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2021年08月11日

【アダルトチルドレン】戦争後遺症が「わかってくれない親」を生み出した。

たとえば、子どもから”毒親”と呼ばれた親はこう言う。
「子どものことは私がいちばんわかっているのに」

そんな親の言葉に対して、子どもはこう言う。
「親がわかってくれない」


親子の主張は平行線のまま、親はこう嘆く。
「あんなに苦労して育てたのにどうして」

親のそんな言葉にショックを受けた子どもは、こう嘆く。
「私じゃなくても誰でもよかったんでしょう?」

なぜ、こんなすれ違いが起こるんだろう。


それはおそらく、親子の間で
「わかってもらうこと」への認識がズレているから。

  • 親にとっての”子どもへの関心”は
    「子どもを育てて、生きのびてもらうこと」

  • 子どもにとっての”子どもへの関心”は
    「自分の気持ちに興味を向けて、共感してもらうこと」


そして、このズレの背景には、
戦争の後遺症があるのではないだろうか。



ー目次ー
  1. 戦時を生きのびるために、感情を閉じた
  2. 安全がほしい親、共感がほしい子ども
  3. 戦争後遺症は、アダルトチルドレンを大量に生み出す

1.戦時を生きのびるために、感情を閉じた

戦時中は「生きるか死ぬか」の極限状態だ。

目の前で人が死ぬ、家を失う、そんなことが平気で起こる。
そのたびに「悲しい」「怖い」などと感じていたら身がもたない。


だから僕らの親か祖父母はきっと、感情を閉じた。
感情を感じないよう、心にフタをした。

彼らの人生の至上命題は「生き残ること」になった。
人の気持ちに寄り添う、共感するなど「余計なこと」になった。



戦争が終わり、そうして生きのびた人が親になると、
子どもにも「とにかく生き残れ」と教えた。

気持ちがどう、共感がどう、
などと言っていられる環境ではなかったから。


戦時を生きのびるため、
「人の気持ちに寄り添うこと」を諦めた祖父母。

その祖父母に「人の気持ちに寄り添うこと」を
教えられずに育てられた親。

そして、
「人の気持ちに寄り添うこと」を知らない親に
育てられた僕らはこう言う。

「親がわかってくれない」



戦火は、人間の”感情”まで吹き飛ばしてしまった。

2.安全がほしい親、共感がほしい子ども

「マズローの欲求5段階説」によると、
人間の欲求はおおよそ5段階に分けられる。

そして下位の欲求が満たされると、
上位の欲求を満たそうとする心理があるという。

  1. 「生理的欲求」:食事、睡眠
  2. 「安全の欲求」:安全な暮らしがしたい、危機を回避したい
  3. 「社会的欲求」:愛情、仲間意識、集団へ所属したい
  4. 「承認欲求」:自分を高く評価してほしい
  5. 「自己実現の欲求」:自分らしく生きたい


これに沿って考えると、

僕らの言う「親がわかってくれない」とは、
『親が「3.社会的欲求」を満たしてくれない』

そして、
親の言う「あんなに苦労して育てたのにどうして」とは、
『「2.安全の欲求」を満たしているのになぜ不満なの?』


この時点で、すでにズレているのだ。


戦時中、そして戦後は、
そもそも安全が満たされていなかった。

だから、
その中を生きてきた祖父母世代と、
その影響を強く受けた親世代は、
今も安全欲求が満たされていない(と思っている)。

一方、僕らは戦争を知らないため、
始めから安全欲求が満たされている。

だからこそ、
「気持ちをわかってほしい」という、
次の段階の欲求にたどり着ける。


生きのびることに必死な親と、
生きのびることは当たり前な子ども。


「わかってくれない」というすれ違いは、
満たされていない欲求の違いでもある。

3.戦争後遺症は、アダルトチルドレンを大量に生み出す

「わかってくれない親」の中には、こういう親もいると思う。

  • 親が自分自身の気持ちにしか興味がない
  • 親には子どもの気持ちに寄り添う余裕がない
  • 親が子どもを「自分の価値を上げるための作品」と見ている


だけど、「わかってくれない」は決して、
そんな親の自己都合だけじゃない。

戦火をくぐり抜けた後遺症で、
「人の気持ちに寄り添うことを知らない人」が、
たくさん生まれてしまったことも一因ではないだろうか。



『確かに親はたくさん食べさせてくれた、
 住む家も服もあった、希望の学校にも行かせてくれた。

 だけど、私が本当にほしかったのは共感だった。

 私が何に興味を持ち、何を考えているのか。
 私がどういう性格で、何がイヤで何が嬉しいのか。

 世界に1人しかいない”親”だからこそ、
 私の内面を理解してもらいたかったんだ』



戦争の後遺症は、
そんな寂しさに苦しむアダルトチルドレンを、
大量に生み出してしまったのかも知れない。







posted by 理琉(ワタル) at 19:59 | TrackBack(0) | 家族

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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