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2020年06月09日

虎の威を借る狐、国の威を借る「領土を返せ」発言 〜アドラー心理学”権威づけ”の観点から〜。

※領土問題の話が出ますが、
 それについて悪意や批判の意思はありません。

 「領土を返せ」と言っている人は、なぜ公共の場で
 「領土を返せ」と言っているのか考えてみた、という内容です。

※全員に当てはまるとは考えていないことも、
 注釈させていただきます。



日本にもある領土問題。
思うところがある人はきっと多い。

ただ、最近「悲しいな」と思ったこと。

出身者や関係者でない人たちが、どうしてわざわざ
ネットのコメントなど公共の場で「返せ」と言うのか。




わざわざネット上で「返せ」と言う人の心理を考えた結果、
「虎の威を借る狐」で説明がつくんじゃないかと思った。


ー目次ー
  1. サハリンにも、北方領土にも、悲しい「返せ」の声
  2. 「国の威」を借りて、見せかけの優越感に浸る
  3. 強い劣等感を、お手軽に隠したい
  4. 本当に怖かった、領土問題が絡む記事の執筆

1.サハリンにも、北方領土にも、悲しい「返せ」の声

外国に興味がある者の端くれとして、
サハリンや北方領土に近い北海道民として。

サハリンを紹介してくれた
北のアリョーナさんの動画に感動。



今、同じ街にこんなすごい人がいるんだ。
どこかですれ違ってるかも知れないと思うと嬉しい。



ただ、コメント欄を見て悲しくなった。
「サハリンを返せ」「日本の領土だったんだから」

故郷を紹介しただけで、
どうしてこんなことを言われなければならないんだろう。


僕が山口に住んでいたとき、
もし北海道を紹介して「返せ」と言われていたら。
きっと悲しい気持ちになっていた。

2.「国の威」を借りて、見せかけの優越感に浸る

かつて、どこの領土だったとしても。
そこには人の暮らしがあり、文化がある。

どこの領土かについては、政治家に言うこと。
もしくは、わざわざ言わずに、意見として持っていればいい。



にもかかわらず、どうして公共の場で「領土を返せ」と言うのか。

それは、
国という強大な力に自分の意見を乗せることで、
あたかも自分が優れているように見せられるから。

「虎の威を借る狐」のように、
「国の威」を借りて、見せかけの優越感に浸れるから。


たとえば自分が権力者と懇意であることを、ことさらアピールする。
それによって自分が特別な存在であるかのように見せつける。

あるいは、経歴詐称や服飾品における過度なブランド信仰なども、
ひとつの権威づけであり、優越コンプレックスの側面があるでしょう。

いずれの場合も「わたし」が優れていたり、
特別であったりするわけではありません。

「わたし」と権威を結びつけることによって、あたかも
「わたし」が優れているかのように見せかけている。
つまりは偽りの優越感です。



『嫌われる勇気』”優越コンプレックスについて” より


北方領土を返還してほしいという、国の意思。
だったら自分も同じように「返せ」と言えば、
まるで国の力が自分の力のように錯覚できる。


「自分のバックには国家がついてるんだぞ」
「国家と同じ意見を主張できる自分はすごいんだぞ」



しかも、公共の場で「領土を返せ」と言えば、
一定数の同調してくれる人が現れる。


それによって、自信と安心を手にできる。
「自分が言ったことは正しいんだ」と、



ただ、「返せ」と打つだけで。簡単に。

3.強い劣等感を、お手軽に隠したい

では、どうしてわざわざ
「国の威」を借りなければならないのか。

それは、本当は自分に自信がなく、
強い劣等感を抱えているから。

何の後ろ盾もないまま、
自分の意思を主張するのが怖くてたまらないから。




本当の自分は劣っている、無力な存在。
それを悟られるのが怖い。

でも自分を成長させて
無力感を解消する労力はかけたくない。

かといって、本当は無力な自分を受け入れたくもない。
簡単な方法で、自分は優れた存在だと認められたい。



だから、強い力を持った者と同じことを言って、
自分の優位性を誇示しようとする。

そうでもしないと、
「こんな自分」を誰も認めてくれないと思ってるから。


4.本当に怖かった、領土問題が絡む記事の執筆

昨今、芸能人の政治的な発言が叩かれてしまった。

知名度のある人が、政治に関わる意見を言うと、
冷静でいられない人が多いことを実感した。

だから今回、
領土問題が絡む内容を書くのはすごく怖かった。



だけど僕は、自分の意見を言うために
虎の威を借りたくなかった。

悲しいと感じたこと、「なぜ言うの?」と疑問だったこと。
書くのが怖かったこと、正直に書いた。



僕は、外国のいろんな場所について、
もっと知りたいと思った。



ーー劣等感を隠すための権威づけについて、勉強になった本ーー

posted by 理琉(ワタル) at 23:08 | TrackBack(0) | 人生観

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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