2010年06月11日
<売れる会社のすごい仕組み> 佐藤義典 (1/3)
企業(売り手)と消費者(買い手)という関係でのマーケティング戦略・理論が書かれた一冊です。
そうはいっても難しい理論がただ書かれているのではなく、
主人公の女性はイタリアンレストランの社長として苦悩し、奮闘し、成功を収めるというストーリー仕立てになっており、とても読みやすい本です。
この本にも戦略の核となる部分については難しいところもありますが、
教科書のような専門書よりははるかにわかりやすく、かつ具体的なストーリー仕立てなので難しい内容も理解できるようになっています。
読んでいると「現実は本のようになかなかそんなにうまくいかないよ」と思える部分もありますが、
ですが、逆に言えば、「誰でもうまくいくのなら差別化にならない」ということです。
「会社が今よりも繁盛するためには何をすればよいか」に悩んでいるならば一読の価値ある一冊です。
印象に残ったポイントは以下の通りです。
戦略basics
b:戦場・競合
あなた自身がどういった戦場にいるのかを知らなければならない。
ただし、戦場も競合もお客によって決められる。
レストランの競合はレストランだけではなく、ハンバーガーショップや牛丼チェーン店、コンビニなど含まれる可能性がある。
それを決めるのはお客(消費者)である。
a:独自資源
および
s:強み・差別化
あなた自身がどういった資源、特に独自資源を持っているのかを知らなければならない。
そしてその独自資源を利用して競合他社との差別化を図らなければならない。
この独自性や差別化は戦場・競合によって変化する。
c:ターゲット顧客
戦場・競合を決めるのはお客様である。競合他社によって独自資源や強み・差別化が変わってくる。
したがって、ターゲット顧客をどこに決めるのかが戦略の核となる
s:販売メッセージ
上記の内容が固まったところで、戦略と行動の一貫性を持たせるためのメッセージ、キャッチコピーをまとめる
「3つの差別化軸(戦略) × マーケティングの4P(実行)」で考える
3つの差別化軸
1.手軽軸(早い、安い、便利)
2.商品軸(高品質、新技術)
3.顧客密着軸(顧客の個別ニーズに対応)
マーケティングの4P
1.価格
2.販売促進・広告
3.商品・サービス
4.販路・流通
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