2010年06月16日
<フリーエージェント時代の到来> ダニエル・ピンク (1/3)
時代とともに価値観は移り変わっている。。。そんな時代の変化を働き方という視点で捉えた一冊です。
タイトルに「フリーエージェント」とあるように会社にとらわれず「自由」に働く人々の姿を文化として分析した一冊です。
働く目的の中心がお金でなくなりつつあることや組織とのタテのつながりではなく、
人とのヨコのつながりで仕事をするなど、フリーの文化的な特徴が紹介されています。
この本はアメリカ社会を描いたものですが、
格差社会、ニート、非正規雇用などの新しい言葉が生まれている日本にもあてはまります。
ノウハウのような要素はありませんが、時代の変化を考えさせられる一冊です。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
フリーエージェントとして働くという価値観、働き方が浸透しつつあり、
組織の中の人間という仕組みが前時代の遺物になってきている
誰もがフリーエージェントを歓迎しているわけでなく、
万年臨時社員化の拡大という暗い面もある
しかし、好むと好まざるとにかかわらず、フリーエージェント化が進んでいる
フリーエージェント時代による価値観
・経済的成功の最大評価が収益・成長とは限らない
・ある年齢に達した人は退職して一線を退くとは限らない
フリーエージェントの3区分
フリーランス:意図したフリーエージェント
臨時社員:意図しないフリーエージェント
ミニ起業家:インターネットを使って自宅で商売を始めた者
臨時社員は、
「効率優先の企業や派遣会社」と「本人の意欲や能力の欠如」によって経済の下層に位置している
ただ、臨時社員の中でも一部の専門技術を持った者は正社員以上の収入を得ている
フリーエージェント社会到来の背景
1.従業員が忠誠と引き換えに会社から安定を保障してもらうという関係の崩壊
2.富を生み出す生産手段が個人で所有できるようになった
3.生活の糧を稼ぐことだけが仕事の目的ではなくなった
4.組織の寿命が短くなり、人々は勤め先よりも長く生きるようになった
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