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2017年03月08日

ブラディミール・バーニョス WBC中国戦後インタビュー 5回1安打の好投

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CUBADEBATE、 2017年3月8日、Joel García記者

ピナール・デル・リオの投手ブラディミール・バーニョスはカリビアン・シリーズに引き続き、第四回WBCの開始においても混乱無く勝利を確実にする投球をおこなった。最大限の力を発揮し、集中し、ストライクを放り、さまざまなプレッシャーに打ち勝つ神経を備えていた。

出場した国内シリーズ15年間で112勝の左腕は、今週火曜日(3月6日)に中国戦に登板し、5回を完全に抑えた。救援に引き継いだとき、カルロス・マルティ監督の「油断するな」という指示を守ったと確信していた。

試合後に記者会見の場に招待客の一人として入るまえに彼は、5つの質問に応じてくれた。WBCでのデビューに向けていかに準備したかという、内面への変化球の意図を込めた質問だ。

- 中国戦への登板を知ったのはいつですか。

中国戦に投げるのを知ったのは数日前だ。きのうの日本戦では接戦のときや点が入らないときなど必要な際には全員が登板できるように準備していたけれど。

もう負けると先には進めなくなるとても重要な試合だというのはわかっていたので、後続の投手が投げやすくなるようにできるだけ投げようとがんばった。

- ここ数週間あなたは、クリアカンでのメキシコ戦、今回の中国戦と、鍵になる試合で登板するスペシャリストのようです。ご自身ではどう思っていますか。

今回は自分の番になったし、自チームであるピナール・デル・リオでの国内リーグのプレーオフでもそうだった。確かに重要なキーとなる試合だが、自宅で数時間前にカウンセラーの助けを借りて集中を心がけているだけだ。あとで重要なのはその目的を失わず、四球の数を減らして、カウントで常に優位にいることだ。

- 今週金曜日のオーストラリア戦に向けたチームの状態はどうですか。

きのうは日本戦で敗れたものの、王者チームのトップ投手の一人を打つことができたので、チームは元気づいている。ただリリーフの部分でうまくいかなかった。金曜日は二次ラウンドに進出して国民のみんなに喜びを与えられるよう願っている。

- 2011年のシーズン後に初めてキューバ代表に選ばれて以降、いまあなたはキャリア最良の時期を過ごしていると思いますか。

その時期はとてもよかったが、そのあと、キューバ代表でい続けることはできず、自分は少し過小評価されたと思う。というのは実際には自分の成績はそれほど落ちなかったから。いまはとても調子がいい。年数を重ねるにつれて、ひとは経験と知識を増やす。スピードは落ちるかもしれないが、投げるための技巧は増え、それは多くの勝利に導いてくれる。

- この大会の球数制限規則からいっても、中国戦での5回パーフェクトピッチングは想像しましたか。

パーフェクトピッチングであればとてもすごいことだったのかもしれない。いまわれわれはWBCにいるのだから。そこには弱いチームも強いチームもいるけど、どのチームも過小評価はできないし、個人的な手柄という以上に私は仲間全員と国民に勝利をささげたかった。彼らと一緒にそれを成し遂げた。


中国戦ハイライト(3月8日)

Cinco entradas de preguntas con Vladimir Baños
http://www.cubadebate.cu/noticias/2017/03/08/cinco-entradas-de-preguntas-con-vladimir-banos/#.WMDn-tLhDIV



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2017年03月07日

キューバ代表、二年連続でカンナム・リーグ出場決定 6月8日より

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Radio Habana Cuba、2017年3月7日、Rodolfo Durán記者

キューバ代表チームが二年連続でカナディアン・アメリカン独立リーグ(カンナム・リーグ)に参加し、初戦をトロワリヴィエールと対戦することが決まった。

キューバチームは、現地6チームに韓国チームを加えた合計8チームで、22日間で21試合をおこなう。

初戦は6月8日から11日までトロワリヴィエールと対戦し、その後ケベック・キャピタルズ(6月12日〜15日)、オタワ・チャンピオンズ(6月16日〜18日)、サセックス・カウンティー(6月19日〜21日)、ニュー・ジャージー(6月22日〜25日)、ロックランド・ボールダーズ(6月27日〜29日)と続く。

トロワリヴィエール、ケベック、ニュー・ジャージーとの対戦は4連戦となり、前年王者のオタワ、サセックス・カウンティー、前年準優勝のロックランドとは3連戦となる。

キューバチームは2016年、現在第四回WBCに出場している12選手をメンバーに含む代表チームでカンナム・リーグに初参加し、11勝9敗と勝ち越した。

Cuba debutará ante el Trois Rivieres en la liga Can Am
http://www.radiohc.cu/noticias/deportes/123508-cuba-debutara-ante-el-trois-rivieres-en-la-liga-can-am



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2017年03月06日

フレデリク・セペダ WBC直前インタビュー 開幕戦の日本戦が最も重要だ

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Trabajadores、2017年3月6日、Joel García León記者

第四回WBCのような大会であらゆるリスペクトを受けるに値するキャリアを持つフレデリク・セペダは、WBC過去三大会での最優秀選手に選ばれたことを問われても、驕ったところをまったく見せず、3月7日に東京ドームでおこなわれる日本との初戦に勝つことの重要性を主張することのほうを好んだ。

「初戦に勝つことが、プレーオフであれなんであれ、残りの試合に向けてのチームの気力にプラスの効果を発揮するんだ。それはもし初戦に負けたら即敗退するという意味ではないが、日本戦には勝つ気で望まなければならない。彼らは無敵の存在ではない。」、とセペダは言った。

- WBC大会史上もっとも完璧な選手としてあなたを位置づけたESPNによる選抜をどう受け止めましたか。

WBC大会史上の最優秀選手のリストに選ばれたことは非常に光栄で名誉なことだ。この大会には大リーグの選手たちもたくさん出場しているからね。私の名前が取り上げられたことはひじょうに印象深いことだし、私のスポーツキャリアにも残るべき出来事のひとつだろう。

しかしいまどんな個人記録も私の関心外であるということは断言できる。もちろん達成できればそれに越したことはないが、いま重要なのは、今大会でプレーする私の最大のモチベーションはキューバチームに私の最良の打撃を提供することであり、国の旗を守るということなんだ。

- 今回のチームは、これまでの2006年、2009年、2013年とはかなり違いますが、彼らに何を伝えますか。

キューバ代表チームにはいつも満足している。今回は確かに若いが、とても熟練しており、勝つ意欲にあふれ、統制がとれている。若い選手たちには、国際大会は期間がとても短いので、敗北からはすぐに立ち直り、打席ごと、イニングごと、試合ごとに切り替えることが必要だ、と話している。

強化試合であまり勝てなかったことに満足していないのは確かだが、しかしそれはもう終わったことだ。大事なことは、これからわれわれはトーナメントに立ち向かうんだということと、明日から始まる試合が決定的に重要だ、ということをいま理解することだ。

- 体調はどうですか。

強化試合での体調はいいよ。少し遠ざかっていた時期もあったが、数ヶ月前にトレーニングを始めてから、プレーオフではなんの痛みも感じていない。今回のレベルのような国際的投手陣との対戦も久しくしてなかったけど、時差や気候、長旅があったにしてはいい結果が得られたと思っている。

- 対戦する日本チームについては。

彼らはつねにすぐれた守備、ピッチング、打撃を見せるだろうが、われわれもグラウンド上で尊敬の念を表現しなければならない。今回の彼らのメンバーは確かにさまざまな理由から過去の強さは持っていないが、野球について言えば日本はつねに日本なんだ。

- ラインナップのなかで3番打者というのは好きですか。

これまで3番、4番、5番、6番のときまであった。それは指揮する監督次第だ。私はただ結果を出すために準備するだけだし、打順はトーナメントから与えられるものだと思っている。

- キューバは目標である二次ラウンドに進出しますか。

野球は得点をとって勝つものだ。われわれは得点力に問題があったし、それが課題になる。投手陣は今大会で規定されている球数制限のなかで忍耐強く投げなければならないし、打撃陣は得点をあげなければならない。もちろん、進出は可能だが、それが簡単だと考える人は誰もいないだろう。


セペダインタビュー(今回のとは別)


日本戦前キューバ国家斉唱(3月7日)

CM 2017: Cepeda insiste en la importancia del primer juego
http://www.trabajadores.cu/20170306/cm-2017-cepeda-insiste-la-importancia-del-primer-juego/
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2017年03月05日

WBCキューバ代表の日本戦先発はエンテンサ マルティ監督が明言

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キューバ代表チームは今週日曜日(3月5日)、大阪での強化試合最終戦を終えたあと、夜10時にホテル・ニューオータニに到着した。第四回WBCでの日本との初戦に起用する先発投手についての話をカルロス・マルティ監督にもちかけたときの答えは人を驚かせるものだった。「私たちはノエルビス・エンテンサで考えている」

監督が言うには、わが投手陣の可能性を分析したところ、シエンフエゴスの右腕(エンテンサ)が「救援のヨアニ・ジェラとともに、初戦の勝利を得るための最良の切り札のようだ。」、と述べた。

直後に監督は、「ブラディミール・バーニョスと(ブラディミール・)ガルシアは、初戦の勝利を守るために必要とならない限り、初戦には登板しない。彼らの中から3月8日に東京ドームで予定されている第二戦の中国戦に登板する投手が出る予定だ。」、と認めた。

「ラサロ・ブランコはオーストラリア戦に登板する予定だ。この試合はわれわれにとって決定的な試合となる。もちろん中国戦にも勝たなければならないが。ブランコは投球数制限により二次ラウンドの開始に投げられない可能性も確かにあるが(50球以上投げると4日間休まなければならない)、オーストラリア戦はどうしても勝たなければならない試合だ。あとから次の戦略を考える。」、とマルティは話した。

アジアでの強化試合連戦が1勝5敗1分という結果に終わったことについて、この経験豊かな首脳は意見を隠さなかった。「準備はよく出来ていたが、結果は期待したものではなかった。選手たちは、時差や長旅や気候(気温2度という寒さ)に適応しなければならなかったが、非常に重要な大会に立ち向かうための用意はすでに出来ていると感じている」。

キューバメディアとの短いやりとりの中で監督は、「チームの若い選手たちが全体的にわれわれの野球よりも優れている野球に直面している、ということは誰の目にも明らかなことだ。」、と説明した。「だからこそ今回の日本プロリーグのチームとの2試合では彼らにより多くの機会を与えた。」

3月7日の日本戦でスターティングメンバーに入るであろう選手たちの打撃を監督は評価した。「ヨエルキス・セスペデス、ユリスベル・グラシアル、ウィリアム・サアベードラ(きょうの試合で4打数4安打)、ロエル・サントス、フランク・カミーロ・モレホン、フレデリク・セペダは打撃が好調だ。」。またカルロス・ベニテス(無安打だったが)は二塁、アレクサンデル・アヤラは遊撃、アルフレド・デスパイネは左翼を守る予定であることを監督は確認した。

最後にマルティは、今大会では投球数制限の決まりがあることから、救援投手の存在の重要性を認めた。「先に述べた先発投手以外の投手たちはみな救援する用意が出来ており、チームのいかなるリードも守る役目を担っている。」

おそらく過去の大会のときのメンバーよりは劣っていると思われる日本代表メンバーについての意見を問われて監督は、「たぶん2006年や2009年のときの日本チームとは違うだろう。大リーグにいる選手もいれば、負傷している選手もいる。しかし強化試合でのプレーを見ると、効率的に得点をあげるとてもよいチームだと思う。彼らが無敵だとは考えないが、過小評価も決してすべきではない。」

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Carlos Martí sorprende con Entenza frente a Japón
http://www.cubadebate.cu/noticias/2017/03/05/carlos-marti-sorprende-con-entenza-frente-a-japon/#.WLyXqNLhDIU



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キューバ代表 西武ライオンズに完敗 WBC強化試合最終戦

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Cubadebate、2017年3月5日

第四回WBCに向けての最後の強化試合は0対5の敗戦で終わった。今回は日本プロリーグの西武ライオンズに敗れた。キューバ代表の首脳陣は合計10投手(ノエルビス・エンテンサ、ヨスバニ・トーレス、ヨアニス・ジェラ、アライン・サンチェス、レアンドロ・マルティネス、ジョンデル・マルティネス、ライデル・マルティネス、ホセ・アンヘル・ガルシア、リバン・モイネロ、ラエラ)を繰り出した。

打撃陣は合計7安打を放ったが、得点機に結果が出せなかった。西武ライオンズは11安打を放ち、失策ゼロだった。キューバは失策1だった。

(キューバ大使館からの情報による)

Cayó Cuba 0-5 en último partido preparatorio antes del Clásico Mundial de Béisbol
http://www.cubadebate.cu/noticias/2017/03/05/cayo-cuba-0-5-en-ultimo-partido-preparatorio-antes-del-clasico-mundial-de-beisbol/#.WLxjfNLhDIU



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2017年03月03日

WBC歴代ベストナインにセペダ、セスペデスら MLB.com選出

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MLB.com、2017年3月3日、Matt Kelly記者

WBCでは組織委員会によって各大会終了時にべストナインが選出される。これは大変な名誉であり、世界のトップ選手のなかでもさらに抜きん出た能力を持っていることが明らかにされる。

しかし現在までWBCは三大会おこなわれているため、MLB.comではさらに一歩進んでみることを決めた。WBC2017年大会を間近にひかえ、WBCにおける歴代ベストナインを選抜するために過去を検証してみた。

この選抜は大会での各選手の働きに基づいて決定したが、必要とされる試合出場数などには制限がない。そのため、複数大会での実績と、一大会のみでの成績とが、同じ重みを持つ。

選抜は以下の通り。

捕手:イバン・ロドリゲス、プエルト・リコ
WBC成績:12試合、打率.366(41打数15安打)、3本塁打、7打点、6四球、9得点

パッジ(ロドリゲスの愛称)は特に2009年大会で顕著な活躍をみせ、打率.500、長打率.950、長打5本でチームを牽引し、大会ベストナインにも選ばれた。

一塁手、ミゲル・カブレラ、ベネズエラ
WBC成績:17試合、打率.270(63打数17安打)、5本塁打、12打点、7四球、11得点

カブレラはマーリンズでプレーするルーキー選手だった23歳のときに、WBC2006年大会に出場し、はじめの2試合で2本塁打を含む7打数4安打という成績を残した。2009年大会ではベネズエラが銅メダルを獲得する原動力となった。自己の本塁打数は大会史上第二位の座を維持しており、今大会で記録更新の可能性がある。

二塁手、ロビンソン・カノー、ドミニカ共和国
WBC成績:11試合、打率.400(45打数18安打)、2本塁打、6打点、4四球、8得点

2017年大会にも出場が発表されているドミニカ共和国のカノーは、2009年の一次ラウンド敗退の雪辱を、2013年の優勝で果たし、チームに貢献した。大半の打撃部門でチームトップだったカノーは、大会MVPに選ばれたチーム初の選手となった。

遊撃手:ジミー・ロリンズ、米国
WBC成績:15試合、打率.365(52打数19安打)、1本塁打、4打点、8得点

ロリンズは2008年フィリーズのワールドシリーズ制覇に貢献し、その勢いで翌春のWBCでは打率.417を打ち、米国チームにチーム史上唯一の準決勝進出をもたらした。

三塁手:ホルヘ・カントゥ、メキシコ
WBC成績:15試合、打率.317(63打数20安打)、4本塁打、17打点、2四球、7得点

この三塁にはすぐれた候補選手が複数おり、選抜にはもっとも骨が折れた。ドミニカ共和国のアドリアン・ベルトレー、キューバのユリエスキ・グリエル、そしてカントゥ。このメキシコ人選手の数字はそれほど圧倒的な数字ではないが、特に2009年大会での活躍は印象的であった。その大会で打率.360、2本塁打、5二塁打、6打点を残し、メキシコチームに二次ラウンド進出をもたらした。

左翼手:ヨエニス・セスペデス、キューバ
WBC成績:6試合、打率.458(24打数11安打)、2本塁打、5打点、1四球、5得点

セスペデスはキューバ亡命以前に一度だけWBCに出場しているが、その2009年大会におけるパワー、スピード、打率、守備によって、その後大リーグに登場するスターは初めて注目された。

中堅手:カルロス・ベルトラン、プエルト・リコ
WBC成績:21試合、打率.278(72打数20安打)、3本塁打、9打点、15四球、13得点

現在、中堅手としてプレーするためのスピードは持たないかもしれないが、ホームへの投球での驚異的な強肩と圧倒的な守備範囲の広さを見せた全盛期の彼を私たちは選びたい。このスイッチヒッターは大会史上最多の21試合でプレーし、4盗塁(史上2位タイ)、20安打(史上3位タイ)、6二塁打(史上3位タイ)、13得点(史上4位タイ)、35塁打(史上5位)などさまざまな大会通算記録の上位に位置している。39歳のベルトランはカブレラに並び、WBC四大会に出場する数少ない選手の一人となる。

右翼手:鈴木一郎、日本
WBC成績:17試合、打率.312(77打数24安打)、1本塁打、10打点、4四球、14得点

日本でもっとも有名なこの野球選手はまた、WBCでも顕著な活躍を残している。イチローは今大会には出場しないが、ここまでの77打数はグリエルに続き大会史上2位である。またイチローは24安打(史上2位タイ)、14得点(史上3位タイ)という大会通算記録の上位にも位置している。

しかし、日本のファンがもっとも覚えているのは、はじめの二大会での日本チームの金メダル獲得に貢献したことである。2009年大会決勝10回での2点適時打はこの若き王者の歴史上もっとも偉大な瞬間であったかもしれない。

指名打者:フレデリク・セペダ、キューバ
WBC成績:20試合、打率.449(69打数31安打)、6本塁打、23打点、15四球、17得点

セペダはWBCで69打数の機会を持ち、そこで残した成績は、打率.449、OBP.548、長打率.885という驚異的な数字である。本塁打、打点、得点、安打、二塁打(8本)、塁打(59)各部門の通算記録を持つ、WBC大会のキングである。

セペダは今月WBCで4度目のキューバのユニフォームを着るころには37歳間近になっている。これまでの実績に基づけば、ベストナインの中心に据える打者として、彼以上の選択肢はない。

投手:松坂大輔、日本
WBC成績:先発6度、6勝0敗、防御率1.95、23三振、27.2回

ほかの候補がいるだろうか?大会MVP二度獲得の松坂は、国際舞台での不動の投手となり、日本での活動を封印した。日本が制覇した二大会で各3勝0敗を記録し、2006年キューバとの決勝戦および2009年米国との準決勝の勝利投手となった。松坂は2013年大会には出場しなかったが、23三振という大会通算記録保持者である。

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El Equipo Todos Estrellas en la historia del Clásico Mundial de Béisbol
http://m.es.mlb.com/news/article/217825998/el-equipo-todos-estrellas-en-la-historia-del-clasico-mundial-de-beisbol/



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キューバ代表、オリックスと引き分け WBC強化試合

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キューバ代表はきょうの午後(3月3日、キューバ時間同日未明)、日本のプロチーム、オリックス・バッファローズと大阪ドームでWBC強化試合をおこない、8回に3得点をあげ、同点に追いついた。

キューバはこの試合7安打を放ち失策はゼロ、バッファローズは11安打で失策は1だった。

バッファローズは、4回、6回、7回にそれぞれ1得点ずつをあげた。

キューバは今度の日曜日(3月5日)、同球場でもうひとつの日本プロチーム、西武ライオンズと対戦する。これで同地での試合は終了し、キューバチームは同日、一次ラウンドの開催地である東京に向けて移動する。一次ラウンドでは開催国日本戦のほかに中国戦、オーストラリア戦が待っている。

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セペダ全打席

Béisbol: Culmina con empate a tres primer tope de preparación de Cuba en Japón
http://www.cubadebate.cu/noticias/2017/03/03/beisbol-culmina-con-empate-a-tres-primer-tope-de-preparacion-de-cuba-en-japon/#.WLpJVNLhDIU



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2017年02月26日

キューバ代表、韓国に二連敗 接戦も及ばず WBC強化試合五戦目

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キューバ代表は、ソウル高尺スカイドームでの韓国代表とのWBC強化試合二試合目も敗れた。きょうは9回まで接戦だったがあと一歩及ばなかった。

3回裏、キューバはヨアルキス・セスペデス(グランマ)の三塁打、同僚ロエル・サントスの安打、ヨルダン・マンドゥレイの犠打、また同じくグランマのアルフレド・デスパイネの単適時打で、2対0と試合の主導権を握った。

5回に韓国はキューバの先発ブラディミール・バーニョス(ピナール・デル・リオ)から、Ah Seop Sonが安打、Tae Gun Kimが中堅に二塁打で、1点を返した。ここでキューバの投手は救援リバン・モイネロ(ピナール・デル・リオ)に代わった。

キューバは6回に3点目を追加した。ユリスベル・ガルシア(マタンサス)が死球で出塁し、二塁に盗塁したあと、フランク・カミーロ・モレホン(インドゥストリアレス)が適時打を放った。

しかし7回、韓国にチャンスがまわってきた。ふたたびAh Seop Sonがモイネロの出だしをとらえ二塁打を放った。投手はホセ・アンヘル・ガルシア(アルテミサ)に代わったが、Ha Seong Kimは出塁、Euiji Yangが単打、マンドゥレイの失策で1点、Young Kyu Leeが適時打で同点、さらにSok Min Parkが二塁打でもう1点追加し逆転したところで、ホセ・アンヘル・ガルシアは降板した。

救援したミゲル・ラエラは、一死をとったが、敬遠後、Byung Hung Hun Minに犠飛を許し、さらにDae Ho Leeを死球で歩かせたあと、Sonに2点適時打を打たれた。代わったアライン・サンチェスがこの回をようやく終わらせた。韓国はこの回6点を奪い、7対3と大きくリードした。

負傷したヨルダン・マンドゥレイに代わったカマグエイのアレクサンデル・アヤラは7回裏、相手失策で二塁に出塁。サンクティ・スピリトゥスのフレデリク・セペダが適時打を放ち、アヤラをホームに返した。キューバは1点を返し、7対4とした。

キューバは最終回、ピナール・デル・リオの一塁手ウィリアム・サアベードラが二塁打でデスパイネをホームに返し、さらにグラシアルの二塁打でサアベードラもホームに返った。しかしマタンサスの三塁手グラシアルはホームに返れず、6対7で試合は終わった。

韓国は9安打1失策で7得点をあげた。キューバは9安打2失策で6得点にとどまった。

勝利投手はSi Wan Han、敗戦投手はホセ・アンヘル・ガルシア。

この試合はカルロス・マルティ率いるチームにとって、WBC前のアジアでの強化試合連戦5試合中、4敗目となる。中華台北では初戦を6対2で勝利したが、その後は2対4、1対3と敗れた。韓国では初戦に1対6で敗戦後、今回も6対7で敗れた。この間の合計得失点は16得点、21失点である。(*ブログ主注:22失点では)


ハイライト


ほぼフル

Cuba lucha hasta el final, pero pierde 7-6 en partido preparatorio ante Corea del Sur
http://www.cubadebate.cu/noticias/2017/02/26/cuba-lucha-hasta-el-final-pero-pierde-7-6-en-partido-preparatorio-ante-corea-del-sur/#.WLMRttLhDIU



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2017年02月25日

キューバ代表、韓国に敗れる WBC強化試合四戦目

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JIT、2017年2月25日、Roberto Ramírez記者

カルロス・マルティ監督はきょうの試合について、いつもの現実主義で次のように語った。「韓国はすべての面で上回っていた。我々の投手陣は効果的でなく、攻撃陣も持っている力を発揮しなかった。」。

キューバ代表監督は、高尺スカイドームでのWBC強化試合で選手たちが見せた動きについてこのように総括した。開催国チームは、11安打を放ち、5投手でキューバを抑え込んだ。

キューバの先発、右腕のヨスバニ・トーレスは初回から低調で、Tae Kyun Kimの中堅への二塁打のあと、Dae Ho Leeの適時打で得点を許した。

韓国は2回にもトーレスに襲いかかり、Kioung Min Hurが左翼に安打、Jae Ho Kimが四球で出塁、Byung Hun Minが右翼に安打で、満塁とした。

代わった左腕ジョアニ・ジェラは、Tae Kyun Kimに中堅への2点適時打を打たれ、重い3点目を献上した。

ジェラは次の3回にもTae Kyun Kimの安打で4点目を許した。韓国チームは、継投したノエルビス・エンテンサから5回に1点、6回にはAh Seop Penの本塁打でさらに1点を追加した。

キューバ代表は6回、韓国3人目の投手Dae Eun Rheeから、ロエル・サントス、フレデリク・セペダ、アルフレド・デスパイネが安打で続き、今試合唯一の得点をあげた。

韓国の先発左腕Won Jun Changは4回を投げ、3安打、2三振で、勝利投手となった。

キューバチームは得点には影響しなかったものの3失策を喫し(韓国は1失策)、また併殺打がひじょうに多く、特にセペダ、デスパイネ、サアベードラの3番から5番の重要な打順で目立った。

しかし、セペダとデスパイネがともに2安打を放ち、サントスが左投手からの2安打を含む4打数3安打と好調を維持しているのは、キューバ代表チームにとっての明るい面である。

「一番打者としての私の役目を果たすために心身両面で働くことがとても重要になっている。私はそれを楽しんでいる。相手投手が左か右かは気にならない。」、とサントスは語った。

「カリビアン・シリーズや今回の強化試合で発揮できていることは、この努力の賜物だと思う。でも一番大事なのはこれからのことだ。それがチーム全体の気持ちだ。」、と話した。

明日も両チームは試合をおこなう。キューバチームはきょう土曜日、中華台北から香港経由で韓国に到着した数時間後には試合に出場しているため、そのあと休養も取る予定である。

キューバ代表チームの成績

打撃陣:

ロエル・サントス(中堅)4打数3安打、ヨルダン・マンドゥレイ(遊撃)4打数無安打、フレデリク・セペダ(指名打者)4打数2安打、アルフレド・デスパイネ(左翼)4打数2安打1打点、ウィリアム・サアベードラ(一塁)4打数無安打、ヨスバニ・アラルコン(捕手)4打数1安打、ユリスベル・ガルシアル(三塁)4打数無安打、カルロス・ベニテス(二塁)3打数無安打、ヨアルキス・セスペデス(右翼)3打数1安打

投手陣:

ヨスバニ・トーレス:1回2/3、打者11人、3失点、4安打(2二塁打)、3四球

ヨアニス・ジェラ:1回1/3、打者11人、1失点、3安打、2三振、2四球

ノエルビス・エンテンサ:3回1/3、打者12人、2失点、4安打(1三塁打、1本塁打)、1死球

レアンドロ・マルティネス:1回2/3、打者6人、無安打、1四球

試合結果

CUB 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 9 3

KOR 1 2 1 1 1 0 0 0 x 6 11 1

勝利投手: Won Jun Chang

敗戦投手: ヨスバニ・トーレス



CLÁSICO MUNDIAL DE BÉISBOL
El anfitrión fue mejor en Seúl
http://www.jit.cu/NewsDetails.aspx?idnoticia=40217



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2017年02月23日

フレデリク・セペダ ロング・インタビュー WBC四大会の男

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CIBERCUBA、2017年2月23日、Julita Osendi記者

もう何年も前のことなのだが、まるできのうのことのように思える。それは1994年にブラジル南部の美しい地域、マリンガで開催された13-14歳のパンアメリカン野球大会を見に行ったときのことだ。

そのチームは勝たなかったけれども、その迫力、その質、その勝とうとする意欲が強い印象を残した。彼らのなかに、愛嬌のある表情の、とてもしっかりした三塁手がいた。

彼は左右両方の打席で打っており(我が国の野球では未完のテーマだ)、すべてミートしていて、とてもタイムリーな打撃をみせていた。彼の名前? フレデリク・セペダ、WBC四大会の男。

「私は1980年4月8日に生まれた。4歳のときに父に連れられて小さな野球場に行った。マキシモ・ゴメスという野球場だ。そこで私の最初の一歩が始まった。父、パブロ・フランシスコ・セペダは私の最初のコーチだった。野球のグラウンドでやるべきことをすべて私に教えた。それはもちろん私がキャリアを積んでいく上で役に立った。」

「その場所で父といたのは11歳のときまで、つまり1991年までだ。そこから私はリノ・サラバリーアというスポーツ・イニシエーション学校(EIDE)にあがった。1997年には全国ESPAに行った。そこは国内リーグやキューバ代表チームに参加するようなすぐれた選手がみな集まってくるところだ。」

フレデリクは幼いころから、各カテゴリのキューバ代表に選ばれるために必要なレベルを兼ね備えていた。日本で開催された少年野球世界大会(WCBF)でデビューし、1994年にはマリンガでのパンアメリカン大会、そのあと米国サン・ルイスでは15-16歳の大陸大会に参加した。青少年時代には1996年ブラジルでのパンアメリカン大会王者チームに参加し、1997年にはカナダの世界大会にも出場した。

「まさにその年に私は国内シリーズでデビューした。私の最初の監督アベラルド・トリアーナは父の職場の同僚で、二人は数年前から友人だった。セリエ・ナシオナルのレベルはほかとは違う。よい結果を出すために適応する時間がかかるが、必死に取り組んで、それを成し遂げた。これまで19年プレーし、4つの他リーグも経験した。2002年にオルギンとリーグ制覇を争ったあの素晴らしいサンクティ・スピリトゥスのチームにいれたことは私の誇りだ。」

「みなと同じく私も浮き沈みを経験したし、素晴らしい選手権の素敵な思い出もある。野球をプレーできることは本当に素晴らしいことだ。毎日私を奮い立たせてくれる。もちろん悪い時期もあった。あの歴史的プレーオフの満塁の場面で、オルギンの左腕オスカル・ヒルに三振を奪われ優勝を逃したことについて君はどう思う?」

「もうひとつ難しいことがある。まだこれからやってくる引退のときだ。それを考えるとなにかが内側から引き剥がされるような思いがする。だから負傷にもかかわらず、現役を維持するよう戦ったんだ。フランク・パイス整形外科病院の医師のリバンとリゴ、ロドリゴ・アルバレス・カンブラス教授、看護師や専門家たちにとても感謝しなければならない。彼らが私に生きる力を取り戻し、私自身四回目のWBCに向けてキューバ代表に加入できるよう後押ししてくれた。」



フレデリク・セペダは、アテネ五輪王者、プレミア12の準優勝メンバー、パンアメリカン選手権や中米選手権の覇者、世界選手権の複数回王者でもあるが、国内リーグでは一度も優勝できていない。

豪華なメンバーがサンクティ・スピリトゥスに合流してきた。ユリエスキとユニエスキのグリエル兄弟、エリエル・サンチェス、ロスバニ・アラゴン、マエルス・ロドリゲス、イフレイディ・コスたちだ。しかしそれでも優勝はできなかった。「10年間、すぐれたメンバーたちがいた。しかし勝利を実現できなかった。なぜだろうか。いまだに自問している。われわれの心に引っかかっている問題だ。好機にそれができなかった。」

母親と息子、フリエタとフレデリクを前にした今回の対話だったが、あるひとつの質問がどうしても必要だった。WBCから戻ったら引退するのですか。

「しない。プレーし続けるつもりだ。野球は私の情熱だ。今回が私にとって最後のキューバ代表となるかどうかとは関係なく、体調が許す限り、私はプレーを続ける。これが最後のキューバ代表だとも思っていない。キューバ代表に選ばれ続けるよう私は戦う。」

各国の代表選手を集めた2006年の第一回WBC大会の開催後、この大会が世界の野球大会の頂点に位置するイベントになったのは間違いない。野球が五輪競技からはずされたあとは特にそれが顕著になった。(現在2020年の東京五輪では主催者の推薦が認められた)

「勝っているときはいつも満足が得られる。それが第一回のWBCだ。あれだけのスターたちが私たちと対等に争った。私のもっとも贅沢な経験のひとつだった。わが国キューバ全体が喜びで包まれた忘れがたい出来事だった。あの年、大きな野球熱のなかで、われわれは見事に成功した。一方で、五輪王者になったのも決して消し去れない功績だ。あの10年間はわれわれにとって驚異的だった。2006年、世界選手権、2004年のアテネ五輪。なんとも言い難い喜びの時期だった。」

「私に生きる力を与えてくれているこの野球をプレーするという機会は本当にありがたい。あらゆる困難さや障害にもかかわらず、プレーし成績をあげ続けることは、長年の犠牲への褒美だ。あることに全身全霊で打ち込む。目標を実現し、目的を達成するためには、自分の家族まで何度も犠牲にしなければならない。いずれにしても、素晴らしく、ありがたいことだ。」

また、仲良く連れ添っている団結した家族の援助があるのも素晴らしいことだ。パブロ・フランシスコとカリダ・グラディスを両親に持つセペダは2002年、ダマリスと結婚し、8歳の男の子フレデリク・ジュニアがいる。幸せな男だ。父から習ったように、セペダも息子に左右両打ちを教えている。「息子も私と同じく野球を愛しているようだ。もしすぐれた選手になったら、我々の喜びも格別だろうが」。ネコの子どもはネズミを捕まえるものだ。それは素敵な現実になりうる。

素晴らしいキャリア:スイッチヒッターであり、私にとって近年でもっとも優れたキューバ人打者(ここにはピト・アブレウ、ユリエスキ・グリエル、アルフレド・デスパイネ、ヨエニス・セスペデスを含む)であるセペダは、まだ達成していないひとつの夢を告白する。

「もし生まれ変わるなら、大リーグでプレーできるようになれたらと思う。私はキューバ代表チームでプレーすることを夢見て、それを何年も、かつすべてのカテゴリーで達成した。選手権で試合を決めることを夢見て、それをやった。五輪王者になることを夢見て、そうなった。でも、大リーグには出場できておらず、それに私は満足していない。私はいま36歳という年齢だが、いまだに14歳のときにマリンガに行ったときと同じように野球のプレーに飢えている。でももう大リーグを夢見ることさえできない。資格のあるすべての選手が、他国の選手が通常やっているのと同じように加入できるようになるべきだ。」

「だから私は思うんだが、すべてのわが国のスポーツ選手は、どこにいようとも、また何のスポーツであれ、キューバのためにプレーすることができるようになるべきだ、という意見に私は賛成する。彼らにとって、もう一度祖国の旗のもとで代表になることは、すばらしいことだと思う」

フレデリク・セペダがその夢を具体化できないのは残念なことだが、彼のような偉大な人物は、自身が我が国の国民やわが国の野球とともに十分に成し遂げてきたということをわかっているし、また私は確信しているが、彼はキューバ代表で争い続けることも見据えた上で、第四回WBCでは自己最良の成績を残すだろう。もしかしたら時の流れは、彼の小さな息子フレデリクが父親の夢を成し遂げるよう導くかもしれない。

さてどうなるだろうか。



Entrevista a Frederich Cepeda: “El Hombre de los Cuatro Clásicos”
https://www.cibercuba.com/noticias/2017-02-23-u172318-e42839-entrevista-frederic-cepeda-hombre-cuatro-clasicos



posted by vivacuba at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | beisbol
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