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2021年12月10日

木村多江〔薄幸系〕から〔怪演女優〕へ



 木村多江〔薄幸系〕から〔怪演女優〕 

「面白い俳優に為りたい一心で突き進んで来た」




 12-10-1.gif 12/10(金) 6:30配信 12-10-1



 12-10-2.jpg

                木村多江 12-10-2


 日本中に考察ブームを巻き起こしたドラマを映画化した『あなたの番です 劇場版』で再び〔怪演キャラ〕に挑み、よるドラ『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』(NHK総合 毎週月曜22時45分)では驚きの再現度で阿佐ヶ谷姉妹を演じる等、女優・木村多江の進化が止まら無い。

 「面白い俳優に為りたい一心で突き進んで来た」と云う木村は〔怪演女優〕と呼ばれる事に付いても「嬉しいです。怪演出来る様な役って、ナカナカ出会えるものでは無いですから」と柔らかな笑顔。
 今年50歳と云う人生の節目を迎えて「今は又0歳に為った様な感覚」と云う彼女が、これ迄のキャリアを振り返りながら、転機や50歳と云う年齢の持つ意味に付いて語って呉れた。

 ◆『あな番』の台本は「脚本家からのラブレターで在り挑戦状」  

 2019年4月から2クールに渉り日本テレビ系で放送された『あなたの番です』 ドラマでは、幸せ一杯の新婚生活を始めた年の差夫婦が、住民達の〔交換殺人ゲーム〕に巻き込まれて行く様が描かれたが、劇場版はドラマとは違った〔もしもの世界〕が展開する。
 映画化が叶い、木村は「登場人物の殆どが居なく為ってしまって居るし〔私、出られるのかな?〕と思って居た」とお茶目に笑いながら「もしもの世界に為ると云う事で、又皆に会える!と嬉しく為りました」とワクワクしたと云う。  

 登場人物の誰もが個性的で「コノ人が犯人かも?」と思わせる様な怪しさタップリ。展開としても常に視聴者を驚かせる仕掛けが施されて居るが、木村は本シリーズの脚本に付いて「脚本家からのラブレターで在り、挑戦状の様」と分析。
 振り切った演技を求められる場面も在り「如何応えたら好いんだろうと云うプレッシャーも在り、そう思える様な機会を頂けた喜びと、遣ってやるぞと云う闘志が湧いて来る様な台本」と役者冥利(みょうり)に尽きるものなのだとか。  

 その言葉も納得な程、本シリーズで木村が演じた専業主婦の榎本早苗役も強烈な役処。ホンワカとした笑顔を持ち、誰からも好かれる様な住民会の会長・・・と思いきやドラマの第10話で早苗が豹変(ひょうへん)
一人息子を溺愛する余り、ミキサーを持って暴れ捲る狂気の女性と為ってお茶の間を驚かせた。

 早苗には〔ミキサー主婦〕との異名が着いたり「木村多江の芝居が凄い!」との声が上がり大いに話題と為ったが、劇場版では一体どの様な姿を見せて呉れるのか。  
 木村は「早苗は又遣らかして居ます」とコメント「水難事故に遭った様」と水に関わる場面が多いと明かし「私は余り泳げ無いので、家のお風呂でイメージトレーニングをして。アー、このシーンの事かと笑いながら楽しんで頂けたら嬉しい」と期待して居た。

 ◆薄幸女優から、怪演女優へ「40代はプレゼンの時期」  

 『あな番』を通して〔怪演女優〕と呼ばれる事も増えた木村。改めてドラマの反響を振り返って貰うと「10話を観た友達からは〔日本列島が震撼(しんかん)したよ〕と言われて(笑) これで暫く頑張れるなと思いました」と新たな遣る気にも繋がったと話す。  
 早苗が豹変する回の台本のト書きには「〔般若の様な顔をする〕と書いて在った」そうで「来た来た来たー!と思って」とニッコリ。

 「『あなたの番です』の台本にはセリフだけでは無く、そう遣って脚本家からの熱い要望が書いて在るんです。最も大事にして居たのは、何故早苗はそう為ってしまったのかと云う動機や彼女の人間性をキチンと出すこと。〔形で遣ら無い〕と云う事を大切にして居ました」と早苗の心に真っすぐ向き合った。
 早苗のことが「大好き」と破顔しながら「振り幅が大きくて、毎回チャレンジをさせて頂ける役。早苗は追い詰められて、焦ると人生の選択を間違えて暴走してしまうんです。でもそれって誰にでも在り得ること。人間の滑稽さ、弱さ、愚かさと愛おしさを表現出来る役だと思って居ます」と語る姿からも如何に役柄に愛情を注いでいるかが伝わる。  

 〔怪演女優〕と言われる迄には〔薄幸系〕と云われる役柄を演じる事も多かったが「20代はズッと〔コメディーを遣りたい〕と言い続けて居た」と云う。

 「でも私達は頂いた役を一生懸命に遣る事が使命。頂けるものを追求して行ったら〔薄幸系〕と呼ばれる様にも為って(笑) そう遣って歩みながらも、取り分け40代は〔似た様な役だけでは無く、新しい役も演じて行きたい〕〔プレゼンの時期だ〕と思ってお仕事に臨んで来ました。常に次のお仕事を頂けるか分から無い世界で生きて居るので、役者としてはプレゼンをして行くことも必要」

 と癒(い)やしのホホ笑みの裏側に、芯の強さと役者業への情熱が浮かび上がる。

 ◆50歳を迎えて「もう一度生き直しても好いのかな?」  

 今や出演作の途切れ無い売れっ子女優と為った木村だが「27歳位迄はアルバイトをしながら役者を遣って居た」と告白。
 「有名に為りたいと云うタイプでは無く〔面白い役者に為る為には如何したら好いだろう〕と云う事ばかり考えて居ました。面白いと云うのは、意外性や驚きを与えられる様な役者。観て頂く方の心に何か引っ掛かる様なお芝居が出来たらと思って居ました」と語る。

 役者としての転機は、子供の死を乗り越えて行こうとする夫婦を描いた映画『ぐるりのこと』(2008年)だった。

 「それ迄は、自分を出すのが凄く嫌だったんです。鎧(よろい)を着てお芝居をして居る様で、本当に自分が抱えて居る痛みは隠して居たかった。でも『ぐるりのこと』で、心の中で蓋をして居たものを沢山開ける事に為って。役者の本質が見える事で、観客の方の心にも触れるものが在るんだと感じる事が出来ました」

 と実感を込め「それからは、モッと木村多江がダダ漏れても好いのかなと思う様に為りました」と楽しそうにホホ笑む。  

 「改めて何故このお仕事が好きなんだろうと思うと、化学反応を起こす事が最高に楽しいんです。『あな番』も『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』も、化学反応ばかり起きる様な現場。『阿佐ヶ谷姉妹』では安藤玉恵さんもそうですが、宇崎竜童さんや研ナオコさんも如何云う球を投げて来るか分から無い(笑)台本に書かれた事が立体的に為って行く過程が堪ら無く面白い」

 と充実感もタップリ。今年の3月には、50歳を迎えた。この事は木村に取って大きな意味を持つと云う。

 「父が49歳で亡く為って居るので〔私は49歳を越えられるのだろうか〕と思いながら生きて来た様な処が在って。逆に言えば49歳で死んでも好いと思える位、ボロボロに為ろうが走り続けて行こうと思って居ました。だからコソ50歳を迎えた時に、又0歳に為った様な感覚に為って。もう一度生き直しても好いのかなと云う気持ちに為って居ます」

 と胸の内を明かす。

 「50代は今迄と同じ様な速度で走る事は出来無いかも知れ無い。でも社会や誰かの為に役立てる様なお仕事をして行きたいと思って居ます。役者と云うお仕事を通して、皆さんの心を支えられる様な作品・勇気を与えられる様な作品。私は如何見られたって構わ無いから、楽しく笑って貰える様な作品に携われたらとても嬉しいです」

 と心を込めて居た。


 取材・文 成田おり枝  写真 高野広美   映画『あなたの番です 劇場版』は全国公開中


















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