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<成功するのに目標はいらない!> 平元相武




自己啓発本の一種ですが、今までの自己啓発本とは異なった一冊です。



多くの自己啓発本で「ビジョンを持つ」ということが話題になります。
しかし、「ビジョンの持つ」ことができない、あるいはしっくりこない、という人もいます。
実は私もその中の一人です。

そのビジョンを持つことがうまくいかない理由を教えてくれるのがこの本です。



本書最大の価値は、「ビジョンを持つ」ことによってうまくいく「ビジョン型」と、
自分らしさを追求することによってうまくいく「価値観型」という2つのタイプがあることを伝えているところです。



多くの自己啓発本は「ビジョン、明確な目標、鮮明なイメージ」といったものを重視する「ビジョン型」をベースにしたものとなっています。
これに対して、本書では、この「ビジョン型」も一つのタイプとみなし、ビジョンを持つことが絶対ではないことを伝えています。


ビジョンをうまくもつことができなかった人、ビジョンをつくったとしてもしっくりこなかった人、そういったビジョンを持つことに悩んでいた人
あなたがそのような人であれば是非読んでいただきたい一冊です。


頭の中のモヤモヤがすっきりする素晴らしい一冊です。




印象に残ったポイントは以下の通りです。



「ビジョン:どんな人生を送りたいか」と「価値観:どうしてそのような人生を送りたいか」
この質問に対する答えが出せていなければ充実した人生にはならない



「自分軸」を知ることが成功への近道である
「目標を設定し、具体的にイメージする」ことで成功に近づくことができる人はそれでいい。
しかし、目標が重荷や制約になってしまう人もいる。



目標に変わる成功のキーワードが「自分軸」である
自分軸=ビジョン(ありたい姿)+価値観(自分らしさ、何のためにそうなりたいのか)

目標を立てることによってワクワクする人は目標を立てればよい
目標を立てることが重荷になる人は目標を立てず、価値観を満たすために何をしようと考えればよい



自分軸になるものは、頭で考えたものではなく、体・感情に刻み込まれたものである
自分軸になるものは、一般的・抽象的なものではなく、個別的・具体的なものである



自分軸には、「ビジョン型」と「価値観型」の2つのタイプがある
ビジョン型:ありたい姿を思い浮かべることでやる気が上がる
価値観型 :自分にとって大事なことで日々を満たしたいと思うことでやる気が上がる


ビジョン型を支持する研究
イェール大学の研究:目標を紙に書いた人が成功しているというビジョンの重要性を明らかにした

価値観型を支持する理論
プランド・ハプンスタンス・セオリー:キャリアの8割は偶然によって決まる。それゆえ、偶然を必然にするような行動が求められる(→どんな仕事をするかよりも、巡り合った仕事をどうこなしていくかが重要)



ビジョン型と価値観型のどちらが良い、正しいということではなく、どちらが自分に合うかを判断する



ビジョン型は「目標に近づいている」という感覚がやる気の源

価値観型は「(日々が)満たされた」という感覚がやる気の源



「行動すべきアクションプラン」を考えるのではなく、「行動したくなるアクションプラン」を考える



求められる2つの責任
1.行動する責任
ビジョンもしくは価値観を満たすための行動をとること。何もしなければ何もやってこない

2.結末を受け入れる責任
たとえ望ましくない結末だとしてもそれを学びとして受け入れなければならない



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