私の写真の中に流れる一つのテーマが
「接点」です。
接点って何だ?
あるものとあるものとの接する点、
それが接点。
あるもの、それが、外の世界、
あるもの、それが、内面の世界、それらが
接するところ。
海外と日本、あなたとわたし、
見ていると見られている、
二つの対象が接する点を撮りたい。
私は、4年ほとカナダに住んでいたことがありました。
そこで見た身近な風景も何枚か撮っています。
中には、日本とよく似た風景もあり既視感を
感じます。そういう狙いもあって
この写真集をつくりました。
当たり前の風景です。でも、そこには、
私もいます。
いつも問われる、「どうして、この写真を撮ったの?」と。
その質問はどうかと思う。
どこを撮った、と言うよりも、そこから何を感じるか、
ですよね。こんな話をし始めると嫌がられるから
ただ、ニコッと笑って、「気に入ったからね」と
何か、答えにもなっていない答えを毎回返しています。
興味ある人には見せています。「何だその程度か」と
そんな顔をしている人もいます。それでいいと思います。
見て、「うわぁぁぁぁぁぁぁ」となる人もいます。
不思議です。
つまり、接点って、そういうことです。
ちょうどいい感じに接触する点、それが接点です。
いつも、そんな風にセカイを見ています。
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