2021年02月13日
FXで起こる予期せぬ損失「スリッページ」とは?
FXには、気をつけなければいけないことが山のようにありますが、今回はそのうちの一つであるスリッページについてご説明します
スリッページとは?
スリッページとは、FXにおいて売買注文を入れた際に、指値注文や逆指値注文で指定した価格や成行注文時に提示されていた価格と実際約定した価格に差が生じることを指します。
例えば、米ドル円において1ドル105.00円に逆指値の売注文を入れていた場合に、104.95円などで約定してしまうケースなどが挙げられます
スリッページは、成行、逆指値注文での発生など、スリッページによってズレた約定価格の分だけ投資家側は損をすることが多いので、スリッページは、あまり好ましくない現象であるということができます
(指値注文に対するスリッページもあり、その場合は、投資家側に有利に働くことが多いですが、逆指値のスリッページに比べると限りなくその割合は低いです。)
それでは、次にスリッページという現象が何故発生してしまうかについてご説明します。
スリッページはなぜ起きる?
スリッページを説明する前に、大半の国内FX会社を経由するFXの注文について、実際どのような流れで行われているかについて説明します
我々投資家は、FX会社に注文を出しますが、この注文をFX会社内の他注文で相殺させたり、FX会社の中でそのまま受け入れたりすることが出来ない注文については、FX会社はインターバンク市場と呼ばれる世界の金融機関が膨大な単位の注文で為替取引を行う市場に注文を出すことになります。
この際、投資家の発注、FX会社の受注と発注、インターバンク市場での約定までにタイムラグが発生するため、その間にレートが変動し、最初の注文価格での約定が出来なくなってしまい、スリッページが発生するというわけです
このようなわけで、スリッページの発生は致し方ないものではあるのですが、スリッページは損失につながることが多いため、できれば避けたいところです
そのため、スリッページを避けるための方法について次にご説明します。
スリッページを回避するためには?
スリッページを完全になくす方法は難しいですが、スリッページしてしまう幅を狭くしたり、頻度を下げたりする方法についてご説明します
まず、一つ目のスリッページしてしまう幅を狭くする方法については、注文時のスリッページ許容幅を設定してしまうことです。
例えば、スリッページ幅5pipsと設定しておけば、自分が設定した注文価格、または成行注文における発注時の提示価格から(日本円基準の取引の場合)5銭以内のズレで約定できなければ、注文が約定されませんので、大幅なスリッページによる損害を回避することが出来ます
ただし、逆に言えば損切ラインのように、指定したラインを越えたらいくらでもいいから約定してほしい、という場合は、この設定を行うことで適切な損切が出来ず損失を拡大させる可能性がありますので、スリッページ許容幅の設定には十分気をつけたいところです
二つ目のスリッページの頻度を減らす方法としては、適切なFX会社を選択することです。
例えば、有名なのはマネーパートナーズFXで、様々な疑惑が生まれやすいFX取引の中においてもクリーンな取引を目指すことを第一にしているFX会社であり、スリッページのしにくさについては定評があります
このように、スリッページしにくいFX会社を選択することで、スリッページのリスクからある程度回避することが出来ると考えられます
まとめ
今回は、FX取引をする上で避けることが難しい「スリッページ」の損失についてご説明しました。
対処法としては、約定率とトレードオフになってしまいますがスリッページ許容幅を設定すること、それから、スリッページのしにくいFX会社を選択することなどをご紹介しました。
FXには、様々なリスクが付きまといますが、それらのリスクとも上手に付き合いながら対処していきたいですね
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