2019年06月25日
不寛容社会 〜母子の肩身が狭い〜。
ショッピングモールの休憩スペース、
キッズルームではしゃぐ子。
「騒ぐ子は周りの迷惑になります」という張り紙。
はしゃいで大声を出す子に、
「うるさくする子は帰ってって書いてあるよ」と
張り紙の言葉を脚色し、難色を示す母。
ついに「うるさい!」と声を荒げる母、
大泣きする子。
引き裂くような泣き声が部屋中にこだました後、
「うるさい子は帰るよ!」と
さらに険しい表情で子を叱りつけ、
手を引っ張ってその場を立ち去る母。
これだけでも十分、心が痛いのに、
もっと僕が嫌な気持ちになったのは、この直後。
部屋の奥でお茶会をしていた
恐らく60代くらいの派手に着飾ったマダム4名が
「うるさいわねぇ」「いやーねぇ」と
恨めしい表情で母子を睨んでいた。
偏見を承知で言うが女性4人、
おしゃべりに花が咲き、盛り上がっているところへ
水を差された怒りはわからなくもない。
だけどこんな反応じゃ、
あまりにもその子と母の肩身が狭すぎる。
少子化対策なんて騒ぐ割には、
こういう公共の場からして
誰も母子の味方をしていない。
「騒ぐ子は周りの迷惑になります」という張り紙。
みんなが心地よく休憩できるために
静かにしましょうというメッセージを出すのはわかる。
だけど、子どもは騒いで当たり前じゃないか。
いつもと違う遊び場に来たら、
普段から親によほど抑えつけられていない限り、
興味津々で嬉しくなって、はしゃいでしまうじゃないか。
むしろはしゃぐのは、その歳ですでに
親に抑えつけられて感情が消えていない、
素直に気持ちを表現できる証拠じゃないか。
子どもがはしゃぐのは自然なのに、
場にそぐわないという理由でそれを抑えるのは
張り紙の言霊じゃなく、母親任せ。
子どもにとって難しいことを要求され、
達成できずイライラした気持ちを子どもにぶつける。
全責任を母親に押しつけているよう。
母親の居たたまれない気持ちを想像すると
本当に悲しくなる。
さらに追い打ちをかけるのは周囲の冷たさ。
部屋の奥の方で談笑していた4名のマダムの反応、
わからなくもないが、困っている人への台詞は
もっと優しいものが用意できたんじゃないか。
彼女らの中には同じように子育てを経験して、
同じように公共の場で困った人だっているはずなのに。
世間は子育てする人に優しくない、
その現場を目の当たりにした気持ち。
僕が見かけたのはあくまで1シーンだし、
たまたま極端な反応の人たちと居合わせただけ、と思いたい。
お子様は静かにさせてください、
だけど手は貸しません。お母様が何とかしてください。
子どもが騒ぐと嫌な顔をする周囲、
それに対して気まずくなる母、
場合によっては謝って回ることだってあるだろう。
子どもが小さい内は、母親はあらゆる場所で
謝り続けて過ごすと聞いたことがあるから、
そんな場面が目に浮かんで悲しくなった。
以前、騒音の問題で保育園の新設が没になったと
何かの記事で読んだことがある。
その記事と今回の事件を比べるのは
フェアじゃないとはいえ、
なんか…寛容になれないのかなぁ…。
日本人が、なんて一括りにするのはどうかと思うけど、
みんな…そんなに不幸なんだろうか。
そんなに他人の仕草や振る舞い1つに
神経質にならないといけないくらい、
追い詰められて余裕がないんだろうか。
誰かを攻撃する隙が見えたと思いきや、
すかさず刺しに行かないと自分を保っていられないんだろうか。
だとしたら、そんな人を量産してるこの国って、
一体何なんだろうか。
ここまでは飛躍しすぎかも知れない。
優しい人だってたくさんいる。
配慮に溢れた、あたたかい場面だって
地下鉄やバスでたくさん見た。
だけど今回は、寛容ではない世間の
氷山の一角を見てしまった。
キッズルームではしゃぐ子。
「騒ぐ子は周りの迷惑になります」という張り紙。
はしゃいで大声を出す子に、
「うるさくする子は帰ってって書いてあるよ」と
張り紙の言葉を脚色し、難色を示す母。
ついに「うるさい!」と声を荒げる母、
大泣きする子。
引き裂くような泣き声が部屋中にこだました後、
「うるさい子は帰るよ!」と
さらに険しい表情で子を叱りつけ、
手を引っ張ってその場を立ち去る母。
これだけでも十分、心が痛いのに、
もっと僕が嫌な気持ちになったのは、この直後。
部屋の奥でお茶会をしていた
恐らく60代くらいの派手に着飾ったマダム4名が
「うるさいわねぇ」「いやーねぇ」と
恨めしい表情で母子を睨んでいた。
偏見を承知で言うが女性4人、
おしゃべりに花が咲き、盛り上がっているところへ
水を差された怒りはわからなくもない。
だけどこんな反応じゃ、
あまりにもその子と母の肩身が狭すぎる。
少子化対策なんて騒ぐ割には、
こういう公共の場からして
誰も母子の味方をしていない。
「騒ぐ子は周りの迷惑になります」という張り紙。
みんなが心地よく休憩できるために
静かにしましょうというメッセージを出すのはわかる。
だけど、子どもは騒いで当たり前じゃないか。
いつもと違う遊び場に来たら、
普段から親によほど抑えつけられていない限り、
興味津々で嬉しくなって、はしゃいでしまうじゃないか。
むしろはしゃぐのは、その歳ですでに
親に抑えつけられて感情が消えていない、
素直に気持ちを表現できる証拠じゃないか。
子どもがはしゃぐのは自然なのに、
場にそぐわないという理由でそれを抑えるのは
張り紙の言霊じゃなく、母親任せ。
子どもにとって難しいことを要求され、
達成できずイライラした気持ちを子どもにぶつける。
全責任を母親に押しつけているよう。
母親の居たたまれない気持ちを想像すると
本当に悲しくなる。
さらに追い打ちをかけるのは周囲の冷たさ。
部屋の奥の方で談笑していた4名のマダムの反応、
わからなくもないが、困っている人への台詞は
もっと優しいものが用意できたんじゃないか。
彼女らの中には同じように子育てを経験して、
同じように公共の場で困った人だっているはずなのに。
世間は子育てする人に優しくない、
その現場を目の当たりにした気持ち。
僕が見かけたのはあくまで1シーンだし、
たまたま極端な反応の人たちと居合わせただけ、と思いたい。
お子様は静かにさせてください、
だけど手は貸しません。お母様が何とかしてください。
子どもが騒ぐと嫌な顔をする周囲、
それに対して気まずくなる母、
場合によっては謝って回ることだってあるだろう。
子どもが小さい内は、母親はあらゆる場所で
謝り続けて過ごすと聞いたことがあるから、
そんな場面が目に浮かんで悲しくなった。
以前、騒音の問題で保育園の新設が没になったと
何かの記事で読んだことがある。
その記事と今回の事件を比べるのは
フェアじゃないとはいえ、
なんか…寛容になれないのかなぁ…。
日本人が、なんて一括りにするのはどうかと思うけど、
みんな…そんなに不幸なんだろうか。
そんなに他人の仕草や振る舞い1つに
神経質にならないといけないくらい、
追い詰められて余裕がないんだろうか。
誰かを攻撃する隙が見えたと思いきや、
すかさず刺しに行かないと自分を保っていられないんだろうか。
だとしたら、そんな人を量産してるこの国って、
一体何なんだろうか。
ここまでは飛躍しすぎかも知れない。
優しい人だってたくさんいる。
配慮に溢れた、あたたかい場面だって
地下鉄やバスでたくさん見た。
だけど今回は、寛容ではない世間の
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