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2020年01月06日

悪政も行き着くと喜劇に為る 青木理氏語る20年




 悪政も行き着くと喜劇に為る 青木理氏語る20年

               〜日刊スポーツ 1/6(月) 7:00配信〜


        1-6-22.jpg

        「悪政も行き着くと喜劇に為る」と安倍政権に付いて語る青木理さん

 〜年末の世論調査で内閣支持率を軒並み急落させた首相主催の「桜を見る会」問題。年が変われば、嵐も収まりその内忘れられると、首相周辺は沈静化するのを待って居る。今日6日、首相の伊勢神宮参拝、年頭記者会見で、2020年の政治は本格スタートする。
 東京オリンピック(五輪)パラリンピックに沸き立つだけの1年にし無い為にも、年の初めに気骨のジャーナリスト青木理さん(53)に話を聞いた。【取材・構成 中嶋文明】〜



 ・・・反社会的勢力に付いて「予め定義する事は困難」と閣議決定したり、区分番号「60」は首相枠で在る事を示す小泉内閣時代の文書が国立公文書館から出て来たり、ドタバタに為って居ます

 悪政も行き着くと喜劇に為ると云う事か、最早失笑するしか無い惨状です。以前、安倍首相の大学時代の恩師でもある加藤節成蹊大名誉教授にインタビューした際、安倍政権の特質は「2つのムチ」だと言っていました。ひとつは無知もう一つは無恥・・・反知性的であると同時に恥を知ら無い。誰が聞いても分かるウソを平然と口にする。ホテルで開いたパーティーの明細書は無いとか、招待者名簿を廃棄したのが野党議員の資料請求当日だったのは偶然だとか。

 ・・・首相は「障がい者雇用の短時間勤務職員との調整を行った結果、5月9日に為った」と答弁しました

 酷い話で、それコソ個人情報でしょう。自分達を正当化する為に障がい者すら利用する。最悪の発想です。

 ・・・バックアップデータは最大8週間残って居たけど、共用性が無いから、行政文書・公文書では無いと云うのもありました

 バックアップは万が一の為に組織が共有して居るのですから、公文書に決まって居ます。ソモソモ公文書は「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源」(公文書管理法)です。公開するか否かは別としても、歴史や教訓を後世に伝える為の記録でもあるのに、廃棄し改ざんし、果ては文書そのものを作ろうとしない。これで国の歴史や伝統を重んじる「保守」を自称して居るのだから笑わせます。コンな先進国は他にありません。

 例えば米国は公文書管理が徹底して居て政府高官のメモや電子メール、時には卓上カレンダー等も保管対象に為るそうです。日程や会食予定等が書き込まれる可能性があるからです。ジャーナリストの北丸雄二さんが先日、米国の政治ニュース専門サイト「ポリティコ」の記事を紹介して居ましたが、トランプ大統領は読み終わった文書を破り捨ててしまう癖があって、ホワイトハウスのスタッフが制止しても聞か無いから、困り果てたスタッフは破られた紙片を掻き集めて必死に復元して居るそうです。それ位公文書管理に厳格です。

 ・・・内閣府は18年4月に招待者名簿の保存期間を「1年」から「1年未満」に変更しました。人選とか翌年の準備を考えれば、素人目にも可笑しいですよね

 会計検査院は予算の執行等が適切かチェックする憲法で定められた重要な機関ですが、チェックをする上で名簿は絶対必要です。功績、功労の有った人が本当に出席して居るのか、廃棄してしまえば確認すら出来ません。

 ・・・世耕弘成参院幹事長は神奈川県のハードディスク流出を引き合いに「名簿は個人情報の塊。出来るだけ早く消去するのは当たり前」と言いました

 桜を見る会の名簿以上の個人情報を国は山の様に保管して居るでしょう。それも全部廃棄するのですか。為らばマイナンバー制度等即刻辞めるべきですがそうは為ら無い。兎に角自分達を正当化する為なら、論外の言い訳やへ理屈を持ち出して来る。正にこの政権の特質です。
 そうした政権の下で、財務省では文書改ざん、防衛省ではPKO日報の隠蔽(いんぺい)やイージスアショアの杜撰調査、厚労省では不正統計、総務省では情報漏えい、文科省では収賄等々、主要な省庁で重大な不祥事が同時多発的に起きて居る。過つて無い事です。
 背景には色々な事情もあるでしょうが、政権維持の為にはウソを着く官邸に人事等を握られ、ヒラメ官僚の忖度(そんたく)が蔓延し、官僚組織が深刻な根腐れを起こして居ると見るべきでしょう。外交もそう。ロシアとの北方領土交渉も日朝交渉も官邸の思い突きに振り回され、結局は何の成果も残せて居ません。

 ・・・昨年は日韓関係が戦後最悪に為りました

 韓国にも問題は有りますが、日本側の問題点も真摯(しんし)に省察すべきです。先日、韓国で両国のメディア関係者が集うシンポジウムに参加しました。
 日本のメディア状況の報告も有って、ホボ同じ時期に辞任に追い込まれた韓国のチョ・グク国前法相と日本の河井克行前法相の問題を取り上げた日本のテレビの報道時間を比べたら、韓国の前法相を扱った時間が4倍も多かったそうです。報告者は「この労力を国内政治の報道に振り向けたら、安倍政権はモッと窮地に陥っただろう」と皮肉って居ました。僕も同感です。

 何故こんな状況に為ってしまって居るかと言えば、メディアにも「1強」政権に阿(おもね)ったり萎縮したりするムードが広がって居るから。対立する隣国の政権が窮地に陥って居るのを見て留飲を下げると云う面もあるでしょう。
 中国などが経済成長し、日本の国際的地位が相対的に低下する一方、少子高齢化等で将来への不安は深まる。そんな中、周囲を見渡して叩き易い相手を見付けて叩く、そんな風潮が日本社会に広がり、それを政権も煽(あお)って利用して居る感があります。

 ・・・嫌韓本、雑誌も相変わらずです

 一定程度は売れるからと云う理由で出版人が差別や偏見・排外主義を煽るのは最低の振る舞いです。しかも嫌韓やヘイトを露骨に煽る月刊誌に安倍首相や政権幹部が喜々として登場して居る。そんなものを見たら、心有る韓国の人も呆れ、安倍政権と対話しようと云う気も失せてしまうでしょう。


 青木理(あおき・おさむ)1966年(昭41)10月26日長野県生まれ。共同通信記者を経て 2006年フリージャーナリスト 「日本の公安警察」「絞首刑」「日本会議の正体」「安倍三代」等著書多数 最新刊に「暗黒のスキャンダル国家」テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」 TBS系「サンデーモーニング」等でコメンテーターを務める

                   以上









 【アベ関連報道】性暴力 元TBS記者が控訴 330万円賠償命令に不服

              〜共同通信 1/6(月) 17:44配信〜

 ジャーナリスト伊藤詩織さん(30)が元TBS記者山口敬之氏(53)から性暴力を受けたとして損害賠償を求めた訴訟で、山口氏は6日、330万円の支払いを命じた東京地裁判決を不服として控訴した。
 昨年12月18日の地裁判決は「酩酊状態で意識が無い伊藤さんに、合意が無いまま性行為に及んだ」と認定。山口氏の説明は信用性に重大な疑念があると指摘した。山口氏は逆に、伊藤さんが著書等で被害を公表したことによって名誉を傷付けられたとし、1億3千万円の賠償を求めたが、地裁は「公表内容は真実で、名誉毀損に当たら無い」と棄却した。
                    

          以上








 【管理人のひとこと】

 元TBS記者山口敬之氏(53)とは、TBSの安倍番記者として書籍も出した安倍氏と懇意の元記者で、この件で被害者が警察に訴えた処、検察が取り上げ無かった為、被害者は民事で告訴し勝訴した。山口敬之氏は330万の支払いを裁判所から命じられ、それへの控訴である。
 警察が「被害者に告訴を取り下げる様勧めた」り「検察が握り潰したの」は、安倍氏を忖度して関係者が動いたからではないかとの疑惑がある。330万の支払いに不満で、1億3千万円の賠償を求めた加害者の健気な心に安倍氏は感謝するのだろうか。「バカ! サッサと謝罪し支払ってしまえ」との声が聞こえそうだ。







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多すぎず少なすぎずというスウェーデン人の考え方を基にデザインされています。

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