2020年07月18日
転ばぬ先の杖「ストップロス」の重要性
今回はFXの短期売買で重要なストップロスについてご説明します
ストップロスとは?
ストップロスとは、ロス(損失)の拡大をストップ(停止)させるという意味であり、別の名を『損切り』とも言います。
具体的には、ストップロスは「逆指値」という注文方法を用いて行われます。
指値注文は、現在のレートから自分に有利になるように、買注文であれば現在のレートよりも低い値に、売注文であれば現在のレートよりも高い値に設定して注文を出し、実際それらの値に取引レートが達した際に、売買注文が発動するという注文方法ですが、逆指値注文は、指値注文の逆で現在のレートから自分に不利になるようにレートを指定して発注する方法です。
例えば、売注文なら現在のレートよりも低い値に、買い注文なら現在のレートよりも高い値に指定して発注します。
一見、意味のない注文のように思えますが、ストップロス(損切り)をする上ではとても重要な注文方法となります
ストップロスの意義
FXにおいて自分の予想通りにレートが進めばよいのですが、予想が外れる事は結構発生しうることであり、その際に早めに建玉を処分しておかないと、損失額が大きくなりすぎて、保証金を食いつぶしすぎたり、最悪の場合保証金の確保が出来ずにロスカット(保証金不足により強制的に建玉決済されること)により莫大な損失が確定してしまうことがあります
特に、FXの短期売買の場合、レバレッジを大きくかけて大量の建玉を建て、レートの幅は数pips〜数十pips程度(米ドル/円の取引の場合は1pips=1銭になります。)の比較的狭いところで利益確定していく手法を取ることが多いため、ストップロスを入れていないと予想と逆にレートがある程度動くと一瞬でロスカットに遭い、即退場せざるを得なくなってしまいます
従って、このような事態を防ぐためにも、短期売買をする際には、被害額がそれほど大きくないレートのところに逆指値注文を入れておき、レートが自分の予想と反する動きをした際に最小の被害で建て玉を処分するストップロスの設定は必須であると言えます
(長期投資の場合は、あらかじめ数千pipsくらいの余裕を見てロスカットに遭わないような建玉数でしか取引をしませんので、ストップロスの出番は短期売買に比べると少ないです。)
ストップロスの入れ方
ストップロス(逆指値注文)を入れるポイントとしては、直近3回のFXコラム『ローソク足の見方』、『チャート分析に役立つ3つのラインの引き方』、『移動平均線の使い方』でお伝えした、トレンドの転換点となるようなところにセットしておくのがベストです
(そこに到達すると、自分の予想と逆の方向にレートが推移していく可能性が高いため)
ただし、このストップロスですが、むやみやたらに入れても損失が積み重なっていきますので、ストップロスを設定する場合は、トレンドの転換点を意識すると同時に、利益確定幅との割合にも気を付ける必要があります
具体的には、利益確定の幅とストップロスの幅は3:1くらいに設定するのがおすすめです
(この比率は実際に取引をされて、一番ちょうどいい値に調整してみてください。)
例えば、1ドル100円で買い注文を入れ、99円にストップロスの逆指値注文を入れたとした場合、利益確定の指値注文は103円以上のところに持ってくることが望ましいです。
このようにすることで、自分の予想が仮に半分外れたとしても、利益額としてはプラスになる可能性が高まります
まとめ
今回はFXの短期売買にて必須となるストップロスの概念と、具体的な設定の方法についてご説明しました。
次回のFXコラムでは、この逆指値注文をさらに進化させて、損失の限定ではなく、逆に利益の最大化を目指すために使われる「トレール注文」についてご説明しますので、そちらもぜひ活用してみてください。
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