2020年01月14日
「もう安倍首相は逃げられ無い」 桜の人田村参院議員が本気の追及方針明言
「もう安倍首相は逃げられ無い」 桜の人田村参院議員が本気の追及方針明言
〜週刊金曜日 1/14(火) 13:05配信〜
田村智子参議院議員(共産党)たむらともこ 1965年 長野県小諸市生まれ 早稲田大学卒業 国会議員の秘書などを経て2010年7月に国政選挙6度目の挑戦で参議院議員に初当選 現在2期目 2016年4月に日本共産党副委員長に就任
新年に為っても、安倍晋三首相が主催した「桜を見る会」の問題(下記の疑惑一覧参照)が噴出し続けて居る。1月20日から始まる通常国会でも大きく取り上げられる事は間違い無い。そんな中、問題の突破口を開いた田村智子参議院議員(共産党)が『週刊金曜日』1月10日号で単独インタビューに応じ「安倍首相はもう逃げられ無い」と断言した。インタビュー冒頭で田村議員はこう指摘して居る。
「第2次安倍政権7年をシンボリックに凝縮して居るのが「桜を見る会」です。公金を使って後援会員等を無料招待する。これは事実上の有権者買収です。これを許したら民主主義も公正な選挙も無く為る」
野党の「追及チーム」は2019年11月下旬に「追及本部」に格上げと為り、田村議員は事務局長代行を務める。「追及本部」は「ホテルルート」「下関ルート」「昭恵(安倍晋三首相の妻)ルート」等八つの調査班を設けた。
ジャパンライフが宣伝に利用
田村議員は「ジャパンライフ問題」調査班の班長でもある。ジャパンライフの山口隆祥元会長は「桜を見る会」に招待された事を宣伝に使って居た。田村議員がインタビューで憤る。
「2017年に経営破綻したジャパンライフ事件は、判って居るだけでも被害者約7000人・被害総額2000億円に上る実害を与えて居ます。泣き寝入りして居る人はもっと居ますよ。これは行政の私物化以上に深刻なもので、決して曖昧にはできません。
2015年の招待が問題なのは、ジャパンライフは当時、計画的な倒産を視野に、それ迄にどれだけ稼いで財産を隠すかを画策して居た時期だからです。安倍首相の顔写真を使って信用させ被害を拡大させた。詐欺行為の広告塔に為って居たのだから罪深いのです」
山口元会長の招待は「総理枠」だったのか。通常国会で野党は安倍首相をどう追及するのか。こうした疑問に付いても田村議員は『週刊金曜日』1月10日号で丁寧に答えて居る。安倍首相の責任を問う声は収まりそうに無い。
「桜を見る会」疑惑一覧
▼公文書の廃棄 モリカケ疑惑での文書廃棄・隠蔽・改竄の再現か。2019年5月9日に共産党の宮本徹衆院議員が資料請求をしたが、その直後に名簿をシュレッダーで廃棄。推薦名簿の保存期間は文部科学省と総務省は「10年」だが、内閣府は「1年未満」証拠隠滅の疑い。
▼後援会員ら約850人を招待し饗応 安倍事務所が後援会等から約850人を招待し、公費を使った「桜を見る会」で飲食を無料提供したのは公職選挙法が禁じる「買収」の疑い。
▼ホテルでの前夜祭 「1人5000円」の会費以外の差額を安倍事務所が負担して居れば公選法違反の「寄附行為」の疑い。実際に掛かった立食パーティー費用と会費との差額をホテル側が負担して居れば贈収賄の疑い。
▼政治資金収支報告書への記載なし 「安倍事務所が1人5000円を集金してホテル名義の領収書を渡し、集金した現金はその場でホテル側に渡した」(11月15日・安倍首相の説明)と云うが「ホテル名義の領収書」発行の為には安倍事務所が事前に支払いをして居なければ為らず、そのホテルへの支払いの記載が政治資金収支報告書に無いのは政治資金規正法違反の疑い。
▼政府より前に「案内状」送付 「桜を見る会」の招待状を政府が発送したのは2019年3月だが、2月中に安倍事務所から後援者らに「案内状」を送付。公的行事私物化の疑い。
▼予算の不正支出 2019年度の「桜を見る会」の予算は「1767万円」だが、実際の支出は約3倍の「5519万円」多くの事業予算が削られる中、首相の立場を利用した不正支出の疑い。
▼公費の行事に「昭恵枠」 森友学園疑惑の際、安倍政権は安倍昭恵首相夫人を「公人では無く私人」と閣議決定したが、公的行事に「昭恵枠」の推薦が在ったのは公私混同の行政私物化で不正支出の疑い。共産党の調査では招待者は「7年間で累計143人」に及ぶと云う。
▼開門前の写真撮影 「桜を見る会」会場の東京・新宿御苑の開門と受付開始時間は「午前8時30分」だが、安倍首相夫妻は「午前7時48分」に到着し地元後援会員等と写真撮影。公的行事のルールを破る後援者優遇と行政の私物化。
▼「ジャパンライフ」元会長を招待 2014年に行政指導を受けたマルチ商法の問題企業「ジャパンライフ」(2017年12月に2405億円の巨額負債を抱え倒産)の元会長が2015年の「桜を見る会」に「招待区分番号60番」枠で招待され、被害拡大に拍車を掛けた疑い。「60番」は総理枠である可能性。2005年の総理推薦者が「60番」である事を宮本徹衆議院議員が公文書館で確認。
▼首相の答弁 安倍首相は当初「招待者の取りマトメ等には関与して居ない」(11月8日)としたが、11月20日には招待者の選定について「意見を言う事もあった」と関与を認める発言に変遷。
又、ジャパンライフの元会長と「個人的な関係は一切無い」(12月2日)と否定したが、父・安倍晋太郎外務大臣(当時)の秘書官だった1984年9月に元会長と共に米ニューヨークを訪れて居た渡航記録がある事を、12月6日に外務省が認めた。野党側はこれを「虚偽答弁」として居る。
更に11月8日の田村智子議員の質問に対し、安倍首相は公的行事なのに「個人情報」「セキュリティの問題」を連発し正当な理由無く答弁を拒否。
金曜日電子メディア部 作成 片岡伸行・記者 以上
一人暮らし高齢者の見守りサービス+1万円還元キャンペーン
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/9557718
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック