介護はカイゴ、絵画はカイガ、一字違うだけの違いです。
話を戻します。
以前に介護の仕事の経験はありません。そういう職員はけっこういます。
以前、営業の仕事であったり、エンジニアだったり、私の場合もそうでした。
介護の仕事に就く前は、事務職の仕事でした。
なので、介護の仕事をした経験がないとあまりピンとこないかもしれません。
私も実際に自分が体験するまで実感できていませんでした。
この様に、介護は実際に仕事をしてみないと絶対に見えてこないものがあります。
介護は意外と奥が深いのです。
それは、一般的な人の意識からすると底辺の仕事であるにも関わらず、
人間の本質に触れているからでしょう。
以前までスーツを着てデスクワークをしていた人が、
糞尿にまみれながらの体力仕事にどれだけの人が耐えられるでしょうか。
尊い仕事だと思います。しかし、
社会的には、やはり底辺と思われている仕事です。
人材不足のため政府も配慮しているつもりでしょうが、小手先のことで、
この先も大して変わることはないでしょう。
介護職の経験者は、日本に今どれだけいるのでしょうか。
車椅子の操作が出来る人が何人いるでしょうか?
介護の仕事をして5年間、一体自分にとって介護とは何だったのか?
私にとってそれを考える時期に来たのではないかと思い、
自分のしてきた事を振り返ってみたいと思います。
介護の世界に入るきっかけは、
身近な人が介護の仕事をしていて色々話を聞いていたことが影響していましたが、
やはり前職が会社の経営が傾いて退職せざるをえなかったことが大きな要因でした。
介護職は、何処も人手不足で、
国の政策でも外国人の受け入れにも積極的になるほどです。
慢性的な人手不足ですが、それでも時期によって求人数に波があります。
景気によって他業種の求人の増減で、大きく左右されてしまうのです。
つまり、一般の人の感覚からすると、
介護は、最後の最後に選択する仕事ととらえている感じがします。
実際私も、同じ考えでした。
当然、中には、大学で福祉の勉強をしたりして高い志しで福祉、
介護の世界に来る方もいらっしゃいます。
そう言った方から見ると私たちのような志しの低い者は、
あまり快く思っていないでしょうね。
しかし、介護職で働く多くの職員は、
前職が、およそ福祉とは大きくかけ離れた仕事をしてきています。
しかし、それだからこそ、逆に、多様な発想が生まれるわけだし、
多くの面白く、そして、深い人間模様が垣間見られるわけですね。
今の段階で、何故私がアートのセクションで介護の話をしているか、
皆目理解出来ていない方が殆どかと思われます。
少しずつ意図するものが見えてくると思いますので気長にお付き合い下さいね。
-絵画の販売-
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