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2014年01月01日

古の覇王

太古の文明で絶大なる権力を持っていたと言われる王が所持していた剣。その覇王の手により王国は栄華を誇り、繁栄を極めたが…。

熟れた果実は腐り落ちて行くのみ。王の権力の下で驕り高ぶり自ら歩むことを止めた民により、王国は堕落し衰退の道を辿っていく。

すでに己の力ではどうすることもできなくなっていることに気づいた王は、邪心を自らの愛刀に召還し、堕落した民の虐殺を繰り返す。

剣に宿りし邪心は血を吸うことの喜びに打ち震え、最後に残った王の命を奪った頃には、白銀だった刀身が、血に染まり漆黒になっていったという。

2014年01月02日

死の舞踏

遥か昔、強大な力を持つ隣国の圧力に苦しみ、崩壊寸前の小さな王国があった。隣国に攻め込まれた国は女子供も容赦なく処刑され滅亡していく。

王国には美しく、そして勇敢な姫がいた。王国の危機を救うために立ち上がる姫。姫は踊り子に化け隣国の皇帝の酒宴に潜り込む。

姫の舞は恐ろしいほどに妖艶で美しく皇帝も一瞬にして心を奪われた。姫を呼び寄せる皇帝。気づいた時には彼の胸に刃が突き刺さっていた。

その後、皇帝を失った隣国は勢いが衰え滅亡した。王国を救った美しい姫の伝説は、今も語り継がれ、この剣を持って舞うことが踊り子の夢とされる。

2014年01月03日

没落した王家の剣

邪悪な竜により国を滅ぼされた王族の剣。その栄華を誇る派手な装飾とは裏腹に、刀身には滅ぼされた王族の怨念が込められているという。

王族の怨念は持つ者を呪い、この剣を振るった者は毎夜、悪夢にうなされ続け、最後には必ず不幸な死を迎える。

ある小国の王も剣の美しさに心を奪われ、悪夢にうなされ続けながらも常に身に着けていたが、同じように悪しき竜によって国を滅ぼされた。

この呪いから開放されるには、この剣を使い王家の血筋を絶った悪しき竜の命を奪うことらしいのだが、未だかつて呪縛から逃れた者はいない…。

2014年01月04日

領主の狩猟刀

とある国の領主が狩猟の際に必ず持ち歩いた、お気に入りの剣。領主は動物の命を奪う快感に溺れ、意味もなく日々狩猟を続けていた。

ある夜、森の動物達が集まり話し合いをした。「これ以上、殺戮を繰り返すつもりなら自分たちが領主を討つしかない!」

領主の屋敷を囲み、機会を窺う森の動物たち。その様子に気づいた領主は大喜びする。「このわしに狩られたがっておるのか!」

喜び勇んだ領主の前に、非力な動物達はなす術もなく、すべて狩り殺され森からは動物達の姿が消えた。結局、領主は天命をまっとうしたという。

2014年01月05日

少年の欲望

少年は若く、美しかった。彼は村から村を渡り歩き、次々と娘たちに甘い言葉を囁いて結婚を申し込む。

彼女たちは少年に家畜や、家や、お金、そして愛情を惜しみなく与えた。だがある祭りの夜に少年のウソがすべての村娘達に発覚してしまう。

娘達の怒りは凄まじく、妖精王の力を借りて少年に呪いをかける。それは生きながらにして剣に封印されるという魔術であった。

今も冷たい刃の奥深くから、己の罪深さを嘆く少年の声無き叫びが聞こえるという。

2014年01月06日

輪廻転生

深い森に囲まれた領地を持つ貴族に伝わる、丸い刃を持つ特殊な剣。その剣を使う者は大天使の祝福により三度再生するといわれている。

元々は拷問用の武器で、外の刃は相手を両断できるように鋭い切れ味で、内側の刃は苦痛を与えるために刃を鈍くしている。

柄の部分には毒を入れることができ、相手の身体に剣先を突き刺すと鋭い突起の先端から毒が飛び出し、相手を即座に死に至らしめる。

あまりの残虐さゆえ時の皇帝より使用を禁じられた後、歴史の裏舞台で暗殺用の武器として独自の進化を遂げることになった。

2014年01月07日

地竜の鉤爪

帝国の考古学者が聖なる地の遺跡から掘り出した謎の化石。何かの生物の化石らしいのだが、化石を包む岩が異常に硬く手をつけられずにいた。

当初は貴重な化石を前に、慎重に、丁寧に扱っていた考古学者だったが、いかなる道具や強力な火薬を用いても覆った岩を砕くことができない。

壊すどころか削ることもできない化石に苛立ち、己を見失った考古学者は化石に頭を何度も打ちつけ、そのまま絶命してしまった。

黒光りする刀身は地竜。地竜の爪は闘いの中、流れる血で削られていく。それを知っていれば考古学者は無駄な死を迎えずに済んだであろう。

2014年01月08日

首切り包丁

滴り落ちる肉汁、口の中に広がるハーブの香り。その料理人が作る肉料理は、シンプルでありながら、誰もが唸るほどの美味しさだった。

彼の店には連日行列ができ、贅を知り尽くした時の公爵ですら彼の料理を味わうためならば、お忍びで城から抜け出すほどであった。

料理人の笑顔は、ひとたび調理場に入ると真剣そのものになる。彼が取り出した大きな肉の塊はどうやら食用のものではなかったのである。

時代が移りすぎ、料理人もその店も、その町も消え去った今も、彼が使った包丁だけは錆びることなく次の出番を待ち続けている。

2014年01月09日

涅槃の短剣

神殿建立の際、人柱となる少女が自らの命を絶つために使った短剣。代々の人柱の命を絶ってきた剣身からは少女達の魂が舞い踊るといわれている。

第一代の人柱は敬虔な信者であった。清らかなる少女は純粋に神殿の礎となることを選び、自らの命を絶った。

第二代の人柱は心優しい町娘であった。人柱に選ばれたことを悲しみながらも、人々の役に立つならばと、少女は命を絶った。

第三代の人柱は盗みを働いた娘であった。娘は神を呪いながら息絶えた。その時から、直刀であった剣身は捻じ曲がったといわれている。

2014年01月10日

白蝋の剣

鋸状の刃で相手の剣と肉を切り裂く剣。この剣をあまり使い過ぎると引き裂く時の振動で指がしびれ、蝋のように真っ白くなり体が動かなくなる。

今よりも何百年も昔、黒き肌の騎士はこの剣を使いこなし数々の武勲を立てていった。次第に漆黒の体は雪のように白くなってゆく…。

時が経ち、国の威信を懸けた大戦で敵大将の首を討ち取り勝利を治めた黒き騎士。彼の体は既に白を超え透明で誰の目にも見えなくなっていた。

勝利に喜び歓声が上がる中、一人の兵士が空に向けて放った祝矢が黒き騎士の心臓を貫く。しかし兵士達は誰一人、彼の死を知ることがなかった…
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