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<35歳を救え> NHK「あすの日本」プロジェクト×三菱総合研究所





この本を読み終わった後に、偶然にもこんなニュースがありました。

厚生労働省は2日、「2009年若年者雇用実態調査」の結果を発表した。
アルバイト・パートとして働いていたフリーターを、過去3年間に正社員に採用した事業所は、1割強にとどまった。フリーターは待遇が低く、ワーキングプア(働く貧困層)の温床ともみられており、正社員への登用は狭き門であることが浮き彫りになった。


このような悪いニュースは日々伝えられていますが、
この本では35歳からアンケートを通して一昔前の状況と現在の客観的な現実や人々の考え方の変化を伝えています。

現在の状況をみると悲しい現実ばかりが綴られています。

ですが、現実を嘆いていても何も変わりません。
これからの時代は自己責任を強く心に留めておかなければますます気持ちがふさぎこんでしまうと感じられた一冊です。



印象に残ったポイントは以下の通りです。


人口を維持していくのには夫婦から子供が平均2.07人生まれなければならない。
しかし、現実には35歳までに平均1.28人の出生にとどまっており、日本の少子化は急速に進行している。
この団塊ジュニア世代の少子化を立て直していかなければ日本は衰退していく。



30〜34歳男性の所得分布は、
1997年の最頻値が500〜600万円台に対して
2007年の最頻値は300万円台にまで落ち込んでいる


安定した暮らしを手にすることはもはや難しくなっている


経済的な理由で結婚していない割合が増加している


家庭を築いて子供を育てるという考え方から
結婚、出産が生活していくにあたってのリスクという考え方に変化しつつある



この「35歳」問題の要因
1.経済不況
(雇用環境の悪化、終身雇用という日本のシステム)

2.雇用のセーフティネットの崩壊
(経済構造改革による賃金カットや人員整理を抑制するセーフ
ティネットの消失)

3.人材ニーズのミスマッチ
(外国の人材育成による日本の若者の持つ能力の相対的低下)



この現況を改善するために、女性の就労支援や子育てにかかるコストを社会負担にしていかなければならない



明日の日本は35歳世代をはじめとする若者を中心に社会が成り立っていく仕組みをつくらなければ崩壊する



これからは「豊かさ」の基準を見直す必要がある。
お金が「豊かさ」のものさしであることがほとんどだが、これからの時代にお金をものさしにすると多くの日本人が「未来に希望が持てない」ままでいることになる




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