2012年10月15日
いのち
昔の私、学生時代の私は、
過去というものがとても嫌いだった。
思い出すような想い出もなくて、
大切にしたいとおもうものもそんなになかったから。
家族も友達も、確かに楽しい瞬間はあれど、
そのとき、でしかなかった。
なので、私の中で友達というと、
過去の友達ではなく、
今の友達しかイメージできなかった。
同窓会もアルバムも、捨ててきた。
けれども今は、全然違うとはっきり言える。
友達がいるなあってしみじみ思う。
その中に私がいて、
じわーっと広がって重なって、
あらやだ。私になっているんだなあって。
今日、友人で画家の子が妊娠していることを知った。
同い年で、同じ三姉妹の末っ子。誕生日もとっても近いし、お家も近い。
運命的な出会いから仲良くなった子。
体があまりつよくなくて、
だけどけっこう頑固で強がりで。
結婚してからもゆらゆらうろちょろして、
心配してたんだよ、ワタシ。
だけどしっかりお母さんになって。
とってもびっくりして、
だけど、嬉しくて、
彼女の絵のようにカラフルな花火があっちこっちに飛んだ。
私の描く、誕生のイメージだった。
私は30年前の明日、生まれました。
それから数年、
いのちは軽くなって、ときどき重くなって。
小さく爆発して、重なって、大きくなって、またはじけて。
衝撃を繰り返して、生きている。
それはきっと、今だけではない。
過去からつづくものが奇跡的につながって、今になっている。
そんなことを思った。
「誕生日 しらくまいく子
ぼくは考える
火の消えたろうそくの跡の残った
ぐしゃっとしたショートケーキを食べようとして。
母親の、父親の、
遺伝子の、細胞の、
もっとばらばらでなんだかよくわかんないかけらの
誕生日について
今日はいい日だったかい?
じいちゃんが笑いかけてきた
あなたがうまれていなかったら、
ぼくはこのショートケーキを知らずにいた
すべては宇宙のかけら
すくってからだにほうりこむと、
ぐうとおなかが ただ鳴いた 」
過去というものがとても嫌いだった。
思い出すような想い出もなくて、
大切にしたいとおもうものもそんなになかったから。
家族も友達も、確かに楽しい瞬間はあれど、
そのとき、でしかなかった。
なので、私の中で友達というと、
過去の友達ではなく、
今の友達しかイメージできなかった。
同窓会もアルバムも、捨ててきた。
けれども今は、全然違うとはっきり言える。
友達がいるなあってしみじみ思う。
その中に私がいて、
じわーっと広がって重なって、
あらやだ。私になっているんだなあって。
今日、友人で画家の子が妊娠していることを知った。
同い年で、同じ三姉妹の末っ子。誕生日もとっても近いし、お家も近い。
運命的な出会いから仲良くなった子。
体があまりつよくなくて、
だけどけっこう頑固で強がりで。
結婚してからもゆらゆらうろちょろして、
心配してたんだよ、ワタシ。
だけどしっかりお母さんになって。
とってもびっくりして、
だけど、嬉しくて、
彼女の絵のようにカラフルな花火があっちこっちに飛んだ。
私の描く、誕生のイメージだった。
私は30年前の明日、生まれました。
それから数年、
いのちは軽くなって、ときどき重くなって。
小さく爆発して、重なって、大きくなって、またはじけて。
衝撃を繰り返して、生きている。
それはきっと、今だけではない。
過去からつづくものが奇跡的につながって、今になっている。
そんなことを思った。
「誕生日 しらくまいく子
ぼくは考える
火の消えたろうそくの跡の残った
ぐしゃっとしたショートケーキを食べようとして。
母親の、父親の、
遺伝子の、細胞の、
もっとばらばらでなんだかよくわかんないかけらの
誕生日について
今日はいい日だったかい?
じいちゃんが笑いかけてきた
あなたがうまれていなかったら、
ぼくはこのショートケーキを知らずにいた
すべては宇宙のかけら
すくってからだにほうりこむと、
ぐうとおなかが ただ鳴いた 」
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