2020年01月07日
「『男なんだから』大きな声でしゃべりなさい」。
祖母
『男なんだから、大きい声出すんだから、
そんな小さい声じゃ聞こえませんよ。』
僕自身は
「男のくせに」
「男なんだから〇〇しなさい」
と言われることや、そういう価値観が嫌い。
男らしく、女らしくなんてどうでもよくて、
自分らしくいたいと思っている。
KERAの服もレディースの服も
(女装ではないが)気に入ったものは着るし、
里帰りすれば
カテゴリ的には少女漫画に入る
『赤い牙』シリーズや『超少女明日香』
といった漫画も好んで読む。
一方で、
『FUGA』『トルネードマート』
のような渋谷系の服も好き。
強くて頼り甲斐があり、
人を引っ張っていくような、
「俺について来い」は目指しておらず、
目の前のものが気に入れば「好き」
そうでなければ「こういうものもあるんだ」
と受け止めていたい。
祖母は自分の中にある
男性の「べき像」に従って言っただけ。
男は強く、声も力も大きく、
頼れる一家の大黒柱。
男とはそういう生き物で、
そうあることが善しとされた時代。
祖母が触れ、見てきた男性像に基づいて、
聴き取れない声でしゃべった僕に言っただけ。
僕は歌う時以外は声をあまり張らない。
だから時々、声が小さいと言われる。
耳が遠い祖母に、声を張り過ぎて
怒っているように聞こえさせたくなくて、
かえって聞き取りづらくさせてしまった。
そんな、声が小さくて
何を言ってるのか聞き取れない僕を見かねて、
祖母が「男だから声を…」と言っただけ。
ただの価値観の違い、それだけ。
なのに、言われた直後の僕はどうして
あんなに腹を立ててしまったんだろう。
間接的に「男らしくない」と言われたことで、
自分に対する否定と捉えてしまったんだろうか。
「男らしくしろ」と言われるのが嫌いな僕の価値観を
否定されたと思ってしまったんだろうか。
僕より半世紀以上も前の世界を見て来た祖母と
時代背景や考え方が違うのは当たり前なのに、
押し付けられたように感じて反発したんだろうか。
1つ言えるのは、僕は大人になって
色んな知識、価値観、考え方に触れてきたから
こうやって客観的に見られるってこと。
何も知らない子どもの頃からずっと
こうやって「男」のロールモデルを押し付けられて育ったら
それが当たり前の価値観として定着しただろうってこと。
「男とはこうあるべき」に対し、
おかしいと思わず過ごしたか、
思っても口や態度に出せないまま
自分の好みや生き方を押し殺していたかも知れない。
祖母が悪いというわけではないが、
親からの価値観の押し付けは
こういう見えにくいところからでも
着実に子どもに染み込んでいく。
僕とは違う考え方の意見、
間接的に「男は大きな声でしゃべりなさい」
と言われ、腹が立ってしまった。
その時は腹立てた自分を後悔したし、
罪悪感を覚えた。
だけど今、ようやく
怒りを覚えていいことに気づいた。
湧き上がるどんな感情にも
良し悪しはなく、人間の自然な姿。
「男なんだから」と言われて腹を立て、
怒りを覚える自分もありのままの自分。
そんな自分を受け入れ許したい気持ちと、
怒りへの罪悪感に揺れながら、
少し吹雪が弱まったバス停に佇み、
帰路に着こうとしていた。
『男なんだから、大きい声出すんだから、
そんな小さい声じゃ聞こえませんよ。』
僕自身は
「男のくせに」
「男なんだから〇〇しなさい」
と言われることや、そういう価値観が嫌い。
男らしく、女らしくなんてどうでもよくて、
自分らしくいたいと思っている。
KERAの服もレディースの服も
(女装ではないが)気に入ったものは着るし、
里帰りすれば
カテゴリ的には少女漫画に入る
『赤い牙』シリーズや『超少女明日香』
といった漫画も好んで読む。
一方で、
『FUGA』『トルネードマート』
のような渋谷系の服も好き。
強くて頼り甲斐があり、
人を引っ張っていくような、
「俺について来い」は目指しておらず、
目の前のものが気に入れば「好き」
そうでなければ「こういうものもあるんだ」
と受け止めていたい。
祖母は自分の中にある
男性の「べき像」に従って言っただけ。
男は強く、声も力も大きく、
頼れる一家の大黒柱。
男とはそういう生き物で、
そうあることが善しとされた時代。
祖母が触れ、見てきた男性像に基づいて、
聴き取れない声でしゃべった僕に言っただけ。
僕は歌う時以外は声をあまり張らない。
だから時々、声が小さいと言われる。
耳が遠い祖母に、声を張り過ぎて
怒っているように聞こえさせたくなくて、
かえって聞き取りづらくさせてしまった。
そんな、声が小さくて
何を言ってるのか聞き取れない僕を見かねて、
祖母が「男だから声を…」と言っただけ。
ただの価値観の違い、それだけ。
なのに、言われた直後の僕はどうして
あんなに腹を立ててしまったんだろう。
間接的に「男らしくない」と言われたことで、
自分に対する否定と捉えてしまったんだろうか。
「男らしくしろ」と言われるのが嫌いな僕の価値観を
否定されたと思ってしまったんだろうか。
僕より半世紀以上も前の世界を見て来た祖母と
時代背景や考え方が違うのは当たり前なのに、
押し付けられたように感じて反発したんだろうか。
1つ言えるのは、僕は大人になって
色んな知識、価値観、考え方に触れてきたから
こうやって客観的に見られるってこと。
何も知らない子どもの頃からずっと
こうやって「男」のロールモデルを押し付けられて育ったら
それが当たり前の価値観として定着しただろうってこと。
「男とはこうあるべき」に対し、
おかしいと思わず過ごしたか、
思っても口や態度に出せないまま
自分の好みや生き方を押し殺していたかも知れない。
祖母が悪いというわけではないが、
親からの価値観の押し付けは
こういう見えにくいところからでも
着実に子どもに染み込んでいく。
僕とは違う考え方の意見、
間接的に「男は大きな声でしゃべりなさい」
と言われ、腹が立ってしまった。
その時は腹立てた自分を後悔したし、
罪悪感を覚えた。
だけど今、ようやく
怒りを覚えていいことに気づいた。
湧き上がるどんな感情にも
良し悪しはなく、人間の自然な姿。
「男なんだから」と言われて腹を立て、
怒りを覚える自分もありのままの自分。
そんな自分を受け入れ許したい気持ちと、
怒りへの罪悪感に揺れながら、
少し吹雪が弱まったバス停に佇み、
帰路に着こうとしていた。
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