2020年05月12日
【北海道から山口へ】言葉の壁にカルチャーショックを受けた話。
北海道生まれ、北海道育ちの僕は、
夢だった考古学を学ぶため山口大学を受験。
無事に合格し、
山口市に移り住んだ時のカルチャーショック。
最初の数ヶ月間、言葉がほとんど理解できなかった。
というわけで、
道産子が山口で言葉の壁にぶつかったエピソードを紹介する。
日本は狭くない。
方言の多様性と、日本語の細かさに驚いた。
ー目次ー
僕の体感では、大学4年間で知り合った人で、
いちばん多かった出身地は以下。
その他、中国地方と九州地方から来てる人が多かった。
なので、耳にする機会が多かったのは
山口弁、博多弁、広島弁。たぶんいろいろ混じってた。
そのどれもが、北海道弁とは違いすぎて、
まるで外国語を聞いているような錯覚を覚えた。
「きょうつう(共通)」
「せんもん(専門)」
「おうよう(応用)」
全体的に、アクセントは言葉の前方にある。
北海道は、どちらかというと後ろ、もしくは無し。
「きょーつー(棒読み)」という感じ。
同じ単語なのに、アクセントの位置が違うだけで
聞き取れなくなる不思議。
「きょうつうの授業、どれ取った?」
こう聞いてきた山口県出身の友人は、
通じてなくてぽかんとする僕を不思議な目で見ていた。
彼らの僕への印象:かしこまった、堅苦しい話し方をする
道産子の印象:かなりくだけた、ぶっきらぼうな話し方をする
どうも、文章を読むような言葉遣いに聞こえるらしい。
この点は、友人のほとんどに理由を尋ねられた。
実は、彼らのくだけた話し方は
最初「攻撃的だな…」と思ってしまった。
慣れるにつれて、親しみやすくていいなと思うようになった。
意味:きつい、しんどい
道産子の感覚:偉い?
「おれ成績ギリギリでさ、受験勉強えらかったわー」
(受験勉強がきつかった)
「追い込みでの受験勉強が実ったんだ。確かに偉いなぁ。」
これはわからないだろうと想定していたらしい。
丁寧に説明してくれた。
「えらいって聞いて、びっくりしたやろ?」って。
意味:強調「とても」
道産子の感覚:ぶち模様?ぶち猫?
「えらい」との組み合わせで、もうパニック。
「今日の練習ぶちえらかったわー」
(今日の練習はとてもきつかった)
知り合いのぶち猫が何か偉業を成し遂げたのかと思った。
ギネス記録に載ったのかと。
友人に言ったら爆笑された。
意味:〜だから
道産子の感覚:K?剣?
「北海道から来たん?こっちの夏は暑くなるけぇね」
(こっちの夏は暑くなるからね)
「暑くなる”K”」って何だろう。
これは割と早くに「〜だから」と気づいた。
Kは何の略語かと聞いて笑われるのを回避できた。
意味:〜している
道産子の感覚:しょる?書類?レポート?
「普段は家でなにしよるん?」
(普段は家でなにをして過ごすの?)
家ではどの授業の勉強を主にしてるか、
レポートはやったかと聞かれていると勘違い。
レポートは出したよと答えたら、
「なに言いよるん?(笑)」
以上が、言語面での代表的なカルチャーショック。
細かいことはまだまだあるけど、
最初の数ヶ月は誇張なしに会話が成り立たなかった。
これはどういう意味?と聞き返してばかりの僕に、
丁寧に教えてくれた友人たちに感謝。
それでも、人間の適応能力はすごい。
その言葉に囲まれて半年も過ごせば、
方言がうつるくらいに慣れてしまう。
北海道に戻った今でも、
独り言はあちらの言葉でつぶやく。
「ブログ500日連続更新なんて、ぶちえらいことしよるけぇね」
※第二の故郷・山口弁の世界に浸れる漫画『瞬きもせず』
夢だった考古学を学ぶため山口大学を受験。
無事に合格し、
山口市に移り住んだ時のカルチャーショック。
最初の数ヶ月間、言葉がほとんど理解できなかった。
というわけで、
道産子が山口で言葉の壁にぶつかったエピソードを紹介する。
日本は狭くない。
方言の多様性と、日本語の細かさに驚いた。
ー目次ー
- 外国語を聞いている錯覚
- アクセントの位置が前方
- ぶっきらぼうな印象の話し方
- 「えらい」
- 「ぶち」
- 「〜じゃけぇ」「〜やけん」
- 「〜しよる」「〜やりよる」
- 方言の多様性、日本語の細かさ
1.外国語を聞いている錯覚
僕の体感では、大学4年間で知り合った人で、
いちばん多かった出身地は以下。
- 山口県(地元)
- 福岡県
- 広島県
その他、中国地方と九州地方から来てる人が多かった。
なので、耳にする機会が多かったのは
山口弁、博多弁、広島弁。たぶんいろいろ混じってた。
そのどれもが、北海道弁とは違いすぎて、
まるで外国語を聞いているような錯覚を覚えた。
2.アクセントの位置が前方
「きょうつう(共通)」
「せんもん(専門)」
「おうよう(応用)」
全体的に、アクセントは言葉の前方にある。
北海道は、どちらかというと後ろ、もしくは無し。
「きょーつー(棒読み)」という感じ。
同じ単語なのに、アクセントの位置が違うだけで
聞き取れなくなる不思議。
「きょうつうの授業、どれ取った?」
こう聞いてきた山口県出身の友人は、
通じてなくてぽかんとする僕を不思議な目で見ていた。
3.ぶっきらぼうな印象の話し方
彼らの僕への印象:かしこまった、堅苦しい話し方をする
道産子の印象:かなりくだけた、ぶっきらぼうな話し方をする
どうも、文章を読むような言葉遣いに聞こえるらしい。
この点は、友人のほとんどに理由を尋ねられた。
実は、彼らのくだけた話し方は
最初「攻撃的だな…」と思ってしまった。
慣れるにつれて、親しみやすくていいなと思うようになった。
4.「えらい」
意味:きつい、しんどい
道産子の感覚:偉い?
「おれ成績ギリギリでさ、受験勉強えらかったわー」
(受験勉強がきつかった)
「追い込みでの受験勉強が実ったんだ。確かに偉いなぁ。」
これはわからないだろうと想定していたらしい。
丁寧に説明してくれた。
「えらいって聞いて、びっくりしたやろ?」って。
5.「ぶち」
意味:強調「とても」
道産子の感覚:ぶち模様?ぶち猫?
「えらい」との組み合わせで、もうパニック。
「今日の練習ぶちえらかったわー」
(今日の練習はとてもきつかった)
知り合いのぶち猫が何か偉業を成し遂げたのかと思った。
ギネス記録に載ったのかと。
友人に言ったら爆笑された。
6.「〜じゃけぇ」「〜やけん」
意味:〜だから
道産子の感覚:K?剣?
「北海道から来たん?こっちの夏は暑くなるけぇね」
(こっちの夏は暑くなるからね)
「暑くなる”K”」って何だろう。
これは割と早くに「〜だから」と気づいた。
Kは何の略語かと聞いて笑われるのを回避できた。
7.「〜しよる」「〜やりよる」
意味:〜している
道産子の感覚:しょる?書類?レポート?
「普段は家でなにしよるん?」
(普段は家でなにをして過ごすの?)
家ではどの授業の勉強を主にしてるか、
レポートはやったかと聞かれていると勘違い。
レポートは出したよと答えたら、
「なに言いよるん?(笑)」
8.方言の多様性、日本語の細かさ
以上が、言語面での代表的なカルチャーショック。
細かいことはまだまだあるけど、
最初の数ヶ月は誇張なしに会話が成り立たなかった。
これはどういう意味?と聞き返してばかりの僕に、
丁寧に教えてくれた友人たちに感謝。
それでも、人間の適応能力はすごい。
その言葉に囲まれて半年も過ごせば、
方言がうつるくらいに慣れてしまう。
北海道に戻った今でも、
独り言はあちらの言葉でつぶやく。
「ブログ500日連続更新なんて、ぶちえらいことしよるけぇね」
※第二の故郷・山口弁の世界に浸れる漫画『瞬きもせず』
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