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2021年09月11日

識者に聞く 今後のアフガニスタン状況?


 
  識者に聞く

  アフガンは何故戦場なのか?



 
  9-11-1.gif 9/10(金) 8:55配信 9-11-1
 


 9-10-30.jpg

      カブールの空港周辺で警戒に当たるタリバン兵等 写真 AFP時事 9-10-30
 

 混迷を深めるアフガン 米中新冷戦に突入へ


 米軍撤退で、再びアフガンはタリバンの手に・・・人権弾圧・イスラム国に依る自爆テロ・そして、空白を埋める様に近付く中国・・・大国の覇権争いに巻き込まれるアフガンの行方は?

 「永遠の戦争を終わらせる」8月31日、バイデン大統領は、20年に渉るアフガニスタン戦争の終結を宣言。空路による総勢12万人の脱出劇を自画自賛して見たものの、米国史上最長の戦いで、2兆ドル以上の戦費そして約16万人の軍民関係者の命が水泡に帰した。
 米国の戦争は終わったが、イスラム原理主義組織タリバンが政権を掌握したアフガンが更為る混迷に陥るのは必至の状況だ。駐留米軍に従軍し、幾度と無く現地を取材して来た戦場カメラマンの渡部陽一氏が話す。



 1 戦場カメラマン・渡部陽一氏に聞く


          9-10-33.jpg

             戦場カメラマン・渡部陽一氏 9-10-33

  学生時代から世界の紛争地域の取材を続ける アフガンの他 主な取材地はイラク戦争・ルワンダ内戦・コソボ紛争・チェチェン紛争・パレスチナ紛争など


 「タリバン政権のガバナンスは上手く機能し無いでしょう。現時点でタリバンは国内に取り残されて居る外国人や渡航許可を得た自国民の安全な出国を約束して居るが、肝心の国際空港を運用するノウハウさえ無い。  〔イスラム法の範囲内〕で女性の権利等、人権を保障すると言っては居るが、彼等の言う〔イスラム法〕は、パシュトゥン・ワーリ(人口の45%を占めるパシュトゥン人の部族的な掟)にアルカイダの過激思想が加わったものと見るべき。  
 実際、首都カブールには宗教警察が現れ、風紀が乱れて居るとして市民に鞭を振るい、国民的人気歌手やコメディアンが既に処刑された」


 「帝国の墓場」とも呼ばれる様に

 混乱は当分収まりそうも無いが、アフガンに苦杯を舐めさせられたのは米国だけでは無い。近現代では英国・ソ連も侵攻したが敗れ、アフガンは〔帝国の墓場〕とも呼ばれる様に為った。

 「他の中東諸国の様に石油は採れず、主な産業は農業や牧畜業位しか無い貧しい国だが、ユーラシア大陸の真ん中〔文明の十字路〕と呼ばれる地政学上の要衝(ようしょう)の為、大国から何度も攻め入られて来ました。  
 只、国土の4分の3は険しい山岳地帯で雨は降らず冬は厳しい。長期の対ゲリラ戦を強いられ、仮に征服出来ても各地域を部族が率いて居るので、近代的な価値観や民主主義では治められ無い。米国の敗戦は当初から明らかでした」
 

 だが、米国が去った空白に懲りずに又新たな大国の影が近付く。現代版シルクロードで在る「一帯一路」構想を推し進める中国だ。


 2 ジャーナリストの吉村剛史氏に聞く 


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              ジャーナリストの吉村剛史氏 9-10-34

  ’90年 産経新聞社に入社 元台北支局長 ’19年末に退職しフリーに 主に在日外国人社会や中国・台湾問題をテーマに取材 著書に『アジア血風録』(MdN新書)


 8.15カブール陥落は 中国のメッセージか?
 
 元産経新聞台北支局長で、ジャーナリストの吉村剛史氏は中国の思惑をこう分析する。

 「7月にタリバンの幹部等は、中国・天津を訪れ王毅外相と面会して居る。その後、情勢が一変したのはミャンマーのクーデターと同じ。アフガンは中国に取って、パキスタンからイラン・トルコに繋がる要衝。更に半導体や電気自動車等のハイテク産業に欠かせ無い銅やリチウム等の鉱物資源が約1兆ドルも埋蔵されて居ると言われて居る」  

 覇権国家への野望を抱く中国が米国無きアフガンで影響力を強め様とするのは、米国の同盟国へ揺さ振りを掛け、米中新冷戦を有利に進める布石でも在ると云う。

 「8月15日にカブールが陥落したのは偶然だろうか? 第二次世界大戦の時、米国は日本の陸軍記念日で在る3月10日を狙って東京大空襲を仕掛けて来たし、A級戦犯の処刑日は当時皇太子だった明仁上皇さまの誕生日12月23日を選んだ。  
 今でも中国で柳条湖事件の起きた9月18日に、日本企業が目立つ行動をすれば叩かれる。戦争で日付は重要な意味を持つ。中国の抗日戦勝記念日は9月3日だが、王毅外相は流暢な日本語を操る知日派で戦狼外交の担い手ですから、日本や台湾・韓国等に揺さ振りを掛ける為・・・タリバンとカブール総攻撃を8月15日にしようと密約して居ても、なんら不思議では無い」


 対岸の火事では無い

 実際、米国のアフガン撤退は南シナ海や東シナ海で勢いを増す中国を念頭に置いたものだ。吉村氏は「アフガンで起きて居る事は、極東でも起こり得る」と続ける。

 「バイデン米大統領の『アフガン軍が自ら戦わ無いのなら米兵が戦って命を失うべきでは無い』と云う言葉に、台湾の首相に相当する蘇貞昌行政院長は『我々は死を恐れる事無く必ずこの国を守る』と直ぐ呼応した。  
 台湾は常に中国の脅威を感じて居る為、コロナ対策でも『もしかすると中国の人工ウイルスでは無いか』と、一早く入境を阻止し抑え込みに成功。韓国も撤退に当たってアフガン人の協力者約400人を救出した。  
 一方で対応の遅れた自衛隊が救出出来た日本人は1人だった。これは台湾有事の際、日本人救出のシミュレーションでも在ったでしょうに・・・」
 

 アフガンで起きて居る事は、対岸の火事では無いのだ。

 アフガニスタン戦争を巡る動き

  2001年9月11日  アルカイダに依る米同時多発テロ発生 ジョージ・W・ブッシュ大統領が〔テロとの戦い〕を宣言
  10月 米国等が空爆開始
  12月 タリバン政権崩壊
  2011年5月 米軍がパキスタンに潜伏中のビンラディンを殺害
  2014年5月 オバマ米大統領が〔16年末迄の撤退を発表〕
  9月 アフガン大統領選でガニ氏が当選
  2018年7月 トランプ米大統領がタリバンと和平協議を開始
  2020年2月 トランプ政権はタリバンと米軍撤退を含む和平合意を締結
  2021年4月 バイデン米大統領が〔9月11日迄に米軍の完全撤退〕を発表
  7月 中国・天津市で王毅国務委員兼外相がタリバン幹部と会談
  8月15日 首都カブール陥落 タリバンが政権を掌握
  8月26日 首都カブールの空港でイスラム国ホラサン州に依る自爆テロ米兵や市民等100人以上が死亡
  8月30日 米軍がアフガンから完全撤退



 3 元外交官 三宅邦彦氏に聞く


 4代に渉る米大統領の迷走が招いた混乱


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              元外交官 三宅邦彦氏 9-10-35

 元外交官 東京大学法学部を卒業後外務省に入省 在中国大使館公使・在イラク大使館公使等を経て’05年に退官 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹 『AI時代の新・地政学』(新潮新書)など著書多数

 
 アフガニスタンからの無様な撤退を厳しく批判されるバイデン大統領だが、中東諸国・中国・米国で外交官として実務経験を持つ宮家邦彦氏はこう分析する。

 「戦略は正しく戦術は誤った。アフガンからの撤退は、米国の外交安全保障政策の優先順位が中東からアジア太平洋・・・詰まり〔中国〕に変わる中、戦略的には正しい選択。只戦術的には決して成功とは云え無い。共に戦ったNATO軍は、米国の決断に従わざるを得無かったのですから批判は当然でしょう。  
 只トランプ前大統領が昨年2月にタリバンと和平合意を交わした時点で、遅かれ早かれこう為る事は判って居ました。バイデン米大統領が就任した時、既に米兵は2,500人。空港を守るのさえ難しかった」
 

 アフガン戦争を終わらせる機会は10年前に在った

 「’11年5月のオバマ政権時、米同時多発テロの首謀者で在るオサマ・ビンラディン容疑者を潜伏先のパキスタンで殺害した時です。〔テロとの戦い〕に勝利したこのタイミングでなら撤退を決断出来たのかも知れ無いが・・・選挙の普及・軍隊や警察の育成・女性の社会進出支援等深く関わって居りナカナカ抜け出せ無かった。  
 バイデン大統領は〔国造りが目的では無かった〕と言って居るが、戦争の目的は徐々に変わって行った。ブッシュ元大統領(子)が中東の民主化と言い出した時が崩壊の序曲だったのです」


 中国が最も懸念して居るのは・・・
 
 米国がテロとの戦いに奔走した20年間。中国は’11年にGDPで日本を抜き世界2位に、’30年迄には米国をも抜き世界1位に為るとの予測も在る。

 『中国はアフガンに積極的にインフラ投資し、資源開発を進めるだろう』と指摘する専門家は多い。だが、そう簡単な事では無い。中国はアフガンと陸続き、隣国で英国・ソ連・米国が失敗したのを間近で見て居る。
 深追いすれば中国も又〔帝国の墓場〕に呑み込まれるでしょう。それより友好国のパキスタンを通じて裏で糸を引くのではないか。中国が最も懸念して居るのは、東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)等新疆ウイグル自治区の独立運動とタリバンが手を結ばないか如何かです」
 

 又しても歴史は繰り返されるのか、それとも・・・


 取材・文 齊藤武宏 梶田陽介 村田孔明(本誌)日刊SPA!



 〜管理人のひとこと〜

 最近、アフガニスタン問題を数多く取り上げるのは、この問題が現在の国際情勢での最大のポイントと為って居ると考えるからです。これは、廻り回って結局は〔米中対立〕へと吸い込まれるのです。アフガンの問題が、中国の国内問題で在る〔新疆ウイグル自治区の独立運動〕に影響を与える・・・その事を危惧する中国政府の姿を映し出して居ます。
 大陸の国々は生き延びる事が大変です。平穏な池の水面に石を投げる様に、何処かで何かが起きると次々と波紋が拡がり段々と大きく為ってしまう。言い換えれば玉突きの様に次々と拡散する、その影響から逃れる事は出来ないのです。我が国は、自然の海の緩衝材に依ってナダラカな影響へと減少されて伝わって来ます。そして、その影響を時間を掛け叡智を集めて消化する・・・地政学的利点を甘受出来ます。数多くの災害を受けても、記憶に残ら無い数多くの利益を受けて居る筈です・・・改めて島国の恩恵に感謝する事も必要です。



















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