彼は、28歳の時、衝動的に会社を辞めたんだね。
実は、私も、同じ歳に、会社を辞めたんだ。
それは、日本から逃げるためだったんだ。
逃げるとは聞こえは悪いが、対外的には一応留学ということで、
日本から離れたんだ。今にして思えば、
その時はきっとphaさんと似たような気持ちもあったのかなぁ、
なんて思ったりもした。
その時の私は、もっと端的にというか
短絡的に逃げたいという気持ちが強かったように思えた。
機械が幾つかの部品で出来ているように、
プログラムがいくつかの処理が集まって出来ているように、
私が関わったシステムも無機質な
一連のコードの様に組み込まれ、あるいは取り付けられ、
不要なら外され、その繰り返し。
一体自分は何者だ、何のためにここにいるんだ。
そんな本質的なことすら霞んでしまってとても悲しかった。
というか、そいうった気持ちも麻痺してしまうくらい危なかった。
仕事を辞めて国内にいたとしても、
この社会が圧迫感を与え
どこにいても同じだと思った。
適当なところで結局元の場所に戻り、
またいつも通りの生活が始まる。
その繰り返しだと思った。だから、日本から出たのだ。
周りからは無謀だとか、戻ってから仕事あるのか、とか、
いろいろ言われたが、決めたことに揺らぎはなかった。
まぁ、この辺の話は、また別の機会にすることにして、
さて、この「ひきこもらない」でphaさんは、
こんなことを言ってました。
〈今は、自分と気の合う仲間をたくさん集めて、
そして仲間が集まる家や建物を近所にどんどん増やしていって、
街の中に見えないもう一つの街を作る、
というようなことができたらいいなと思っている〉
これは、面白い考えだと思いました。
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