 A
5問 × 各3点 = 15点

(6)流れ図(フローチャート)の問題 B
5問 × 各3点 = 15点
難しめです。

(7)プログラミング言語の問題
5問 × 各5点 = 25点
7つの大問のなかで一番難しいです。
しかも得点も高い!


全商情報処理検定についてよくわかったでしょうか?
以上、全商情報処理検定の解説でした。



2016年04月19日

全商情報処理1級と基本情報技術者を比較!

基本情報技術者試験はかなり有名な情報処理系の試験です。国家試験でもあります。

なので、全商情報処理検定のプログラミング部門1級を取ったなら、基本情報技術者試験を受けてみましょう。

全商プロ1級が合格した人に基本情報を受けるようにすすめる学校もあります。僕の学校の場合は、2年生の時にプロ1級が落ちた人は引き続き全商プロ1級の勉強を、合格した人は基本情報の勉強と、別れて授業を受けました。

ではでは、基本情報技術者試験と全商情報処理検定プログラミング部門1級のレベルの違いが気になると思うので、難易度を比較していきます。

試験時間・問題形式

試験時間は全商プロ1級が1時間に対し、基本情報はなんと5時間です! 午前と午後に分かれていて2時間半ずつあります。

問題形式は全商プロ1級が用語・計算問題(30点) フローチャート(45点) 言語問題(25点)です。 基本情報は午前が用語・計算問題で午後は具体的な問題が多く、アルゴリズムやソフトウェア開発(プログラミング言語)の問題が出題されます。

点数は午前と午後を足して出すのではなく、午前と午後ともに60%以上で合格です。なので、午前の試験で90%正解しても、午後が59%だと不合格です。

基本情報技術者試験の方がかなりハードです!



用語 【午前試験】

基本情報で出題されるIT用語は全商プロ1級のものも多くあります。ABC分析、RAID、フェールセーフといった用語は全商に受かった人は知っていると思います。ですが、それに加えてかなりの用語を覚えなければいけません。しかも全商のように決まった質問や選択肢ではないので、用語をきちんと理解してないと難しいですよ。

用語も基本情報技術者試験の方が幅広いです。

アルゴリズム・プログラミング言語 【午後試験】

「やっぱり基本情報は無理でしょ」と思った人、ここで朗報です!

実は、基本情報のアルゴリズムやプログラミング言語は全商プロ1級の範囲でカバーできます!基本情報のアルゴリズム問題はフローチャートではなく、疑似言語で出題されますが、少し覚えれば誰でも理解できる言語なのでフローチャートが分かれば大丈夫です。

プログラミング言語は、全商プロ1級ではJavaとマクロ言語からの選択ですが、基本情報はC,COBOL,Java,アセンブラ言語,表計算ソフトから選択できます。

あと、午後試験ではデータベースの問題が出題されることがよくあります。全商情報処理検定ビジネス情報部門1級でデータベースを少し習うので、ビジネス情報部門1級も持っている人は若干有利です。

基本情報の問題の方がやや難しいですが、全商プロ1級の学習で十分対応できます。

結果的に

レベルは、基本情報技術者の方がかなり難しいですが、全商プロ1級が受かれば合格に近づきます。

全商プロ1級だけではもったいないです。基本情報も目指してみましょう!



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公立商業高校(情報処理科)を卒業しています。 商業高校生の先輩として全商検定や学校生活についてアドバイスします!
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