ストレス−(4)

病気の原因は、�@ウィルスや病原体　�Aストレス　�B食生活　�C生活環境　�D親の遺伝(DNA)などが混在して、活性酸素を生み出すことにより、病気が発症する。


7、心の病気の治療は?
心の病気は、気持ちを不安定にさせます。その「不安定な気持ち」を「安定した健康な状態」にまで治したい場合、薬物療法で改善できるものなのでしょうか?

● 「薬物療法」による心の病気の治療

心の病気は「本人の努力、気の持ちようで治る」「時間がすべて解決する」などと思われがちです。確かに、心の病気の原因であるストレスが取り除かれことで症状が改善し、時間が解決してくれることもあります。しかし、ストレスの原因が不明あり、時間が経過しても症状がますます重くなっていくこともあるため、薬物療法を行わなければ治らない場合もあるのです。

心の病気の治療では、「向精神薬」といわれる薬を使い、精神症状の改善を図ります。向精神薬は心の病気の治療に用いられる薬の総称であり、脳の中枢神経に働きかけて精神状態や行動に作用します。よって、強い不安感、焦燥感、恐怖感、強迫概念やうつ病状態でつらいときには、症状を緩和・解消する効果があるため、心の病気の基本治療は「薬物療法」とされている。
向精神薬は、主に精神科、精神神経科、神経科、メンタルヘルス科、心療内科などで用いられる。

● 心の病気。薬物療法に用いられる主な薬(向精神薬)

向精神薬にはいくつかのグル−プがあり、大きく分けて抗うつ薬、抗不安薬、抗精神病薬、気分安定薬、睡眠薬などに分けられます。

�@ 抗うつ薬
抗うつ薬は、憂うつで落ち込んでいる気分を持ち上げ、意欲ややる気を起こさせる働きがあり、主にうつ病や躁うつ病などの気分障害に用いられる。また、強迫性障害、パニック障害などにも有効とされます。
うつ病の人は神経伝達物質のうち、精神を安定させる働きのある「セロトニン」や意欲を高める働きのある「ノルアドレナリン」の量が不足しているため、情報の伝達がうまくできなくなることが分かってきています。
抗うつ薬は、神経細胞から放出された神経伝達物質が、神経細胞に再び取り込まれること(再取り込み)を防ぎ、その量を増やします。そして、脳の情報伝達を活発にすることで症状を改善していくのです。
抗うつ薬は、おおまかに「SSRI」「SNRI」「三環系抗うつ薬」「四環系抗うつ薬」の4種類に分類され、「SSRI」はセロトニンの再取り込みを、ほかの薬はセロトニンとノルアドレナリンの両方の再取り込みを阻害します。

SSRI
作用−セロトニンの再取り込みを選択的に妨害
副作用−吐き気、嘔吐、下痢


SNRI
作用−セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを妨害
副作用−排尿器障害(主に男性)、頭痛

三環系抗うつ薬
四環系抗うつ薬
作用−セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを妨害
副作用−口の渇き、立ちくらみ、目のかすみ、動悸など


最近では、副作用の少ないSSRIやSNRIが最初に処方されることが多くなってきました。服用を始めたばかりの時期に「攻撃性・衝動性」「自殺念慮・企図」「不眠」などの精神症状が強まります。特に、小児期から24歳以下の若年層にそのような症状が起きやすく注意が必要です。
なお、一部の三環系抗うつ薬や四環系抗うつ薬は効果が高いものの、副作用が起こりやすく量の調節が難しいとされています。また、服用したばかりの時期は不安感や焦燥感が強まるので要注意です。


�@ 抗不安薬(マイナ−トランキライザ−)
不安感、焦燥感、イライラを鎮め、緊張をやわらげます。中には、意欲低下を改善する薬もあります。また、息苦しさや動悸、冷汗、震え、口の渇きなどの自律神経症状の改善もします。不安障害や軽度のパニック症状をはじめ、さまざまな精神疾患に幅広く用いられますが、多くの用量を長期間服用することで依存を起こすことが知られています。
また、自分勝手な判断で急に服用を中止すると、手足の震え、不眠、不安、幻覚などの禁断症状が現れることもあります。基本的に専門医のもとで適切な量と服用期間を守り、服用の中止や減薬するときも医師と相談しながら行っていけば問題はありません。

�A 抗精神薬(メジャ−トランキライザ−)
抗精神薬は、脳内物質のド−パミンという物質が伝達される神経の働きを遮断することで作用するものと考えられます。
抗うつ薬では解消できない、幻覚お妄想など知覚や思考の異常、攻撃性を抑えます。また、強い不安感や焦燥感にも用いることもあります。

�B 気分安定薬
躁とうつの波のある躁うつ病の治療薬です。気分の波を安定化させられる働きがあり、繰り返して起こる躁状態とうつ状態を予防して、これらの状態を起こさせなくする薬です。
副作用に注意が必要な薬ですので、定期的に薬の血中濃度を調べながら治療が行われます。

�C 睡眠薬
心の病気を持つ人の多くは、睡眠障害(不眠)で悩んでいます。そのため、睡眠薬は広く用いられます。睡眠を促すことで、脳と体の疲れをとります。


● 薬物療法「副作用・依存性」と「目的」
患者の中には、ストレスによる心身の不調を薬物療法で解決することに不安や抵抗を感じる人も多いでしょう。薬物療法への不安を感じる理由として「副作用め依存性がある」「気分の安定だけでなく、人格そのものが変わるようで怖い」などが挙げられます。

�@ 薬の「副作用」と「依存性」
どんな薬でも、使用量に応じて効果がありますが、量が増えるに従って副作用も起こりやすくなります。よって、処方する際には薬の効果と副作用のバランスをみながら慎重に決めていきます。
薬の依存性についても、医師から指示された期間や量を守って、正しく服用していれば、依存や中毒になるようなことはありません。薬を服用していく上での不安や疑問があれば自己診断せずに医師や薬剤師に相談することが大切です。

�A薬物療法の目的
心の病気の治療として処方される向精新薬は、人格を変える事はありません。本来その人が持つ健康な心身の状態へと近づけるための手助けをする薬です。


● 薬物療法の偏重を見直す動き

現在、心の病気の薬物療法の偏重に対して見直す動きがあります。心の病気の治療基本は薬物療法ですが、一時的な軽い気分の落ち込みを訴えてくる人にも短い診療時間で安易に薬の処方がされているのではないかといった問題があります。保険診療で多くの患者を診察するには時間がかかる精神療法ではなく、どうしても時間がかからない薬物療法への偏重がみられます。

一時的な軽い気分の落ち込みや軽症のうつ病の人には、薬物療法でなくても「病気について理解してもらう」「患者の悩みや相談を聞いて心に添ったカウンセリングやアドバイスを行う」「ストレスとなる原因を除くよう環境調整する」だけでも症状が改善する場合があるといわれています。

8、「憂うつ」と「うつ病」は、同じか?

うつ病の主な精神症状の1つに「憂うつ感」がありますが、憂うつな気分や状態が続くと「うつ病」と疑ってよいのでしょうか?

「憂うつ」と「うつ病」の違い

誰でも日々の生活の中で、ストレスとなる嫌なことや物事がうまくいかないことがあれば、気分がふさぎ、落ち込みます。このような沈んだ気分や状態を「憂うつ」といいます。本人は、「憂うつ」の原因を分かっている場合が多く、その原因が解決・解消し、あるいは原因がそのままでも「憂うつ」を忘れさせてくれるような喜ばしい出来事が起き、家族や友人の支え、趣味で気晴らしをすることで改善します。大抵は、時間の経過とともに自然に憂うつな気分や状態から抜け出すことができます。

しかし、このような憂うつな気分や状態の程度が強く、日常生活に支障をきたす場合や長期にわたって(2週間以上)ほぼ毎日(1日中)続く苦しみやつらさ、自殺願望は「うつ病」の可能性が高いといえます。

なお、「うつ病」になると、これまで楽しんできたことが楽しめなくなり、趣味や喜ばしい出来事に対しても無気力で無関心な状態となります。先に述べた若い世代に多い「非定型うつ病」の場合は、好きなことや関心があることに対してだけは、憂うつ気分や状態から一時的に抜け出せて明るくなれます。

そのため、周囲の人から「うつ病」だと思われず「怠けている」「わがまま」と映ることが多いです。「非定型うつ病」の症状としては、中高年に多い「うつ病(定型)」
と同じく、憂うつ感、意欲低下、倦怠感、焦燥感があり、本人は非常に苦しみ、学校や職場に通えなくなるなど日常生活に支障をきたします。特に、ひどい倦怠感があって動けなくなります。薬物療法も効かないことが多く、長期の治療になることも少なくありません。

「うつ病」は放っておくと時間の経過とともに悪化し、自殺する可能性が高くなります。早期発見・早期治療が大切とされているので、まずは「憂うつ」と「うつ病」の違いを理解しておきましょう。また、若い世代に多い「非定型うつ病」は一般的なうつ病とは異なる点(過眠、過食、好きなことに対しては憂うつな気分・状態が軽くなる)がみられるので注意が必要です。

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ストレス−(3)

病気の原因は、�@ウィルスや病原体　�Aストレス　�B食生活　�C生活環境　�D親の遺伝(DNA)などが混在して、活性酸素を生み出すことにより、病気が発症する。


5、若い世代に多い「非定型うつ病」は、従来のうつ病とは違う?
うつ病というのは、「眠れない」「食欲がない」「病気になってしまったのは自分に原因があり、自分がすべて悪い」「気分が落ち込み、好きなことにも興味が持てずに何も出来ない」といった症状が典型的です。

「非定型うつ病」とは
非定型うつ病は20〜30代前半の若い世代に多く、対人関係のストレスがきっかけで発症しやすいといわれている。また、不安体質を持つ若い女性にもみられやすい。
「非定型うつ病」の特徴は次の通りです。
�@ 20〜30代前半に発症が多い。
�A 過眠、過食の傾向がみられる。
�B 手足がまるで鉛のように重く感じる激しい疲労感をともなう。
�C 自分自身がうつ病であること、うつ病で休職することに抵抗が少ない。
�D 自己否定感や責任感に乏しく、周囲の人に責任転嫁し他人を責めやすい。
�E 優しくされたり、褒められたり、励まされると気分がよくなる。
�F 他人の言動にひどく敏感になり、激しく反応するといった拒絶過敏性がある。
�G 昔のいやな出来事やつらかったことを思い出し、そのときの感情にとらわれる。
�H ささいなことがきっかけで怒りの感情が爆発し、怒った後に自己嫌悪に陥る。
�I 職場や勤務時間中にうつ症状が現れるが、勤務時間外や趣味(自分の好きなことや関心があること)に対してはうつ症状はなく、比較的活動的になる。

「従来のうつ病(定型)との違い

「従来のうつ病(定型)は、常に気分の落ち込みや不安感、焦燥感が続く為、好きなことを楽しむことができない状態です。また、不眠、食欲不振で体重も減少するのが特徴です。さらに、周囲から励ましは、頑張ろうと思っているのに頑張ることができない自分を責めて落ち込み、うつ病を悪化させてしまいます。自身がうつ病であること、受診や休職に抵抗があります。

従来のうつ病と新しいタイプのうつ病の比較

従来のうつ病(定型)
イ、病前性格
義務感や責任感が強い・社会的秩序やル−ルを重視・完璧主義者

新しいタイプのうつ病(非定型うつ病)
イ、病前性格
依存心や自己愛が強い・自分なりの価値観を重視・優等生タイプ

従来のうつ病(定型)
ロ、好発年齢
35〜55歳に発症が多い

新しいタイプのうつ病(非定型うつ病)
ロ、好発年齢
20〜30代前半に発症が多い

従来のうつ病(定型)
ハ、精神状態
常に落ち込んでいる・好きなことも楽しめない・自分が悪いと自責の念が強い・
自殺願望がある。

新しいタイプのうつ病(非定型うつ病)
ハ、精神状態
よいことがあると明るくなる・好きなことは楽しめる・他人が悪いと他罰的になる・
衝動的に自殺を企てる

従来のうつ病(定型)
ニ、食欲
食欲不振で体重減少

新しいタイプのうつ病(非定型うつ病)
ニ、食欲
過食傾向で体重増加・甘いものが食べたくなる

従来のうつ病(定型)
ホ、睡眠
不眠傾向(睡眠不足)・朝早く目が覚めてしまう・睡眠の途中で目が覚めてから眠れなくなる

新しいタイプのうつ病(非定型うつ病)
ホ、睡眠
過眠傾向(いくら寝ても眠い)・昼夜が逆転して生活のリズムが乱れる

従来のうつ病(定型)

ヘ、周囲の対応
励ましたりするとかえって自責的になり症状を悪化させるため、傾聴・共感を心がける

新しいタイプのうつ病(非定型うつ病)
ヘ、周囲の対応
過保護にすることがないように普段通りの態度を心がける。ただし、叱責や非難はしないこと。

6、心の病気は、どの科で診てもらうとよい?

現在、ストレスからの心の病気を扱う診療科には、さまざまな名称を持つ医療機関があります。心の病気は脳の伝達物質が異常を起こす病気なので、はじめに診察してもらう際は脳神経外科で診てもらうとよいでしょう

● ストレスから心の病気を扱う診療科
病院の診療科目には、精神科、精神神経科、神経科、心療内科、神経内科、脳神経外科と似たような名前が並んでいる為、心の病気を疑ったとき多くの人がどの診療科目がある医療機関を受けたらよいか迷うことでしょう。
受診の際に迷わない為にも心の病気を扱う診療科に何があるか、診療科の違いについて知っておきましょう。

�@ 精神科、精神神経科、神経科、メンタルヘルス科→心の病気を扱う
それぞれ名称は異なりますが、気分・意欲や思考・記憶など、脳の働きである精神機能に症状が出る精神疾患(うつ病をはじめ、総合失調症や不安障害など)を専門的に扱う科です。
また、名称が異なる理由としては、心の病気に対する偏見があるため「精神科」という名称を使用せずに、少しでも受診しやすくするためといわれています。

�A 心療内科→心と体の病気を扱う
心療内科は、ストレスからの心の問題が原因で起こる体の不快な症状や病気(心身症)を中心に診療する科であり、医師は心身医学を専門的に学んだ内科医です。
また、うつ病などで身体症状がみられる場合でも、心療内科での治療が可能です。

�B 神経内科→神経系の障害・体の病気を扱う
脳や脊髄、神経、筋肉に障害があり、体が不自由になる病気を扱います。脳・神経系症状を持つ脳血管障害(脳梗塞、脳出血、半身不随など)、神経麻痺、パ−キンソン病、筋ジストロフィ−などの病気を専門的に治療します。神経内科で診断をして手術が必要な疾患に対しては脳神経外科を紹介することになります。

�C 脳神経外科→神経系の障害・体の病気を外科的に処置する
脳神経外科は、神経内科と同様の神経系に生じる病気を扱います。頭部外傷や脳内出血、脳や脊髄の腫瘍などの病気を外科的処置、つまり手術を用いて治療に取り組んでいる。脳外科と略称で呼ばれている。

�D 総合診療科→どの科に行けば分からない・医療の窓口的な役割。
総合診療科は、「さまざまな症状がある」「複数の病気を抱えている」など、どの科で診てもらえばよいか分からない人への相談・診断を行っています。適切な科へと橋渡しをする医療の窓口的な役割を担っています。

● 心の病気(女性、高齢者、子供)の相談先

女性、高齢者、子供が心の病気となった場合は、まずはどこの医療機関に相談に行ったらよいか?

�@ 女性の場合
月経や更年期などの心や体の変調においては婦人科でも相談や治療が行われています。女性特有の病気や体の悩みは羞恥心から相談や受診が遅れがちなため、近年は、女性の専門医師が問診に時間をかけ、女性が気軽に受診できるよう「女性の専用外来」や「女性のメンタルヘルス」など女性の心と体を総合的に診ていく科が増えています。
また、妊娠中や出産後の心の変調については、まずは産科の担当医や助産師に相談するとよいでしょう。定期健診などの際に、地域の保健師に相談する方法もあります。婦人科系の体の変調がなければ、精神科や心療内科などを受診してもよいですが、妊娠中・出産後の状況・状態については必ず医師に伝える必要があります。

�A 高齢者の場合
高齢者の心の病気は、加齢やほかの病気と表面的に似ている症状があるため、混同されることが多いようです。よって、高齢者本人、家族や周囲の人が安易に判断してしまうのは危険なので、専門医による診断が必要となる。
まずは、出来るだけ早く、かかりつけの医師に相談する。高齢者本人がいけない場合は、家族や周囲の人が症状など詳しく伝え、必要な診療科を紹介してもらう。
また、地域の保健所では、高齢者の心や体の相談を行っています。早めに相談することで、適切な治療や対応につなげることができる。

�B 子供の場合
子供の心や行動に問題があると思われたら、児童精神科や小児科で相談すると良いでしょう。児童精神科や小児科は、子供の心や行動の発達、その異常に関する十分な知識と治療の上で診察を行う。
子供の場合、成長する上での当たり前の行動や症状なのかを見極めることが難しいです。医療機関以外では児童相談所、精神福祉センタ−などで子供の心の相談だけでなく、子供を育てる上での家族からの悩みや相談も行っています。

● 心の病気・医療機関を選ぶポイント「通いやすさ」「信頼関係」

心の病気は一定の間隔で通院しながら症状の改善や治療を行っていきます。そのため、医療機関はなるべく通いやすさや診療時間などを考えて、「治療が続けられる医療機関」を選ぶことが大切です。人目を気にして通院しにくい遠い場所にある医療機関を選ぶと、通院にかける時間が心と体の負担(電車やバスなどの移動はストレス要因になりやすい)となって治療を中断してしまう場合があります。
また、心の病気は長期にわたる治療となるため「医師との相性、信頼関係」も医療機関を選ぶ上で重要です。患者のストレスや悩みなどに熱心に医師が耳を傾け、理解・支持することで心の不安がやわらぎ患者は安心します。信頼関係が築けないと治療に対する不安感が高まり、症状が改善されませんので、患者の心に添った相談・治療を行っている医療機関や医師を選ぶことも大切です。


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ストレス−(2)

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3、うつ病は、体の病気からも発症する?
がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病などの生活習慣病といわれる病気は、その発症に生活習慣が深く関与しています。これら体の病気からもストレスや心の病気「うつ病」は引き起こされる。

● 体の病気とうつ病、ストレスとの関連性
がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病などの体の病気は、うつ病を発症しやすいとてわれています。うつ病を発症すると体の病気に影響が及び、なかなか改善しなかったり、悪化したりすることがあります。

�@ がん
現在、がんは早期発見・早期治療、医療の進歩によって、必ずしも「死に直結した怖い病気」ではなくなりました。しかし、命にかかわる病気であることには違いは無い為、患者さんにとってはがんの告知・診断、治療の予後や再発などが大きなストレス(死や病気に対する不安感・無力感・絶望感など)となります。
がん患者の20%〜30%に適応障害(心理的ストレスにより不安や焦燥感などの精神症状や頭痛、不眠などの身体症状があり社会環境に適応できない)がみられます。また、うつ病はがん患者の10%〜20%、がん末期になると80%以上が罹患しているといわれています。

�A 心疾患
心疾患になるとうつ病になりやすい、逆にうつ病になると心疾患になりやすいともいわれます。
長期にわたるストレスや緊張は心拍や血圧に影響を与えるだけでなく、血管を収縮させ、詰まりやすくしてしまいます。その結果、虚血性心疾患などの心臓病を引き起こすきっかけとなります。
心筋梗塞発症前の患者の生活状況を調べてみると、疲労、睡眠不足、激務、過度な精神的ストレスがあったことが分かっています。また、常にストレスや不安を抱えている人が心臓発作を起こしたり死亡したりする危険性は、穏やかに暮らしている人の倍にも達すると言われています。


�B 脳血管疾患
血栓(血の塊)が脳の血管にできて詰まったりすることから、感情機能(脳の意欲や気分にかかわる部分)に障害を受け、うつ病が発症すると考えられています。また、言語や運動機能に障害を受けて体に「まひ」などの後遺症が残った場合は、思うように体を動かすことができないイライラや不安感といった大きなストレスからうつ病を発症するといわれています。
脳機能の障害を受けた部位によっては、認知機能が低下したりすることから脳血管性の認知症を発症する場合もあります。

�C 糖尿病
糖尿病とは、血液中のブドウ糖が多すぎることにより、全身のさまざまな組織や機能に障害を与える病気です。血液中の糖が過剰になると脳の神経細胞を変性させ、うつ病が起こるといわれています。
また、糖尿病の患者は、長期にわたる薬物療法や生活習慣の改善への取り組みからストレスを抱えてしまいがちです。糖尿病の患者がうつ病を発症すると、意欲が低下して治療を勝手に中断し、生活習慣の改善を図らずに合併症を起こすなど、症状の悪化につながります。


4、子供は、大人よりもストレスに強い?
多くの大人は、子供に対して「元気」「素直」「天真らんまん」といった明るいイメ−ジを持っています。子供は大人が持つイメ−ジ通り、心の病気と無縁でストレスに強い存在なのでしょうか?

● ストレス反応は身体症状として現れる

ストレスは大人だけが感じるものではなく、子供も同じように感じます。また、大人にとってはささいな出来事であっても、自律神経が未発達な成長過程の子供にとっては大きなストレスとなり、大人よりも経験値が少ない子供の方がストレスの影響を受けやすくなる。
子供は、ストレスを受けたときの不安感、焦燥感、憂うつな気分や感情といった精神症状を大人のように言葉でうまく表すことが出来ないため、家族や周囲の人に的確に伝えることが出来ません。そのため、ストレスが蓄積され、その反応が精神症状よりも身体症状として現れやすくなります。

子供が、頭痛、腹痛、食欲不振、めまい、微熱、吐き気、嘔土、便秘・下痢、夜尿、喘息やアレルギ−の悪化といった体の不調を訴えるときは、まずは身体的な病気にもとづく症状ではないかを調べておく必要があります。内科や小児科を受診しても体に異常がなく、治療を受けても症状が消えないという場合は、ストレス関連性疾患、心の病気を引き起こしている可能性があります。

● ストレスが子供の脳に与える影響

子供は、主に家庭環境(虐待、近親者の死、両親の不和や離婚、兄弟との比較など)や学校生活(体罰、いじめ、友人との関係、担任教師との相性、学業不振など)においてストレスを生じやすくなります。特に、子供の心や体が一番守られるべき場である「家庭」において、守らなければいけない人である「近親者」からの虐待や言葉の暴力といった強いストレスは、子供の脳の一部の発達を一時的に止め、脳自体の機能や神経構造に永続的なダメ−ジを与えることが示唆されています。
また、ストレスによる心の病気で治療を受けている大人は、心の病気のない健康な大人に比べて、子供時代に強いストレスを経験している傾向があるといわれています。
● ストレス行動・行為の影に「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」

ストレスによる行動や行為としては、指しゃぶり、チック、爪を噛む、抜け毛(自分の髪を抜く行為)、歯ぎしり、舌打ち、不登校、家庭内での反抗や暴力、授業妨害、盗みなどがある。
また、落ち着きが無く動き回る、物事に対して集中して取り組めない、忘れ物が多い、多動や衝撃的な行動が多いなど注意欠陥・多動性障害(ADHD)の可能性があります。ADHDは、軽度の発達障害の1つであり、問題行動が繰り返される基には、脳の機能不全があると考えられる。
ADHDの診断と治療が早期に適切に行われずにいると、その特徴を理解されないまま不適切な状況・対応が続きます。そのため、家庭でも学校でも注意や指導を受け続け、人間関係がうまくいかずに疎外感を感じやすくなります。自尊心・自己評価が低くなり、心理・行動上の問題、うつ病などの症状を引き起こす要因となりかねません。
● 大人だけの病気でない「子供のうつ病」

うつ病は従来、社会的ストレスを受けやすい、精神的に成長した大人だけがかかる病気であり、成長過程の子供にはうつ病は発症しないと考えられてきました。しかし、最近になって子供もうつ病になることが知られてきました。
子供のうつ病の実態解明が進む米国の調査においては、「10代の3〜8%がうつ病」と指摘されています。日本の調査でも小学生の約8%、中学生の約23%が「うつ傾向」と診断され、男子は中学1年生から、女子は小学6年生から急増する傾向があります。また、実際に「うつ病」と診断されるのは、このうち2割程度と推定されており、子供のうつ病は広がりをみせています。

子供は、精神症状よりも身体症状を訴えるため、周囲の大人は子供のうつ病の兆候(睡眠障害、食欲不振、疲労、問題行動など)を見逃すことがないよう早期発見に努めることが大切です。

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ストレス−(1)

病気の原因は、�@ウィルスや病原体　�Aストレス　�B食生活　�C生活環境　�D親の遺伝(DNA)などが混在して、活性酸素を生み出すことにより、病気が発症する。
病気の原因の1つでもある�Aのストレスを5回に渡り、詳細に配信します。
上記の5つの主な原因を少しでも抑制することで、大病(重症化して生命に関わる病)に対処することが健康で長寿へのカギとなるでしょう。�Dの親の遺伝(DNA)は�@〜�Cにおける規則正しい生活やウィルス・病原体に対する対処をしていれば、親兄弟・姉妹が癌・糖尿病などの病で死亡していても、毎日の規則正しい生活の対処により、低い確率で、遺伝子を抑制させられることになる。

サザンの桑田佳祐さんが「食道がん」と診断。彼の姉が癌で死亡しています。
このように身内が癌・糖尿病・心臓病を患った場合、自身も高齢化したときに症状が現れるだろうと予測して、症状を出させない・出ても軽症で止める対策をすることで未然に防ぐこととなる。(未病を予防する)

がんの場合は、「酒、たばこ、ストレス」が関わってきます。

「ストレス」は病気の原因ですので、十分に理解し、対処し取り除くことが大切になります。

1、 ストレスからの心の病気は、女性よりも男性に多い?

ストレスが関係する精神性疾患を「心の病気」や「ストレス関連疾患」などといい、ストレスがかかわる代表的な病気として「うつ病」が挙げられる。「うつ病」は男性と女性とでは、発症率に差はあるのでしょうか?

女性ホルモンが原因?
うつ病は、脳内で放出される神経伝達物質のセロトニン(体温調節、睡眠、摂食、攻撃行動などに関連)やノルアドレナリン(意欲や活動などに関連)などの働きが悪くなったり、放出が不足したりすると発症するといわれます。

女性の心身に影響を与える女性ホルモンの1つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)は、脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリン)の働きに影響を与えることが分かっています。女性ホルモンは月経の周期ごとに分泌量が変動し、妊娠や出産、更年期には女性ホルモンの分泌量が大きく変わります。

体内の女性ホルモンの分泌量が変化することで心身が不安定となり、ストレスを受けやすくなる。
よって、女性は男性に比べて、うつ病になる確率が2倍も高いといわれ、女性特有のうつ病である「妊娠うつ病」「産後うつ病」「更年期うつ病」が起こると考えられています。
特に、妊娠・出産の際に起こる「妊娠うつ病」や「産後うつ病」は、妊娠・出産という本人や家族にとって喜ばしい出来事であることから精神的・身体的負担を周囲の人に伝えにくく、見逃されることも少なくありません。

女性の心の病気

女性における女性ホルモン分泌量の変動を原因とした心身の変化には、次のようなものがあります。
�@ 月経前不快気分障害(PMDD)
「月経前不快気分障害(PMDD)」は、月経が近づくと、精神症状(イライラ感、緊張感、不安、情緒不安定など)や身体症状(過食、過眠、頭痛、間接・筋肉・乳房の痛み、手足のむくみなど)がみられ、日常生活に支障をきたします。

�A 妊娠うつ病
妊娠期間中に発症するうつ病を「妊娠うつ病」といい、妊娠初期(外見上は、妊娠とわからないころ)に多く発症します。症状は通常のうつ病と同じですが、一般的に軽症のものが多いのが特徴であり、出産するまでの間に消失するのがほとんどです。
�B マタニティ−・ブル−ス
「マタニティ−・ブル−ス」とは、出産後2〜3日目から1週間以内のホルモン分泌の急激な変化に関連して起こる。一過性の気分の変動と考えられています。「産後うつ病」とは異なり、数日程度で自然に回復します。

�C 産後うつ病
出産後に発症するうつ病を「産後うつ病」といいます。「マタニティ−・ブル−ス」より少し遅い、産後数週間から起きやすくなり、多くは産後3〜6ケ月以内に起こります。産後うつ病の症状は、強い不安感、焦燥感、食欲不振、不眠など通常のうつ病と大きく異なりません。心身の不調と子育ての疲れから乳幼児への虐待や無理心中につながる場合があるため、周囲の十分なサポ−トが必要です。

�D 更年期うつ病
閉経の平均年齢が50歳であり、その前後5年間を一般的に「更年期」と呼びます。更年期になると、女性はさまざまな心身の不調を訴えることが多くなり、この時期に発症するうつ病を「更年期うつ病」という。

※ストレスに関わる女性ホルモンは、更年期(閉経後5年間)に女性ホルモンが減少し、男性ホルモンとのバランスを崩し骨粗鬆症になりやすい。骨粗鬆症とは、骨の量(骨量−骨密度)が減り、骨がもろくなり、骨折を起こしやすくなった状態のことで、いわゆる骨の老化現象のことである。
近年、平均寿命が伸び、高齢者人口が増加する中で、骨粗鬆症は患者数が非常に多い老年病の１つとして注目されている。60歳以上の女性、80歳以上の男性の約半数が骨粗鬆症にかかっていると考えられている。

2、 高齢者のうつ病は、早期発見しやすい?
高齢者に起こる「不安や焦燥感が強くなる」「引きこもりがちになる」「物事への関心がなくなる」などは、「高齢者のうつ病」「認知症のはじまり」「加齢による心身の衰え」のどれでもみられる共通の症状です。

● 高齢者のうつ病は大きなストレスがきっかけ
高齢期は加齢にともなって脳の神経細胞間で情報を伝える「神経伝達物質」の量に変化が生じます。また、心身の衰え(病苦)や喪失体験(配偶者や家族、友人との別れ)、経済面での先行き不安などのストレスをきっかけにうつ病を引き起こしやすくなります。
高齢者のうつ病は、「年齢のせいで元気がないだけだろう」と心や体の変化を本人も家族も深刻に思わず、早期発見が遅れて見逃されてしまうことがよくあります。そのため、実態を正確に把握するのは大変難しいという実状です。定年退職をし、配偶者と別れて1人暮らしをしているような高齢者の場合は、うつ病の早期発見・早期治療が遅れた結果、症状の重症化につながります。また、家族と同居している高齢者の場合は、「寝たきりになってしまう前に死んだほうが良い」「長く生きて迷惑をかけたくない」と看護や介護の負担をかけることへの遠慮や抵抗が生じ、自殺の危険性が高まります。

● 「高齢者のうつ病」は「認知症」と間違われやすい

うつ病になると行動力が低下し、動作も緩慢になります。また、記憶力や思考力などが落ちる為、高齢者の場合は認知症と間違われやすい。

高齢者のうつ病と認知症の症状は似ていますが、認知症の場合は記憶力や思考力の低下からくる「物忘れ」に対して自覚がありません。うつ病ではその自覚があるため自信が喪失し、自責感や罪悪感を抱いて気持ちがさらに落ち込みます。

「高齢者のうつ病」と「高齢者の認知症」の主な違い

�@物忘れの自覚

高齢者のうつ病
物忘れの自覚があり、比較的急に物忘れが現れる。

高齢者の認知症
物忘れの自覚が無く、長い期間をかけて物忘れが現れる。

�A症状の訴え

高齢者のうつ病
体の症状のつらさを周囲に伝え、憂うつ感、自責感、罪悪感、不安感、悲哀感が強い。
高齢者の認知症
病院に連れて行っても症状をごまかしたり、軽めに伝えて否定したり、言い訳をする。

高齢者は自分の心や体の状態を自ら周囲の人に訴えたることがあまりないため、高齢者のうつ病を表面的な症状や言動だけで周囲の人は認知症ではないかと誤解してしまいます。逆に、うつ病だと思っていたら認知症だったという場合もあり、うつ病と認知症の両方を発症している場合も少なくありません。また、加齢による心身機能の低下からうつ病と間違われやすい病気を起こしていたりする場合もあります。

このように高齢期は、「うつ病」「認知症」「加齢からくる心身の衰え」との見分けがが難しいため、専門医による正確な診断が重要になる。脳の画像診断などの検査を実施して脳に異常がないか、うつ症状を示す病気が隠されていないか、確認しておく必要があります。

また、高齢者のうつ病では、孤独感や悲観的な考えから自殺を図る場合が多く見られます。高齢者のうつ病予防・自殺予防には、「最近大きなストレスに遭遇した」心理的・身体的な負担を抱えていないか」など、日ごろから高齢者が通院する地域のかかりつけ医師と情報交換しながら家族をはじめとする周囲の人、そして地域ぐるみで高齢者と交流を持って支えていくことが重要となる。

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シリ−ズ健康−まとめ

多くのの病の原因そして、症状と治療がシリ−ズ健康である程度理解できたと思います。
再度復習の意味で、お伝えします。
病気の症状が現れるのは、10年〜40年後と理解してください。
健常者と思われていても、突然(突然ではない)、重症な病の症状になります。
例えば「癌」30年〜40年かけ、細胞の変異原性を起こし、癌化する。若年に起きる場合は、遺伝子の変異が関係する。

原因
60兆個以上の細胞が、成人(20歳ごろ)まで、細胞分裂し成長する。その際に傷ついた細胞は、そのままコピ−されるが、傷ついたまま何度も繰り返せば、細胞の変異原性を起こす。
細胞を傷つけるのを少なくする生活習慣するように心がけることが、癌になりにくい身体づくりになる。

細胞を傷つける要因
主に活性酸素。(しかし、活性酸素も病原菌を撃退するもの、過剰反応しすぎて正常細胞まで破壊するので、悪玉酸素とも呼ばれる)

活性酸素をつくる要因
ウィルス、病原菌、ストレス、食生活、生活環境、親の遺伝など

しかし、根本的なことは、シリ−ズ健康でお伝えした血液・血管です。
全身の隅々まで、栄養素、酸素、エネルギ−を送り込む一番重要な役割は、血液で、その血液を隅々まで運びパイプセインの役割をするのが血管となる。

血液の中には、栄養素、酸素、エネルギ−の他に病原菌や免疫細胞群なども存在し、血液が清流のように流れていれば、滞留(血栓や血管の狭窄)が起きにくく、スムーズに血液を全身の器官・臓器・毛細血管へ送り込み機能を活性させることになる。それが健康保持することにつながる。

滞留(血栓や血管の狭窄)が起きれば、当然ながら流れは、泥流のような流れになりドロドロし、汚染される環境をつくり、病原菌の巣になりやすい。−動脈硬化・癌・肝炎などの様々な病原菌による症状につながる。
このような症状が現れるまでに要する期間が、10年〜40年後となる。
毎日食べるもの、生活に注意することで、かなりの確率で予防ができることになる。
シリ−ズ健康での健康維持のヒント
食べ物
朝食　お米(玄米)を主体(パン食でなく)　ごはん前に果物を摂る。味噌汁、
(統計では、朝　コ−ヒ−・パン食だけの人のがん患者が多い)※幕内秀夫医師が400人以上のがん患者の日常の食を調査した結果カッコ内の朝食をコ−ヒ−・パン食にしている人が、がん患者の共通点だった。

昼は、こってりでもかまわないが、夜はあっさり、温野菜、魚系、納豆などにする。(晩ごはん前に水分の摂りすぎは、よくない。−飲酒、缶コ−ヒ−、飲料水など−これも、がん患者の共通する食生活)

就寝前と寝覚めのコップ1杯の水は、血液を薄め心筋梗塞・脳梗塞の予防になる。
　発酵系−味噌汁、納豆、ヨ−グルトなど発酵食品
たんぱく質−魚系、豚肉、鶏肉、大豆、豆類
脂質−魚系、豚肉、鶏肉、肉類。
糖質−お米、
ミネラル−緑黄野菜、
ビタミン−各食品に大小の違いはあれ含まれている。
食物繊維−寒天、もやし、野菜類
核酸−サケの白子、
上記を朝昼を十分摂取し、夜は、軽めの量にする。
果物、デザ−トは、朝食前に摂取する。
食べ物に関しては、上記を遵守していれば、身体にとっての栄養素(原動力)は、行き渡る。
有酸素運動−軽い運動を心がける。
その他、ストレスは、自律神経−脳とつながりです。脳は、全身への各機能への司令塔です。病原菌が身体を冒せば、それを退治しろと命令を下すのが脳細胞です。その脳への神経伝達がうまく伝わらないと、各機能は正常に働かない。また、血管の血液がスムーズでないといくら脳が指令を発しても、また、正常に働かないことになる。やじろべえのような、バランスが重要となる。
人間は「喜怒哀楽」があって、バランスを保っている。
現在健康に関して、筑波大学とお笑いの吉本興業が提携し、笑いが健康に効果があることを研究中である。
喜びばかりだと、ド−パミンが多く生成され、パ−キンソン病の原因になる。
アドレナリンとド−パミンが適度に生成されるのが、望ましい。

血液検査でも、最低数値〜最高数値(基準値内)内に保つことが大切なことになる。多すぎても少なすぎても支障をきたす。血液検査の数値及び血圧で、異常な数値は、近い将来　病の症状が出るシグナルとなります。現在持病のある方は、それ以上進行しないようにすること。今健常者と思っている方は、10年〜40年先に重症な症状にならないように、予防すること。何よりも上記の内容を毎日遵守すること。が最大の予防となる。(毎日善玉菌と悪玉菌が我々の体内で、闘っていることを忘れないこと。毎日悪玉菌を抑制していれば、かなりの確率で、病気の症状が抑制され現れないことになる。)−その１つが、アリシン(アリシル)と言える。

いままでにシリ−ズ健康で、癌、心疾患、脳血管疾患(3大成人病)−糖尿病、肝臓病、腎臓病、血液循環、骨粗鬆症、痛風、アレルギ−、歯周病、高血圧と配信してきました。病気は病原体が完全消滅しなければ、病は無くなりません(不可能)。病原菌は、毎日生まれ、毎日消滅している。人類は、その病原体とは永遠に終わり無き闘いを続けて生きています。病原体も新たな病原菌を産み自らも生き残りをかけ攻撃を仕掛けます。上記の病名以外にまだまだ人類が解明できない病原菌や症状があり、治療も確立できていない病気が数多く存在します。

我々人類がこれからも存続するためには、「感染しにくい身体づくり、感染しても直ぐ快復する身体づくり」を目指すことです。今後、益々高齢化社会を迎え加齢化すれば、当然ながら臓器、器官、血管、細胞が衰え病原体に侵されやすい身体になっていきます。

シリ−ズ健康で、いくつかのヒントをお伝えしていますので、参考にしてください。

シリ−ズでなく随時気になる資料や掲載があれば、配信いたします。
何度も何度も繰り返し、読むことで、自身の予防や健康維持が保てると信じています。

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シリ−ズ健康−血圧−�A高血圧・低血圧


１、 収縮期血圧(高血圧)
収縮期とは、心臓が全身に血液を送り出すため収縮した状態を指す。心臓が収縮すると血液が搾り出されるように、大動脈に送り込まれる。大動脈などの太い血管は、弾力性があるため、血液を勢いよく送り出すとともに、拡張して血液をためることができる。血液が勢いよく送り出されるとき、血圧が高くなる。
このときの血圧を「収縮期血圧(最高血圧)」という。
２、 拡張期血圧(最低血圧)
拡張期とは、全身から戻った血液が心臓に溜まり、心臓が拡張している状態である。このとき、心臓は血液を送り出していないが、収縮期のときに拡張していた大動脈などの太い血管が収縮してたまっていた血液を緩やかに送り出すため、血圧は低くなるが、一定値を保っている。このときの血圧を「拡張期血圧(最低血圧)」という。
WHOの基準値血圧の数値
正常血圧　最高血圧　120〜130　　最低血圧　80〜85　標準
血圧を上げる３つの要因
１、 心拍出量−心臓が1回の収縮で送り出す血液量(心拍出量)が多いほど、血圧は高くなる。身体が休息している状態か、活動している状態かによって、心臓が自動的に調整している。
心臓の調整は、「自律神経」の支配を受けている。自律神経のうち、身体が活動状態に導く「交感神経」が活発に働くと、心拍出量が増え、血管が収縮し、血圧が上がる。また、血圧を上げるホルモンが分泌されるようになる。
「交感神経」を活発化させる要因は、
階段の昇降、食事、喫煙、寒さ、ストレス、感情の動揺など
２、 血管の抵抗性−血管に「動脈硬化」などが起きていると、血液がスム−ズに流れず、血管に抵抗性が生じて血圧が上がる。動脈硬化とは、動脈の内腔が血栓などで、狭くなり弾力性(LDL悪玉ｺﾚｽﾄﾛ-ﾙにより、血管壁へ脂質や不純物がへばりつき血管を狭くさせ流れを悪くすることにより弾力も失われる)が低下した状態で、太い血管だけでなく、末梢神経の細い血管でも起こる。(凍傷や糖尿病の手足に血液が流れなくなり壊疽を起こし、切断すること)
３、 循環血液量−食塩を摂りすぎると、体内のナトリウムが多くなり、血液中のナトリウムも増える。それを薄めようとして、水分が血液中に引き込まれるため、血液の全体量が増えて、それだけ血圧が高くなる。また、ナトリウムは血管壁の細胞に働きかけて、血管を収縮(血圧を高くする)させる作用がある。したがって、食塩の摂取量が多く、腎臓で余分なナトリウムをうまく排泄できないと、血圧が上がる。身体が必要とするナトリウムは、1日１gといわれる。１gなら、食品に含まれている量で十分である。調味料として摂取する食塩が本来は余分なものである。
高血圧の人には、治療の１つとして、塩分の摂取制限が行われるが、減塩すると血圧が下がる。食塩感受性のある人と、そうでない人がいる。食塩感受性のある人は、血圧上昇の原因が腎臓のナトリウム量が増えて血圧を上げているので、塩分の摂取制限を行えば血圧が下がる。しかし、血圧上昇の原因が他にある場合には、塩分の制限しても血圧が下がりにくい。上記の１、２のケ−ス。

血圧のコントロ−ル
１、 ライフスタイルの改善
２、 食事療法
３、 運動療法


高血圧と心臓病
高血圧の状態が長く続くと、心臓はより強い力で全身に血液を送り出そうとして働くため、次第に肥大してくる。心臓肥大になると心臓自体に負担がかかり、色々なトラブルを生じるため、血圧のコントロ−ルが大切である。
● 高血圧に対抗するために心筋が肥大になる。
高血圧が長引けば、心臓がその負担を支えきれずに心不全を起こす。
●心臓肥大すると心臓は心筋の細胞が大きくなり酸素不足で虚血に陥りやすい。
最近は、動脈硬化など心筋梗塞などの心疾患が増えている。高血圧からの心臓肥大患者とそうでない患者を5年間観察したところ合併症による死亡率は、高血圧による心臓肥大患者の方が高いという結果が出ている。心筋は絶えず、収縮・拡張を繰り返しているので、たくさんのエネルギ−を使う。そのため、つねに冠状動脈の血液から酸素を取り込んでいる必要がある。
ところが肥大した心筋では、酸素の供給量が減っている。そのため心臓が肥大すると、冠状動脈が正常に機能しても、心筋を構成する細胞が酸欠状態に陥る。
● 肥大した心臓は心筋細胞が硬くなり、血液が流れにくくなる。
肥大した心臓が強い収縮力を発揮するには、太った心筋細胞をぎっしり束ねるものが必要である。その役割を果たしているのがコラ−ゲンである。
コラ−ゲンは心筋細胞か大きくなると、細胞の間に増えてくるが、これが過剰な反応を起こして増えすぎると心筋は硬くなる。そうなると、心臓が収縮するのはよいが、拡張するには窮屈になる。心臓以外の臓器には、心臓が収縮するときに血液が流れるが、心筋の場合は逆である。心臓の収縮期には、心筋の血管もギュッと狭くなり、逆に心臓がリラックスした拡張期に血管が開くので、そのときに血液が流れる。拡張期に心臓が十分拡張出来ないと、血液が心筋に流れず、虚血状態になる。
● 虚血性心疾患
十分な血液が心臓に供給されない状態が基礎にあり、心筋の虚血によって発生するものを虚血性心疾患という。
これは冠状動脈の血液が一時的に不足して、激しい痛みを起こす狭心症と、血液の供給が完全にストップし、その先の心筋が壊死を起こす心筋梗塞がある



※血圧は、自身の体内状況の「シグナル」である。

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シリ−ズ健康−血圧−�@高血圧・低血圧

血圧とは、
心臓から送り出される血液が血管の壁を押す力が血圧です。その圧力が高いのが高血圧です。高血圧が続くと循環器系(心臓・脳など)への負荷が高まり、血管の壁は厚く硬くなります。血液が流れにくくなるため、ますます血圧が高くなるという悪循環を招きます。
放置すると命にかかわると言われています。
どの年齢層でも血圧が高いほど脳卒中など循環器病の罹患率や死亡率は高まります。上(収縮期)の血圧が20mmHg上昇すると、死の危険は2倍に高まると理解してください。逆に全国民の血圧水準が2mmHg下がれば、脳卒中は6.4%、虚血性心疾患は、5.4%それぞれ罹患率が減ると考えられています。
高血圧とされるのは医療機関で測る診察室血圧で上が140以上で、下(拡張期)が90以上です。
自分で測る血圧では135−85に相当します。

血圧の正しい測り方
�@ 上腕血圧計を選ぶ。素肌の上から腕帯を巻いて、心臓と同じ高さにする。
�A 朝と晩に測る。(朝起床後1時間以内、朝食前、服薬前、晩は就寝直前)
�B トイレを済ませ、座って1,2分後に測る。
�C 連続して3,4回測定し、2回続けてほぼ同じ血圧値に安定した値を採用する。
(名古屋市立大学院　木村玄次郎教授−中日新聞掲載)

血圧の上昇で招く症状
● 脳疾患(脳梗塞・脳血栓・脳卒中・脳出血など)
● 心疾患(心筋梗塞・心不全など)
● 腎臓病−腎機能低下により、人工透析

治療及び予防
生活習慣の改善
基本的には、塩分を控える−薄味にする。
食塩摂取量は1日6g未満　小さじ１杯が目安。
厚生労働省は、1日15g(塩化ﾅﾄﾘｳﾑ−自然塩でない)と指示。
食塩１gに相当する調味料の量
しょうゆ−小さじ1杯
みそ−小さじ2杯
ウスタ−ソ−ス−小さじ2杯
ケチャップ−大さじ2杯
マヨネ−ズ−大さじ3杯

上記の調味料を使用するだけで、1日の塩分摂取量を超える。
その他料理の素材の中にも塩分が含有しているので、極薄味にしても、６gを超えた塩分摂取量になる。

血圧を上げないためのカリウムが多い食品
● 豆製品
● 魚類
● 野菜(温野菜)
● 海藻(ﾜｶﾒ・こんぶ・天草−寒天など)
● 果物
カリウムを摂取すると、ナトリウム(塩化ﾅﾄﾘｳﾑ)を体外に排出させる作用がある。
(東海学園人間健康学部管理栄養学科　講師　兼平奈々さん−中日新聞)

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シリ−ズ健康−歯周病と動脈硬化

昨日今日で起きる症状ではありませんが、成人の85%が歯周病(菌)で、80%がこれにより歯を失う。

歯周病で死にたいですか？
日刊ゲンダイ(200８年10月30日10時00分)

●全身の重大病リスク上げる怖さ…

　歯周病は症状なしに病状が進行し、何らかの痛みが出てきたときは、もうかなり進行している厄介な病気だ。いくら医師から「デンタルケアをしっかり！」と言われていても、痛みもつらさもなければ、ついついおざなりになってしまう。

　しかし、歯周病は万病のもと！　“歯抜け”だけでなく、全身の病気のリスクを上げているのだ。最悪、命を落とす可能性もある。

　ここはひとつ、しっかりと「歯周病と全身の病気の関係」を知り、対策実行のヤル気を出そうではないか。歯周病専門医の東京医科歯科大学大学院歯周病学分野・渡辺久准教授に聞いた。−日刊ゲンダイ。


●心筋梗塞

「歯周病の原因菌Ｐｇ菌が、炎症を起こしている歯ぐきから血中に入ると、血管内皮細胞に侵入して増殖し、血管壁を障害します。さらに血小板の凝縮も誘発します。それによって、動脈硬化が進行し、血栓ができやすくなり、結果的に心筋梗塞のリスクを高めるのです。米国では“歯周病が心臓を死なせる”という新聞広告があったり、心臓外科医の中には、心臓手術のとき口腔内を見て、患者に重症な歯周病があれば、手術を見送る人もいます」

　５７歳のＥさんは、医師から怒られるほど歯周病のコントロールができていなかった。しかし医師から心筋梗塞との関係を詳しく説明されたことに、父親を心筋梗塞で亡くしていることも加わり、それまで常だった“酔っぱらってバタンキュー”を改めた。飲み屋ではそこのトイレで磨く、飲む前に一度磨くなどだ。それが功を奏したのか、歯周病は改善された。


●糖尿病

「歯周病があると、炎症性物質ＴＮＦαが多量に分泌されます。これがインスリンの働きを抑制し、血糖コントロールを悪化させ、高血糖状態を招きます。しかし、歯周病の治療を行い炎症が消失すると、ＴＮＦαの産生が抑制されますから、インスリン抵抗性もなくなり、血糖コントロールが改善されるのです」

　５２歳のＩさんは、食生活に注意しているのに血糖値が十分に下がらなかった。歯周病の影響を指摘されてから、デンタルケアに力を入れるようにした。半年後には、血糖値も“合格点”をもらえるほど下がったという。


●肺炎

「歯周病治療がうまくいっていない人は、口腔内に歯周病菌が大量にいます。これは唾液に含まれ、誤嚥（ごえん）することにより、肺や気道に運ばれやすくなります。ほかの病気や加齢で免疫力が下がっていると、歯周病菌によって肺の炎症、つまり肺炎が引き起こされます」

　１カ月間口腔ケアを熱心にやったグループと、それまで通りのグループを調べた実験で、前者の方は肺炎が少なかった、という結果も出ている。


●バージャー病

　バージャー病は四肢末梢血管に閉塞と炎症が起こり、皮膚に痛みや潰瘍を起こす病気だ。壊死（えし）すると手足の切断になる。

「歯周病菌は血栓をつくりやすく、内皮細胞に侵入して血管内の炎症を起こす。これがバージャー病発症に関係していると考えられています」

　これだけ知っても、歯周病を放っておけますか？　あなた！

（日刊ゲンダイ2008年10月27日掲載）

口腔ケァは如何に重要かが分かります。
毎日悪玉菌と善玉菌が闘っています。体力が弱って免疫力が低下しているときに悪玉菌が増える。
常日ごろこのような闘いが我々の身体の内部で起きているその闘いに勝つことが、大病の重症化になる確率が低くなることになります。
参考にしてください。

デザイナ−フ−ズ計画とは・・・・・

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※匂いの成分は、ガス体のため発生しすぐ消え去る性質を持つので封じ込めは難しいとされていた。

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シリ−ズ健康−アレルギ−

近年、花粉症・アレルギ−性鼻炎・じんましんをはじめ、治療が難しいアトピ−性皮膚炎やぜんそくなど、アレルギ−疾患を病んでいる人は全国で１２００万人(平成12年度)でしたが、平成19年度は、3500万人に急増している。
もとより遺伝的にアレルギ−体質を持つ人もいるわけだが、近年の現象で特に気になるものとして、本来アレルギ−とは無縁と言われる人までがアレルギ−的になり、何らかの症状を現しているという。
この現象は、私たちがその恩恵を享受している文明の発達から生み出された「文明病」とさえ言われる。
(1)アレルギ−のメカニズム
● アレルギ−とはどんな意味か?
アレルギ−(Allergy)とはギリシャ語のallos「変化する」とergo「作用・能力」を一緒にした「変化した反応能力」という意味の言葉に由来し、体内に入ってきた異物に対して起こる「共通とは異なる過敏な反応」という意味がある。
アレルギ−という現象は、免疫反応に変化が生じ、調節機能の異常など生体に障害を起こすものを言い「免疫反応によって引き起こされた、生体の全身性または局所性の障害」と定義づけられている。
● アレルギ−症状が起こる仕組み
呼吸器系のアレルギ−・目や鼻のアレルギ−・皮膚のアレルギ−など、何らかのアレルギ−症状を持つ人が増えており、現在、人口の35%以上いるといわれている。原因・発症の仕方、抗体の種類などによって４つに分けられるが、最も一般的なのが、気管支ぜんそく・アトピ−性皮膚炎・花粉症などを含む「�T型アレルギ−」である。
�T型アレルギ−の症状
体内に侵入した抗原(アレルゲン−アレルギ−を起こす物質と抗体−抗原を排除しようとするlgEという物質)が結合して、「抗原抗体反応」を起こすことによって生じる。アレルゲンが肥満細胞の表面についている抗体と反応すると、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出される。これがアレルギ−を起こす刺激を伝達するもので、その作用によっていろいろなアレルギ−症状が引き起こされる。

(2)アレルギ−の原因(アレルゲンと増悪因子)
アレルギ−性疾患の種類によって、それに影響するアレルゲン(抗原)の種類や強さは異なる。外界から体内に侵入するアレルゲンには様々なものがあり、それには、汚れた空気やホコリなど環境の問題にも大きな因子が含まれる。(2月〜6月の時期には、黄砂が偏西風に乗り日本にやってくる。中国やモンゴルの砂漠地帯からの黄砂で、当然ながら化学薬品など汚染物質を運びやってくる。)
その他の増悪因子
花粉やカビ・ハウスダスト・その他眼や鼻・のどの粘膜に付着するもの。
食べ物では、
牛乳・卵・エビ・ソバ−「食餌性アレルゲン」

(3)環境化学汚染物質によるアレルギ−への感作促進
�@ディ−ゼル排出微粒子
�A石油などの燃焼灰
(4)ストレスと過労
ストレスは自律神経や内分泌系に影響を与え、それらの機能の変調を招くことになり、さらに免疫系にも影響していく。すると抗体の生産能力に影響を与えることになり、様々なアレルギ−性疾患の原因となる。

治療法のポイント
ある食品と症状の発症とに密接な関係があると疑われたら、その食品を摂った後、症状の悪化が見られるようであれば、それを除去する。
日常生活では、肌に触れるものを点検し、アクセサリ−や衣類、石鹸、洗剤、香水など重要になってくる。
室内では、ハウスダスト(ダニ・ノミ・ホコリなど)やペットなどを点検。
アレルギ−のメカニズムがはっきりしていないため、決め手になる治療法はまだ確立されていない。
そのため、民間療法を含め、様々な治療法が行われている。それゆえに自分が納得できる治療法を選ぶべきである。アレルギ−の中で、アトピ−は、(生まれつきのアレルギ−体質)＋(皮膚が弱い)＋(アレルゲンが身近にある)という３つの条件が重なったときに起こるので、これらのうちどれかをなくせば発症しないと言われている。
アトピ−性皮膚炎の患者は、「ステロイド」を処方されるが、副作用によるリバウンドがありますので、使用には慎重を要する。

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シリ−ズ健康−痛風

痛風
これまで痛風はぜいたくな暮らしをする人がかかる帝王病と言われていたが、現代では食の欧米化が一般化し、飽食の時代といわれる現況において、一般的な病気となった。その患者の多くは男性で、男女比はおよそ100対１である。
原因
痛風は尿酸という物質が身体の中にたくさん溜まって、それが溶け切れずに結晶になり、関節に沈着して炎症を起こし、やがて激烈な痛みを伴う痛風発作を起こすものである。
男性のほうが女性よりふだんからの尿酸値が高く、また女性ホルモンの作用により、女性では尿酸が体内に溜まりにくいため男性に多いと考えられている。
痛風の症状と経過
● 尿酸は通常腎臓で尿と一緒に体外へ排泄されるために血液中の尿酸の量は一定以上にならないのが普通であるが、場合によってはその量が異常に増えることがある。−高尿酸血症
● 高尿酸血症の状態が続くと、尿酸は体液に溶けてにくい性質のため、身体のいろいろな部位に沈着を起こしてくることがある。関節の内部をつつんでいる滑膜と、尿をつくっている腎臓の尿細管にとくに沈着しやすい。
● 腎臓の尿細管に尿酸が沈着すると尿細管から再吸収されるはずのタンパク質が尿中にもれたり、尿を濃縮する能力が低下するなど腎臓の働きが低下して腎不全になる。−痛風腎
● 関節の滑膜に尿酸が沈着し、そこに刺激が加わると、急性の炎症が起こり関節に耐え難い痛みが起こる−痛風発作・痛風性関節炎
治療
根本的な治療法は今のところ無い。しかし、医師による薬物療法、食事療法りの注意等を守ることで悪化を防ぎ、腎不全などの病気に移行する心配もない。
● 薬物療法−基本的に血液中の尿酸値を薬剤によって下げる治療が必要。そのための薬剤としては、尿酸を尿中に排泄する作用のある尿酸排泄剤、あるいは尿酸がつくられることを抑制する薬の服用。これらの薬は関節痛の痛みの有無にかかわらず、きちんとした管理の下での服用する。抗生物質であるため、副作用をできるだけ抑えるため管理服用をする。
● 食事療法−身体の中で尿酸に変化する「プリン体」を多く含む食品を避ける。プリン体を多く含む食品−鶏のモツ、マグロ、エビ、ビ−ル
痛風は肥満によっておこされることも多く、食生活に対する配慮も必要であり、高エネルギ−に偏らない献立をする。

痛風の予防
痛風や高尿酸血症は、遺伝的体質の場合には的確な予防手段はない。定期的に血液中の尿酸をチェックし、尿酸値の高い(8.0〜9.0mg/dl以上で治療対象)ときは、その原因を調べ、同時に次のようなことを注意していく。
● アルコ−ルは控えめに
● 高タンパク、高脂肪の食事は避ける−焼肉、ステ−キ、ラ−メンなど
● 標準体重を保つ
● 定期的な血液検査の実施
● 有酸素運動を持続して行う

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