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2020年02月19日

政府 広がる批判に焦り 「水際で失敗」支持率に影 新型肺炎




  政府 広がる批判に焦り 

 「水際で失敗」支持率に影 新型肺炎


               〜時事通信 2/19(水) 7:11配信〜

 新型コロナウイルスによる肺炎への政府対応に批判が広がって居る。安倍晋三首相が先頭に立って取り組んだ水際対策は奏功せず、国内で感染が拡大。
 横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に対する措置でも、乗客乗員を船内に留め置いた判断が「返って集団感染を悪化させた」と指摘された。「未知の感染症」への国民の不安は内閣支持率にも影を落とし、政府・与党は危機感を強めて居る。

 「事態を小さく見せようとし、水際で失敗した」野党共同会派が18日に開いた新型肺炎に関する合同対策本部の会合で、国民民主党の泉健太政調会長は政府の対応を厳しく批判した。
 政府は当初、発熱症状や中国・武漢市への渡航歴、武漢滞在者との接触がある人等をウイルス検査の対象にして居た。処が2月に入り、感染経路の分から無い感染例が続出。首相側近は「1月時点で中国人全ての入国を止めるしか無かったが、もう遅い」と頭を抱えた。

 政府関係者によると、習近平国家主席の国賓来日を控えて中国側から「大事にし無いで欲しい」と要請が有ったと云い、これも後手に回った要因だと見られる。
 ダイヤモンド・プリンセス号への対応に関し、政府高官は「最初から3700人を下船させたらパニックに為って居た」と批判に反論する。只、或る閣僚は「本当は早く下ろして隔離すべきだったが、全員を収容出来る施設が無かった」と内情を明かした。

 国会で「桜を見る会」を巡る問題が連日追及される中、各種世論調査で安倍内閣の支持率は軒並み下落。新型肺炎への対応を通じて危機管理能力をアピールする事で、局面転換を期待して居た政権幹部を落胆させた。
 自民党の鈴木俊一総務会長は18日の記者会見で「国民は必ずしもポジティブに政府の対応を評価して居ない」と指摘。菅義偉官房長官は会見で「良かった点、悪かった点を確り検証し、次に繋げて行きたい」と語った。


                  以上









 新型肺炎船内の対策を神戸大教授が批判「悲惨な状態」

             〜朝日新聞デジタル 2/19(水) 11:22配信〜


       2-19-15.jpg

 岩田健太郎・神戸大教授が公開した動画 大型クルーズ船のダイヤモンド・プリンセス号内に入った感想を語って居る ユーチューブから


 

 「物凄い悲惨な状態で、心の底から怖いと思った」「(船内は)カオス」感染症を専門とする岩田健太郎・神戸大教授が、大型クルーズ船のダイヤモンド・プリンセス号内の様子を語る動画が波紋を呼んで居る。
 新型コロナウイルスの感染対策が不十分だと指摘する内容で、再生回数は英語版と合わせ半日で50万回を超えた。乗客の下船直前に降って湧いた「告発」に、厚生労働省側から反論も出て居る。

 「今からお話しする内容は神戸大学乃至所属する機関と一切関係無く、私個人の見解」18日夜に公開されたユーチューブ上の約14分の動画はこの様に始まる。視聴者に「今日、2月18日にプリンセス・ダイヤモンドに入ったのですが、1日で追い出されてしまいました。何故そう云う事が起きたのか、簡単にお話ししようと思います」と語り掛ける。
 船内では、18日迄に542人の乗員乗客の感染が確認されて居る。感染者が増え続けた事に、海外からも対策の不備を指摘する声が上がって居た。

 岩田さんは、この様な状況を踏まえ、感染対策が上手く行って居ないのではと云う懸念を持って居たと云う。その中で、17日に「厚労省の人」から乗船の許可を得たと説明。最終的にはDMAT・災害派遣医療チームの仕事をする事として乗船したと云う。只、乗船後に「感染症の事をヤレ」と言われ、それに当たったと説明する。

 岩田さんは船内を歩いた感想を「それは酷いものでした」と表現。アフリカのエボラ出血熱や中国の重症急性呼吸器症候群・SARSが流行して居る際の現場の話と比較し「アフリカに居ても中国に居ても怖く無かったが、ダイヤモンド・プリンセスの中は物凄い悲惨な状態で、心の底から怖いと思いました」と話して居る。その上で、自身が感染しても「しょうが無いと本気で思いました」として居る。

 その理由に付いて動画では、ウイルスが居るかも知れ無いゾーンと、安全なゾーンを区別してウイルスから身を守るのが鉄則と云うが、船内はこの区別が付いて居なかったと説明。「何処にウイルスが居るか判らない状態だった」と話す。又、マスクを着けて居ない乗員が居たり、熱の出て居る人が自分の部屋から出て医務室に行く事も有ったと云う。その後、18日午後5時頃に突然電話が鳴り「出て行きなさい」と言われ、下船する事に為ったと云う。

 岩田さんは、船内の状況と共に医療関係者の環境も心配して居る。「彼等・DMATは、医療従事者ですから、船から帰ると自分達の病院で仕事する。今度はソコから又院内感染が広がってしまい兼ね無い」と指摘。
 「専門家が入って、リーダーシップを取って感染対策に付いてのルールを決めて遣ってるんだろうと思ったのですが、全くそんな事は無い訳」と話す。岩田さんは自身は、周囲から隔離された部屋に居り、その場で撮影して居ると云う。

 これに対し、船内での検疫を担当して居る厚労省側からは反論が出て居る。加藤勝信厚労相は19日午前の衆院予算委員会で「感染症防御チームの専門家の医師が船内を見て、指摘が有れば、その日の内に対応して居る」と述べた。
 橋本岳・副大臣は同日にツイートで「私の預かり知らぬ処で、或る医師が検疫中の船内に立ち入られると云う事案が有りました」とした上で、岩田さんの乗船に付いて「現場責任者としての私は承知して居りませんでした」と書き込んだ。

 その上で、岩田さんの指摘した内容に付いて「多くの専門家のお力を船舶内外から頂き、臨船検疫を行って居ます。只実際に職員の感染が判明してしまった状況の中で、完全なコントロールが出来て居ると申し上げる事は出来ません」等とし「引き続き全力を尽くします」と書き込んだ。
 厚労省幹部の一人は「専門家が居らず感染防御を素人集団が遣って居ると云う指摘は事実誤認だ」と指摘。船内には、感染症に詳しい医師や看護師が毎日現場で業務して居る他、感染症に関する学会の指導等を受けて居ると説明して居る。

 安全な区域と危険な区域が混在して居ると云う指摘には「病院の様に区別する様作られた建物と、船の中で区別するには構造的な限界がある」と反論。感染者の搬送時には、それ以外の人は廊下に出無い様にする等工夫をして居ると話して居る。

 動画はこのサイト(https://www.youtube.com/watch?v=W3X3RSmf7ds)で見られる。


 朝日新聞社      以上









 クルーズ船乗客500人下船開始 検査で陰性全員帰途に

             〜共同通信 2/19(水) 11:12配信〜


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 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」付近に待機するバス(左上)19日午前10時40分横浜港(共同通信社ヘリから)

 新型コロナウイルスによる肺炎・COVID19の集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、高齢者を中心とした乗客らの下船が19日始まった。
 予定期間は21日迄の3日間。初日の対象者は約500人で、ウイルス検査で陰性が確認されて居る。乗客等は感染者が確認された5日から健康観察期間の14日間、客室で足止めされて居た。当初約3700人居た乗客乗員の内、感染確認されたのは計542人に上る。
 下船した乗客の男性(77)は取材に「下りられてホッとした。1カ月振りに帰宅出来るので確り休みたい」と話した。


                  以上









 クルーズ船「乗船」の神戸大教授が対応批判 

 菅氏は 「感染拡大防止を徹底」と反論

              〜毎日新聞 2/19(水) 12:23配信〜


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   記者会見で質問に答える菅義偉官房長官 首相官邸で2020年2月19日午前11時18分 川田雅浩撮影

 感染症対策に詳しい神戸大医学部の岩田健太郎教授が18日、政府の許可を得て横浜港で検疫中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船した経験として、船内の2次感染リスクの管理が不十分だったと指摘する動画を公開した。

 菅義偉官房長官は19日の記者会見で「感染拡大防止に徹底して取り組んで来て居る」と反論したが、政府高官は「色々な指摘には謙虚に耳を傾けたい」と述べた。
 岩田氏の説明によると、厚生労働省の協力を得て、災害派遣医療チームDMATの一員として18日に乗船した。18日夕方に下船後、動画投稿サイトで「ウイルスが全く無い安全なグリーンゾーンと、ウイルスが居るかも知れない危ないレッドゾーンが、グチャグチャに為って居て、何処が危なくて、何処が危なく無いのか全く区別が着か無い。熱のある方が自分の部屋から出て、歩いて医務室に行って居る。感染症のプロだったら、アンナ環境に行ったら、物凄く怖くてしょうが無い」等と訴えた。

 菅氏は19日の会見で「レッドゾーンとグリーンゾーンがグチャグチャ」との指摘に対して「イエスかノーで答える事は出来ない」と回答。又感染対策の例として「乗員はマスクの着用、手洗い、アルコール消毒等の感染防御策を徹底すると共に、乗員の感染が確認された場合には同室の乗員も自室待機にする等感染拡大防止を徹底して居る」と述べた。
 しかし、岩田氏の指摘は、こうした「感染確認後の対応」では無く、それ以前の「検疫の初期段階に執るべき対応」に関するものだ。菅氏自身、18日の会見でクルーズ船への対応に付いて「良かった点も、悪かった点も有る」と認めて居る。クルーズ船は19日から下船が始まったが、政府は今後、一連の対応に付いて検証する方針を示して居り、岩田氏の指摘に付いても議論に為ると見られる。


             秋山信一    以上








 【14分6秒の告発動画全文】ダイヤモンド・プリンセス号は新型コロナ「製造機」 乗船した医師が混乱する船内を暴露 日本政府を批判

              〜AERA dot. 2/19(水) 13:40配信〜


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 クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号が停泊する横浜港・大黒ふ頭を出る救急車 2020年2月18日(c)朝日新聞社

 新型コロナウイルスの感染者が相次いで居る、横浜港に停泊中の「ダイヤモンド・プリンセス号」で、臨時検疫官として1日乗船した感染症の専門家が、日本政府の間違った対策で船内が「グチャグチャな状態」で、ウイルス感染拡大の温床に為って居ると動画サイト「YouTube」で告発した。

 動画を投稿したのは、神戸大学医学部の岩田健太郎教授。最近のニュースでダイヤモンド・プリンセス号で感染が拡大して居た事に疑問を感じて居た岩田教授は「厚労省の人」を通じて18日にDMAT・災害派遣医療チームの一員として乗船。そこで見たものは、岩田教授が過去に経験したアフリカのエボラ出血熱や中国のSARS・重症急性呼吸器症候群・コロナウイルスの一種よりも酷い、日本の感染対策のお粗末な実情だった。

 動画では、具体例を示しながら船内が患者数増加の温床に為って居る事を指摘。又、感染症の専門家の知見が感染防止策に活かされて居ない為、船内では、アフリカや中国での感染症対策ですら経験した事の無い「心の底からの恐怖」を感じたと云う。
 又、日本政府の情報公開の遅さも批判して居る。船内の流行を判断するデータも取って居らず、公開性も低いと批判して居る。現在の国会では「桜を見る会」を巡って安倍政権の情報公開に対する後ろ向きな姿勢が批判されて居るが、国民民主党の玉木雄一郎代表は岩田氏の動画投稿を受けて「国会で取り上げたい」と、追及の構えを見せて居る。
 岩田教授は、14分6秒の動画で何を語り、日本のみ為らず世界の人に何を訴えたかったのか。その全文を掲載する。



        2-19-16.png

          神戸大学病院感染症内科教授 岩田健太郎氏
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 岩田健太郎です。神戸大学病院感染症内科教授をして居ますけれども、今からお話しする内容は、神戸大学等所属する機関とは一切関係無く、私個人の見解です。予め申し上げて置きます。

 今日2月18日にダイヤモンド・プリンセスに入ったんですけど、1日で追い出されてしまいました。何故、そう云う事が起きたのか、簡単にお話しようと思います。元々、ダイヤモンド・プリンセスは凄くCOVID−19・新型コロナウイルスの感染症がドンドン増えて居て、感染対策は上手く行って無いんじゃないかとの懸念がありました。
 環境感染学会が入り、FETP・Field Epidemiology Training Programme・実地疫学専門家養成コースが入ったんですけど、アッと云う間に出て行ってしまって、中がどう為って居るか好く判らないと云う状態でした。

 中の方から幾つかメッセージを頂いて「怖い」「感染が広がって行くんじゃないか」と云う事で私に助けを求めて来たので、色んな筋を通じて「何とか入れないか」と打診して居たんですね。そうしたら昨日2月17日に厚労省で働いて居る某氏から電話が来て「入っても好いよ」「遣り方を考えましょう」と云う事でした。

 最初、環境感染学会の人として入ると云う話だったんですけれども、環境感染学会は「もう中に人を入れ無い」と云う決まりを作ったので「岩田一人を例外に出来ない」と云う事でお断りをされて。結局、DMAT・Disaster Medical Assistance Team・災害派遣医療チーム災害対策の「DMATのメンバーとして入ってはどうか」と云うご提案を厚労省の方から頂いたので「わかりました」と。と云う事で、18日の朝に新神戸から新横浜に向かった訳です。

 そうしたら途中で電話が掛かって来て「誰とは言え無いけど、非常に反対して居る人が居る」「入って貰っては困る」と云う事で、DMATのメンバーで入る話は立ち消えに為りそう為りました。
 凄く困ったんですけど「何とか方法を考える」と云う事で、暫らく新横浜で待って居たら、もう1回電話が掛かって来て「DMATの職員の下で、感染対策の専門家では無くて、DMATの一員として、DMATの仕事を只遣るだけだったら入れて挙げる」と云う、非常に奇妙な電話を頂きました。

 何故、そう云う結論に出たのか判らないですけど 「兎に角言う事を聞いて、DMATの中で仕事をして行って、段々顔が割れて来たら感染の事も出来るかも知れないから、それで遣って貰えないか」と非常に奇妙な依頼を受けたんですけど、他に入る方法は無いものですから「分かりました」と言って、現場に行きました。そしてダイヤモンド・プリンセスに入った訳です。
 入ってご挨拶をして。最初は「この人の下に着け」と言われた方にズッと従って居るのかなと思ったら、DMATのチーフのドクターとお話をして、そうすると「お前にDMATの仕事は何も期待して居ない。どうせ専門じゃ無いし」と云う事で「お前は感染の仕事だろう。だったら感染の仕事遣るべきだ」と云う風に助言を頂きました。これDMATのトップの方です・・・現場のトップの方。

 「そうナンですか」と。私は兎に角「言う事を聞く」と云う風に約束して居ましたので「感染の事を遣れと言われた以上、遣りましょう」と云う事で、現場の案内をして頂きながら、色んな問題点を確認して行った訳です。
 それはもう、酷いものでした。この仕事を20年以上遣ってですね、アフリカのエボラとか、中国のSARSとか、色んな感染症と立ち向かって来ました。勿論、身の危険を感じる事は多々あったんですけど「自分が感染症に罹る恐怖」はそんなに感じた事は無いです。

 どうしてかと云うと、僕はプロなので自分がエボラに罹らない、SARSに罹らない方法は知って居る訳です。或るイは、他の人をエボラにしない、他の人をSARSにしない方法とか、施設の中でどう云う風にすれば感染が更に広がら無いかと云う事も熟知して居るからです。それが判って居るから、ど真ん中に居ても怖く無い。
 アフリカに居ても中国に居ても怖く無かった訳ですが、ダイアモンド・プリンセスの中は物凄い悲惨な状態で「心の底から怖い」と思いました。これはもう「COVID−19に感染してもしょうが無いんじゃないか」と本気で思いました。

 レッド・ゾーンとグリーン・ゾーンと云うんですけど、ウイルスが全く無い安全なゾーンと、ウイルスが居るかも知れない危ないゾーンと云うのをキチっと分けて、そしてレッド・ゾーンでは完全にPPE・個人用防護具と云う防護服を着け、グリーン・ゾーンでは何もしなくて好いと。こう云う風にキチっと区別する事によって、ウイルスから身を守ると云うのは、我々の世界の鉄則なんです。
 処が、ダイヤモンド・プリンセスの中は、グリーンもレッドもグチャグチャに為って居て、ドコが危なくて、ドコが危なく無いのか全く区別か着かない。

 何処にウイルスが、ウイルスって目に見え無いですから、完全な「区分け」をする事で初めて、自分の身を守るんですけど。もう、ドコの手摺と、ドコの絨毯、何処にウイルスが居るのかサッパリ分から無い状態で、色んな人がアドホック(その場その場)にPPEを着けてみたり手袋を嵌めて見たり、マスクを着けてみたり、着け無かったりする訳です。
 で、クルーの方も、N95・ウイルスの吸入を防ぐ医療用マスクを着けてみたり、着け無かったり、或は熱のある方が、自分の部屋から歩いて行って医務室に行ったりすると云うのが、通常で行われて居ると云う事です。

 私が聞いた限りでは、DMATの職員、それから厚労省の方、検疫官の方がPCR・感染の有無を調べる遺伝子検査の陽性に為ったと云う話は聞いて居たんですけど、それはもう「むべなるかな」と思いました。
 中の方に聞いたら「イヤア、自分達も感染するなと思ってますよ」と云う風に言われてビックリした訳です。どうしてかと云うと、我々がこう云う感染症のミッションに出る時は、必ず自分達、医療従事者の身を守ると云うのが大前提で、自分達の感染リスクをほったらかしにして、患者さんとかですね一般の方々に立ち向かうってのは御法度・ルール違反な訳です。

 環境感染学会やFETPが入って数日で出て行ったって云う話を聞いた時に「どうしてだろう」と思ったんですけど、中の方は「自分達に感染するのが怖かったんじゃない」と云う風に仰って居た人も居たんですが、それは気持ちは好く分かります。何故為らば、感染症のプロだったら、アンな環境に行ったら、物凄く怖くてしょうが無いからです。
 で、僕も怖かったです。これはもう感染・・・今これ・某チョット言え無い部屋に居ますけど、自分自身も隔離して診療も休んで、家族とも会わずに居ないとヤバいんじゃ無いかと、個人的には凄く思って居ます。

 今、私がCOVID−19ウイルスの感染を起こしても全く不思議では無い。どんなにPPEとかですね、手袋とかあってもですね「安全と安全じゃ無い所」って云うのをチャンと区別出来てないと、そんなものは何の役に立た無いんですね。レッド・ゾーンでだけPPEをキチッと着けて、それを安全に脱ぐって云う事を遵守して初めて自らの安全が守れる。自らの安全が保障出来ない時に、他の方の安全なんか守れ無い。

 今日は藤田医科大学(岡崎医療センター)に人を送ったり、搬送したりするって云うので皆さん凄く忙しくしてたんですけど、そうすると、検疫所の方と一緒に歩いて居て、ヒュッと患者さんとすれ違ったりする訳です。「あ! 今、患者さんとすれ違っちゃう!」と、笑顔で検疫所の職員が言って居る訳ですよね。
 我々的には超非常識な事平気で皆さん遣って居て、皆それに付いて何も思って居ないと。聞いたら、ソモソモ常駐してるプロの感染対策の専門家が一人も居ない。

 時々いらっしゃる方は居るんですけど、彼等も結局「ヤバいな」と思ってるんだけど、何も進言出来ないし、進言しても聞いて貰えない。遣って居るのは厚労省の官僚達で、私も厚労省のトップの人に相談しました。話しましたけど、物凄くイヤな顔されて聞く耳持つ気無いと。
 で「ナンでお前がコンなとこに居るんだ」「何でお前がそんな事言うんだ」みたいな感じで知らん顔すると云う事です。非常に冷たい態度を取られました。

 DMATの方にもその様な事で「夕方のカンファレンス(会議)で何か提言申し上げても宜しいですか」と聞いて「マア、好いですよ」と云う話をしてたんですけど、突如として夕方5時位に電話が罹って来て「お前は出て行きなさい」「検疫の許可は与え無い」マア、臨時の検疫官として入ってたんですけど「その許可を取り消す」と云う事で、資格を取られて検疫所の方に連れられて、当初電話を呉れた厚労省に居る人に会って「ナンでDMATの下でDMATの仕事をし無かったの」「『感染管理の仕事をするな』と言ったじゃないか」と言われました。

「DMATの方にソモソモ、『感染管理して呉れ』って言われたんですよ」と話したんですけど、兎に角 「岩田に対して凄いムカ突いた人が居る。誰とは言え無いけどムカ突いたと。だからもう、お前はもう出て行くしか無いんだ」 と話をしました。
 でも「僕が居なかったら、居なくなったら今度、感染対策するプロが一人も居なくなっちゃいますよ」と話をしたんですけど「それは構わないんですか」って聞いたんですけど。

 それからこのママだと、モッと何百人と云う感染者が起きてDMATの方も、DMATの方を責める気はサラサラ無くて、アノ方々は全く感染のプロでは無いですから。どうも環境感染学会の方が入った時に色々言われて、DMATの方は感染のプロ達に凄くイヤな思いをしてたらしいんですね。それはマア、申し訳無いなと思うんですけれども、別に彼等が悪いって全然思わ無い。専門領域が違いますから。
 しかしながら「彼らが実は恐ろしいリスクの状態に居る」訳です。「自分達が感染する」と云う。それを防ぐ事も出来る訳です。方法ちゃんとありますから。処が、その方法が知らされずに自分達をリスク下に置いて居ると。そして、そのチャンスを奪い取ってしまうと云う状態です。

 それで、彼等は医療従事者ですから、帰ると自分達の病院で仕事をする訳です。今度は又、そこから院内感染が広がってしまい兼ね無い。
 もうこれは……大変な事でアフリカや中国ナンかに比べても全然酷い感染対策をして居るし、シエラレオネの方がヨッポドマシでした。

 日本にCDC・疾病対策センターが無いとは言え、まさか「ここ迄酷い」とは思って無くて、もうチョット、チャンと専門家が入って、専門家が責任を取って、リーダーシップを取って、チャンと感染対策に付いてのルールを決めて、遣ってるんだろうと思ったんですけど、全くそんな事は無い訳です。もう飛んでも無い事な訳です。
 これ英語でも収録、つたない英語で収録させて頂きましたけど、兎に角多くの方にダイヤモンド・プリンセスで起きて居る事をチャンと知って頂きたいと思います。

 出来る為らば学術界とかですね、或は国際的な団体がですね、日本に変わる様に促して頂きたいと思います。彼等はマア、残念ながら……(携帯電話の着信で中断)編集が下手でチョット変な繋がりに為ったと思いますけれども、考えてみると、2003年のSARSの時に、僕も北京に居て凄い大変だったんですけど、特に大変だったのは、ヤッパリ「中国が情報公開を十分して呉れなかった」と云うのが凄く辛くて、何が起きてるのか好く判らないと。北京に居て本当に怖かったです。

 でも、その時ですら、もうチョットキチっと情報は入って来たし、少なくとも対策の仕方は明確で、自分自身が感染するリスク、SARSは死亡率10%で怖かったですけれども、しかしながら今回のCOVID−19、少なくともダイヤモンド・プリンセスの中のそのカオスの状態よりは遥かに楽でした。
 で、思い出して頂きたいのは、COVID−19が中国・武漢で流行り出した時に、警鐘を鳴らしたドクターが、ソーシャル・ネットワークを使って「これはヤバイ」と云う事を勇気を持って言った訳です。昔の中国だったら、アアいうメッセージが外に出るのは絶対許さ無かった筈ですけど、中国は英BBCのニュースなんかを聞くと、ヤッパリopenness(公開性)とtransparency(透明性)を大事にして居るとアピールしてます。

 それがドコまで正しいのかどうか僕は知りませんけど、少なくとも透明性があること、情報公開をちゃんと遣る事が、国際的な信用を勝ち得る上で大事なんだって事は理解して居るらしい。中国は世界の大国に為ろうとしてますから、そこを確り遣ろうとして居る。処が日本は、ダイヤモンド・プリンセスの中で起きて居る事は全然情報を出して居ない。
 それから、院内感染が起きて居るかどうかは、発熱のオンセット(事象の起こる日時と温度)をチャンと記録して、それからカーブを作って行くと云う統計手法「epi−curve(エピカーブ)」と云うのがあるんですけど、そのデータは全然取って無いと云う事を、今日教えて貰いました。

 検査をした、PCR検査をした日をカウントしても、感染の状態は分から無い訳です。この事も実は厚労省の方に既に申し上げてたんですけど。何日も前に。全然されて居ないと云う事で、要は院内の感染がドンドン起きてても、それに全く気付か無ければ、気付いても居無い訳で、対応すら出来ない。で、専門家も居ないと。グチャグチャな状態に為ったママで居る訳です。
 この事を日本の皆さん、或は世界の皆さんがを知らぬママに為って居て。特に外国の皆さんはそう遣って、返って悪いマネジメントでズッとクルーズの中で感染のリスクに耐え無きゃいけ無かったと云う事ですね。

 矢張り、コレは日本の失敗な訳ですけど、それを隠すともっと失敗な訳です。確かに「マズイ対応であると云う事がバレる」と云うのはそれは恥ずかしい事かも知れないですけど、これを隠蔽すると、もっと恥ずかしい訳です。矢張り情報公開は大事なんですね。誰も情報公開しない以上は、ココで遣るしか無い訳です。
 是非この悲惨な現実を知って頂きたいと云う事と、ダイヤモンド・プリンセスの中の方々、それからDMATやDPAT(災害派遣精神医療チーム)や厚労省の方々がですね、或は検疫所の方がモッとチャンとプロフェッショナルなプロテクションを受けて、安全に仕事が出来る様に。彼等、本当にお気の毒でした。

 と云う事で「全く役に立て無くて非常に申し訳無い」と云う思いと、この大きな問題意識を皆さんと共有したくて、この動画を上げさせて頂きました。岩田健太郎でした。


          AERA dot.取材班       以上




















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