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2021年04月10日

特集!! 福島第一 貯まり続ける汚染水処理 海洋放出を考える




 特集!! 福島第一 貯まり続ける汚染水処理 海洋放出を考える

 処理水タンク増設へ 東電、政府方針決定後に表明


   4-10-30.gif 4/10(土) 6:25配信 4-10-14



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 タンク増設が見込まれる空き地の一つ 敷地内には活用予定の無い「空白地帯」が複数存在する 2月福島第1原発 4-10-15

 東京電力福島第1原発の処理水を巡り、東電が政府の処分方針決定後に保管タンクの増設を表明する見通しに為った事が9日、分かった。政府は13日に関係閣僚等会議を開き、海洋放出方針を決める方向で調整して居る。政府が「先送り出来ない」と強調して来た前提と為る満杯時期は曖昧なママ、10年越しの難題は重大な局面を迎えた。

 全国漁業協同組合連合会(全漁連)の岸宏会長は7日に菅義偉首相と会談し、タンク増設等による処理水保管の継続を要望。菅首相は他の要望4項目と合わせ「確り受け止めて対応したい」と述べた。増設規模は限定的とされるが、保管期間が延びる分処理水中の放射性物質は自然減衰が進む。政府や東電は国内外に処理水の安全性を周知する考えで、より時間を掛けて丁寧に取り組める利点もある。  

 東電はタンクの満杯時期を「2022年秋頃」と記者会見等で繰り返し強調し、政府はこの「期限」を前提に方針決定を急いで来た。放出準備は工事や手続きに2年程度を要し、既に時間的猶予は無い。  
 20年12月完成のタンクを最後に建設作業を終えたが、東電は「1基も増設出来無い訳では無い」とする。増設には1年程度掛かり、東電は増設の可否を内々に検討して居た。増設した場合の「真の満杯時期」は不明だ。  

 東電福島第1廃炉推進カンパニーの小野明最高責任者は2月の取材に「政府方針が決まら無いと計画が確定しない。方針決定後に我々の検討結果を示したい」と見解を語った。敷地内には活用予定の無い「空白地帯」が複数箇所在る。河北新報社の試算ではタンクを設置した場合、日々の汚染水発生量が現状よりやや多目に推移したとしても、満杯時期は1年以上先延ばしに為る。

 河北新報 以上




 原発処理水 海洋放出へ 首相「近日中に判断」 全漁連会長と面会

   4-10-30.gif 2021年04月08日 06:00

 政府は東京電力福島第1原発に貯まり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水を、海洋放出する方向で最終調整に入った。菅義偉首相は7日、官邸で全国漁業協同組合連合会(全漁連)の岸宏会長らと面会し、近日中に処分方針を判断する意向を明らかにした。政府は会談を踏まえ、関係閣僚会議を開く方針。岸会長は海洋放出に反対する考えを重ねて示した。

    4-10-16.jpg 4-10-16

  首相官邸で菅首相(中央)と面会する全漁連の岸会長(左端)ら 7日午後(全漁連提供)

 菅首相は会談で「廃炉の着実な進展は東日本大震災からの復興の前提で、処理水の処分は避けて通れ無い。海洋放出がより確実に実施出来るとの専門家の提言を踏まえ、政府方針を決定する」と伝えた。菅首相は会談後、報道各社の取材に応じ「風評被害を最小限にする努力は絶対に必要だ」と強調した。政府は方針決定後も準備と並行し、関係者や国民に理解を求めて行く考え。

 岸会長は「海洋放出の反対はイササカも変わら無い」とした上で

 (1)漁業者、国民への責任ある説明
 (2)風評被害への対応
 (3)処理水の安全性担保
 (4)福島県を初め、全国で漁業が継続出来る方策
 (5)保管タンク増設等の検討−を要請した。

 同席した野崎哲福島県漁連会長も「地元を中心に漁業を続ける事が、県内漁業者の統一した意思だ」と反対した。記者会見した梶山弘志経済産業相は「要請された5項目は、確り検討して行きたい。今後も丁寧な説明、説得を続けて行く」と述べた。

 福島第1原発では高濃度の放射性物質を含む大量の汚染水が発生し、浄化した後の処理水を保管するタンクが敷地を埋めて居る。東電はタンクの満杯時期を2022年秋以降と見込む。放出準備に2年程度掛かるとされる。 
 政府の小委員会は昨年2月、海洋や大気への放出が現実的と提言。政府は同年10月下旬にも海洋放出を決定する構えだったが、風評被害対策の具体化等が必要だとして先送りした。梶山経産相と今年3月に会談した国際原子力機関IAEAのグロッシ事務局長は、環境影響監視等で支援する意向を示した。

               以上





 「私たち」の問題として 処理水の海洋放出を考える

 ニッポンドットコム 貝田 尚重


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 4-10-17 福島第1原発事故から9年半 止まら無い風評 処理水タンクが並ぶ福島第1原子力発電所構内 タンクの向こう側に1号機〜4号機が見える (バナー写真と記事中の発電所構内の写真はニッポンドットコム 土師野幸徳撮影)


 文章 貝田 尚重 【Profile】ニッポンドットコム編集部チーフエディター 時事通信社 日本ビジネスプレス リコー経済社会研究所を経て2018年4月より現職 左利き いて座 阪神ファン

 2011年3月の福島第1原発の事故から9年半が過ぎた。原発構内には、汚染された水から放射性物質を取り除いた「処理水」が溜まり続けて居る。このママでは廃炉作業に支障が生じるとして、政府は処理水を海洋放出する方針だが、事故以降、ズッと風評と戦って来た漁業者に取っては更なる痛手と為り兼ね無い。
 福島第1原発は長らく首都圏の電力需要を満たして来た。処理水の海洋放出は、福島県民に取ってだけの問題では無く、電気のユーザーである「私たち」の問題として考えたい。

 敷地の限界 処理水を海洋放出へ

 福島第1原子力発電所の構内にある建物の非常階段を昇ると、眼下には異様な光景が広がって居た。過つて首都圏の電力需要を支えて居た発電所の敷地は、今、タンク置き場の様相を呈して居る。


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      タンクで埋め尽くされる東京電力福島第1原子力発電所構内 4-10-18

 2011年の東日本大震災で爆発事故を起こした原発の原子炉内で溶けて固まった核燃料(燃料デブリ)は未だに熱を発して居り、水を掛けて冷やし続け無ければ為ら無い。更に、原子炉建屋等に地下水や雨水等が入り込んで來る。こうした水は高濃度の放射性物質を含む汚染水と為る。
 東京電力では、吸着装置を使って汚染水に含まれる放射性物質の大部分であるセシウムとストロンチウムを重点的に取り除いた上で、多核種除去設備・Advanced Liquid Processing System・通称ALPSアルプスを通して、トリチウム以外の大部分の放射性物質を取り除いた状態でタンクに溜めて居るのだ。

 タンクは高さ10メートル超の鋼鉄製。限られたスペースを有効に活用する為、間隔僅か1.5メートルのハチの巣状にギッシリ配置して居る。2020年10月時点で、敷地内のタンクは1000基・約123万トンの処理水が保管されて居る。マンションの3階天井に相当する高さのタンクが林立する様は何とも言え無い圧迫感がある。


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 処理水を保管して居る高さ10メートル超の巨大タンク タンク1基が1週間で満水に為ると云う 4-10-19 

 現在、1日に発生する汚染水は約140トンで、1週間で巨大タンク1基が満水と為るペースだ。東電では、敷地内に137万トン迄溜めるスペースを確保して居るが、それも2022年夏頃には限界を迎える。一方、東電は21年から原子炉内の燃料デブリの取り出し開始を目指して居り、廃炉作業が本格化する予定だ。廃炉の為には様々な試料の分析用施設や資機材の保管施設・事故対応設備の建設が必要と為る。
 また、その為の人員や車両の出入りもある為、敷地内に更なるタンクを増設することは困難だと云う。処理水を溜めるスペースが無く為る事は早い段階から想定されて居た。2016年11月から処分方法の検討を進めて来た経済産業省の小委員会では、海洋放出・水蒸気放出・地層注入等複数の案を比較した上で、今年2月に「技術的に実績がある水蒸気放出及び海洋放出が現実的な選択肢である」との提言をまとめた。

 地元の農林水産業者や費者団体は反対意見を表明して居るが、政府は近く、小委員会の提言に沿って「海洋放出」を正式に決定する。

 「もっちゃん」と「てっちゃん」のこと

 「海洋放出」と聞いて、私が真っ先に思い浮かべたのは「もっちゃん」と「てっちゃん」のことだった。私が2人に初めて会ったのは、震災から3年後の2014年3月 福島県が首都圏の消費者を招いて東京駅近くのイタリアンレストランで開催したイベント《ふくしまの海産物 復活の狼煙(のろし)を東京丸の内から!》だった。
 福島県の沿岸は寒流と暖流がブツカル絶好の漁場。激しい海流で身が引き締まった魚は、古い地名の常陸国・磐城国に因んで「常磐もの」と呼ばれ、プロの料理人や築地市場の目利きからも一目置かれて居た。

 しかし、原発事故直後に福島県漁連は操業自粛を決定。翌2012年6月から漁法・魚種・海域を限定しながら「試験操業」として漁を再開、県の放射性物質検査に加えて、漁協独自の検査も実施し、安全性確保に最大限の努力をしても消費者の理解が殆ど得られ無い時期だった。
 県の担当者は、如何に厳格な安全管理の下で海産物を出荷して居るか、データを示しながら真剣に説明。参加者も「応援すべき被災地」の話に神妙に耳を傾けて居た。そんな堅苦しい空気を一挙に緩めたのが、相馬の漁師「もっちゃん」こと菊地基文さんと、水産仲買人の「てっちゃん」こと飯塚哲生さんだった。

 やんちゃ坊主がそのママ大人に為った様な2人は「被災者」と云う言葉がソグワナイ位底抜けに明るかった。漁港の在る町で育った子供時代の思い出や、漁でどんなにヘトヘトに為って居ても、船上で1日4食のマカナイ飯を作る“まんま炊き”を課せられる若手の苦労を掛け合い漫才の様に繰り広げ会場は何度も笑いに包まれた。
 地元で「どんこ」と呼ばれているエゾアイナメを手際好く裁き、マカナイ飯であるツミレ汁を作って参加者に振る舞って呉れた。肝も一緒に叩いたツミレはフワッと柔らかく、濃厚でウットリする程旨さがあった。

 テーブルを回って「ネ、うまいっしょ?」と誇らし気に笑う2人に、参加者は「被災者を応援」するのでは無く、スッカリ「相馬ファン」に為ってしまった。只、この時の「どんこ」は相馬産では無く北海道産だった。
 放射線の基準値を超える恐れがある為試験操業の対象魚種には含まれて居らず、相馬では水揚げが出来なかったのだ。

 イベントの最後、菊地さんが「これからも相馬で漁師を続けて行きたい。何時か、相馬のどんこを食べに来て欲しい」と絞り出す様に言って居たのが未だに忘れられ無い。その翌年の2015年秋、菊地さんと飯塚さんは地元の仲間達と季刊の情報誌『そうま食べる通信』を創刊。
 相馬市を中心とする福島県の浜通り地方(沿岸部)の一次生産者を毎号1人ずつ取り上げ、丁寧な取材で食べ物と生産者の魅力を伝える取り組みをスタートした。


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 『そうま食べる通信』編集部のメンバー 本業はバラバラだけど相馬を愛する気持ちは共通(写真提供   そうま食べる通信) 4-10-20

 実は、私も『そうま食べる通信』の購読者の一人だ。年に数回は読者ツアーに参加して相馬市を訪問する様に為った。何度も現場を訪ねる内に、農業生産者も漁師も水産加工業者も、基準値を上回る食材が市場に出無い様細心の注意を払って居る事、風評を払しょくする為に震災前以上の価値を生み出す努力と工夫を積み重ねて居る事が分かった。「徹底的なチェックを経て市場に出る福島の食材こそ安全な食材」だと理解出来た。

 菊地さんや飯塚さんだけでは無い。福島県では、多くの一次生産者や加工業者が原発事故によってドン底に突き落とされ、10年間掛けて一歩ずつ消費者との距離を縮めて来たのだ。処理水の海洋放出によって、積み重ねた努力がリセットされてしまうとすれば、余りにも残酷だと思った。

 「処理水」とはどんな水なのか?

 9月に福島第1原発を視察した際に、ALPSでの汚染水の浄化処理も見学した。現在、原発構内の96%は特別な装備が必要の無いレベル迄放射線量が下がって居るが、汚染された水を扱うALPS内部の取材は防護服に全面マスクの着用が求められる。
 ALPSでの水処理の工程は、先ず、汚染水に薬液を加えてコバルトやマンガン等を沈殿させて取り除いた上で7種類18塔の吸着塔を通す。夫々の塔内には活性炭やイオン交換材料が充てんされており、放射性物質を吸着して除去出来ると云う。


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    防護服に全面マスクで他核種除去設備・ALPS内部での取材に向かう 4-10-21    

 汚染水から62種類の放射性物質を取り除く事が出来る多核種除去設備・ALPSの内部 作業に当たる人達は、防護服・全面マスク・二重の手袋のフル装備をものともせずキビキビと動いて居た 4-10-22

 ALPSを通しても放射性物質を完璧に取り除ける訳では無いが、原子力施設から放射性物質を環境へ放出する場合の国が定める基準は満たす事が出来る。例えば、ストロンチウムはALPSを通す事で、濃度は10億分の1に為る。
 次の写真左の水はALPSを通した「処理水」で、線量計を近付けると目盛りの「1」を指した。右は家庭用風呂の温浴効果を高める等健康・美容グッズとして市販されている「ラジウムボール」が入ったプラスチック容器で線量計のメモリは「3」を指している。
 これをもって「処理水は絶対安全」とは言い切る事は出来無いにしても、ネット通販で購入する事が出来、通常の荷物として宅配便で運ばれる「ラジウムボール」と比べて、途轍も無く危険なものとも思え無かった。
 

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 左はALPSを通した処理水 線量計の目盛りは「1」を指している 右は風呂の温浴効果などを高める為に使われるラジウムボールの入ったプラ容器 目盛りは「3」を指している 4-10-23

 リテラシーを高める努力

 現在の技術ではトリチウムは除去する事が出来無いが、そもそもトリチウムは自然界にも存在し、水蒸気や雨水・水道水にも含まれる。放射線のエネルギーが弱い為、皮膚を通過して身体の内部を被ばくさせる事は無く、口から体内に取り込んでも水と同じ様に対外に排出され、蓄積される事は無いと云う。
 政府は、海洋放出する際には、トリチウムが国の基準の40分の1の濃度に為る迄海水で希釈した上で、30年間掛けて少しずつ放出する方針だ。「40分の1」は世界保健機関・WHOによる飲料水の基準と為る濃度を更に下回る濃度を意味する。
勿論「事故を起こした東京電力の説明は信用出来ない」「メディアも東電に騙されて居る」と考える人も居るだろう。

 そこで、広島大学原爆放射線医科学研究所の保田浩志教授にトリチウムの海洋放出に伴う影響について質問すると「トリチウムは、自然界においても宇宙線によって生成される核種で、第2次世界大戦後には核実験や原子力発電等に伴い広く環境中に放出されて来た。しかし、それらによる人体への健康影響は確認されて居ない」と云う答えが戻って来た。

 「トリチウムは多くがHTO・・・H2OのHの1つがT=トリチウムに入れ替わって居る・・・の形態で存在し、水と殆ど同じ挙動をする為、海洋放出した場合は速やかに拡散し、魚介類に濃縮される事も無いので、海産物等を介して摂取するトリチウムの量は、元来自然界から摂取している放射性核種の量に比べて無視出来るレベルに為る。
 また、トリチウムから出される放射線・ベータ線はエネルギーが低く、直ぐに尿や汗で排せつされて体内に留まる時間も短い為、トリチウムの摂取がもたらす健康影響は他の放射性核種に比べてごく小さい」
そうだ。

 只、保田教授は「種類や量(薄める度合い)に限らず“放射性物質を人為的に環境へ放出する”と云う行為がもたらす心理的・社会的影響には配慮が必要である。特に漁業を営んでいる住民には生計に大きな影響を与える可能性があるので、十分な説明と入念な風評被害対策を行うことが望まれる」と指摘する。まさに、海洋放出の最大の問題点は此処なのだろう。
 漁師の菊地さんも「放出するか、しないかの前に、国や有識者は、国民の理解を得る為の努力をもっとして欲しかった」と言う。
 
 「トリチウムを海洋放出するのは福島が初めてでは無い。既に世界中の原発が海に排出して居る。消費者も、そう云う事実を知らずに印象に流されるのでは無く、公表されて居る情報を集め、自分の目で見て頭で考えて判断して貰いたい」

 福島第1原子力発電所で発電した電気は、首都圏に送られ巨大都市の電力需要を満たして来た。原発事故で大きな痛手を負ったのは、そこで発電された電気を使って居なかった福島県の人達だった。だから、処理水の海洋放出は首都圏から遠く離れた場所の事では無く、首都圏に住み電気を使って居た「私たち」にも関係することなのだと思う。
 無責任に風評を拡大する一端を担ったり「何と無く怖いから」と福島県産品を忌避するのでは無く、立ち止まって考える・情報を収集する努力をした上で、正しく恐れる理性を持ちたい。

 最後に「てっちゃん」と「もっちゃん」の言葉を紹介する。私は「消費者も電気のユーザーも一緒に考えて欲しい」と云うメッセージとして受け取った。


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        水産仲買人の飯塚哲生さん(写真提供  そうま食べる通信)4-10-24

 飯塚哲生さん 「海洋放出は結論ありきの出来レースだったんだろうなと云うのが正直な印象。自分はそこに振り回されたく無い。10人中3人は、兎に角福島のものは食べたく無い、話も聞く気が無いと云う人達だけれど、自分は残る7人の人に対して精一杯アプローチして、伝える努力をして来た。海洋放出でそれが6人、5人に減ってしまうとしても、自分がやることは変わら無い」


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         漁師の菊地基文さん(写真提供  そうま食べる通信)4-10-25

 菊地基文さん 「震災以降、全てが風評在りきだから、海洋放出が決まった処で、何かが大きく変わる訳では無い。風評を吹き飛ばす位の新しい仕組みを作りたいし、地域の仲間と最高に面白い事をしたい。世界は動かせ無いかも知れないけれど、自分の子どもの心は動かしたいよ」

 汚染水の処理状況、廃炉への道筋に付いては東京電力・経済産業省がウェブサイトを通じて情報を公開して居る。専門知識が無くても理解で着る様なデータやグラフィックを使った分かり易い記述に為っている。住民の健康や安全を守る立場から、福島県も県内の多くの地点でのモニター情報を公開している。
 • 東京電力 : 処理水ポータルサイト
 • 経済産業省 : 廃炉・汚染水対策ポータル
 • 福島県 : 各種環境放射線モニタリング情報公開のポータル
 • 福島第1原子力発電所 : 廃炉情報誌



                 以上












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