アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

ジャクソン・ポロック展

遅ればせながら、
5月1日にジャクソンポロック展に行ったので、
その感想を書き留めておきたくて。

ジャクソン・ポロック
彼のことを初めて知ったのは、
美術館のアルバイトだと思う。
確か高校生のとき。
理数系の高校に行ってしまった私は、
美術とはほど遠く、美術の授業もデッサンも知らない子でした。
しかしながら突然フィルムで映像が撮りたくなったり、
プロダクトやってみたくなったり、
全部ができる美術学校に行きたくなったりしていた時期でした。

たまたま紹介されたアルバイトは
美術館のスタッフ。
展示物をみまもる仕事でした。

偶然にジャクソン・ポロックの前の担当になった私は、
朝10時から閉館まで、
ひたすらに彼の絵をみもり続けました。
抱き合いながら作品を見ているカップルや、
なんだこれはとおどろいた顔のこども。
私だってかけるんじゃ?と笑うおばちゃま。
彼の作品はいつだってクエスチョンをなげかけていました。

通りかかった人に、
「彼は何を伝えようとしているのか」
と聞かれたこともありました。

思いもよらない質問に、
いっしょに考えてみましょうとしか言えなかったわたし。

作者がいなくて、
彼を完璧に知っているひとなんて誰もいなくて、
作品がそこにある。
その作品を守り続けるひとがいて、
クエスチョンをびっくりマークにする人がいる。
朝から夜までじーっと絵を見つめ、
アートとライフについてずいぶんとかんがえました。
彼の絵は私に、
「考え過ぎだよ」ということもあり、
「いいんじゃん?」と慰めてくれることもあり、
ずんずんリズムを与えてくれることもあり。
当時の私は、彼の絵について説明できるようにするためには
いったいどうしたらいいのかと、よくわからない本を読んだりもしていたけど、
途中から思ったんです。
私が全て。
言葉と同じ。
音楽と同じ。
感じたことが全てだと。

今の私はだいぶ歳をとって、
そんなことじゃなくて、
もっと説明的なことや事実も知っておかなくてはならないのでは?
と思う事もあります。

だけど、それはそれ。
感覚は感覚。

そんなことを思い出しました。





この記事へのコメント

   
プロフィール

しらくまいく子
携帯アプリのシナリオライターと、    『するところ』のライター、ポエガールをしています。
リンク集
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。