2020年07月01日
【差別・ヘイトスピーチ】『ONE PIECE』に学ぶ。差別は”体験”と”意思”の欠如、空っぽの怒り。
なくならない差別的な発言、
過激化、暴徒化するヘイトスピーチ。
「中国は、韓国は〇〇」
「〇〇人は国へ帰れ」
「領土を返せ」
こういうものを見るたび、悲しみとともに思うこと。
特定の誰かに怒りを叫ぶ人たちの中には。
実際に本人から嫌がらせを受けたことのある人は
ほとんどいないんじゃないだろうか。
『ONE PIECE』から学んだ、差別発言をする人の正体。
彼らにはきっと、
なにかされた”体験”も、自ら考える”意思”も欠けている。
空っぽの怒りにすがりついてるだけじゃないだろうか。
ー目次ー
『ONE PIECE』魚人島編に
ホーディ・ジョーンズ率いる「新魚人海賊団」が登場する。
人間に迫害された歴史のある魚人族。
彼は幼少から、そんな人間への恨みを聞き続けて育つ。
そして「人間への復讐」を掲げ、
異を唱える者は同族であろうと手にかけ進軍する。
なのに、
そう。
それほどまでに人間を憎み、差別するホーディには、
人間に迫害された経験がまったくない。
差別発言を繰り返す人たち。
怒りをぶつけ続ける人たち。
実際に何か嫌なことをされたのか。
ひどい扱いを受けたのか、というと。
たぶん多くの人は
「なにもされていない」と答えるんじゃないだろうか。
自分が嫌がらせを、被害を受けたわけでもない。
「体験」も、嫌う根拠を考える「意思」も欠けているのに、
空っぽの憎しみだけで差別に加担している。
差別する人、ヘイトスピーチに傾倒する人。
それにかこつけて暴言を吐く人。
彼らの正体は空っぽだと、ONE PIECEが教えてくれている。
彼らにとって、
暴言の矛先を向ける人たちは、その母国は、
良い者であってはいけないんだ。
怒りをぶつけることが許される”悪”でないと
都合が悪いんだ。
たとえ、家族や近しい人から、
なにかされた経験を語られたとしても。
その恨みを引き継がない選択もできたはず。
なのにそれをせず、自分の意思で差別を止めないのは、
無力な自分の怒りを正当化したいため。
自分に自信が持てず、能力のなさに絶望し、
劣等感にまみれる人生。
あるいは、自分はもっと認められるべきなのに、
こんなはずじゃないという思い。
差別やヘイトは、
不遇な自分の怒りを正当化してくれる聖戦。
表向きには、こう思ってるんじゃないか。
「あいつらは、あいつらの国は
こんなにひどいことをしている。」
「だから、自分が正義の鉄槌を下してやるんだ。
悪を懲らしめるため、聖なる戦いをする自分は正しいんだ。」
違う。
彼らの本音は、
「お願いだ…正しくあってくれ…!!
怒りという正義にすがりついていなければ、
不安で怖くてたまらないんだ…!!
たとえそれが、実体のない空っぽの怒りでも。」
人種差別、ヘイトスピーチ、特定の国に対する暴言。
それはきっと、あなたの本音じゃない。
あなたの怯えが、すがりつく先を探してるだけ。
だから、もしよからぬ言葉が出そうになったら。
どうか自分に問いかけてほしい。
私は一体なにに怯えてるんだろう?
私はどうしてこんなに不安なんだろう?
差別で傷つく人がいない世界を、切に願う。
ーー『ONE PIECE』魚人島編は、差別の正体を教えてくれたーー
過激化、暴徒化するヘイトスピーチ。
「中国は、韓国は〇〇」
「〇〇人は国へ帰れ」
「領土を返せ」
こういうものを見るたび、悲しみとともに思うこと。
特定の誰かに怒りを叫ぶ人たちの中には。
実際に本人から嫌がらせを受けたことのある人は
ほとんどいないんじゃないだろうか。
『ONE PIECE』から学んだ、差別発言をする人の正体。
彼らにはきっと、
なにかされた”体験”も、自ら考える”意思”も欠けている。
空っぽの怒りにすがりついてるだけじゃないだろうか。
ー目次ー
- 人間からの迫害経験がないホーディ・ジョーンズ
- なにもされていないのに、差別に加担する人たち
- 差別する者は、相手が”良い者でないこと”を願っている
- 差別は、無力な自分の怒りを正当化する”聖戦”
- 差別で傷つく人のいない世界を願う
1.人間からの迫害経験がないホーディ・ジョーンズ
『ONE PIECE』魚人島編に
ホーディ・ジョーンズ率いる「新魚人海賊団」が登場する。
人間に迫害された歴史のある魚人族。
彼は幼少から、そんな人間への恨みを聞き続けて育つ。
そして「人間への復讐」を掲げ、
異を唱える者は同族であろうと手にかけ進軍する。
なのに、
フカボシ
「過去お前の身にどれ程の事があった?!
人間は一体お前に何をした!!」
ホーディ
「…なにも」
『ONE PIECE』65巻 643話 より
そう。
それほどまでに人間を憎み、差別するホーディには、
人間に迫害された経験がまったくない。
2.なにもされていないのに、差別に加担する人たち
差別発言を繰り返す人たち。
怒りをぶつけ続ける人たち。
実際に何か嫌なことをされたのか。
ひどい扱いを受けたのか、というと。
たぶん多くの人は
「なにもされていない」と答えるんじゃないだろうか。
自分が嫌がらせを、被害を受けたわけでもない。
「体験」も、嫌う根拠を考える「意思」も欠けているのに、
空っぽの憎しみだけで差別に加担している。
3.差別する者は、相手が”良い者でないこと”を願っている
「新魚人海賊団」は怨念が作り上げたバケモノだ。
先人達の恨みが忘れ去られることを恐れ、
人間達への怒りが冷める日を恐れ…生き急ぎ!!
己の聖戦が正しくある為、人間が良い者でない事を願っている…!!
血を欲するこいつらは魚人族の平穏すら望んではいない!!
こいつらの恨みには「体験」と「意思」が欠如している!!
実体のない…空っぽの敵なんだ!!
『ONE PIECE』65巻 643話 より
差別する人、ヘイトスピーチに傾倒する人。
それにかこつけて暴言を吐く人。
彼らの正体は空っぽだと、ONE PIECEが教えてくれている。
彼らにとって、
暴言の矛先を向ける人たちは、その母国は、
良い者であってはいけないんだ。
怒りをぶつけることが許される”悪”でないと
都合が悪いんだ。
4.差別は、無力な自分の怒りを正当化する”聖戦”
たとえ、家族や近しい人から、
なにかされた経験を語られたとしても。
その恨みを引き継がない選択もできたはず。
なのにそれをせず、自分の意思で差別を止めないのは、
無力な自分の怒りを正当化したいため。
自分に自信が持てず、能力のなさに絶望し、
劣等感にまみれる人生。
あるいは、自分はもっと認められるべきなのに、
こんなはずじゃないという思い。
差別やヘイトは、
不遇な自分の怒りを正当化してくれる聖戦。
表向きには、こう思ってるんじゃないか。
「あいつらは、あいつらの国は
こんなにひどいことをしている。」
「だから、自分が正義の鉄槌を下してやるんだ。
悪を懲らしめるため、聖なる戦いをする自分は正しいんだ。」
違う。
彼らの本音は、
「お願いだ…正しくあってくれ…!!
怒りという正義にすがりついていなければ、
不安で怖くてたまらないんだ…!!
たとえそれが、実体のない空っぽの怒りでも。」
5.差別で傷つく人のいない世界を願う
人種差別、ヘイトスピーチ、特定の国に対する暴言。
それはきっと、あなたの本音じゃない。
あなたの怯えが、すがりつく先を探してるだけ。
だから、もしよからぬ言葉が出そうになったら。
どうか自分に問いかけてほしい。
私は一体なにに怯えてるんだろう?
私はどうしてこんなに不安なんだろう?
差別で傷つく人がいない世界を、切に願う。
ーー『ONE PIECE』魚人島編は、差別の正体を教えてくれたーー
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