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2019年12月27日

300円も無理 貧困で卒業出来無い女子大生が山本太郎に寄付した理由




 300円も無理 貧困で卒業出来無い女子大生が山本太郎に寄付した理由

              〜現代ビジネス 12/26(木) 8:01配信〜

 子供の7人に1人が貧困と言われる。しかし「今晩、飯を炊くのにお米が用意出来無いと云う家は日本中に無いんですよ」と語ったのは自民党の二階俊博幹事長だったし、大学入試改革において民間英語試験を入試制度に組み入れるかどうかの時「自分の身の丈に合わせて勝負して貰えば」と語ったのは萩生田光一文部科学大臣だった。此処に見えるのは政治家達の意識と「貧困の実態」との大きなギャップではないか。


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 山本太郎が新党「れいわ新選組」を立ち上げ、参院選に臨んだのが2019年春の事。朝日新聞記者の牧内昇平さんは、当初は彼を「単なる目立ちたがり」だと思って居たと云う。しかし妻の勧めで演説を聞き、取材を進める内に「本当に苦しい人達」の多くが苦しい中での寄付をし、その集合体が4億円の寄付に為ったと云う事を実感する様に為った。
 過労死など労働環境の取材を続け『過労死:その仕事、命より大切ですか』の著書もある牧内氏は「生きづらさ」を感じる人々が山本氏に希望を託して居ると痛感したのだ。

 そこから、何故この「れいわ現象」は起きたのかと云う視点で取材をし、マトメタのが『「れいわ現象」の正体』(ポプラ新書)だ。牧内さんが出会った「山本太郎に救われ、支えて居る人達」はどの様な人達なのか。
 発売を記念し『「れいわ現象」の正体』より抜粋掲載する第2回。今回はシングルマザーの末っ子として育ち、貧困故に大学卒業が出来ずに藻掻いている女子大生を紹介する。

 「若者の政治ばなれ」ナンて無い

 私自身、山本太郎氏と「れいわ新選組」を全面的に信頼して居る訳では無い。不安定な処はあると思って居る。しかし、出来たばかりの政治団体にコレだけのお金が集まる、しかも生活が苦しい人が身を削って寄付して居る、と云う現象は日本社会においてトテモ稀な事であり、それだけで大きく報じる価値がある。この頃感じて居たのは、若い人達の中で「れいわ新選組」に関心を寄せる人が沢山居る事だ。
 
 世の中では未だに「若者の政治ばなれ」等と言う人が居るが、そんなのはオジサン・オバサン達の空想に過ぎ無いと私は思う。今の若者達は、例えば1981年生まれの私の世代に比べて余程考えて居る。バブル崩壊後の「失われた20年」しか知ら無い彼等は、将来の日本がバラ色では無い事を体感的に学んで居る。
 政治でも何でも、使えるものは全て使わ無いと生活が苦しく為るのを知って居るのだ。その結果、若者達は自分の頭で考えて行動すると云う作法を身に着けて居る。私はそう考えて居る。貧困のループから抜けだそうと藻掻く 20 代女性を紹介する。

 貧困で卒業出来無い大学生

 7月12日の夕刻、仕事を終えた田村みかさん(仮名、東京都在住)は、急ぎ足で東京・品川に向かった。7月4日、参院選が公示された。17 日後の投開票に向けて、イヨイヨ本格的な選挙戦の始まりである。この時点で既に多額の寄付を集めた「れいわ新選組」は、代表の山本氏の他に9人の候補者の擁立を決めて居た。そしてこの12日、JR品川駅前でメンバーが勢揃いする街頭演説会「れいわ祭」を開く予定に為って居た。  
 支持者としては逃したく無いイベントだ。でも、田村さんは直前迄行くかどうか迷って居た。気に掛かって居るのは交通費だった。
 
 同じ都内とは言え、住まいは西部の所謂三多摩地域。職場から敢て品川経由で帰ると、電車代が1千円程余計に掛かる。1千円と言えば、田村さんに取って一日分の生活費だ。手痛い出費だが、どうしても演説を直接聞いて見たかった。コンビニで一番安いお握りと菓子パンを一つずつ買い、その日の夕食にした。

 「やさしい社会」のイメージ

 品川駅前に着くと、演説会は既に始まって居た。壇上では立候補者の一人、自然保護活動家の辻村千尋氏がマイクを握って居た。「誰かの犠牲の上に立つ繁栄と云うものは辞めるべきだと思います。日本 1個分の暮らしをしましょう」  
 そして「女性装の東大教授」として知られる安冨歩氏が聴衆に語り掛けた。「戦闘機を買って国を守れると本当に思われますか? 私達が出来る唯一の国防は、信頼関係の輪を張り巡らす事でしか、有り得ません」
 
 後ろの方でパンを食べながら聞いていた田村さんは「こう云うのって好いなあ」と思った。駅前には相当な人だかりが出来て居たが、不思議と和やかな雰囲気だった。皆選挙ボランティアの誘導に従い、障がい者向け点字ブロックの周りを空けて立って居るのが印象的だった。
 候補者達の主張はバラバラだが「優しい社会を作りたい」と云うメッセージは共通して居る様に感じた。
 
 八方塞がりで息苦しい日常に小さな風穴が開いた様な気がした。「寄付はしない」と決めて居たが、心が動かされた。財布を覗くと、帰りの交通費 が入ったスイカの他に、千円札が一枚だけ入って居る。お札を握りしめて寄付の列に並んだ。

 ズッと貧困と共に生きて来た 

 田村さんに取っても、始まりは山本氏の演説だった。

 「如何して若い人達に借金させて迄学校で学ばせるの? 教育受けたいって若い人達に、教育受けさせる様にするのが国の役目じゃないですか。将来給料幾ら貰えるか分かん無いって云う状態で、どうしてそんな人達に300万も400万も500万も借りさせる様な状況に出来るんですか? 
 奨学金が肩に圧し掛かって社会に出る。初任給幾らよ。その薄い初任給の 中から生活して行くんでしょ? その上に奨学金の返済迄あんの? 自分で独り立ち出来る? 実家から出辛いんちゃう? 家賃迄払えんの? 少子化が加速するに決まってるやん!」

 
 ゴールデンウィークに福岡・小倉で行われた演説で、山本氏は目に涙を為、語り掛けて居た。と言うよりも叫んで居た。後日インターネットでこの動画を見た田村さんは、信じられ無い思いだった。

 「エッ?  私達の為に泣いて呉れてるの?」 

 ズッと貧困と共に生きて来た。母一人、子3人の家庭の末っ子。母はスーパーのパートでレジ打ちをして必死に食べさせて呉れたが、月末に電気や水道が止まるのは当たり前だった。食べものがなく為り、近所の農家から野菜を貰って食い繋いだ事もあった。
 同級生は塾やプール教室等の習い事に行けるが、自分は働き詰めの母の代わりに姉と炊事や洗濯をして居た。「目に見え無い壁があるな」とズッと考えて来た。その壁は努力で乗り越えるべきだと思って来た。高校に入ると生活費の為にアルバイトをする傍ら、空いた時間はズッと参考書を開いた。脇目も振らず勉強したお陰で、都内の私立大学の法学部に合格した。

 母が納期迄に学費を払えず・・・
 
 兄弟で唯一の大学進学を家族の誰もが喜んで呉れたが、問題は「お金」だった。高校の成績が好かった為学費は一部免除に為ったが、それでも年間約50万円は掛かる。キャンパスの近くにアパートを借りる必要もあった。  
 母と話し合った。学費は母が教育ローンを組み、不足分をスーパー勤務の収入から捻出すると言って呉れた。その代わりアパート代や食費・教材費等は田村さん自身で負担する事に為った。日本学生支援機構(JASSO)から月6万4千円の奨学金を借り、平日の夜間と週末にアルバイトを入れた。
 
 キャンパスライフは悪く無かった。外交官や国際NGOの職員として働く夢があった田村さんは、国際法のゼミに参加し、英語の勉強に身を入れた。だが・・・順調だった大学生活は3年生の冬に崩れた。母が納期迄に学費を払えず退学に為ったのだ。
 ズッと育てて呉れた母を責める気は無かった。これからは母を少しも頼らず、自力で学費を稼ごうと決意した。事務系の派遣社員として働き、復学に必要なお金を貯める事にした。 時給は1250円。生活しながら1年分の学費を貯めるのにおよそ1年半掛かった。月に1万5千円の奨学金返済を迫られたのも痛かった。
 
 要約大学へ再入学し、4年生に為った。だが、授業と両立させ様とすると、思い通りに働く事が出来無かった。再入学から半年後、又学費が払い切れ無い事が分かった。大学と交渉して今度は休学扱いにして貰った。 卒業に必要な単位は揃って居る。後1年分の学費を納めれば、晴れて卒業証書を貰えるのだが・・・

 コンビニの300円が出せ無い

 田村さんは現在、都内の文化施設で案内スタッフとして働いて居る。派遣社員で時給は1500円。休学が許されるのは2年間だけなので、その間に学費を支払わ無いとこれ迄の苦労が無駄に為る。お金を貯め無ければ。洋服は全て古着。酷い雨でもバスには乗ら無い。シャンプーは格安のもので我慢する・・・
 毎日早朝に起きて昼食用の弁当を作る。疲れた朝「偶にはコンビニで買って済ませたい」と思うが、お握り2つとお茶で最低でも300円・・・その300円が出せ無い。

 「そう云う生活にはモウ慣れっコですけど、ヤッパリ小さな為息がチョクチョク出ます」

 不安なのは、この先に何が有るか見通せ無い事だ。大学を卒業したからと言って、好い仕事が見付かるのか。奨学金の返済もあるし結婚して子供を産む等夢の又夢だ。努力しても努力しても、貧困から抜け出すには高い壁が立ちはだかって居る。
 肌身に沁みて感じて居た頃に出会ったのが山本氏の演説だった。小倉の演説を見た時、只の演技かも知れないと思った。他の動画や国会での活動も調べ、この人を信じてみようと思った。
 
 今夏の参院選で「れいわ新選組」は「奨学金チャラ」を主要政策の一つに掲げた。でも、田村さんは自分の奨学金返済を免除して貰う為に支持するのでは無い。山本氏が自分の様な境遇の人の為に泣いて呉れる人だったから支持するのだと云う。「一つひとつの政策は上手く行か無い時は修正すれば好いと思います。人間として共鳴出来る事が大事です」
 
 田村さんには平日の夜、駅ビルに入ったファミレスで食事をしながら話を聞いた。久し振りの外食だったのかも知れ無い。メニューを穴の空く程見詰め、何を食べるか悩んで居る姿が印象的だった。パっと見て彼女を貧困と結び着けるのは難しい。
 今風のリュックサックにガウチョパンツ、オシャレな若い女性の一人だ。彼女に言われてしまった。「今時の貧困女子は見掛けじゃ分かりませんよ。皆子供の頃から貧困で、お金が無くても工夫して、女の子らしくするテクニックを持って居ますから」
 
 貧困に何度も人生の予定を狂わされながらも、何とか前を向いて生き様として居る。私は田村さんに心からエールを送りたい。


 貧困層だけでは無い「れいわ新選組」に投票したのはどの様な人達なのか。そしてその背景は何か。山本太郎の力と危うさとは何か。多くの人の声をリアルに聞き、エビデンスも含めて熱く冷静に分析した一冊。

                牧内 昇平  以上








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