2020年05月30日
【子どもに口出しする親】「私みたいになってほしくない」と思っていると、「私みたい」になる。
いとこを問題児扱いする、過干渉な母親について
相談を受けていた時。
母親の話を聞く中で、何だかひっかかったこと。
理琉
「いとこの話をじっくり聞いてあげたことありますか?」
いとこの母
「ない。じっくり話を聞く方法がわからない。
私みたいになってほしくなくて、ついつい口を出してしまう。」
※いとこと母親の問題相談
妙にひっかかった、ここのやり取り。
僕は考えた末、ある仮説にたどり着いた。
私みたいになってほしくないと思ってると、
私みたいになるんじゃないだろうか。
なぜなら、
「こんな価値のない私みたいになるな」と
自分を粗末に扱う姿をずーっと見せ続けるんだから。
ー目次ー
「私みたいになってほしくない」
根底には自尊心の低さがある。
どうせ私には価値がない、私はダメな人間だ、
だから子どもには私なんかと同じ苦しみを味わわせたくない。
そういう自己否定がある。
だから、ちゃんとした人間にしようと、口を出す。
母親が自分のことをそう思うようになったのは、
母親のせいじゃない。
成育環境で、そうならざるを得なかったから。
自分は大切だと思える環境じゃなかったから。
悲しみも、自尊心の低さも、連鎖している。
いちばん身近な大人として、
子どもは長く親の振る舞いを見て学ぶ。
子どもが見てることは、
親が子どもである自分をどう扱ってくるか、だけじゃない。
親が、親自身をどう扱ってるかもしっかり見てる。
親を見て、他人への接し方を学び、
自分自身の取り扱い方も学ぶ。
だから親が、
どうせ私には価値がない、私はダメな人間だ、
私なんかと同じ苦しみを味わわせたくない。
というふうに自分を扱ってると。
それを見た子どもも、自分のことを同じように扱う。
どうせ私には価値がない、私はダメな人間だ、と。
母親が、
どうせ私には価値がない、私はダメな人間だ、
私みたいになってほしくない。
と思ってると。
だから私みたいにさせないように、
あれこれ口出しして立派な人間にしよう。
という、コントロールに発展する。
コントロールが込められた口出しを浴びて、
子どもがどう思うかというと。
あぁそうか。
自分はあれこれ口出しされても仕方ないくらい、
母親と同じで価値がない、ダメな人間なんだ。
そうやって、母親の折れた自尊心が子どもに伝達され、
子どもが「母親みたいに自尊心の低い私」になる。
「私みたいになってほしくない」ことから
口出しされ続けた子どもは、どうするか。
大きく分けると、キレるか閉じる。
キレる場合、根底にある思いはおそらくこう。
「お母さんはどうして、
僕のことも自分のこともそんなに粗末に扱うんだよ。
お母さんも僕も、そんなに粗末に扱ってもいいような
どうでもいい人間なのかよ!ふざけんな!」
→いとこが今、まさにキレ続けてる。
閉じる場合、
「この人はいくら言い返したって、
お母さん自身に対しても、僕に対しても
扱い方を変える気はないんだな。
この人がうだうだ言ってくることなんて、
いくら聞いても無駄なんだな。」
→僕が幼少期、父に対して取った行動。
いずれにしても、
口を出せば出すほど、親は子どもからの信頼を失っていく。
母親が、自分に価値がないと思ってしまったこと。
「私みたいになってほしくない」あまり、口出しすること。
口出しにより自尊心を折られ、
「私みたいに」なりかけてるいとこ。
誰も悪くない。だからなおさら悲しい。
そして、こんな仮説を
子どもがいない僕が書いてることに、
いたたまれなさと心苦しさも感じている。
想像する気持ちはすべて、子ども側の視点。
お前に何がわかるんだ、その言葉も受け止める。
それでも、誰かの考えるきっかけになってくれたら嬉しい。
「私みたいになってほしくない」の根底には
「折れた自尊心の伝達」があるんじゃないだろうか。
ーー子どもをコントロールしたくなる親の心理を学ぼうーー
相談を受けていた時。
母親の話を聞く中で、何だかひっかかったこと。
理琉
「いとこの話をじっくり聞いてあげたことありますか?」
いとこの母
「ない。じっくり話を聞く方法がわからない。
私みたいになってほしくなくて、ついつい口を出してしまう。」
※いとこと母親の問題相談
妙にひっかかった、ここのやり取り。
僕は考えた末、ある仮説にたどり着いた。
私みたいになってほしくないと思ってると、
私みたいになるんじゃないだろうか。
なぜなら、
「こんな価値のない私みたいになるな」と
自分を粗末に扱う姿をずーっと見せ続けるんだから。
ー目次ー
- 根底にあるのは、折れた自尊心
- 自分自身の取り扱い方も、子どもは親を見て学ぶ
- 子どもは”母親みたいに自尊心の低い私”になる
- 口を出す、子どもはキレるか閉じる、親は信頼を失う
- 子どもがいない僕の、子ども側の視点
1.根底にあるのは、折れた自尊心
「私みたいになってほしくない」
根底には自尊心の低さがある。
どうせ私には価値がない、私はダメな人間だ、
だから子どもには私なんかと同じ苦しみを味わわせたくない。
そういう自己否定がある。
だから、ちゃんとした人間にしようと、口を出す。
母親が自分のことをそう思うようになったのは、
母親のせいじゃない。
成育環境で、そうならざるを得なかったから。
自分は大切だと思える環境じゃなかったから。
悲しみも、自尊心の低さも、連鎖している。
2.自分自身の取り扱い方も、子どもは親を見て学ぶ
いちばん身近な大人として、
子どもは長く親の振る舞いを見て学ぶ。
子どもが見てることは、
親が子どもである自分をどう扱ってくるか、だけじゃない。
親が、親自身をどう扱ってるかもしっかり見てる。
親を見て、他人への接し方を学び、
自分自身の取り扱い方も学ぶ。
だから親が、
どうせ私には価値がない、私はダメな人間だ、
私なんかと同じ苦しみを味わわせたくない。
というふうに自分を扱ってると。
それを見た子どもも、自分のことを同じように扱う。
どうせ私には価値がない、私はダメな人間だ、と。
3.子どもは”母親みたいに自尊心の低い私”になる
母親が、
どうせ私には価値がない、私はダメな人間だ、
私みたいになってほしくない。
と思ってると。
だから私みたいにさせないように、
あれこれ口出しして立派な人間にしよう。
という、コントロールに発展する。
コントロールが込められた口出しを浴びて、
子どもがどう思うかというと。
あぁそうか。
自分はあれこれ口出しされても仕方ないくらい、
母親と同じで価値がない、ダメな人間なんだ。
そうやって、母親の折れた自尊心が子どもに伝達され、
子どもが「母親みたいに自尊心の低い私」になる。
4.口を出す、子どもはキレるか閉じる、親は信頼を失う
「私みたいになってほしくない」ことから
口出しされ続けた子どもは、どうするか。
大きく分けると、キレるか閉じる。
キレる場合、根底にある思いはおそらくこう。
「お母さんはどうして、
僕のことも自分のこともそんなに粗末に扱うんだよ。
お母さんも僕も、そんなに粗末に扱ってもいいような
どうでもいい人間なのかよ!ふざけんな!」
→いとこが今、まさにキレ続けてる。
閉じる場合、
「この人はいくら言い返したって、
お母さん自身に対しても、僕に対しても
扱い方を変える気はないんだな。
この人がうだうだ言ってくることなんて、
いくら聞いても無駄なんだな。」
→僕が幼少期、父に対して取った行動。
いずれにしても、
口を出せば出すほど、親は子どもからの信頼を失っていく。
5.子どもがいない僕の、子ども側の視点
たまに、非常につらい子供時代を送った人が親になった時に、
「子供には自分のような苦しみを味わわせたくない」と思うあまり、
子供に干渉しすぎているのにそれがわからないことがあります。
自分が体験した苦しみにばかり意識が向いているので、
その自分が子供を苦しめていることがわからないのです。
『不幸にする親』第二章 より
母親が、自分に価値がないと思ってしまったこと。
「私みたいになってほしくない」あまり、口出しすること。
口出しにより自尊心を折られ、
「私みたいに」なりかけてるいとこ。
誰も悪くない。だからなおさら悲しい。
そして、こんな仮説を
子どもがいない僕が書いてることに、
いたたまれなさと心苦しさも感じている。
想像する気持ちはすべて、子ども側の視点。
お前に何がわかるんだ、その言葉も受け止める。
それでも、誰かの考えるきっかけになってくれたら嬉しい。
「私みたいになってほしくない」の根底には
「折れた自尊心の伝達」があるんじゃないだろうか。
ーー子どもをコントロールしたくなる親の心理を学ぼうーー
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