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広川泰士 写真展「STILL CRAZY」

私の中にある原発のイメージは、社会科の教科書である。
日本の電気の大部分は、この大きな建物の中で作られていることを知った。

当時の私は原爆のことを知っていた。
原爆がもたらしたこと、知っていた。
だから、原子力のイメージは不思議だった。

なぜ、あんなものを利用できるのかが頭の中で理解出来なかった。
どうやって、電気にしているのか、いくら聞いても、
なぜ使用しているのかが理解できなかった。

先生に聞いたら、「この原子力は安全」と言った。
あっちの原爆とは違うもの。そう認識してしまった。
安全。漠然とした言葉ではあったが、それだけで納得できた。

3月11日。
あれから毎日。
偶然、釈然、漠然、全然。
必然、必然。
どんどんわからなくなる。

私たちの日常は、こんなにも大変なもので便利になっていた。

それだけがはっきりとわかった。

これからどうしていけばいいのか。



広川泰士 写真展「STILL CRAZY」



カフェ 6次元で開催されています。

守られていたもの。
守っていくべきもの。
すぐそこにあるもの。

ひっそりと見える、危険な日常。

カフェで楽しむ私たちの後ろに、
聞こえる音がある。

今、たくさんの雑誌で紹介されている6次元だからこそ、
笑顔の背景を考える場所にふさわしいと思った。









6月18日(土)- 7月3日(日) 広川泰士「Still Crazy」写真展

 写真家 広川泰士 が全国に散らばる原子力発電所を、現代日本の一風景として撮影した
 「Still Crazy : 原発 53基の原子炉」(光琳社、1994)の写真展


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プロフィール

しらくまいく子
携帯アプリのシナリオライターと、    『するところ』のライター、ポエガールをしています。
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