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2019年07月28日

仲間を求めて児童館へ。

小学3年から6年生まで、
僕は家から歩いて15分くらいの児童館へ通っていた。

誰かとではなく1人、
目的は児童館で絵本を読みたかったことと、

仲間がほしかったこと。



当時から僕は学校や友人になじめず、
特に小学3年時はクラス担任と理科担任から
机を隔離される、名指しでけなされるなど差別もあり、

居場所のなさから寂しさを特に強く感じていた。

→「父との関係。(1) -小学校-
https://fanblogs.jp/yaritaikotohanokosazuyaru/archive/12/0

室内で静かに絵本を読んでる時は、
それに対して何か言ってくる人はいなかった。

だけど外に出て、みんながサッカーをしている中に
混ざろうとした時、当時仕切っていた6年生が
僕に目をつけ始めた。



僕はフィールドプレーヤーよりゴールキーパーが好きで、
いつも進んでゴールキーパーをやっていた。

だいたいみんなフォワードをやりたがり、
小学生の間では嫌がられるポジションなので、
初めのうちは「便利」と言われて仲間に入れた。

※今思えば、仲間に入れたのではなく
 「キーパーをやってくれる便利屋」として
 ゲームに組み込まれただけだった。

だけど次第に、上級生たちが至近距離から
わざと強くシュートを打ってボールをぶつけてきたり

「PKの練習」と言いながらかなり近い距離に
ボールをセットしては全力でキックされるなど、
僕がいつもゴールキーパーをすることを利用され始めた。



上級生のそんな姿を見て、周りが面白がらないはずがなく、
僕はサンドバッグのような扱いとなっていった。

キーパー以外のポジションをやってみたいと言うと
それなら仲間に入れないと交換条件を出されたので、

痛いより仲間に入りたい気持ちが強かった僕は
ボールをぶつけられるのを我慢する選択をしていた。

※4年生になり、机を隔離したクラス担任が変わるまで
 サッカーに混ざりたがっていたのは、この1年間は特に
 学校にも居場所がなかったからだろう。



そんな日が続いても、
仲間がほしくて毎日児童館へ通っていた僕は、

ある時、強くボールをぶつけられた直後に
痛みで泣きながらジャンプしてしまった。

これがよほど面白い仕草に映ったんだろう、
上級生たち、特に太めで体格のいい1人が

「泣いて飛んでやんの、えーん、ぴょんだって」

と囃し立てた。

この言葉と映像は今でもはっきり甦ってくる。

辺りも薄暗くなり始め、街頭も点き始めた夕方、
砂地のフィールドで泣いている僕を
ジャングルジムの頂上から見下ろす
上級生たちの姿も。
何が悪いのかわからない 何を恨めばいいかもわからない
ただ仲間が欲しかっただけなのにバケモノと呼ばれる

もうトナカイでも人間でもない…あいつはね
そうやって…たった一人で生きてきたんだ


『ONE PIECE』16巻 140話 より



この事件を境に、僕は児童館へ行っても
館内へ入って本を読むだけになり、
外でサッカーをしている中に近づかなくなった。

冒頭で6年生まで通ったと書いたが、
4年生からの3年間はいじめっ子と遭遇しないように
建物の陰からフィールドをじっくり観察し、
彼らがいないことを確認してからこっそり入館していた。

3年生の時にこのようないじめがあり、
4年生になって遠方のミニバス少年団へ入団したのは、

近寄りがたくなった児童館以外の場所で
仲間を求めたから、かも知れない。



そんなわけで、僕の児童館でも思い出といえば、
静かな館内でピラミッドや世界の遺跡などの
絵本を探している映像が3割、

薄暗くなりかけたフィールドで
セーブしそこねたボールに痛がり、泣きながら
上級生に囃し立てられている映像が6割。

そして、

物陰に隠れて児童館の様子を伺い、
上級生たちがいないことを願いながら
こそこそしている自分の姿が1割。



当時は仲間がほしかったことの
深い理由なんて考えもしなかったけど、

家にも学校にも居場所がないというのは
幼いながらも確かに感じていた。

今の僕が当時にタイムスリップしたら、
やっぱり仲間に入ろうとしてしまうだろうか。

それとも、こんなことをする奴らとは付き合わないと
強い意志を持っていられるだろうか。

一体どちらだろう。


posted by 理琉(ワタル) at 12:17 | TrackBack(0) | 生き方

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自閉傾向の強い広汎性発達障害。鬱病から再起後、低収入セミリタイア生活をしながら好きなスポーツと創作活動に没頭中。バスケ・草野球・ブログ/小説執筆・MMD動画制作・Vroidstudioオリキャラデザインに熱中。左利き。 →YouTubeチャンネル
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