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タグ / ウェポンストーリー

記事
脛削りの鉄 [2015/02/04 00:00]
恐ろしいほどの武勇と、類い稀なる英知を持った猛将がいた。彼の武勇は近隣諸国にまで鳴り響き、民の彼を崇める声が通りを埋め尽くしていた。 しかし、その声望を恐れた王は彼を無実の罪で捕らえ、三日もいれば我を失うといわれる、城の最深部の独房に閉じこめた。 そして三年後、王が牢に出向くと、そこには両の足が腐り落ち、息も絶え絶えな男が蹲っていた。ただ、その王を睨み付ける眼は未だ強い輝きを失ってはいなかった。王はその眼に苛立ち、ついに自らの剣で彼を刺し貫こうとした。 王の剣が男に届く..
深い闇 [2015/02/03 00:00]
あるところに、息をするように人を殺す男がいた。 理由も理念も理屈も理想もなく、ただ人を殺し続けた。 人を殺したいわけではなく、男にはそれしか出来なかった。 ある日、男は路地裏で少女を取り囲む集団に出くわした。 男はいつもの様に特に理由もなく集団を殺戮しつくした。 残った少女を殺そうと振り返ると、 少女は涙を浮かべながら男に感謝していた。 人から感謝されたのは、男の人生で初めてだった。 男は自分のやったことに初めて意味を見いだすことができた。 男は満面の笑みを浮かべると、..
封剣・破天の旋律 [2015/02/02 00:00]
かの地に武具の名匠あり。 神に弄ばれる世界を憂い 神の力に打ち勝つ武具を 生み出すことを決意す。 神に抗うは、封印の力。 封印の力、即ち女神の力。 名匠は女神の力を武具に封入す。 かの女神は、 禁じられた愛を秘めし女神。 無垢なる女神。 宿るは「命」、紫色に秘められし力 生命の源、魂の力。
ノウェの長剣 [2015/02/01 00:00]
今より数年前、ノウェが騎士団の見習いとして入団する日、前騎士団長より授かったのがこの剣である。ノウェは封印騎士団に保護されて以来、前騎士団長オローが父代わりとして、人としての生き方を教え込まれてきた。 豪放磊落で剣の腕も右に出るものはいない。オローはノウェの憧れでもあった。ノウェは思っていた。いつかはオローのような強い“人間”になるんだ、と。そして、鍛錬を怠ることなくこの剣と共に歩んできた。 初陣の日。戦線での壮絶な命のやり取りに躊躇したノウェは間一髪のところをオローに助..
勇者のナイフ [2015/01/18 00:00]
とある夫婦が妻の腹に子ができたことを告げられた。二人は初めての子を喜び、周りの者は二人を祝福しようと、明くる日の夜、宴を設けた。親戚始め多くの者が祝福しに訪れた。その中に見事な法衣の預言者がいた。 預言者は夫婦に一振りの短剣を渡して言った。「この剣は使うものを選ばず、振ればそれは手練の一閃となろう。これをもって子を守るがよい」夫が剣を持つと、自らの力は漲り技巧が冴えゆくのがわかった。 夫婦に預言者はさらに言った。「生まれてくるは天の子。生まれてくるは人の子。人に災いをもた..
少年の欲望 [2015/01/17 00:00]
その昔、娘達を次々と騙し、愛と財を奪い続けた少年がいた。怒った娘達は、妖精王の力を借り、少年を生きながらに剣の中に封印した。冷たい刃の奥深くから、少年は己の罪深さを嘆き続けた。時は経ち、老いた娘達は次々と死んでいった… 娘達が一人死ぬ度、剣の中、老いを知らない少年に、止まっていた時間が戻っていく。同時に少年の後悔の念が薄れ、日に日に娘達に対する憎しみが増していく。娘の最後の一人が死んだ時、ついに呪いは解け、少年は元の体に戻った。 自らの肉体を再び手にした少年の欲望は、止ま..
焔の簧 [2015/01/16 00:00]
その竜は死を前に後悔していた。なぜ卑しい人間の子を助けようなど思ってしまったのか…。しかも…それが竜狩りの罠とは情けない…。意識が朦朧とする中、何者かが目の前で戦っている…次に目を覚ますと竜は手当てを受けていた… 竜の命を救ったのは人間だった。その人間は王を目指していた。竜には興味のない話だが、この男なら相応しいのだろうと思った。その時、男の胸に矢が突き刺さる。竜狩りの連中が仲間を呼んだのだ。不意打ちを受け、倒れる男……。 応戦するも矢を受けた身体。次第に男の動きも鈍くな..
領主の狩猟刀 [2015/01/15 00:00]
とある国の領主が狩猟の際に必ず持ち歩き、快楽にまかせて森の動物を根絶やしにしたという伝説の残る刀。数十年後、領主の孫が新しい領主となった際、この刀を受け継いだ。 新しい領主は柔和な性格で、狩猟も熱心ではなかったが、この刀を手にしてからは好んで狩猟に出るようになった。 領主はしだいに奇怪な行動をとるようになっていった。食べ物を皿から直接舐めとるようになり、城内でも這い回る姿をたびたび目撃された。やがて、領主は姿を消した。 領主の行方は誰も知らない。ただ、今でも..
没落した王家の剣 [2015/01/14 00:00]
あたたかな、春の頃でした。邪悪な竜が、気まぐれに人の国を襲いました。竜は王族をみな殺しにしました。竜がお城でひと寝入りしていると、剣を持った女の子が入ってきました。女の子は竜をゆり起こして言いました。 「わたしが殺そうとしていた王様はどこ?」竜は少しきょとんとして言いました。「もう食べてしまったぞ?」すると、女の子はていねいに竜におじぎをしました。そして、「ありがとう!」と元気いっぱいに竜に言いました。竜は聞きました。「お嬢ちゃん、どうしてお礼をするのかな?」 女の子は言..
涅槃の短剣 [2015/01/13 00:00]
神殿の祭壇に、ひっそりと奉られた短剣がある。それは、神殿建立の際人柱となった少女達の、自害に用いられた聖なる短剣だった。 神に命を捧げた少女は、神殿の柱と同じ数。それは、望まず死んだ少女達の呪いで、刀身が醜くねじ曲がる程のものだった。 少女達の呪いか、司祭らは次々に事故や病で急逝した。そして大きな戦の後、神殿は無人になった。 建立から数百年。神殿は今もあり続ける。祭壇の短剣は月光を宿し、その光で少女達の墓碑となった神殿を、淡く照らし続けていた。
死の舞踏 [2015/01/12 00:00]
遥か昔、幾つもの小国の戦乱によって人心の荒れ果てた地方に、一人の英雄によって興された国があった。英雄はそのまま皇帝となり、近隣の国を武力によって併合していく。戦乱で疲弊しきっていた国民たちは、その王国との併合を喜んだという。 皇帝は時折酒宴を催し、美しい踊り子を呼んで舞を踊らせた。公平無私な統治を行った皇帝の、数少ないささやかな贅沢だった。臣下の反対を押し切り、矛を交えている最中の国から踊り子や楽団を招くこともあったという。その日も戦端に聞いたばかりの隣国から、一人の美しい..
拷問部屋の肉塊 [2015/01/11 00:00]
その鉄棍は、拷問部屋の片隅に置かれていた。命を奪わずに、最大の苦痛だけを与え続ける拷問において、鉄棍の役目は最後にやってくる。 手足をもがれ目鼻をえぐられ、最早苦痛に耐えきれずに死を望む罪人にとって、鉄棍の一撃は焦がれる程に待ち遠しい。 彼らは血を吐きながら叫ぶ。「その鉄棍で、はやく殺してくれ」求められ欲せられ、鉄棍は重々しく振りかざされる。 一撃で罪人を肉塊へと変え、鉄棍はまた、拷問部屋の片隅に置かれる。そして、次の罪人の狂おしい求愛を、静かに待つ。…血肉にまみれたそ..

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