さて、接点の話しに戻ります。いろいろ話してみましたが、
結局のところ写真に必要な要素は絵画と同様、
構図という、ものの配置、その関係、位置関係で、
人はそこに何を感じるかということに
つきつめて考えると行き着くのかな。
生きるために必要な空間認識みたいな
ものとものとの配置を意識している。
何でこれがここにあるのだろうと思ったり、
それが心地よいものに見えたり不快に見えたり
いろんな感情が入り混じってシャッターを押す。
良くも悪くも印象に残るものはやはり
何か気になるものであり
それが初めて見た風景でも親近感覚える既視感なのだろうが
私の言う接点写真の接点とこの既視感は少し違うのです。
確かに同じグループかもしれないが
私の言う接点は写真としての存在価値を問う存在なのだ
と思うのです。
見てからシャッターを押すまでに間に起こる現象、
視覚情報が処理されシャッターを押そうとする行為を
起こさせる何かがそこにある。
それはまさに意識的に行われる。
だか、写された写真を見ると
漠然と目に見える場合とはどこか違うのです。
つづく
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