2018年06月21日
明治維新と云う過ち
明治維新と云う過ち・・・歴史の新たな見直しが始まるより引用してます
明治維新の真の目的とは何だったのか?
全ての戦争は自衛戦争だと云う論があるが、少なくとも日本が明治維新後に行った戦争には全て自衛戦争と云う大義を掲げられて居た。だが、その実態は云うまでも無く自衛と云う名で行われた侵略戦争であった。勿論、過つて秀吉が明を征服すると云う意図をもって始められた朝鮮侵略には自衛戦争等と言う大義さえも見当たら無かったが、これは法治主義と云う人類の野蛮を抑える為の手段を知ら無かった時代の話である。
日本が明治維新後始めた戦争は全てその実態は侵略戦争であるが、法治主義の世の中では戦争を始めるにあたっても何等かの法的正当性が無ければ為ら無い。従って明治以降の戦争は全て法的には自衛戦争であるという外見上の手続きがとられて居る。
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自らの自作自演で傍観者の目を誤魔化して、自国の３倍もの領土をアッと云う間に占領した満州事変にしても敵が列車を爆破したと云う嘘をデッチ上げたのであった。この様な卑劣な遣り方は満州事変に限った事では無く、日清戦争以来日本のお家芸と言っても好かった。その具体例は叉次の機会に述べるとして、今日は近代の法治主義以前の時代に遡って少し考えてみたい。
法治主義と云う概念は古くはギリシャやローマで認められて居たし、それより遥かに古い歴史を持つユダヤでは神から直接付与されたとする十戒から発展して多くの律法が定められて居た。しかし、侵略戦争を行っては為ら無いと云う法律は何処の国にも無かったし国際法と云う概念も存在しなかった。だから他国を侵略すると云う蛮行は極最近に為るまで世界中で行われて居た。
イスラム教国が急速に版図を広げた中世には布教を目的として侵略が行われたし、近世に為るとキリスト教国も布教と植民地獲得を目的に新大陸とアジアに新しい版図を求めて出て行った。まるで地球を分割し棲み分けでもするかの様に彼等は植民地獲得に狂奔し、その争いの過程でスペイン・ポルトガル・オランダ・イギリス・アメリカ・ロシア等の新旧列強の間で局地戦も行われた。この時代には未だ国際法も無かったので強い者が勝ち残ると云う時代である。
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幕末にペリーの黒船が到来したのは将(まさ)にその様な植民地獲得競争の終盤戦の時代である。東南アジアは既に大部分分割統治されて居り、中国も分割されようとして居た。但し、日本と朝鮮半島は鎖国をして居たのと列強からすると地政学的にも遠距離にあった為に未だ手つかずの状況に置かれて居た。
当時、雄藩の幕末志士達は攘夷を叫んで居たが、これは決して見通しがあった訳では無い。一方、幕府は国力の差が歴然としている以上開国の他には無いと考えて居た。明治維新と云う雄藩の下級武士による革命政権が立てられ幕藩体制が打ち砕かれると、明治政府は幕府側が想定して居たのとほぼ同じ開国を方針とせざるを得ない状況である事を悟った。
ここで彼等が目指したのは西洋列強を追い出す事では無く日本自身が列強に肩を並べ様と云う構想である。何故それが可能と為ったのかは諸説あるが、一つは日本と云う社会がアジアの中では飛び抜けて武力に秀でて居たからである。
日本は万世一系の天皇制国家だと言われるが、その実態は武家が支配する武人国家であった。源頼朝以来、武士が権力を握り強い者が弱い者を征すると云う武力至上主義が定着して居たのである。
山本七平も云う様に、日本と云う社会は時として強烈な下剋上社会に為る。それが幕末に為って一挙に噴き出したのである。雄藩の下級武士達が今こそチャンスだと思い天下国家を転覆させようと試みた。それこそ維新と云う名の武力革命の真相である。勿論、彼等にも憂国の情はあったし日本を列強から守ら無ければ為ら無いと云う構想もあっただろうが、その本質は下剋上の内戦であった。
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面白いのは西国武士と東国武士の間で争われた戊辰戦争は将にその270年程前に行われた天下分け目の戦い、即ち関ヶ原の報復戦であったとさえ思えるのである。更にさかのぼればそれは南北朝を巡る東西の合戦や源平合戦が影を落とす、日本史の中で時を超えて争われた西国と東国との度重なる内戦の記憶が武士達を無意識に駆り立てて来たとも言える。
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戊辰戦争の官軍派（即ち西軍）の中心は過つての関ヶ原で豊臣側に着いた島津と毛利の武士であった。一方、幕府側を支えようとしたのは会津や関東・東北の武士達である。しかしこの内戦の裏側ではイギリスやフランス・アメリカ等の列強が近代兵器を提供して終結後の覇権争いを同時に演じて居た。
結局、勝利したのは薩英戦争や馬関戦争等の経験で近代兵器の凄まじさを知り尽くし、それ等の兵器を先に手に入れた薩摩や長州が内戦を征すると云う結果に為ったのは自然の勢いであったと言えるだろう。
日本が列強の植民地に為らずに済んだのは、列強も恐れ慄(おのの)く程日本の武人達の強靭さを知って居たからであろう。と同時に、日本人が考える程列強は強欲でも無かったと云う事である。彼等の考えは細やかでも貿易上の独占権益を得たいと云うものであり、その点では資源の少ない日本や朝鮮半島は中国等に比べると元々魅力は無かった。だから朝鮮半島もひ弱い武力でも植民地に為る事は免れている。
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維新政府の真の方針とは?
明治に為って日本が変身しようとしたのは物質文明で西洋に後れを取って居る事の焦りからであった。その点は朝鮮とは全然異なっている。朝鮮人は李朝の儒教体制を飽く迄も守ろうとし物質文明の遅れには全く気にも留め無かった。彼等に取って重要なのは儒教文化であって近代の物質文明では無かった。処が日本人にはその様な確固とした宗教心が無く物質的な関心の方がより強かったのである。
但し、日本人は西洋に互する為にはキリスト教に匹敵する様な国家的宗教も必要であると悟り古代から伝わる神道を国教化すると云う事を考える様に為った。これが国家神道の始まりであり、廃仏毀釈(はいふつきしゃく)と云う強引な手段で仏教施設を破壊し神道の国教化が勧められた。
これはタリバンやイスラム国が偶像崇拝の宗教的シンボルを破壊して居るのと似ている。何故そんな事をしたのかと云うと、仏教は元々インド伝来の宗教であり日本固有の宗教では無いと云う理由からである。
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明治維新の評価の見直し
最近非常に面白い本を読んだので紹介したい。「明治維新と云う過ち」（原田伊織著 毎日ワンズ）と云う本である。この本だけでは無く、最近は同様の視点で描かれた明治維新の見直し史観とも言える様なものが世に出ている。
それによると、我々の戦前から戦後を通じた価値観が明治以降に人為的に作られた価値に由来しており、それは端的に云うと戊辰戦争の結果勝利した長州藩を中心とした偽官軍政治を積極的に肯定する為に作られたプロパガンタに由来するものだと云う事である。
例えば戦後に為って暫くの間、五百円紙幣が使われて居たのをご記憶の方も居ると思うが、この肖像画は明治維新の立役者の一人である岩倉具視であった。この岩倉具視と云う人物は下級公家であったが当時の幕府に強い敵愾心(てきがいしん)を持ち、薩長の武力を信頼して政治的クーデターを起こそうと企てた中心人物である。
その為に彼は何をしたかと云うと当時の討幕運動の最大の障害であった孝明天皇を毒殺し、その代わりに弱冠14歳の明治天皇を押し立てて王政復古の号令を出させ、更に戊辰戦争が始まると錦の御旗を偽造して薩長軍をまんまと官軍にしてしまったと云うのである。
勿論孝明天皇の毒殺は証明されて居る訳では無いが、少なくとも近年まではその様な噂がありながらも孝明天皇研究は政治的タブーに為って居た。これは仮にその真実が暴かれると明治維新の正当性が崩れ去ってしまうからである。
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外交官アーネスト・サトウ因みに幕末から明治に掛けて活躍した外交官アーネスト・サトウによると、次の様に書かれている。
「噂によれば、天皇陛下は天然痘に罹って死んだと云う事だが、数年後、その間の消息に好く通じている或る日本人が私に確言した処によれば、天皇陛下は毒殺されたのだと云う。
この天皇陛下は、外国人に対して如何なる譲歩を行う事にも断固として反対して来た。そこで、来るべき幕府の崩壊によって、朝廷が否応無しに西欧諸国と直接の関係に入らざるを得無く為る事を予見した人々によって片付けられたと云うのである。
反動的な天皇が居たのでは、恐らく戦争を引き起こす様な面倒な事態以外の何物も期待する事は出来無かったであろう」 （岩波文庫「一外交官のみた明治維新」より）
この毒殺説の容疑者は岩倉具視と大久保利通であると云うのが定説である。その様な噂は幕末当時から事実存在して居たが、長州閥が政治の実権を握って以降は政治的タブーと為った。勿論それは当然の事であろうが、驚くのは戦後の世の中に為っても五百円札の肖像画に成程そのタブーは根強く残って居たと云う事である。
思えば戦後の政治家や官僚達の多くが戦前の藩閥政治の生き残りか又はその子孫達なので、これ叉当然と言えば当然なのかも知れないが、歴史の真相が何時までも闇に葬られたままであると云うのは余りにも異常である。
実際、長州藩を中心とした藩閥政治は昭和の戦争に迄影を落として居るし、戦後も岸信介や佐藤総理、そして現在の安倍総理も含めて長州閥の影響が依然として消えていない。と云うのも考えてみれば明治維新以降未だ150年にも為ら無いのであるから、それよりも遥かに長い江戸の影響圏内にあった時代に比べると、現在まで長州藩閥政治の時代が続いて来たと見ても必ずしも不思議では無い。
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明治維新と云うのは、尊王攘夷に立ち上がった幕末の志士達が天皇ご親政の為に始めた運動であったと我々は教えられて来た。しかし、もし彼等がその天皇を毒殺して居たのだとすると評価は180度逆転せざるをえ無い。彼等は天皇ご親政と云いながら、実際は天皇の地位を利用して討幕を果たそうとしただけであったと言わねば為ら無い。
しかも明治以降の政治にしても、天皇のご親政と云うのは只のお題目に過ぎず、その実態は天皇を利用した長州閥による独裁的軍事政権に過ぎ無かった。長州政治は富国強兵に力を入れて来た結果、最終的にはアジア全体を巻き込む世界戦争に迄発展した。
靖国神社を創建したのも長州藩を中心とした官軍の犠牲者を慰霊する為であった。西郷の反乱軍も含め賊軍とされた戦死者は靖国神社に祀られていない。その様な官軍の慰霊施設に現代の政治家が挙(こぞ)って参拝すると云うのも時代の連続性を物語って居る。
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歴史に「もし…」は在り得無いが、もし戊辰戦争が逆の結果に為って居れば、明治維新と云う事件は起こらず、それ以降の日本の政治は全く異なったものに為って居ただろう事は間違い無い。
「明治維新と云う過ち」の著者原田氏によると、幕府の政権を続行して居たとすると、日本はより穏健な政治を続けて居たであろうと想定されて居る。少なくとも明治政府の様な好戦国家では無く、寧ろスイスとかバルト三国の様な国家に為って居たかも知れないと述べられて居る。
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当時の幕府を支えた勝海舟の考え方等をみると確かにそうとも言えるかも知れない。勝海舟は列強の植民地獲得競争に対して「日本は、清国・朝鮮と連携して対抗し、その為の海軍力を整備し無ければ為ら無い」と考えて居た。彼の中ではアジアの他国を征服する等とは微塵も考えて居なかった。日清戦争が起こった時も戦争に反対して居たのが勝海舟である。
もし勝海舟が明治政府のリーダーに為って居れば、日清戦争も日露戦争も起こって居なかった筈であり、勿論韓国併合等と云う日本史に汚点を残す暴挙は想像も出来ない事である。或いは勝海舟の考えに近い西郷隆盛がリーダーであったとしても、征韓論の結実としての韓国併合は想像も出来ぬ事であろう。彼は征韓論争で下野した後、2、3年後に江華島事件と云う朝鮮に対する侵略行為を行った政府に激しく憤っている。そんな西郷が朝鮮への侵略に他為ら無い日清戦争を行うとも考えられ無いのである。
吉田松陰明治政府の侵略性を方向付けた吉田松陰
一方、明治新政府を構成して居た人物はその多くが長州のテロリストであった。彼等は今で言えばイスラム国の様に過激なテロで政権を奪取しようと目論んでいた過激派集団であった。その長州藩の過激思想を説いて居た人物こそ吉田松陰に他なら無い。吉田松陰は次の様に言い残している。
「神宮皇后の三韓を征し、時宗（北条時宗）の蒙古を殲し、秀吉の挑戦を伐つ如き、豪傑と云うべし」「朝鮮を攻めて質を納れ貢を奉る事古の盛時の如く為らしめ、北は満州の地を割き、南は台湾・ルソンの諸島を収め、漸に進取の勢いを示すべし」 （中塚明著「日本と韓国・朝鮮の歴史」より）
松陰は維新の前に処刑されたが、将(まさ)に松陰が維新の前に思い描いた海外侵略の構想を実行に移したのが松陰の遺志を受け継いだ長州の政治家だった。
征韓論と云うと教科書では西郷隆盛こそがその主唱者である様にされて居るが、これも長い間の偽官軍史観による作為があったとみるべきではないか。征韓論の最初の主唱者は吉田松陰であり、そしてそれを実行に移したのは松陰と同じ長州の仲間達である。明治維新の立役者の一人で元長州藩の木戸孝允(桂小五郎)が明治元年12月14日岩倉具視に宛てた次の様な記録が残されている。
「速やかに国の方針を確り定め、使節を朝鮮に遣わし、彼の無礼を問い、彼もし不服の時は罪を言い立て、その国土を攻撃し、大いに「神州日本」の威勢を伸ばす事を」 （木戸孝允日記）と記されて居る。
歴史の教科書では恰も木戸孝允は征韓論者の西郷隆盛等と対立して居たと云う解説が為されているが、実際にはこの木戸孝允を初め明治政府発足とほぼ同時に征韓論が政治的日程に上っていた事は明らかである。只し、武力によって朝鮮を攻撃すべきであるかどうかについては当然政府内でも議論は分かれて居た。
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司馬遼太郎司馬史観批判
原田氏の本の最大の勘所は司馬史観批判である。NHKで放映されて居た「花燃ゆ」もそうだが、ここの処隔年の様にNHK大河ドラマの定番と為っているのが司馬史観に基づく幕末から明治を題材にした番組である。即ち幕末から明治に起こった様々な出来事を異なった角度からドラマ化したものであり、その一貫したテーマは何れにしろ明治維新を国民的物語として語り継ごうと云う司馬史観の精神である。その司馬史観の欠陥を原田氏は見事に指摘している。
実は私はNHKの「知の巨人たち」と云うタイトルのシリーズものの特集番組の中で司馬遼太郎と長年の交流があった上田正昭京大教授との間で晩年に司馬史観に付いての長い時間を掛けた論争があり、その論争で司馬遼太郎は上田教授に徹底的に説得された結果、司馬史観そのものの誤りに付いて自ら認めたと云う迫真の経緯が紹介されたのを記憶して居る。
司馬史観では明治時代が美化されて居るが、実際は侵略された側の韓国の人々の側に立つと飛んでも無く酷い事を遣った時代であったと云う事を司馬遼太郎自身も認めざるを得無く為ったのである。韓国の人々に取っては「千年経ってもその恨みは消え無いだろう」とまで司馬は言って居る。
日本が始めた侵略戦争と云うのは、決して満州事変が初めてでは無い。その前に日露戦争があり日清戦争があった。何れの戦争も朝鮮半島の支配権を巡る戦争であり、その犠牲者の多くは事実朝鮮人であった。しかも彼等は国土を奪われ主権を奪われ伝統宗教も文化も奪われ言語さえも奪われて行ったのである。この様な無茶な事を明治の日本が遣って居たと云う事を、我々自身が詳しく知る必要があるのではないだろうか。
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補足：「千年の恨み」と云う話に関連する司馬遼太郎自身の文章を見つけましたので、ここに記しておきます。
(司馬) 我々は、未だに朝鮮半島の友人達と話をして居て常に引け目を感じますね。これは堂々たる数千年の文化を持った、そして数千年も独立した国をですね平然と併合してしまった。併合と云う形で相手の国家を奪ってしまった。
こう云う愚劣な事が日露戦争の後で起こる訳であります。無論朝鮮半島を手に入れる事によってロシアの南下を防ぐと云う防衛的な意味はありました。しかし日露戦争で勝った以上、もう一旦ロシアは引っ込んだのですからそれ以上の防衛は過剰意識だと思うのです。恐らく朝鮮半島の人々は後何千年続いてもこの事は忘れ無いでしょう。 「昭和と云う国家」NHKBOOKS 1999年3月 以上
以上
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素敵な「自転車と家庭水族館」オナーのつぶやき
有難う御座いました・・・小さな嘘には実はもっと大きな嘘が隠されている・・・逆に、大きな嘘こそ小さな嘘を飲み込んでしまう。現実の安倍首相と高級官僚達の関係にはホトホト気が滅入ってしまう。嘘を隠す為に又嘘を、その嘘を隠すた為に今度は文章を偽造する、それを隠す為に又嘘を・・・これは切りの無い無限軌道を走る無人列車の如く危険で無茶苦茶な暴走だ。
実は、こんな事は昔から日常的に行われて来た人間の営みに他なら無いのであるが、私達はそれを何時までも傍観して徒(いたずら)に見過ごしては為ら無い。何故なら身近な政治の上で起こった事なのだから直ぐに私達に迫って来る問題でもあるからだ。
そこには、嘘だと判っているのに平然と嘘の上乗りを続ける人の強健な意思を感じずには要られ無い。そう彼等は実にタフなのだ。「そんなウソの一つや二つで狼狽(うろた)えて為るものか!」「そんな事で政治を続けられるか!」果たして当の本人の心の中は如何程のものか・・・察して余りある。
そして、彼等の支持率が又もや上昇して居るとすると、もう何を言わんか・・・私達無宗教な人間には誰を信じて好いものやらお先真っ暗な日々なのだ。神も仏も居ないのか?誰か助けて欲しいものだ。これも、我々が一途に信じて来た「明治維新の美徳」の真実の姿なのか、それとも信じた我々への「祟り」なのだろうか?その「明治維新の祟り」は怨霊と為り戦後の日本にも影響を及ぼしたのだった・・・
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