2019年10月25日
米トランプ政権 米国からキューバへの航空便禁止を発表 ハバナ行き以外すべて 12月10日より発効
2016年8月31日、ジェットブルーのサンタ・クララ便就航を歓迎する水のアーチ
Cubadebate、2019年10月25日
米ドナルド・トランプ政権は米国からキューバへの航空便をハバナ行きを除きすべて禁止する、と米通信社AP通信がきょう金曜日(10月25日)報じた。
これは、キューバに対する封鎖をエスカレートさせ、バラク・オバマ大統領政権が促進した米国とキューバ間の和解を後退させるための、新たな措置である。
米運輸省は、ジェットブルーとアメリカン航空のサンタ・クララ、オルギン、カマグエイ行き航空便が12月10日から禁止される、と発表した。
この措置は「財務省の要請により」取られた、と当局は声明で述べており、声明では、この措置は45日以内に有効となる、と特定している。
ハバナ行き航空便は米国からキューバへの航空便の大部分を占めており、「合法であり」続ける。今回の措置をとるために選ばれた理由は、米国で禁止されているキューバへの米国人の観光をなくすことである。
しかし、どれだけの人びとが観光目的でこの航空便を利用しているというのか。その多くはキューバの家族を訪問する米国在住のキューバ人である。
米国の外務トップ、マイク・ポンペオ国務長官は運輸省に対して書状で、キューバ政府に対する制裁を強化するために航空便の認可を休止するよう要請した。
キューバ外相:米国は自国民の渡航禁止を強化し、彼らの自由を奪っている
米航空会社のキューバの空港9か所への航空便を休止させるという、米国政府のキューバに対する封鎖の新たな措置を、断固として非難する、とキューバのブルーノ・ロドリゲス・パリージャ外相はツイッターで声明を発表した。
ロドリゲス外相は、この措置は「米国の自国民の渡航禁止を強化し、彼らの自由を奪うものである。諸国民間の結びつきを傷つけるものである」、と非難した。
「われわれが譲歩することはない。必ず勝つ」、とロドリゲス・パリージャ外相は述べた。
一方、キューバ外務省のカルロス・フェルナンデス・デ・コシーオ米国総局長は、帝国主義が「キューバの揺ぎない抵抗を懲らしめたいという一心で」、キューバの数都市への定期便を攻撃している、と投稿した。
米国政府にとって「家族の交流に支障が出ることは重要ではない」し、不公平な不快感が生まれるのも彼らは気にしていない。「われわれの返答は不変である」、と総局長は締めくくった。
(AP通信およびクーバデバテの情報による)
テレスールTV
EEUU prohibirá todos los vuelos hacia destinos en Cuba, con excepción de La Habana
http://www.cubadebate.cu/noticias/2019/10/25/eeuu-prohibira-todos-los-vuelos-hacia-destinos-en-cuba-con-excepcion-de-la-habana/#.XbUvr-j7TIU
シエンフエゴスの野球記者 デリリィス・レジェス・サンチェス 交通事故で急死
ダリリィス・レジェス・サンチェス(右)、シエンフエゴスの選手にインタビュー
Cubadebate、2019年10月25日
シエンフエゴスの週刊紙シンコ・デ・セプティエンブレのスポーツ欄を数年前から担当している新聞記者ダリリィス・レジェス・サンチェスがきょう金曜日(10月25日)、交通事故のため死亡した。
2009年にラス・ビジャスのマルタ・アブレウ中央大学ジャーナリズム専攻科を卒業したダリリィスは、シエンフエゴス大学で歴史学と人類学の修士号を取得した。
ダリリィスは、卓越した仕事により数々の賞を受賞した若い世代の記者の一人であり、取り扱うテーマはスポーツの話題から文化・社会的切り口のテーマまで多岐にわたった。高いプロフェッショナリズムと真実へのこだわりをつねに反映させた、シエンフエゴス野球チームやサッカー選手たちの結果や、県内での大きな関心事に関する彼女の記述は、読者によって確かに記憶されていくことだろう。
彼女の微笑みは、シエンフエゴスの球場で、チームが勝とうが負けようが、広がり続けるだろう。ジャーナリストとして働いたこの10年間で彼女は、多くのシエンフエゴスの人びとに記憶される著名なレポーターとなった。
「ホセ・ゴンサーレス・バロス」スポーツジャーナリズムコンクールでは、その論評や、自身のブログ「エル・エレファンテ・ベルデ」の活動などによって、賞とノミネートを受けた。
さらに、「ルベーン・マルティネス・ビジェナ」文化ジャーナリズム・コンクールではノミネートと受賞、「26・デ・フリオ」ジャーナリズム・コンクールではノミネート、また2017年にはキューバジャーナリスト連合シエンフエゴス支部から年間最優秀作品に授与される「フアン・ダビ」賞を受賞している。
キューバのスポーツ界、若きジャーナリストの死に哀悼の意を表する
きょう金曜日(10月25日)、INDER指導部はスポーツ記者ダリリィス・レジェエス・サンチェスの突然の死に対し、哀悼の意を表する声明を発表した。
当サイトでは下記にこの声明全文を掲載し、キューバのジャーナリズム業界とスポーツ界を覆う悲しみを共有する。
INDER管理局による哀悼メッセージ
INDER管理評議会は、きょう交通事故により33歳で死亡したシエンフエゴスの新聞記者ダリリィス・レジェス・サンチェス(1986年6月6日生)の遺族、友人、同僚に哀悼の意を表する。
彼女の才能、プロフェッショナリズム、献身、すぐれたアイデアは、何年にもわたって、シエンフエゴスおよびキューバにおけるスポーツのもっとも重要なテーマに寄与した。
きょう、まさしく、その死は、彼女が何度も激しく大胆な言葉をささげたシエンフエゴスチームの第59期キューバ野球リーグの活動の放送のあと、人びとを驚かせた。
ラス・ビジャスのマルタ・アブレウ中央大学のジャーナリズム学士で、また歴史学と人類学の修士であるダリリィスは、自社の新聞「シンコ・デ・セプティエンブレ」やその他のキューバメディアに、疑いなき価値ある美文を提供した。これにより何度も受賞に値した。
この大きな喪失を前にして、われわれは彼女が愛した人びとへの援助を約束するとともに、祖国を愛し擁護したひとりの若者が遺した模範を強調するものである。
INDER管理評議会
2019年10月25日、ハバナ
ダリリィス・レジェス・サンチェス(右)
ダリリィス・レジェス・サンチェス(右)、家族とともに
ダリリィス・レジェス・サンチェス
ダリリィス・レジェス・サンチェス、シエンフエゴスのキャップをかぶり球場で観戦
ダリリィス・レジェス・サンチェス(右)、シエンフエゴスのキャップをかぶり球場で観戦
ダリリィス・レジェス・サンチェス、シエンフエゴスの名選手ウルトゥス・アルバレスのユニフォームを着る
ダリリィス・レジェス・サンチェスの葬儀、シエンフエゴスチームが参列
ダリリィス・レジェス・サンチェスの葬儀、シエンフエゴスチームが参列
シエンフエゴスのユニフォームを着たダリリィス・レジェス・サンチェス
( ACN, JIT y シンコ・デ・セプティエンブレ紙の情報による)
キューバTV (2019年10月25日)
キューバTV (2019年10月26日)
ジャーナリスト、デリリィス・レジェス・サンチェスの記憶
Destacada periodista cienfueguera fallece tras accidente de tránsito
http://www.cubadebate.cu/noticias/2019/10/25/destacada-periodista-cienfueguera-fallece-por-accidente-de-transito/#.XbTUNOj7TIU